2014.5.16 | CATEGORY : MAGAZINE
今週のチャリティー先のNPO法人D×Pさん。D×Pさんが支援していた生徒が自らの辛い体験とその後どのように過ごしたのかを語る、という濃い内容のイベントを今年3月に主催されていました。
そのイベントに参加した感想は、「え?この子ひきこもりだったの?」と思うほどみんなコミュニケーションが上手い!そして、聞いていた私たちに、自分が成長する場所って学校だけじゃない!という認識を与えてくれ、さらには「義務教育って何なんだろう?」そんな深い問いを気づかせてくれる盛りだくさんの内容。
そんな彼らから語られた言葉。その一言一言に、現在ひきこもりや不登校に悩む本人やその家族の方へのヒントが詰まっていたと思うので、ここでご紹介したいと思います。
他人と自分のギャップや自分の気持ちを押し殺さなかった
元ひきこもりだった彼らを見て一番印象的だったのは、「(学校いた友達とかの)他人と違う自分に違和感を感じていた」「学校に通いたくないと思った」と語っていたこと。こんな多くの人がいる前で臆することなくそれを語れる。そこに凄さを感じました。
普通の人だったら、学校に通わなくてはいけない、という脅迫観念にも近いものを感じているはず。だから学校に行かなかったことに罪悪感を持っているのでは? 会う前にそう思っていたのが吹き飛ぶほど、自分の正直な気持ちを話してくれていました。
では、どうしてそんな堂々と語れるほど、自信を持てるようになったのか?そのことについても語ってくれていました。
行動することではじめて自分に勇気が持てた
「社会に飛び出すためのツール(道具)があったから家から出られた。それで少しづつ少しづつ自分に自信が持てるようになった。」そう語ってくれたのは、この春から大学に進学することになった権藤くん。彼は中学生時代から4年間も家にひきこもり、通信制の高校で卒業資格を習得。そんな彼が家を出るきっかけになったのは「カメラ」と「旅行」でした。
学校に行かないことで自分が好きなことをとことんやってみる時間とチャンスが出来た、そんな風に考えて彼らは行動を続けていたのかもしれませんね。あと、何かすべきことがある、ということで軽減されたストレスも小さくなかったはず。自分がやることがクリアになってない時って誰でもストレスですからね…。
似たような経験をした人をロールモデルにした
「(D×Pの社会人ボランティアの中に)通信制高校を卒業して、社会人として活躍されている人がいた。その事実だけでも驚きだった」とも語っていました。同じようなコンプレックスを持っていたのは自分だけじゃない、そしてその人はこんなに活躍している!それを知れることが、彼らの気持ちを後押しする一番の原動力となっていたに違いありません。
D×Pがしている活動のインパクトは大きい。もっと多くの人に知られるべき!
いかがでしたでしょうか。D×Pさんではひきこもり・不登校だった子どもが約4割いると言われる通信制高校生に支援を続けています。その高校生から語られる言葉には、D×Pさん、そして社会人ボランティアとして参加した人に対する深い信頼と熱い思いをひしひし感じました。私たちも、D×Pさんが支援もっと多くの子どもたちにを届けられるよう、今後も応援していきたいと思います!
<参考記事>
・【今週のアイテムBE CRAZY。このクールなデザインをしてくれたのは実は…】 | JAMMIN(ジャミン) | Social Wear Brand
・人と違ってもバラバラしてても全然大丈夫 ! 〜3月15日 D×P高校生トークカフェ〜|NPO法人D×P