2014.11.5 | CATEGORY : MAGAZINE
今週のチャリティー先はNPO法人OVA(オーヴァ)。「死にたい」など自殺予備軍の方がインターネット検索した際に、連動したネット広告を掲示し相談を受付けています。
OVA(オーヴァ)の代表の伊藤さんとSkypeをしていた時に私からそう聞かせて頂きました。というのも、ネット広告からのアプローチだけでなく、自殺を考えている人はもしかしたら自分のすぐ身の周りにいるかもしれない。その時にできる事を教えて欲しかったからです。
「このサイトに書いてあることを参考にしてください。」そう教えてもらったのが以下のサイト。
色々役立つノウハウが書いてあるのですが、一番なるほど!と思ったのはまとめ部分に書いてあった記述。
こうしたこれまでに言われている「自殺したいと言われたら」を見ていて全てに共通するすべきことというのは、
自殺をしたいという気持ちに正面から向き合うこと
になるかと思います。もちろん、この時には批判をせずに共感的に聞くといったテクニックや、向こうが落ち着いた後には専門家の助けを用意してあげるといった配慮も必要にはなってくると思いますが、まずはこの部分が一番大切だということがわかります。
出所:自殺したい・死にたいと言われたら:自殺防止について – 自殺サイト:自殺・臨床心理学 (和光大末木研ブログ)
実はこの部分、セクシャルマイノリティをテーマにした時にご紹介した「もしあながたカミングアウトをされたらどうすべき?」の一番意識すべきポイントと本当によく似ています。
困った時はこれを見よう!もしあなたがLGBTからをカミングアウトされたら意識すべきたった1つのポイント | JAMMIN(ジャミン) | Social Wear Brand
相手の気持ちに立って、正面から向き合うこと。口で言うのは簡単なのですが、その場になって自分に本当に出来るのか。自分自身に軸やしっかりとしたものがないと出来なさそう。そんな風に思ってしまいます。
読んで行くと、「そんなに構えなくても大丈夫ですよ!」と言わんばかりの著者のメッセージを発見!思考を見事に先回りされました。
そしてこうした時に重宝するのが、「3時間話を聞くと腹をくくる」というテクニック(?)です。これは私も実際にやったことがありますが、聞く側の余裕を生むという点で非常に効果のある方法だと思います。(中略)自分のこれからの3時間は私の大切なこの人のためにあげるのだと思うと、すごく共感的になれるという実感が私にはありました。皆さんも是非使ってみて下さい。
出所:自殺したい・死にたいと言われたら:自殺防止について – 自殺サイト:自殺・臨床心理学 (和光大末木研ブログ)
たった3時間。されど3時間。同じ人と同じテーマで3時間も語ったらきっと考えていたことのほとんどは出しきれそうですね。
みなさんも万が一「自殺したい」とか「死ぬほど辛い」と言われたら「3時間とって話を聞く!それぐらい相手は大変なんだ!」と覚えておきましょう!
いかがでしたでしょうか?最後はテクニック的な話になってしまいましたが、重要なのはあくまでも「相手の気持ちに正面から向き合うこと」。だから聞く側が意識しておくべきは「3時間がっちり話を聞く」。
紹介したサイトには様々な「自殺を求められたらどうしたらいいのか?」という点について非常に丁寧に、そしてわかりやすい文章で書かれています。もっと詳しく知りたいという方は是非こちらから見てみてください!
また、全国には自治体等が運営する自殺相談窓口があります。正直、担当者の方の数が少なく、なかなか電話がつながらないとの話を聞きますが、こちらからは専門的なアドバイスをもらえるはずです。もし相談されたらこちらの窓口を案内してあげるという選択肢も覚えておいてくださいね。
自殺予防総合対策センター