2014.12.1 | CATEGORY : COOPERATION
JAMMINと同じく京都を拠点に活動するNPO法人SWING(スウィング)。季刊で毎回6,000部も発行し常に在庫なしという、実はスゴイ会報誌! タイトルも思いっきり攻めている感じで素晴らしいです。
発行後、弊社ブログでも公開していいという許可を頂きましたのでJAMMIN制作部分を少しご紹介しますね! NGO/NPOの良さを改めてご紹介するために書いた文章です。
この1年ぐらいNGO/NPOにハマっています。ほぼ1日そのことしか考えていないぐらい。もうどっぷり!という感じです。
こうなったのはJAMMINという京都発のチャリティー専門ファッションブランドを立ち上げたから。社会を良くするために作られたアイテムに囲まれたライフスタイル、NGO/NPOがもっと活躍する社会を目指して脱サラしました。
NGO/NPOは日本に5万団体も存在。ほぼコンビニの店舗数と同じです。
そもそも何のためにNGO/NPOはあるのか? それは民間企業や行政では解決が難しい社会問題があるから。日本や世界の状況が複雑になるからこそ彼らの活動の意義は更に高まってきています。
そんなすごい存在のNGO/NPO。それにも関わらず、一般の人がNGO/NPOに対して持つネガティブなイメージがあります。それは「うさん臭い・信用できない」と「カッコ悪い(ダサい)」の2つ。本当によく耳にします。
まずは1つ目の「うさん臭い・信用出来ない」。そもそもNGO/NPOの多くは活動報告書を公開したり、活動報告会を開くなど説明責任を果たしている団体がほとんどです。ダメダメなNGO/NPOはいずれ必ず淘汰されます。ニュースでたまに話題になることもありますが、全体の中ではごくわずかなものです。
2つ目の「カッコ悪い(悪い)」。実はこのイメージを覆すNGO/NPOが本当に最近増えてきています。今回はそのイメージを覆すきっかけをくれたNGO/NPOの活動をご紹介。一緒に私がNGO/NPOをカッコいいと思う理由もご紹介していきます。皆さんのNGO/NPOに対するイメージが少しでも豊かになれば嬉しいです。
「社会問題を解決する」と言ってもそれをどう解決するのか?が重要です。これだけ多くのNGO/NPOが世の中にある中、スマートじゃない・当たり前の活動では誰も注目してくれません。
例えば、京都のNPO法人スウィング。「障がいがあってもなくてもただの“一市民”。障害のある人とない人が触れ合う新しい場を」とのコンセプトを掲げています。
まぁこういうことを口で言うのは比較的簡単なのですが。スウィングはそれを具現化しています。障がい者という前提を外しても普通にかっこいい作品、展示スペースを使うなど従来の障害福祉のイメージを超越しています。
何か社会問題を見て「大変そう」「何とかしたい」。そんなことは誰でもそう思います。そこからアクションを起こすかどうか。アクションを続けられるかどうか。そこがNGO/NPOに関わる人は大きく違います。
例えば、代表の鬼丸さんがカンボジアで見た地雷被害の現状が原体験となり大学在学中に立ち上げた京都のNPOテラ・ルネッサンス。何とかしたいと想い続けNPOを作るだけでなく、全国にもその活動を知られるようになっている。この点も特筆すべきカッコいいポイントです。
あなたは入社試験とかで「御社を通じて社会貢献したい」って言ったことがありませんか? 私も例に漏れず言いました。その発言、今思えばかなり痛い。
狭義の意味で民間企業は社会貢献のために存在している訳はありません。一方、NGO/NPOは存在意義そのものが社会に役立つためにあります。だから直接的に社会の役に立つことが出来ます。しかもすぐに。
例えば、ホームレス等の就労支援を行う大阪のNPOHomedoor。代表とナンバー2の方は何と現在23歳と22歳。大学在学中にNPOを立ち上げ、今や全国的にもその活動が知られています。自分の意志や判断で社会貢献を本気でしたいと思うならNGO/NPOに行っちゃうのが一番です。
いかがでしたでしょうか? 私から皆さんへ期待することはたった一つ。自分の興味・関心がある問題が起きている現場に行ってみてください!
私たちも脱サラ前に途上国の現場を体験したから今があります。そしてその感覚や経験は今の仕事に大きく役立ってくれています。皆さんも現場に行けば私がNGO/NPOをカッコいいと思う理由がきっとわかると思いますよ!
プロフィール:高橋佳吾(たかはし・けいご)
1983年愛知県名古屋市生まれ。名古屋工業大学大学院を卒業後、大手開発コンサルタント会社へ就職。同期で京都出身の西田太一(にしだ・たいち)とともに脱サラしチャリティー専門ファッションブランドJAMMINを2013年に創業