突然ですが、皆さんは「思いやり」という言葉に、どんなイメージを思い浮かべますか。
声をかけてもらうこと、順番を譲ること…。人によって思いやりが何かはきっと違うのだと思います。具体的なイメージが特に湧かない、という方もいるかもしれません。とはいえ、悪いイメージは無いでのはないでしょうか。
「『思いやり』を『重い槍』と表現した仲間がいます」と話すのは、今週、JAMMINが1週間限定でコラボする一般社団法人「生き方のデザイン研究所」代表理事の遠山昌子(とおやま・しょうこ)さん(54)。
「相手を思っての言動が、知らずに相手を傷つけてしまうこともある。もったいない出会いを、ハッピーな出会いに変えていきたい」と、福岡・北九州市にて、障害のある「生き方デザイナー」たちとともに、新たな社会を創造し続けてきました。
活動について、お話を聞きました。
(お話をお伺いした遠山さん(写真右)。「研修の後のご褒美は、いつも仲間と一緒に」)
一般社団法人生き方のデザイン研究所
障害のある人と障害のない人が、ともに新たな社会の仕組みや役割を創造すること、それが社会の主流となるように働きかける活動をしています。
INTERVIEW & TEXT BY MINA TANAKA
RELEASE DATE:2022/6/13
【「障害」表記について】
「『障害』は、本人(人間)についているものではなく、社会の側にあるものと理解するWHO(世界保健機関)の障害の概念(ICF)を正しく伝える活動をしています。『害』をひらがな表記や別の漢字をあてるなどして、社会の障害をやさしく柔らかく隠してしまうようなことはしたくないと考えています」という団体のご意向を受けて、今回の記事では「障害」と表記させていただきました。(JAMMIN)
(築150年の古民家で開催した味噌づくりワークショップ。参加した皆さんで記念撮影!)
──今日はよろしくお願いします。最初に、団体のご活動について教えてください。
遠山:
障害があることで我慢をしたりあきらめたりせずに、障害があることを強みに感じられる社会を目指して活動しています。互いの違いを認め合い、ありのままを受け入れ合っていく社会にしていきたい。そんな思いで、5つの柱で活動をしています。
──それぞれ、どのようなものですか。
遠山:
いちばん大きな活動は、障害のある人が「生き方デザイナー」として講師を務める研修やワークショップです。企業や学校に出向き、障害のある人が日頃感じていることを伝えたり、企業の社員研修で、お客さま役としてロールプレイに参加したり。そんな場をコーディネートしています。
(企業研修にて、ガイド技術を教える「生き方デザイナー」の和子さん)
遠山:
障害のあるメンバーが一人で出向いて一人で話す場というよりは、普段から関わっている、いわゆる”健常者”であるメンバーも参加して、障害の有無にとらわれない、ただただ互いをありのまま受け入れ合って接している者どうしの関係性や、そこにある空気感も感じてもらいたいと思っています。
障害の有無にかかわらず、皆それぞれ長所や短所がありますよね。きれいに見せたりかしこまったりするのではなく、いびつだったりごちゃごちゃしていることも含め、ありのままを知り、何か感じとってもらえたらと思っています。
そのためには、メンバーと常日頃から信頼できる人間関係を築いていることが大切です。「ハイ、あなたは明日、ここで講師として話してね」と言っても、毎日いろんなことがある中で、急にその時だけきれいにうまく話すなんて難しい。
(共同作業所「ビリーブ」での一コマ。「日中の食事やトイレのサポートが必要なメンバーも、安心して過ごせる場を目指しています。障害のある人が一方的にサービスの受け手になるのではなく、障害のある人同士も、自分のできることでお互いをサポートし合います」)
遠山:
日々の生活の中で、つらいことがあった時に気持ちをはき出せたり、楽しかったことや嬉しかったことも含めなんでも話せる居場所が必要で、仲間たちの毎日の生活やコミュニティを支える場として、共同作業所「ビリーブ」も運営しています。これが2つめの活動です。
3つめが、誰もが集える場の開催です。障害の有無にかかわらず、誰でも参加できて聞こえないメンバーと交流できる「しゅわしゅわCafé」や、皆でエクササイズする「カラダ元気Café」などを開催しており、「ビリーブ」のメンバーも参加しています。いろんな人が集うので、さまざまな工夫が定着していく空気感があるんです。
(研修や講座の後は…「ふりかえり会」という名のお楽しみが待っている)
──工夫ですか?
遠山:
例えば、目の見えないメンバーが参加している会では、参加者が発言の前に「○○です」とか「○○が話します〜」などと、自分の名前を言うような空気感が生まれます。耳の聞こえないメンバーがいれば、自然と誰かがノートテイク(筆談)を始めます。障害のある人とない人が共に空間を過ごすことで、互いを知り、理解が深まる場になればと思っています。
4つめの活動として、「支える人(支援者)を支える」場も運営しています。
2ヶ月に一度、さまざまな分野で活動するNPOのスタッフやボランティアコーディネーターが集い、日頃の悩みを共有したり、それぞれの知見を生かしてアイデアを出し合ったりしています。支援者同士のネットワークですね。
5つめとして、企業や大学の研究機関と連携し、障害がある人が商品やサービスに対する提案なども行っています。
(生き方のデザイン研究所が開催する「対話×デザインワークショップ」。「一人ひとりが大切にされる安心安全な場を体感します。聞こえない人も、見えない人も、言葉や身体が不自由な人も、遠くの人も、いつもの顔も、そうでない人も…。みんながいるから幸せ!と感じられると好評です」)
(生まれた時から腕が短いレンコンさん。「腰より上に足が上がっている時、『私の足は、手に代わります』と明るく説明。靴下の脱ぎ履きやお風呂でシャンプーする時の様子を実演したり、給食交流で普段の食事の様子も見てもらいます。『私のルールを認めてくれる社会だったら』。以前、レストランで『汚いから足はテーブルから下ろして』と店員に注意された時の悲しく悔しい気持ちを打ち明けることで、誰もが自分らしく生きられる社会とはどんな社会なのか、理想の社会のあり方を一緒に考えてほしいと語りかけます」)
──一番大きな活動である研修やワークショップについて、詳しく教えてください。
遠山:
障害のある人が「生き方デザイナー」という講師の役割をもって、研修やワークショップの表に立って活躍しています。
企業や学校などさまざまなところから依頼をいただくので、内容はそれぞれ、ご希望や参加される方に合わせてオーダーメイドでつくることが多いです。子ども向けの「生き方のデザイン授業」は、障害を強みに、自分らしい生き方をデザインしている人が子どもたちと出会い、多様な生き方を提案することで、子どもたち一人ひとりの主体性や生きる力を育む授業です。
20年ほど、JR九州さんの社員研修を担当させてもらっていますが、ここでは「ホスピタリティ」をテーマに、講師がお客さま役をして実技の講習に参加したり、「こうしてもらえて嬉しかった」「こんなシーンで困った」など、講師のこれまでの経験や思いを共有しながら、社員の方の思いも受け止め、一緒により良い方法を考えます。
(「生き方デザイナー」のナナさんは盲導犬ユーザー。「子どもの頃、脳腫瘍の影響で失明したナナさん。得意だった工作や手芸をあきらめかけていた時、洋裁が得意な聴覚障害の文子さんと出会い、コミュニケーションをサポートする仲間と一緒にお人形作りにチャレンジ!今では手芸を趣味と言えるほどになり、子どもたちに日常生活の一場面を伝えるためにフェルトでパンケーキを作り、日ごろのお料理の様子を再現しているところです。『人は誰でも壁にぶつかることがあるけど、あきらめなければ必ず道は開ける!人は一人では生きていけないから、仲間を信じて、自分らしい生き方を見つけてね』と優しく語りかけます」)
遠山:
視覚障害のある講師が社員さんのガイドで階段を降りたり、車いすユーザーの講師が体をはって緊急時の階段昇降の練習のお客さま役になったりと、障害のある人とそうでない人が「触れ合う」ことがすごく貴重で大切だと思っていて。
「ホンモノ性」にできるだけこだわり、「ホンモノでホンモノを学ぶ環境」をコーディネートしています。
「目が見えないなら、手を引く」というありきたりのマニュアルではなく、実際に手をとって相手の体温を感じ、対話をしながら、例えば階段を降りようとした時に「こんな部分に困るんだな」とか「目は見えないだけで、あとは何も変わらないな」と、ありのままの相手を知って受け入れる体験をしてもらうことが、社会を変えていくと思っています。
講師も「障害のある人はこう思っています」という言い方はしません。「あくまでも私の場合は」ということを大切にしていて、同じ障害がある人でも感じ方や考え方はそれぞれで、全く異なる個人であることを伝えています。
(「もしかしら死んでいたかもしれない大事故から生還した森さん。高次脳機能障害のため、記憶や感情のコントロールが苦手です。『覚えていられないことで約束を守れなかったらどうしよう』『自分はこれだけ気を遣っているのに、周囲の人の無関心にイライラしてしまう…本当は穏やかに自分らしく生きたいだけなのに!』。いろんな葛藤を抱えながら、『生かされたことにはきっと何か意味があるはず』と答えを探して生きるありのままの姿が、出会った人の心に刺さります」)
遠山:
一般市民向けの講座も同じです。
相手の気持ちも、自分の気持ちも尊重して、お互いに心地よくいるためには、どうしたら良いのかを考えます。
「この障害にはこう接する」というマニュアルではなく、どうするかは、互いの関係性の中でつくっていくもの。「どうしたら良いかわからない時は、遠慮せずに勇気を持ってどうしたら良いですかと聞いてください」とお伝えしています。
──講師をされた方からはどのような声が聞かれますか。
遠山:
「参加して良かった」と言ってくれる人が多くて、「生きていて良かった」という声が寄せられたこともあります。
「参加者のみなさんからもらう感想文が嬉しい」という声が多いですね。「自分のことを理解してもらった」という証であり、その積み重ねは本人のとっても大きいと感じています。
(講義や実技の時間と同じように大事にしているのは、ランチでの交流や対話のワーク。「一緒に食事をしたりおしゃべりしたりすることで、ググっと距離が近くなります」)
(聞こえない人も、聞こえる人も、見えない人も、見える人も。皆でフラッとおでかけ)
──障害のある人とない人をつなぐご活動に力を入れていらっしゃいますが、背景にはどのような課題があるのでしょうか。
遠山:
いろんな人がいるということを知らないことです。さらに、「思いやりとは何か」を、教育の場で学ぶ機会がないことに課題を感じています。皆さんもきっと、小学校の頃に「思いやりを大切にしよう」「思いやりのある人になろう」と教わったと思いますし、「思いやり」という言葉自体はよく耳や目にしたと思うんです。
しかし、本質の「思いやりとは何であるのか」ということについては、教えられたり考えたりすることがないままに大人になったという方が少なくないのではないでしょうか。思いやりが何であるのかが明確でないと、実際にそれを行動に移すことは難しいと思うんです。
その結果、誰かを傷つけようとしているわけではないのに、傷つきを生んでしまっていることが、現実としてあるんです。
(小学生向けの講義にて、授業のまとめの発表会。「見えない人にも聞こえない人にも、何とか伝えたいと、子どもたちが工夫して作ってくれたプログラムを触るナナさん」)
──というと?
遠山:
仲間の一人は「思いやりは、”重い槍”」と言いました。
彼女は50代なのですが、子どもの頃に重い病気を患い、身長は4歳児と同じほどです。ある日、彼女がバスに乗って出かけると、同じバスに乗車していた一人の方から「お嬢ちゃん、今日は良い天気だね。どこに行くの?」と声をかけられ、頭を撫でられたことがあったそうです。
声をかけた方はきっと、「こんなに小さな子どもが一人でバスに乗っている。さぞかし心細いだろう」と、思いやりのつもりでかけた一言だったと思うんです。でも彼女はその言葉で、もうグサグサと傷ついているんですよね。それを「重い槍」と表現したんです。
(「試行的に貸していただくことになった古民家『もりもりの森の家』での味噌づくりワークショップでの一枚です。多様な経験、多様な背景、多様な趣味や特技を持った人たちが自然と集まり、シナジーが生まれ、ご縁の輪がとんどんスパイラルアップしていくのが、生き方のデザイン研究所のごちゃごちゃの心地よさにつながります』)
──そうだったんですね…。
遠山:
思いやりのつもりでしたことが、意図せずに相手を傷つけてしまうことがある。避けられないこともあるかもしれないけれど、たとえばもし「病気で身長が伸びず、低身長の人がいる」という情報が頭の片隅にあったら、言動は違ったかもしれません。
まずは情報を知る、相手を知る、学びの場が必要だと思っています。それがあれば、受け入れ方が変わってくるからです。もったいない出会いを、ハッピーな出会いに変えたい。そんな思いで活動しています。
(2016年、熊本地震災害の避難所に、聞こえない・聞こえにくい人とのコミュニケーションに便利な携帯用ホワイトボードを作って贈るプロジェクト「熊本にホワイトボードを贈るんだもん♪」に賛同して集まった皆さんと。「2日間で70個の携帯用ホワイトボードを手作りしました」)
(「レンコンさんと握手するSちゃん。大人になると遠慮や気恥ずかしさが『壁』を作ってしまうのかも。子どもたちの純粋さを見習いたいといつも思わせてらもえる一枚です」)
──「生き方のデザイン研究所」という団体名は、どんな思いからつけられたのですか。
遠山:
私たちがデザインしたいのは、目に見えるかたちのあるものというよりも人の考え方、つまり、人の生き方そのものなんです。「社会を変えていくためには、一人ひとりの考え方をデザインしていかなければいけない」ということに行き着きました。
社会の選択肢を増やすために、一人ひとりの頭の中のデザインの幅を増やしていくようなイメージで活動しています。
──面白いですね。
遠山:
絵を描く時も物をつくる時も、何をする時も、人の頭の中にある「考え方」が変わらないと、アウトプットのかたちは変わりませんよね。
誰にとっても住みやすい社会のためには、まずは社会を構成する私たち一人ひとりの考え方を、そのようにデザインしていく必要があります。だからこそ、いろんな人と出会い、同じ場所でさまざまな人が暮らしていることを知る場が必要だと思っています。
──確かに。
(活動を始めた当初の一枚。「机、椅子、書棚…、何にもないところから、みんなで手づくりしました。一人ひとりの参加のチカラで支えられています」)
遠山:
まちを歩く人の中には、目の見えない人もいれば耳の聞こえない人もいます。足が不自由な人もいます。見た目にはわからないけれど、病気や困りごとを抱えている人もいます。こういった情報を知っているか知らないかによって、まちは大きく変わってきます。
例えば、車いすユーザーにとって段差が移動の妨げになると知っていたら、道の段差をなくしてフラットにしますよね。そうやってデザインが変化すると思うんです。でも、目の見えない人にとっては、ちょっとした段差は目印になっているんです。
どちらかの情報しか知らないか、あるいはどちらも知っているかで、かたちは少しずつ変わってくると思うんです。単純に「段差をなくしたら良い」「点字ブロックをつけたら良い」ということではないんですよね。
(皆で編み物をする「あみ×あみCafé~♪」にて。「目が見えにくい・見えない人たちもサクサク編み物。おしゃべりも、編針りもとまりません」)
──なるほど。
遠山:
誰にとっても暮らしやすい社会を考えた時に、「Aの時はB」というマニュアルではなく、その場その場で顔をつき合わせてお互いを知り理解していく、その姿勢とプロセスこそ重要なのだと思います。
正解はないかもしれないし、全員が100パーセント満足、ということは難しいかもしれません。それでも相手を知り、思いやり、共により良い方法を考えていくプロセスをひとつずつ踏んでいくことの先に、誰もが暮らしやすい社会がつくられていくのではないでしょうか。
(「雨の日も楽しく快適に★デザインワークショップ」にて。「途中で眠くなったメンバーのため、教室に運んだベッドを囲んでアイデアを出し合う高校生の皆さん」)
(「障害者差別解消法の成立前のこと。『だれかの夢はみんなの夢!』ということで、あるメンバーの夢をかなえるため半年以上の準備をして旅行計画を立てました。楽しみにしていたアトラクションの前で、『270分待ち』の看板にびっくり!体力のない仲間もいて、諦めるしかなかった私たち。いつか必ずリベンジしたい!と心に誓っています」)
──遠山さんにとって「思いやり」とは?
遠山:
「相手を思って興味を持ちながら、ありのままを正しく知ること」です。目の前の人に対し、興味を持って知ろうとする姿勢が大事だと思っています。
──目指す未来を教えてください。
遠山:
誰もが安心していきいきと暮らすことができて、存在そのものが大切にされる社会をつくっていきたいです。「障害がある人のために何かしてください」ではなく、いろんなタイプの人と出会い、ありのままの自分とありのままの他人、そのままを認めて受け入れ合う先に、豊かで楽しい暮らしがあるのではないでしょうか。
メンバーと一緒に楽しみながら出かけている姿が、まちの風景に自然に溶け込んでいる時、ふっと嬉しい気持ちになります。この風景が、もっともっと増えていけばいいなと思いますね。
(「『ブロースト(乾杯)!』。飲める人も飲めない人も、何度も乾杯」)
(「コロナ前は、毎年年末にクリスマス忘年会を企画していました。4つの味のお鍋を囲んだり、餃子を焼いたり、うどんを手打ちしたり…。一人暮らしでは体験しづらいメニューを選び、皆でワイワイ、にぎやかに食事をすることを楽しむ場です」)
──最後に、今回のチャリティーの使途について教えてください。
遠山:
これからもいろんなところに出向き、多くの方たちに気づきや学びの機会を届ける活動を継続していきますが、新たに、特別な日だけではなく、いつもの当たり前の日常の延長で、何か「気づき」につながる出会いができる場を作りたいと考えています。
その名も「夢のごちゃごちゃハウス」。誰もが安心して集える空間づくりを計画しています。
障害のある人だけではなく、授業で出会った子どもたちや地域のお年寄り、心が疲れた人、自分の居場所を見失った人たち…、誰かが誰かの話に耳を傾け、誰かが誰かの必要なサポートができて、誰もがホッとできて、生き方デザイナーの多様な生き方に触れ、元気をチャージして帰ることができる場を目指しています。
自分の得意を活かして誰かに喜んでもらう、いろんな体験をシェアし合える場になると思っていて、現在、空き家や古民家を候補地として探しているところです。今回のチャリティーで、この建物のバリアフリー工事(トイレの改修や入り口のスロープ設置)の資金として活用させていただく予定です。
──出会いの場にもなりますね。
遠山:
そうですね。お互いを知ることになるし、障害のある人たちにとって、社会参加の新しいかたちを創出することにもつながります。誰もが生きがいや夢をもって生きる社会を実現していくために、ぜひ応援いただけたら嬉しいです。
──貴重なお話をありがとうございました!
(2022年5月に撮影した、「ビリーブ」のメンバー、サポーター、スタッフの皆さん。「いつも、ごちゃごちゃ~!生き方のデザイン研究所は、西日本工業大学大学院棟の一室にあります。景色の良い大学のラウンジにて」)
インタビューを終えて〜田中の編集後記〜
「思いやりにマニュアルはない。それは、あなたと私で一緒につくっていくもの」インタビューでこの言葉を遠山さんから聞いた時、強い衝撃を受けました。
時として私たちは「この場合はこう」というように、情報に頼りすぎてしまうことがあるのではないでしょうか。属性や診断名がかえって目の前の人を見えにくくしてしまうことがあるかもしれない。情報は大切な一方で、目の前の人を正しく知ることから遠ざかってしまっていることがあるかもしれません。
本当に大切なのは、目の前の人の声を聞くこと。一人ひとりが違うからこそ、その人と一緒に関係性をつくっていくこと。遠山さんからもらったメッセージを、これからも大切にしていきます。
いろんな生き物やものをごちゃごちゃと縦横無尽に、楽しく描きました。
一人ひとりの思いや生き様が同時に混在し絡み合うことで、より良い世界がデザインされていく様子を表現しています。
“Be happy, be creative, be you”、「ハッピーに、クリエイティブに、あなたらしく」というメッセージを添えました。