CHARITY FOR

引退馬1頭1頭と向き合い、家族のように暮らす牧場〜引退馬牧場ノーザンレイク

元JRA厩務員の川越靖幸(かわごえ・やすゆき)さん(61)が、故郷の北海道・新冠(にいかっぷ)で始めた引退馬牧場「ノーザンレイク」が今週のチャリティー先。
現在は、メイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会の預託馬)をはじめとする5頭の馬たちが、豊かな緑の中で暮らしています。

「メトをはじめとする猫たちもひっくるめて、皆と家族のように暮らしています。毎朝、起きて厩舎へ行き、皆の無事な姿を見られた時はすごく嬉しいし、ほっとします」

そう話すのは、川越さんと共に牧場を運営する佐々木祥恵(ささき・さちえ)さん(60)。

牧場について、馬たちについて、お話を聞きました。

お話をお伺いした佐々木さん。看板猫のメトちゃんと

今週のチャリティー

引退馬牧場ノーザンレイク

北海道新冠町にある、引退馬たちが暮らす牧場。引退馬を1頭1頭、手厚くケアしています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2026/07/13

北海道・新冠で5頭の馬と暮らす

放牧の様子。「左からタッチノネガイ、キリシマノホシ、アシゲチャン。メトに見守られながら放牧地で過ごす女子チームです。1番若いアシゲチャンは、放牧直後は跳んだり跳ねたり走ったり。その後は皆と一緒に草に夢中です」

──今日はよろしくお願いします。
最初に、ノーザンレイクさんについて教えてください。

佐々木:
元競走馬をはじめとする、いろいろな役目を終えた馬たちが余生を過ごす養老牧場です。新千歳空港から車で1時間半〜2時間ほどの新冠町に2020年7月15日に牧場を開き、ちょうど丸6年になります。

現在は、ノーザンレイクが所有するキリシマノホシ(20歳)、ネコパンチ(20歳)のほか、認定NPO法人引退馬協会の預託馬のメイショウドトウ(30歳)、引退馬協会のサポートホースで「ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会」の預託馬のタッチノネガイ(24歳)、アシゲチャン(14歳)の5頭がいます。

──5頭のお馬さんがいるんですね。

佐々木:
はい。二人とも年を重ねてきたこともあり、今は5、6頭のお世話がが精一杯です。
牧場の経営を考えると馬の数を増やした方が良いのかもしれません。でも、二人でたくさんの馬を一頭ずつ丁寧に見られる自信がないし、これまでに2頭の馬を看取りましたが、今いる馬たちを含め、今後の看取りについてを考えると、心身が持つのかなという不安も正直ありますね。

夕方、放牧から帰ってきてほっとひと息のキリシマノホシ(写真左)とタッチノネガイ(写真右)。猫のメトも一緒に、外を眺める

──お馬さんたちは牧場でどんなふうに過ごしているのですか。

佐々木:
朝、放牧してそれぞれ放牧地で草を食べたり、ウトウトしたり好きに過ごして、夕方には厩舎に戻る毎日を送っています。夏の時期は、大きな虻(あぶ)がたくさん出てくるので、早朝に放牧して、午前中に厩舎に戻すことが多いです。

逆に冬は遅めで、朝9時ごろに放牧に出しています。雪が積もると馬もあまり動かないし、凍っている地面で滑ったりしたら危ないので、その日の天候や足元の状況を見ながら、砂などを撒いて滑らないようにしたり、あまりにもひどい時は放牧を休むこともあります。

草刈りの様子。「敷地内はなるべくスッキリさせたいけれど、夏は刈った先から草が延びるので、草刈作業はエンドレス。ブラシカッター、手押し、乗用と3種類の草刈り機を使い分けています。この日はブラシカッター」

──放牧中、馬たちはどんなふうに過ごしているのですか。

佐々木:
今の時期は、草に夢中です(笑)。
放牧した直後は「ヤッホー!」という感じで、テンション高くワーッと走ったりしますが、すぐに落ち着いて、草を食べたり、ぼーっと立っていたり。ぼーっとしているようで、馬は立ったまま寝ていることも多いんですよ。
馬を放牧している間、川越は厩舎の掃除や草刈りをしています。私は飼い葉桶を洗ったり、事務作業をしたりしています。

──馬のお手入れはどんなふうにされているんですか。

佐々木:
基本的にはブラッシングをして、鬣をすいたり、体を濡れたタオルで拭いたりしながら、怪我をしていないか、どこか変わったところはないか、全身をくまなくチェックします。泥の中に転がったりすることもあるので(笑)、シャワーで洗うこともあります。

蹄(ひづめ)が伸びてくると、装蹄師さんに頼んで削ってもらいます。1〜1ヶ月半に1度ほどですが、冬は伸びが悪いので、2ヶ月開くこともあります。
歯も伸びてきて、ごはんが食べづらくなったりするので、1〜1年半に1度、獣医さんに歯を削ってもらいます。

「朝、厩舎に行くと、ネコパンチが飾り(牧草)をつけて登場。馬房でゴロンと横になった時についたのでしょうか。お似合いなのでヨシとしましょう(笑)」

「普段から、体調管理をしっかりと」

放牧後のブラッシング。気持ち良いのかアクビをするメイショウドトウ

佐々木:
幸い今は5頭皆、健康状態は良好ですが、メイショウドトウは30歳と高齢なので、特に気を遣っています。
最近は体調が良いですが、冬は放牧地でもあまり動かず、水分の摂取量も減るため、便が固くなってお腹が痛くなる症状が2月ごろに出て、夜中も定期的に馬房カメラで監視を続けていました。馬にとって腹痛は放っておくと致命傷になる可能性があるので、ドトウに限らず注意を払っています。

高齢の馬は全身麻酔のリスクが高く、手術が推奨されないケースが多いようで、すべての馬が手術できるわけではありません。ドトウは2年前の28歳の時に一度疝痛で手術をしているのですが、その時もリスクを指摘されました。

30歳で体に大きな負担がかかる手術が難しいことを考えると、できるだけ普段から体調管理をしっかりして予防できるように心がけていますし、高齢馬は今日は元気でも明日はどうかわからないと肝に銘じています。

「熱中症気味のキリシマノホシの首を冷やしています。早めに気づき、獣医師の診察を受けて事なきを得ました」(2021年7月)

──日々の生活を気にかけておられるんですね。

佐々木:
具体的にこれと言うのが難しいんですが、一緒にいると「あれ?いつもはしない行動をしているな」とか「こんな仕草をしてたかな」っていうことがあるんです

大概は取り越し苦労で済むのですが、そういう一つひとつを注意深く観察しておかないと、見落としたら命とりだと思っているので、かなり神経を使っています。

ここ数年、北海道の日高地方の夏も猛暑が続いている。「その日の気温に合わせ、扇風機を1頭につき1台にしたり2台にしたりと調整をしています。写真は、扇風機の風にあたるメイショウドトウ(左)とネコパンチ。メトも暑くてだらけています」(2025年7月25日)

厩務員として「キリシマノホシ」と出会い、
引退後、引き取ることに

放牧後、川越さんによるお手入れ中のキリシマノホシ。「家族の一員となった彼女のことを『お姉ちゃん』と呼んでいます。すぐに機嫌が悪くなって怒っているお姉ちゃんもかわいく感じているようです」

──川越さんは元JRAの厩務員とのことですが、ノーザンレイクを始められたきっかけを教えてください。

佐々木:
川越は、天才と呼ばれた調教師の藤沢和雄厩舎でゼンノロブロイ、ゼンノエルシドなどの名馬を担当しました。「目の前の馬を、レースに向けていかに仕上げていくか」ということに徹底的に向き合っていた当時、引退馬について考えることはなかったそうです。

思うところあって藤沢厩舎を離れ、その後勤めた二本柳俊一厩舎で、後にこの牧場を始めるきっかけとなる、九州生まれの「キリシマノホシ」と出会います。

牧場内の1番広い放牧地でのびのびと過ごす女子チーム。左からキリシマノホシ、アシゲチャン、タッチノネガイ

佐々木:
キリシマノホシは中央競馬で結果を残せないまま、3歳の秋には、地方競馬(尼崎の園田競馬場)に移動になりました。
地方に移ってからもずっと、キリシマノホシのことが気になって成績を追いかけていました。気づいたら10歳、成績もだんだん頭打ちになってきて、「キリシマノホシは近いうちに引退して馬肉になるかもしれない」と思いました。

180戦以上を走り抜いてきたのに、お肉になるのは忍びないと感じて、いろんな人の協力を得て、引き取ることにしたのです。

──そうだったんですね。

佐々木:
引き取った当初は、当時住んでいた茨城県退の乗馬クラブやJAMMINさんが過去にコラボされた「ヒポトピア」さんの施設に居候させてもらい、そこでキリシマのお世話をしていましたが、「緑いっぱいの広い場所で走らせてあげたい」という思いが募り、今の牧場をスタートしました。

牧場の入り口。「青い看板が目印です」

競走馬との出会いは
治療中だった「テンポイント」

キリシマノホシとアシゲチャンのグルーミング。「仲の良い馬同士、お互いの歯で毛繕いをし合います。女子チームの放牧地で見られる光景ですが、フレンドリーなアシゲチャンは、タッチノネガイともよくグルーミングをしています」

──佐々木さんは、どういうきっかけで今の活動に辿り着かれたのですか。

佐々木:
私はライターとして主に「netkeiba.com」というサイトで競走馬の取材記事を書いていて、2012年ごろから引退馬に関するコラムも書くようになりました。
その当時はまだ、「競走馬の引退後」について、競馬関係者の前で話題にすることは難しい時代でした。少しずつ風向きが変わり、2017年にはJRAで「引退競走馬に関する検討委員会」ができ、その取材記事なども書いていました。

──当時、話題には上らないまでも「引退馬がその後、どんな馬生をたどるか」ということについては皆「暗黙の了解」だったのですか。

佐々木:
年間8000頭近くのサラブレッドが生まれる中で、結果を残す馬はごく僅かです。引退した全頭のいのちがつながるわけではないというのは、現実的に考えるとわかります。

私自身、小学生の時に初めて競馬を見たときからずっと「この馬たちは、どこへ行くんだろう」と思っていましたし、子ども心に「競馬から退いたすべての馬が、生き残れるわけではない」というのは容易に想像できました。

「雪解け後や雨降り後に放牧地がドロドロになると、張り切って何度も寝転がるネコパンチ。自身もドロドロになって帰って来て、手入れ担当の川越を毎度絶望させています(笑)」

──小学生の時から競馬を見ておられたんですね。

佐々木:
小学校5年生の冬、テレビをつけると「3時のあなた」というワイドショーで「テンポイント」という馬が紹介されました。有馬記念を制し、ものすごく人気のあった馬でしたが、レースで骨折し、本来なら安楽死だったのを「助けてあげてほしい」という声が多く、手術をして現在闘病中なのだと。それが、競走馬との出会いでした。

それを見た時に、「競馬って、ギャンブルだけじゃないんだ」と思って、そこから毎週、競馬を見るようになりました。もともと動物は好きでしたが、走る馬の姿は、なぜか強く惹かれるものがありました。

そのうち、推しの馬ができました。皐月賞で勝った「ビンゴガルー」です。引退後は種馬になりましたが、1987年、腸捻転で11歳の若さで亡くなりました。ビンゴガルーの死を知った時のショックがとても大きく、しばらく競馬を見る気力も失った時期もありましたが「馬と関わりたい」という気持ちはずっと持っていました。

その後、ライターになって引退馬を取材するようになり、改めて実情を知ることになりました。ただ当時は、自分たちが引退馬を引き取ることになるとは夢にも思っていません。
そうこうしているうちに、川越が藤沢厩舎を辞めて二本柳厩舎に移り、そこで「キリシマノホシ」と出会います。10歳になるまで、人のために頑張って走り続けてきたキリシマノホシが、最後にお肉になるというのが、どうしてもやりきれなかった。

軽トラックに各放牧地の飲み水を乗せて運ぶ。先にトラックに乗り込んで、出発を待つメト

佐々木:
その頃、川越も馬の手入れなどで少しずつ引退馬に関わるようになっていました。二人で話し合って、「もし引き取れるのなら、引き取ろう」と決めました。

キリシマノホシは2016年12月16日のレースを最後に引退し、その後すぐに畜産関係の牧場に移されていたため、見つけるまでに時間がかかりました。たまたま年末年始の休暇にさしかかるタイミングで、馬肉としての出荷がまだ先だったために生きていましたが、見つけるのが少しでも遅かったら…もう、この世にはいなかったかもしれません。

──すごいタイミングだったんですね。

佐々木:
彼女が見つかるまでの間、本当に最期まで面倒が見られるのか、すごく葛藤がありました。でも「(キリシマノホシが)見つかった」という一報をもらった時、「見つかったということは、やはりご縁があったのだ」と、逆に覚悟が決まりました。

畜産牧場に手紙を書くと、お電話をくださって、お金をかき集めて買い取らせてもらい、年が明けて2017年1月16日、キリシマノホシを迎えました。

「2017日1月16日。キリシマノホシを乗せた馬運車の到着を待っていた時のドキドキ感を今も思い出します。この写真は、茨城県の乗馬クラブに到着した直後。少し汚れていたので、様子を見ながら軽くお手入れしました。『これから、一緒に生きていくのだ』と気が引き締まりました」

「仲間と一緒に、緑の中を走らせてあげたい」

「放牧地に入ってきたメトに思わずチュッ。ドトウさん、きっと嬉しかったのではないかと想像します」

──キリシマノホシを引き取った時から、広い牧場をやりたいというような構想があったのですか。

佐々木:
いえ、全然考えていませんでした。当時、茨城に住んでおり前述したように「ヒポトピア」さんの馬房を借りていて、そこの広い馬場で、キリシマノホシと川越が追いかけっこをして遊んでいた時に、川越が肉離れを起こしてしまったんです。

「体力の限界もあるし、いつまでも自分が一緒に遊んであげられるわけじゃない。信頼関係はあるけれど、馬の友達は人間ではなく、同じ馬がいいんじゃないか。仲間と一緒に、緑の中を走れた方が、この馬にとってはいいんじゃないか」。そう思うようになり、あちこち探した中で、最終的に川越の地元・新冠に戻り、ノーザンレイクをスタートしました。

──今、牧場にいる5頭、それぞれどんな性格ですか。

佐々木:
メイショウドトウは、「かわいくておとなしい馬」というイメージが強いですが、また少し違った印象があります。

毎朝、放牧地に行く時なんかはすごく勢いがあって速歩で、女の子が大好き(笑)。種馬を引退して去勢していますが、隣の放牧地にいる牝馬(メスの馬)のより近くまで行って柵越しですけど一緒に草を食べたり、牝馬が移動すると慌てて追いかけたり、放牧直後に隣の放牧地の柵のそばに牝馬がいると思っていそいそ歩いて行ったら、遠くにいてがっかりしたり…(笑)。

厩舎でも、斜め前の馬房のアシゲチャンをじーっと見つめていたりして、これが若さの秘訣なんだなあと思います(笑)。

「女子チームのなるべく近くへと、柵際で草を食べるメイショウドトウ。左に写っている白いお尻がアシゲチャンです」

佐々木:
キリシマノホシは気位が高く、最初に迎えた馬でもあるので、「自分がいちばん上」という意識が、本人にもあるんじゃないですかね。人にも馬にも、嫌なことがあると情け容赦なく怒っています(笑)。

キリシマノホシと同じ日にここに来たのがアシゲチャンですが、彼女も、自分よりも10歳年上で、3番目にここに来たタッチノネガイに威張っています(笑)。牝馬たちの中では、アシゲチャンは1番人懐っこくて可愛い性格だと思います。

タッチノネガイは、マイペースでちょっと不思議ちゃん。3頭で放牧しても、1頭だけ別の場所にいることが多いです。人にはあまりベタベタしませんが、濡れタオルで顔をゴシコジ拭いてあげると気持ち良さそうにしています。

「放牧地に様子を見に行くと、他の2頭から離れてモクモクと草を食べていたタッチノネガイ。こちらに気付き、『何か御用ですか?』とでも言いたげに、こちらを見ました」

佐々木:
ネコパンチは、ものすごく食いしん坊。ごはんを作っている気配にすごく敏感で、雄叫びをあげてアピールするので、いつも「うるさい(笑)」と川越に怒られています。何をするにも声を出したり唸ったりしながらがセットで、すごくおもしろい馬です(笑)

──看板猫の「メト」ちゃんも気になります。

佐々木:
この牧場に到着して4日目に突然現れて「家族にしろ」って鳴いていた猫です(笑)。いつの間にか家族になりました。メトがいなければ、牧場はここまで来ることはできなかったと思います。

メトは「かぎしっぽ」なんです。かぎしっぽの猫は幸せをひっかけてくると言いますが、「いつ幸せを持ってきてくれるの」と言っていたら、牧場に人が来るとちゃんと接客してくれて、写真集が出たり、SNSでバズったり…、メトのおかげが多いです。
馬たちも皆、メトのことが好きで、メトが前を通ると、顔を伸ばしてメトに触れようとしています(笑)。

「『ネガイちゃん・アシゲチャン引退繁殖牝馬の会』の会員さまからのプレゼント・ネーム入りの革の無口を身につけたアシゲチャン。とてもお似合いです」

「朝、無事な姿を見られた時が
いちばん嬉しい」

「昨年5月、久し振りにメトがメイショウドトウの背中に乗りました。ドトウが嬉しそうにしているのがかわいかったです」

──佐々木さんにとっては、馬はどんな存在ですか。

佐々木:
…馬たちがいなかったら、今の私はありません。
人生そのものっていうわけでもないけれど、馬に引っ張られるようにして生きてきたというか、馬に舵をとられちゃったというか(笑)。何と表現していいのかわかりませんが、自分の人生にとって、なくてならない存在です。

馬からしたら人間のやってることは不満だらけかもしれないけど(笑)、ふと心が通じ合う瞬間が、たまにですが、あります。

メトをはじめとする猫たちもひっくるめて、皆と家族のように暮らしています。
毎朝、起きて厩舎へ行き、皆の無事な姿を見られた時はすごく嬉しいし、ほっとします。

缶バッジにもなっている、ネコパンチとメトのツーショット。「小さな猫が大きな馬を従えていて、馬もそれをヨシとしていそうな雰囲気が好きです」

佐々木:
…ここで2頭の馬を看取っているのですが、一頭はプリサイスエンド(認定NPO法人引退馬協会預託馬)という元種馬で、朝、厩舎に行くと鼻から大量に出血していました。
獣医に診てもらいましたが、夕方にも出血し、亡くなりました。鼻の奥の動脈が切れて急な出血が原因でした。

メイショウドトウの手術を機に各馬房に監視カメラをつけ、今は夜中でもずっと見守れるようにしていますが、出血したプリサイスエンドを見つけたことがトラウマになっていて…、なので朝、皆の無事を確認できた時がいちばん嬉しいです。

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

佐々木:
2025年に新厩舎建設のためのクラウドファンディングを実施し、本当に多くの方にご支援をいただきました。感謝しかありません。

新たな厩舎は6月5日に施工会社から引き渡しになりましたが、現在、馬たちがより快適に暮らせるように追加工事の真っ最中です。今回のチャリティーは、その追加工事費用や馬たちが健康を維持するための設備、厩舎内外で馬たちが安全に過ごすための整備に活用させていただく予定です。

──貴重なお話をありがとうございました!

放牧地に向かう際の一コマ。「馬(キリシマノホシ)と猫と人の絆が伝わってきた、尊い瞬間でした」

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

佐々木さんのお話を伺いながら、ノーザンレイクにいるお馬さんたちが、馬である前にそれぞれの個性として、命として受け入れられて、まさに家族として、安心して一緒に過ごしていることが伝わってきました。

牧場の穏やかな時間がずっと続いていくように、そして願わくは、引退した馬が一頭でも多く、このような場所で、大切にされて余生を過ごせたら…と思いました。

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馬と猫が見つめ合う姿を描きました。
命に寄り添い、温かく見守る、牧場のやさしい時間を切り取ったデザインです。背景には牧場名にもなっている北海道の湖と広大な自然を描き、ノーザンレイクさんなら ではのデザインに仕上げました。

“Peace grows here, one day at a time(ここでは、一日ずつゆっくりと、安らぎが育まれていく)”というメッセージを添えました。

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JAMMINは毎週週替わりで様々な団体とコラボしたオリジナルデザインアイテムを販売、1点売り上げるごとに700円をその団体へとチャリティーしています。
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