CHARITY FOR

ユキヒョウを通じて人と野生をつなぎ、野生動物との豊かな共存への道を考える〜まもろうPROJECT ユキヒョウ

「ユキヒョウ」をご存知ですか?
世界で最も高いところに生息する、幻のネコ科動物。標高が高く険しい山々にくらしていることから、他の大型ネコ科動物に比べて、その生態は未だ多くの謎に包まれています。

そのユキヒョウ、密猟や人間の生活の影響により個体数が減少し、近い将来、絶滅が危惧されています。

今週JAMMINがコラボするのは「まもろうPROJECT ユキヒョウ」。
双子のお姉さんで、希少動物の繁殖を研究し、現在は京都大学野生動物研究センターに勤務する木下(きのした)こづえさん(37)と、コピーライターとして広告会社に勤務する双子の妹・さとみさん(37)。姉妹それぞれの専門性を生かした「twinstrust」という団体を立ち上げ、ユキヒョウの保全活動に取り組んでいます。

活動のきっかけは、こづえさんが動物園でユキヒョウの研究に携わる中で、人気動物のゾウやキリン、ライオンだけでなく、ユキヒョウのようなマイナー動物についても関心をもってもらいたいと思ったことでした。

モンゴルに始まり、インド、キルギスとさまざまな国で野生ユキヒョウの保全活動を行ってきたお二人に、プロジェクトについてお伺いしました。

(お話をお伺いした木下こづえさん(右)とさとみさん(左))

今週のチャリティー

まもろうPROJECT ユキヒョウ

希少種の繁殖研究を行う双子の姉・木下こづえさんと、コピーライターの双子の妹・木下さとみさんを中心に、研究者、クリエーターがひとつになって、絶滅危惧種の保全活動を行う任意団体です。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2021/8/30

ユキヒョウの生態を調査、保全に生かしながら
その魅力を発信

(この写真の中にユキヒョウがいます。さて、どこにいるでしょう?!「ユキヒョウの模様は、岩崖などに馴染むためにあります。写真はインドのラダックで撮影した野生のユキヒョウ。私たちが宿泊していた家の家畜を襲いにやってきました」)

──今日はよろしくお願いします。まずはご活動について教えてください。

こづえ:
「まもろうPROJECT」は、研究者やクリエーターが一緒になって、絶滅危惧種を保全するプロジェクトです。

ユキヒョウに限らず、どんな動物も絶滅の危機は決して遠い出来事ではありません。
まだまだ謎の多いユキヒョウの生態を調査して保全に生かすだけでなく、日本でもユキヒョウの魅力をたくさんの方に知ってもらうことで、皆で一緒に共存のあり方を考えていくことができたらと思っています。

(大牟田市動物園と実施した「足あとPROJECT」など、動物園を交えた寄付プロジェクトを通して、多くの方に野生ユキヒョウの魅力を伝えてきた)

さとみ:
モンゴルやキルギス、インドで活動されている現地のユキヒョウ保全団体と一緒に、生態調査を行ってきました。キルギスでは、JICA(国際協力機構)の「一村一品プロジェクト」に賛同し、伝統的な羊毛を生かした、ユキヒョウグッズを制作しています。現地の女性たちに一つひとつ手作りしていただき、地域経済の活性化につなげています。

グッズは、神戸どうぶつ王国、那須どうぶつ王国、盛岡市動物公園ZOOMOの3つの動物園に協力いただいて販売し、収益の一部をユキヒョウの調査や保全のための活動費としても活用しています。

──素敵なサイクルですね。

(「一村一品プロジェクト」で働く女性たち。「使われなくなった学校を改装して職場を設置し、女性たちが遠くに出稼ぎに行くことなく家族とくらしながら現金収入が得られる仕組みを、JICAさんが作られています」)

「ユキヒョウ」ってどんな動物?

(赤外線センサー自動撮影カメラ(以下、赤外線カメラ)で撮影したキルギスのユキヒョウ。「ユキヒョウは酸素が薄く寒い高山でも十分に呼吸ができるよう、他の大型ネコ科動物に比べて鼻腔の幅が広くなっています。耳が小さくて顔が丸く、どこか愛嬌が感じられるのも特徴の一つです」)

──ユキヒョウについて教えてください。絶滅に瀕しているのですか。

こづえ:
ユキヒョウは、ネコ科の中でも(おそらく哺乳類の中でも)世界で最も高いところにくらしている動物です。北はロシアから南はネパールまで、標高6,000メートル級の山々が広がる中央アジアの12か国にまたがって生息しています。

──富士山(標高3776メートル)よりも高いところでもくらしているのですね。

(「ユキヒョウは寒い場所でも生きられるよう、毛が長くフワフワ。写真は昼寝をした後に伸びをしている様子。ゴツゴツした岩崖で獲物を追いかけるため、重心が低く脚が短いのが特徴です。また、長いシッポでバランスをとりながら、急峻な岩場を駆け降ります」)

こづえ:
そうなんです。「森林限界」といって、標高が高いために草が生えない、その限界をも超えて、まさに崖の上でくらしている動物なのです。

大きさは頭からお尻までで1メートルほど、長いシッポが特徴で、シッポだけで1メートルあります。体重は20〜50キロほど。模様も面白くて、脚はチーター、腰がヒョウ、背中はジャガー、おでこはトラ柄。顔のかたちや鼻の穴の広さ、足裏の大きさや肉球の間の毛の長さ・密度、なき声などもトラやヒョウとは大きく異なります。
性格は他のネコ科動物よりも比較的温厚で、これまでに人を襲って殺した経歴のない大型ネコ科動物と言われています。ただその生態はまだまだわかっていないことが多く、現在調査が進んでいます。

(団体のキャラクター「ユキヒョウさん」のぬいぐるみ。「キルギスから日本に到着したユキヒョウさんです。女性たちの手でひと針ひと針丁寧に作られているため、みんなそれぞれに個性豊かです。素材もメリノウール100%なので、どこかホッとするような肌触りに」)

──「ユキヒョウ」だけにヒョウの一種なのでしょうか。

こづえ:
今はトラの近縁種(遺伝的に最も近い種)だといわれています。大型ネコ科動物の中で、祖先種に近い種といわれています。

──貴重な生きものなのですね。

(赤外線カメラで撮影したキルギスのユキヒョウ。「右奥には氷山が見えます。このユキヒョウは、この場所に5時間もいて、ときどき辺りを見まわし、辺りに獲物がいないか探しているようでした。居眠りもしたり、風を感じているような表情をしたり…。厳しい環境下で生きているユキヒョウですが、どこかのんびりとしたやさしい雰囲気が感じられる一枚です」)

現在の生息数は世界で約3,000頭。
絶滅が危惧されている

(生態調査のために赤外線カメラを設置する様子。「ユキヒョウの痕跡(フンや尿、足あと)を発見した場所にカメラを設置します。撮影した野生のユキヒョウ写真と動画は動物園での教育展示などにも活用していただいています」)

こづえ:
現在、ユキヒョウの生息数は世界で約3,000頭といわれています。しかし、人が足を踏み入れるのも難しい場所に生息しているので、どれくらい生息しているかは未だよくわかっていません。密猟や気候変動などで減少傾向にあるとされ、絶滅が危惧されています(IUCN Red List, 2017)。

──なぜ、減っているのですか。

こづえ:
理由はいくつか挙げられます。毛皮などを目的に密猟されたり、ユキヒョウ以外にも餌動物であるアイベックスなどが密猟されることで生息数が減少していると言われています。密猟の背景には、現地の人たちの現金収入の低さも影響しています。

ユキヒョウの生息地は高地であるため多くの国境地帯とも重なっており、その一部は紛争地域も含みます。国境付近では怪しい動きがないか現地のレンジャーが取り締まっていますが、彼らも給料が低く、後継者が育ちにくいため、高齢化も問題になっています。私たちのような研究者が訪れ、レンジャーの皆さんに調査に協力してもらい、謝礼を支払うこともあります。

(「キルギスでお世話になっているレンジャーさんです。調査小屋にて、レンジャーさんが作る晩ご飯を楽しみに待っている時の一枚です」)

さとみ:
明言はできませんが、ユキヒョウの生息数が減っている原因は、私たちの生活とも密接に関わっています。

遊牧民には、自然と調和しながら生きる「伝統知」というものがあります。
生態系維持の象徴としてユキヒョウを崇め、たとえ家畜がユキヒョウに襲われても報復殺をすることなく、命の需要と供給のバランスを大切にしてきました。しかし、社会主義体制の崩壊後、日本を含む先進国の民間企業の参入で、遊牧民の生活は一変しました。例えば、カシミア(山羊)の増産による過放牧など。モンゴルなどでは著しい経済発展を遂げていますが、その一方で伝統知の継承が薄れ、自然環境は悪化の一途をたどっています。

(モンゴルの遊牧風景。「たくさんの羊と山羊を遊牧すると、その分、草地が減り、砂漠化や同じ草を食べる草食動物(ユキヒョウの餌動物)の減少につながってしまいます」)

こづえ:
人間の介入によって、自然界のバランスが崩れつつあります。人の生活は豊かになるかもしれませんが、一方で動物たちのくらしに影響を与え、それによって命を奪ってしまっている現実があります。野生動物との共存を考えていく一つの例として、ユキヒョウに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

さとみ:
「ユキヒョウがいなくなったって、自分には関係ない」と思われるかもしれません。でも、ユキヒョウも、どんな生きものも、一度地球から失われてしまったら、人間がいかなる技術をもっても元に戻すことはできません。さらには、それにより生態系がどう崩れてしまうのか、私たちのくらしにどう影響してくるのかも想像できないのです。

(「インドで直接出会った野生のユキヒョウです。しばらく観察した後、岩の影へと消えていく前に、最後に撮った一枚です」)

ユキヒョウを通じて、
人と野生動物とのつながりを

(「2013年、初めてユキヒョウの生息地(モンゴル)を訪れたときの写真です。首都からバスで7時間、さらに車で7時間移動したあと、地平線の向こうからユキヒョウがすむ山が見えてきた時は、ついに生息地に来た!と思いました」)

こづえ:
とはいっても、研究者としてこの問題を発信していくことは簡単ではないと感じました。難しい話になると離れてしまう人もいるし、「ユキヒョウの数が減っているんです」といっても、そもそも「ユキヒョウって何?」となる。全然知られていなかったんです。

日本では現在、南は熊本から北は北海道まで、9つの動物園でユキヒョウに会うことができます。ただ、ゾウやキリン、ライオンに比べてマイナーな生きものなので、多くの人が素通りしたり、「チーターだ!」と別の動物と勘違いしたり…。でも、耳が小さかったりシッポが長かったり、他の動物もそうですが、よく観察するとその生きものにしかない、唯一無二の特徴があるんですよね。それぞれの生息環境に適した、プロフェッショナル性をもっているんです。

(モンゴルの山で見つけたユキヒョウの足あと。「私たちが到着する数時間前に歩いた足あとと知り、本当にここにいるのだと実感し感動しました」)

こづえ:
ユキヒョウについて楽しく知ることで、魅力はもちろん、彼らのくらす環境や、そこにある課題と自分たちとのつながりを考えるきっかけをつくれないか…。
広告の世界にいたさとみに「どうしたらユキヒョウのことをもっと知ってもらえるだろうか?」と相談したことがきっかけで、2013年に二人で「twinstrust(ツインズトラスト)」を結成し、活動を開始しました。

さとみ:
私たちの中で、最初から明確な終着点があったわけではありません。ただ研究と広告、互いの専門性を持ち寄って一緒に活動してみれば、これまでにはない人と野生動物との関わりや、都市と野生をつなぐ何かを見つけられるんじゃないかと思いました。

──各々の専門を生かして活動されているんですね。

(モンゴルの遊牧民の家族と撮った一枚。「山に向かう途中、ユキヒョウや密猟者の目撃情報がないか、遊牧民に伺っていました」)

繁殖を研究する中で気づいた、
野生を知ることの大切さ

(繁殖の研究の道を歩み始めた頃のこづえさん。「動物園で毎朝ユキヒョウを観察し、フンを採取して発情や妊娠状態を調べていました。動物たちだけでなく動物園の獣医さんや飼育係の皆さんに会えることも楽しみで、6年間通い続けていました」)

──こづえさんは、ずっとユキヒョウを研究されてきたのですか。

こづえ:
私はもともと動物園や水族館で希少種の人工繁殖を専門にしている研究室に所属していました。
私自身は人工繁殖よりも自然繁殖に興味があったので、動物のフンに含まれる成分から、動物の発情や妊娠といった生理状態を調べて、繁殖に生かす研究をしていました。その中でユキヒョウと出会い、同じように行動や生理変化を調べながら、繁殖のためにオスとメスをペアリングしていました。

でも、なかなかうまくいかなくて…。ユキヒョウは標高の高い場所にひとりでくらす、まさに孤高の生きものです。野生でどうやって繁殖相手を見つけ、コミュニケーションをとって交尾をするのかを知らないまま、動物園で繁殖成功を導けるのか…?次第に疑問を抱くようになりました。
動物園で彼らが命をつないでいくには、何が必要なのだろう…。動物園の動物が子を残さないとしたら、それはきっと彼らなりの残せない理由があるのかもしれない。繁殖を専門にする研究者として、まずは野生でのくらしを知らなければ繁殖は導けないと思い、現地を訪れて調査をするようになりました。

──そうだったんですね。

(ユキヒョウの生息地のひとつ、インド・ラダックの女性たち。「チベット文化の一部として、ユキヒョウが人々と共に生きていることに気づかされました」)

動物園は、都市と野生の大地をつなぐ「窓・扉」

(こづえさんがユキヒョウ研究を始めるきっかけとなった2頭のユキヒョウ。「動物園には他のネコ科動物もたくさん飼育されています。ぜひ違いをじっくり観察して、それぞれの特徴を見つけてみてください。同時に複数のネコ科動物を見比べるのは、動物園でしかできないことです!」)

こづえ:
ユキヒョウに限らず、動物園の動物は、都市と野生とをつなぐ「親善大使」。動物園と野生はそれぞれ分断されて個別に存在するのではなく、同じ地球上の地続きにあります。二人でやるからには、動物たちがくらす本来の野生を感じてもらえるような発信を動物園と一緒に実施したいと思い、まずはクラウドファンディングを機にプロジェクトをスタートさせました。
それと同時に、野生での調査研究を通じて、動物園や動物園の動物たちにもフィードバックできるような活動にしたいと思っています。それが私たちの根底にある思いです。

──さとみさんはいかがですか。

さとみ:
コピーライターやCMプランナーとして、人に伝える仕事をしていますが、社内を見渡してみると動物をキャラクターに使用した広告はありますが、野生動物をテーマに扱っているお仕事はないなと思ったんです。
テーマとしてニッチだからこそ、「誰もやっていないことをやってみたい」という思いがありましたし、観光ではなく保全活動として野生の生息地に足を踏み入れた経験は、自分の強みになるという思いもありました。プライベートで少しずつ動物と関わる仕事をするようになり、そこから生まれたつながりや現地での経験が、今では本業の方にも生きてきています。

(幼い頃の二人。「幼い頃に撮った動物園での写真は、私たちが背中を向けて動物を観ているものばかり(笑)。何も言わず二人が見終わるのをじっと待ってくれていた親に感謝です」)

さとみ:
「まもろうPROJECT」というプロジェクト名で活動していますが、ただ動物だけを守ればいいということではなく、ユキヒョウがくらす環境(そこではどんな風が吹き、どんな人たちが、どのようにくらして、野生動物とどう関わっているのか、どう命が循環しているのか)を伝えることが大事だと思っています。

そしてそれは、ユキヒョウに限らないんですよね。動物園で人気のパンダやキリン、ゾウも、スポットライトを浴びていないマイナー動物も、どんな動物もそれぞれに豊かな特性があり、そこにくらす人々の文化とも関わっています。そして、遠く離れてくらす私たちも、海・空・大地でつながっていますし、食べ物や経済活動で、多かれ少なかれ必ず関わっています。

こづえ:
この地球上にはいろんな生きものがくらしていて、一つひとつに向き合ってみるとどれも個性ある貴重な存在です。同じように人も、誰一人として同じ人はいなくて、いろんな人がいるからこそ多様性が生まれます。そのことを、動物を観ることで一緒に感じられたらいいなと思っています。

(「まもろうPROJECT ユキヒョウ」のキャラクター「ユキヒョウさん」。「イラストレーターの馬込博明さんにお願いし、ユキヒョウを知らない人にも関心を持ってもらえるよう描いていただきました。同時に、キャラクターといえどもウソは描きたくなかったので、ユキヒョウの特徴はかなり忠実に描いています」)

私たち人間もまた、野生を求めている

(インド・ラダックで撮影したユキヒョウ。「この時、初めて肉眼で野生のユキヒョウを見ました。この日の夜、ユキヒョウが私たちが泊まっていた家の犬を襲ったのですが、その時の犬の叫び声と、危険を冒してでも犬を襲ったユキヒョウの姿は一生忘れられません」)

さとみ:
都会でくらしていると思考ばかりが先行しがちですが、野生環境にいると、風を肌で感じたり、静けさに耳が敏感になったり、生きものの匂いや気配を感じたり…、五感が忙しく働きます。言うまでもなく、私たち人間も自然の一部です。日々のくらしの中でどこか息苦しさを覚えてしまうのは、自然や野生とのつながりが薄れているからかもしれません。コロナの巣ごもり生活も影響して最近キャンプやグランピングが流行っていますが、自然を求める人が増えているのは、本能的に五感を使うことを求めているからなのではないかと思います。

私たちのプロジェクトを通じて動物や現地のことを知ってもらうのはもちろんですが、ほんの少しでも野生環境とのつながりを感じ、都会にいながら何か感覚を刺激できるような、そんな機会を作っていきたいと考えています。

(キルギスの生息地にて、絶景の中、ユキヒョウのフンを採取している様子。「酸素が薄い高山をひたすら歩いて見つけたフンは、もう宝物にしか見えません」)

こづえ:
その時に、動物園は重要な役割を担っていると考えています。動物の気配やフンのにおい、鳴き声など…、都市の中で五感が刺激され、人以外の生きものをぐっと身近に感じられる場所だからです。

日本には動物園がたくさんあります。ユキヒョウに関していえば、現地の子どもたちより日本の子どもたちの方が直接見られるチャンスは多いです。ただ「かわいいね」で終わるのではなく、遊びながら、次につながる何かを楽しく持ち帰ってほしい。そのためにもアイデアを振り絞りながら、動物園と野生動物を楽しくつなげられるように活動を続けていきたいと思います。

(ユキヒョウだけでなくいろいろな動物の研究に携わり、それぞれの動物たちの個性に魅了されているというこづえさん。「道路を横切るヤンバルクイナの写真です。飛べない代わりに、長い脚を持っています。ヤンバルクイナについては、過去にJAMMINさんとコラボされた「どうぶつたちの病院 沖縄」の皆さんと一緒に研究を進めています」)

チャリティーは、ユキヒョウ保全のために活用されます!

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

こづえ:
チャリティーは、生息地の一つ・キルギスでのユキヒョウの保全活動のために活用させていただきたいと思っています。具体的には、キルギスのユキヒョウの生態調査を引き続き継続していくための資金、また家畜小屋の修繕費、キルギスの子どもたちの環境教育費などに活用させていただく予定です。ユキヒョウアイテムでぜひ応援していただけたら嬉しいです!

──貴重なお話をありがとうございました!

(ユキヒョウが大好きな男の子と撮った一枚。「ユキヒョウについて真剣な眼差しで質問してくれました。描いてくれたユキヒョウの絵は、特徴がしっかり描かれています!」)

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

お二人のお話を聞いてまず思ったのは…、動物園へ行きたくなりました!
長らく行っていないのですが、動物たちを感じてみたいと思いました。

私たち人間は言葉を使って意思表示したりコミュニケーションをとったりますが、どうでしょう、もし動物たちが私たちと同じように話すことができたら、どんなことを言うと皆さんは思われるでしょうか?
ただ言葉を発さないだけで、彼らも何かを感じながら今日を生きています。地球は人間だけのものではないし、命は人間だけのものではない。同じ平等なひとつの「命」として、尊重し、向き合っていく必要があると感じます。

・「まもろうPROJECT ユキヒョウ」ホームページはこちらから

・ユキヒョウさんグッズによる活動「ONE VILLAGE ONE PRODUCT(OVOP)一村一品プロジェクト」のページはこちらから

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崖の上の2頭のユキヒョウが、夜空に輝く星を眺めています。
雲ひとつない澄んだ空に輝く星は、ユキヒョウを守ることでつながっていく自然や私たちのくらしの豊かさ、そしてまた、地球に存在する生きもの一つひとつのかけがえのない命の輝きを表しています。

“Keep going, all roads lead to the wild”、「歩み続けよう。すべての道は、野生につながっている」というメッセージを添えました。

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