2017.1.18 | CATEGORY : THIS WEEK COLUMN
皆さん、「不登校の生徒」に対してどんなイメージを持っていますか?
テレビやネットで「不登校」という言葉を耳にすることは多いですが、改めて考えてみると…どうして不登校なのか、家で何を考えているのか、さっぱりわかりません。
今週のチャリティー先・NPO法人D.Liveの代表理事で、ご自身も学生時代不登校だった田中さんに、「不登校の子へありがちな3つの勘違い」についてお伺いしました。
JAMMINオフィスに皆さんで遊びにきてくださった時のお写真。後列マスタードのTシャツが田中さん。スタッフの皆さんから「イチローさん」という愛称で大変慕われていました!
【よくある勘違い・その1】不登校の子は、学校へ行きたくない。サボっている
サボっているとよく勘違いされます。
でもね、本人は「学校へ行きたい」と思っています。
少なくとも、「行かなくてはならない」と思っているのです。
学校なんて無意味で、行かなくてもいいやーと思っている子は、ごくごく少数です。
ある不登校の子が、冬休みは精神的に安定しているのに、学校が始まると(学校へ行っていないのに)荒れてしまうと保護者さんから聞きました。
学校へ行っていなくても、やはり「行かないとだめだ」と思い、苦しんでいるのです。
【よくある勘違い・その2】不登校は、ただの甘えだ
学校へ行きたくないってのは甘えだと言われることがあります。
しかし、その子にとって学校はとてもしんどい場所なのです。
周りに気をつかい、なんとかして合わせようとする子は、いつかしんどくなってしまいます。
苦手な空間にずっといたら息が詰まりますよね?
ただ、「勉強がしたくない」とか、「行くのがメンドクサイ」とか、そんな理由ではないのです。
合わせて生きていくのに、疲れてしまったのです。
【よくある勘違い・その3】不登校は、親が悪い
親のしつけがなっていないから。
親がちゃんとしていたら、不登校になんてならない。
そんなこと、絶対にありません。
不登校になる原因は、子どもの特性にあります。
優しすぎる、敏感すぎる、気を遣いすぎる。
親が悪い、子どもが悪い、ということではなく、ただ、学校が合わなかっただけなのです。
以上、田中さんからの鋭いご意見をご紹介しました。
皆さん、どうでしたか?
勘違い、私はありました…。
【よくある勘違い・その1】不登校の子は、学校へ行きたくない。サボっている
です。
「学校、きっと来たくないんだろうな。だからずっと休んでるんだろうな。じゃあ仕方無いよな。来たかったら、来るもんな」。
そうじゃないと。来たくても、来られない。そんなつらさがあったんですね。
「勘違い」といえば、全く話は変わるのですが、関西・大阪には「肉吸(にくすい)」という料理があります。
肉うどんからうどんを抜いた、いわゆるだし汁と牛肉(あとはちょっとした薬味や卵など)だけのシンプルな汁・スープなのですが、私、最近までずっと肉に水と書いて「肉水(にくすい)」かと思っていました。
それが…、「肉吸」の文字を見た時の衝撃といったら。
勘違いしていた「肉水」さえも、「肉に水って…。随分生々しいわあ」と思っていましたが、「肉吸」て。肉を吸うて。どんだけやねん!と衝撃的でしたね。
そんなふうな笑い話で済めばいいですが、社会課題の勘違いは、そこから誤解や間違ったジャッジ、無関心が生まれてしまうことにもなりかねません。
田中さん、教えていただいてありがとうございました!
大人向けの講演や子ども向けの教室だけでなく、D.Liveホームページでも精力的に情報発信している田中さん。興味を持った方、ぜひ覗いてみてください。
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NPO法人D.Live(ドライブ)
滋賀県草津市を拠点に活動をしているNPO法人。子どもと子どもに関わる大人、両方へのアプローチを通じて「子どもの自尊感情」を養い、子どもたちが自信を持ってキラキラと夢に向かっていくことができる社会を目指しています。