2017.3.26 | CATEGORY : PAST CHARITY
氏名:岡本 祐己
役職:公益財団法人関西盲導犬協会 広報渉外担当
略歴:盲導犬訓練士を経て、現在は啓発活動やチャリティー企画などを担当しています。
昨年4月に、盲導犬の訓練を受ける犬たちが暮らす「木香(もっか)テラス」が完成しました。
以前の施設と比べ、より家庭環境に近い雰囲気になり、常に人と犬が存在を感じあえる温かな空間になっています。
そこで暮らす犬たちは日々の生活の中で、「自ら落ち着くこと」を学び、習慣化するなど一定の効果が出はじめてきています。本年は、そんな「木香テラス」で育った犬たちがいよいよ盲導犬としてデビューしていく予定です。
今回いただきましたチャリティーは、盲導犬の育成に不可欠なドッグフード代や医療費、施設維持管理費等、盲導犬の育成に必要な経費として活用させていただきます。
例えば、1頭当たり1食分のドッグフード代は、約200円、犬たちのお手入れ道具は約1,000円~2,000円、感染症予防接種費は約3,000円(※)ですが、こういった育成にあたっての経費として使わせていただきます。
(※いずれも参考価格です)
当協会ホームページの「活動の予定」「活動の報告」にて最新の情報を発信しています。
今後も当協会で行うイベントなどを検討しています。是非、ホームぺージや施設にお立ち寄りください。
関西盲導犬協会ホームページ:http://www.kansai-guidedog.jp/
昨今では、盲導犬ユーザーがホームから転落するといった痛ましい事故が発生したり、飲食店や医療機関などでの盲導犬の同伴拒否が起きたりと、依然として視覚障がい者や盲導犬ユーザーを取り巻く環境には課題が山積しています。
例えば、ホームからの転落事故は、ホームドアを付けたり、駅員を増やせば完全に解決できるでしょうか?それにはどれだけの時間と費用がかかるでしょうか?
特にホームは慣れていても危険な場所。盲導犬は通常、線路側を歩くようにしていますが、人を避けたりしているうちに人が線路側を歩いている時は危険です。
ハード面の整備も必要ですが、もっと簡単に皆さんでもすぐに事故を予防できる方法があります。
それは、「声かけ」です。その一声だけで視覚障がい者が危険に気づき回避できる場合があるのです。
盲導犬と歩けば、絶対に安全ということではありません。私たちはこれからも「行きたい場所に、安心して行ける社会」を目指し、盲導犬の育成、啓発によって視覚障がい者をサポートしていきますので、これからも応援よろしくお願いします!
また、是非この機会にSNSなどの情報シェアにご協力いただければ幸いです。