2014.8.15 | CATEGORY : MAGAZINE
最初にNPO法人ノーベルさんにお伺いしたのは今年3月。ノーベルさんの利用者たちからの高い評判を見て、「きっと何か秘訣があるに違いない。せっかくなので、それを色々聞いてみよう。」そんな風に思いながら、オフィスへお伺いしました。
本当に色々なお話をお伺い出来たのですが、今回はその中で面白かった取り組みを2つご紹介したいと思います。
使ってもらう時に信頼をしてもらうための取り組み
一番の課題だったのは、NPOってどうなの?何か怪しい、病気の子どもを預けても大丈夫?、というそもそもの信頼をどう得ていくか、という点だったとのこと。そこでノーベルさんでは、以下の工夫をされています。
・ 利用できない不安を解消するため、毎朝8時までの当日予約に100%対応
・ 見えない子どもの様子を伝えるため、お昼に必ず保育スタッフが利用者に経過報告メールを発信
・ 納得できるまで話が聞けるよう活動説明会を毎月開催し、希望に応じて個人面談も実施
・ 子どもを預ける不安を解消するため、保育スタッフは元保育士が約8〜9割在籍
さらに、利用者にグループインタビューを実施して利用者の本音を聞いたこともあるそう。確かにここまでやってくれれば、使ってみてもいいかも、と思えます。
使ってもらう人を増やすための取り組み
ノーベルさんでは共済型をとっているため、出来るだけ多くの人に利用してもらうことが、サービスの内容とともにポイントに。そこで、まだまだ馴染みの薄い病児保育を、どんな時に使って欲しいのか、という点を広く伝える工夫をされています。中でも、その活動を紹介するポスターの出来が秀逸でした。ここでその一部をご紹介します。
<家庭編>
<職場・仕事編>
どれも、「う〜ん、なるほど!」「言いたくなるだろうな、それ!」と言いたくなるようなものばかり。これを見れば、どんな時にノーベルに相談したらいいか、すぐにわかりますよね。
まとめ
自分が利用しようとしない限り、なかなかノーベルさんのような病児保育というサービスに関心を持つことは少ないのかもしれません。
でも、これらの取り組みを今のうちに知っておけば、「自分がもし困った時に、ノーベルさんに相談してみよう!」そんな風に思い出せるのではないでしょうか。
そして、ユーザーがまだまだ少ない頃からも努力を重ね、いかにユーザーに信頼され喜んでもらえるか、自分たちのサービスを使うメリットをどう伝えるか、を磨き続けていらっしゃったノーベルさん。子どもを産んでも働き続けられる社会を目指す取り組み、皆さんで応援して行きましょう!
最後になりましたが、取材にご協力頂いた、ファンドレイザーの北村さん、広報の吉田さん、本当にありがとうございました!