CHARITY FOR

都会にある鳥獣保護区の管理と野鳥救護施設を運営、都市部ならではの「自然との共存」を発信〜NPO法人行徳自然ほごくらぶ

千葉県市川市、首都高速の湾岸線沿いに広がる「千葉県行徳鳥獣保護区」。
開発によって失われてしまった湿地を再生し、生き物が暮らせるようにと、1975年に自然保護のために造成された56ヘクタールにも及ぶ自然保護区で、周辺には工場や住宅地が広がります。

今週JAMMINがコラボするのはNPO法人「行徳自然ほごくらぶ」。
この保護区の管理や環境改善に携わりながら、一方で野鳥救護施設を運営し傷ついた野鳥の保護をしつつ、都市部の自然を守るための啓発活動も行なっています。

都市部で、自然と人が共に暮らしていくために。「自然と人、新たな共存のあり方を発信していきたい」と話すのは、スタッフの野長瀬雅樹(のながせ・まさき)さん(43)、佐藤祐子(さとう・ゆうこ)さん(52)、鈴木陽子(すずき・ようこ)さん(38)。

埋立地に広がった新たな自然のかたち。
活動について、お話を聞きました。

(お話をお伺いした、左から佐藤さん、鈴木さん、野長瀬さん)

今週のチャリティー

NPO法人行徳自然ほごくらぶ(旧:行徳野鳥観察舎友の会)

「水鳥をはじめとする多くの生き物が生息できる湿地環境の保全と復元」を理念に、自然保護区の管理、野鳥救護施設の運営のほか、市民が自然と触れ合う機会を提供し、自然保護の啓発にも力を入れています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2021/5/17

広大な保護区で
都市部の自然のあり方を探る

(上空から見た行徳鳥獣保護区(2010年撮影)。北側に隣接するのは宮内庁新浜(しんはま)鴨場。南側には首都高湾岸線・JR京葉線が通り、周辺には住宅地・倉庫群が広がる)

──今日はよろしくお願いします。最初に、ご活動について教えてください。

鈴木:
私たちは、千葉県市川市にある「行徳鳥獣保護区」という人工の自然保護区の管理をしながら野鳥救護施設を運営し、ケガをした野鳥の保護などを行っています。同時に広く市民の方たちに向けて観察会や調査会を実施し、自然を守り、育てるための啓発活動も行っています。

佐藤:
2021年に団体名を「行徳野鳥観察舎友の会」から「行徳自然ほごくらぶ」に改称しましたが、活動内容としては変わらず、水鳥が訪れる保護区の保全、野鳥の保護、啓発活動を行っています。

(旧野鳥観察舎屋上から見た行徳鳥獣保護区。見えている水面は海水。保護区本土部には鳥たちが運んだ種から芽生えた樹林が育っている)

埋立地に作られた人工の自然保護区

(現在の保護区を代表する水鳥・カワウ。関東有数の生息・繁殖地となっている)

──活動の拠点である「行徳鳥獣保護区」について教えてください。

野長瀬:
東京湾の一番奥にある、埋立地に作られた人工の自然保護区です。広さは56ヘクタール、隣にある宮内庁管轄の新浜鴨場もあわせると83ヘクタールにもなります。東京ディズニーランドから車で10分ほど走った場所にあって、周辺には住宅地や倉庫があります。

──まさに人の住む場所にある保護区なんですね。なぜ、そのような場所に保護区が作られたのでしょうか?

野長瀬:
もともとこの場所は水鳥が多く訪れることで知られていました。しかし高度経済成長期、開発が進むなかで干潟の埋め立てが進みました。その時に「鳥たちのために」と自然保護運動が起こり、保護区が作られることになったのです。
保護区ができたのはよかったのですが、当初はただの埋立地で、何もない場所でした。

(1977年頃、造成されて間もない頃の保護区)

──もともと自然のあった場所を残したわけではなく、新たに埋め立てた場所ということですね。

野長瀬:
はい。だから何もありませんでした。そうすると当然、そのままだと鳥も他の生き物もやって来ません。それは果たして「保護区」と呼べるのかと。そこで行政と協力し、近場の生活排水を汲み上げて池を作り、さらに生き物の力で水を浄化しながら水生生物を増やして、水鳥が来られる湿地環境を作るところから活動がスタートしました。
この事業がうまくいき、その後は行政からの受託業務というかたちで継続して管理を続けています。

保護区ができて40年以上が経ちますが、今は最初に作った池だけでなく、後から増設した池も中心にさまざまな生き物が増え、草木が自然に育つようになりました。自然に生えた桜だけで300本以上ありますよ。
今では、この保護区に年間に100〜120種前後の鳥が訪れ、水生生物は調べただけでも140種類以上、魚類だけで80種近く確認されました。さらに植物で500種、昆虫も4〜500種類はいます。

──すごい!埋め立て地からスタートして、新たな自然のサイクルが刻まれているのですね。

(保護区に20種ほどいるカニのうち、陸域で一番多く見かける種類「クロベンケイガニ」)

(幅広の翅でチョウのように飛ぶ「チョウトンボ」)

(水田環境の雑草で、準絶滅危惧種に指定されている「ミズアオイ」)

生き物の住処であり、
都会で暮らす人が自然と触れ合える場

(水車1号機と記念撮影。どぶ川に養魚用の水車を回して生き物の復活を目指した、会の活動の原点。行政とのやりとりをはじめ何もかも手探りで進めていった)

野長瀬:
保護区ができた際、訪れる鳥を観察するための「野鳥観察舎」が作られました。そして鳥好きの常連たちが集まって友の会が結成されました。「水鳥が集まれるように保護区の環境をもっとよくしていこう」とさまざまな取り組みを行い、今は保護区の中に棚田もあり、田植えや収穫もやっています。まさに生き物の住処であり、都会で暮らす人が自然と触れ合える場でもあります。

──都市部のすぐそばにある人工的な保護区。面白いですね。

(池の改修作業。海域とつながる出口側から水路を掘り下げ、淡水の池を満潮時に海水の入る感潮池へとなるように整備)

佐藤:
「保護区」というと、その多くが極力人間の手が入っていない、昔からのありのままの自然であることがほとんどではないでしょうか。しかしここは本当に何もないゼロの状態の埋立地を、人の手をどんどん入れて自然を作ってきた場所です。この保護区の要である水源については主に生活排水を利用していますが、ここも人の手が加わっています。

汚れた水でも適切な酸素さえあれば、生活排水が水中の微生物や小動物、植物の栄養源になり、食物連鎖を通じて水の浄化と水鳥の餌となる小魚や虫が育ちます。人工的に作った浅い池に生活排水を引いて日光や空気に当てて浄化し、湿地環境づくりに生かしています。

(曝気(ばっき、水に酸素を供給すること)用の水車。富栄養化している都市排水に酸素を供給し、水生生物による水の浄化を補助している。水の汚れは生き物のエサとなり、水鳥によって消費される)

──一方で、観察会や調査会などを実施されています。

鈴木:
コロナウイルスの流行で昨年からは開催が厳しい状況にありますが、年間100回以上、観察会やボランティアイベントなどを実施してきました。普段、保護区には立ち入ることはできないので、その分観察会などで楽しんでいただけたらと思っています。

──普段は立ち入れないのですね。

野長瀬:
「自由に立ち入らせてほしい」という声をいただくこともありますが、この保護区は「人間ではなく、野鳥をはじめとするそのほかの生き物の暮らしを最優先にしよう」という場所にしたいと思っています。人の手がガンガン加わっているとはいえ、自然環境として整備されていて、人を第一優先にした場所ではありません。動物たちも多少は人馴れしているとはいえ、野生の生き物であることには変わりはないので、人が近づいたら怖がるし、逃げもします。
また、人間第一に整備されている場所ではないので、安全性の面からも人が自由に立ち入れるようにはしていません。

(地面で休憩するカワウ。「鳥たちが安心して過ごせる場所は少なくなっています」(鈴木さん))

──自然ファーストの場所なんですね。

野長瀬:
立ち入り禁止ではありますが、保護区内に侵入したり、ゴミを投げ込んでいく方がいることに頭を悩ませています。水門で東京湾とつながっていてハゼなどの魚が釣れるため、無断で釣りをする方がいるのですが、釣り針や釣り糸を残して帰り、それで鳥がケガをしてしまうこともあるのです。

──危ないですね。

佐藤:
「何のための保護区なのか」ということを、今一度考えてみてもらえたらと思います。
街中の開発が進むにつれ、鳥をはじめとする多くの生き物の住処や居場所がどんどん奪われてしまった。じゃあ、彼らはどこへ行けばいいのでしょうか。
せめてこのような場所があることが、彼らの暮らしを支えています。その場所までも人間のエゴで奪うのは、果たしてどうなのでしょうか。

(日曜・祝日に開催される「定例園内観察会」では、普段は入れない保護区内をスタッフが案内し、季節の鳥や草花、干潟の生き物だけでなく、保護区の成り立ちや管理内容などを解説している(※2021年5月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休止中))

傷ついた野鳥の世話をする
野鳥救護施設の運営も

(くちばしに釣り糸が絡まったユリカモメ。釣りゴミによる事故に遭った鳥は、翼や足の切断を余儀なくされたり、衰弱死につながることもある)

(ルアーの針が体に刺さったユリカモメ)

──野鳥救護施設で傷ついた野鳥の保護もされていますね。

鈴木:
もともとは野鳥観察舎ができた際に、当時の管理人が獣医だったこともあって、自然発生的に市民の方からケガなどをした野鳥が持ち込まれていましたが、次第に正式な業務になりました。現在は千葉県内で保護された野鳥を受け入れ、必要な処置や世話をして、野生でも生きていける状態にまで回復すれば、環境省の標識足環をつけて放鳥しています。

(保護区内の観察路の草を刈った後、虫を探しに集まってきたムクドリたち)

鈴木:
年間200羽ぐらいの野鳥が運び込まれ、そのうち野に帰ることができるのは全体の3〜4割でしょうか。残りの6割のうちの半分は、来た時点ですでに衰弱しており、1ヶ月ほどで亡くなります。もう半分は、元気に回復しても、片方の翼がなかったり失明したりして、野外で生きていくのが難しい鳥たちです。中には元気いっぱいで、14年ほどここで暮らしている鳥もいます。種類によっては動物園へ行ったり、千葉県の救護ボランティアなどに引き取られることもあります。

──具体的に、どんな鳥が運び込まれるのでしょうか。

鈴木:
人間の生活が影響してケガをしている鳥が多いです。電車や車、電線、建物など人工的なものにぶつかって足や翼の骨が折れてしまった鳥、衝突の影響で神経症状が出てしまった鳥などです。後は、不時着して弱った渡り鳥、ネズミ捕りの粘着シートにひっかかってしまった鳥、違法飼育で押収された鳥などもいます。

(野鳥救護施設に収容中の鳥たち。「ケガが落ち着いた鳥は他の個体と一緒にお世話をしています」(鈴木さん))

──そうなんですね。

鈴木:
人間生活の影響でケガをしてしまったり傷ついたりしてしまった時には、誰かが手を差し伸べるべきだと思いますし、野鳥を持ちこんでくださる方たちの「目の前の傷ついた生き物をどうにかしたい」という気持ちも大事にしたいと思っています。
ただ「野生の生き物である」という認識は、常に持っておく必要があります。

(元気になったフクロウの放鳥。「大半の種類は保護区内で放しますが、夜行性の鳥は日が暮れてから、外洋性の海鳥は太平洋側まで連れて行くなど生態に合わせて放鳥しています」(鈴木さん))

人の手を加えながら、
いかにして自然の世界を守るか

(泥干潟の上で暮らす魚「トビハゼ」。「トビハゼは皮膚呼吸も可能で、泳ぐのは苦手な魚です。保護区を含む東京湾奥部のトビハゼは国内北限の個体群です」(野長瀬さん))

佐藤:
最近は減りましたが、以前は鳥のヒナの持ち込みや相談が数多くありました。
巣からうっかり落ちてしまったとか、巣立ちしたけどうまく飛べないとか、その状況はさまざまなのですが、基本的には親鳥に戻す方向でお願いしています。

──そうなんですね。なぜですか?

鈴木:
早めの巣立ちの場合なら親鳥が近くにいて餌を運ぶなど面倒を見ます。巣落ちの場合ならツバメなど巣がわかる場合はそこに戻してあげれば、親鳥がちゃんと面倒をみます。負傷していたりするのでなければ、保護する必要がないケースが多いのです。

ただ、ここは人間の知らない野生の世界で、そのルールがあります。
何度も巣から落ちるヒナがいるとしたら、もしかしたら親鳥や周りのヒナから淘汰されてそうなっている可能性もあります。またヒナを保護して命は救うことはできたとしても、親鳥の代わりにエサのとり方や身の守り方などは教えられないため、野生に戻って生きていけるかというと、その保証はありません。

(干潟観察用の木道。「長靴が埋まってしまうような柔らかい泥干潟に棲むトビハゼを間近に観察することができます」(佐藤さん))

──確かに。

佐藤:
人間だけの感覚で「助けないと」と親鳥からヒナを引き離してしまった時、そのヒナからするとそれは「今後、野生で生きるための術を学ぶ道を断たれること」を意味しますし、親鳥からすると「突然目の前から我が子を連れ去られること」になるのです。

──善意のようで、結果的に良くないということですね。

鈴木:
親鳥はちゃんと見ています。自然の世界、野生の生き物の世界に敬意をはらい、任せることも大切です。その中で死んでしまうことがあったとして、厳しいですが、それが自然であり、野生の生き物が通る道でもあるのです。

──確かに、そうですね。

(保護して15年になる「ゴイサギ」。「生まれつきの奇形、または生後すぐの傷害でクチバシが湾曲してしまった個体です。自力ではエサをとりづらいので、スタッフが手で給餌しています。野外で生きていくことは難しいため放鳥できず、この6月で入所15年を迎えます」(鈴木さん))

鈴木:
「親鳥が近くにいるなら、元に戻してあげてください」とお伝えすると大抵の方は理解してくださいますし、「落ちているヒナを見つけたら、基本は元の場所に返す」という意識は少しずつ浸透してきていると感じます。しかしやはり命がかかっているので、中には「なぜ助けないんだ」と感情的になる方もいます。

あるいは「近所の猫に襲われたらどうするんだ」「車に轢かれたらどうするんだ」という意見もあります。生活範囲が重なっている以上避けられないリスクはあるものの、極力安全な場所に返してあげていただけたらと思います。

──人間が介入しつつ、しかしいかにして彼らの生活を守っていくか。人と野生動物とが共に生活する場ならではの課題ですね。

(保護区内のタヌキ。「2000年代以降出没するようになりました」(野長瀬さん))

都市部の自然のあり方、人の関わり方とは

(羽化するアブラゼミ。「街中の公園できっと皆さんも見つけられる、生命の神秘的な美しさです」(野長瀬さん))

──都市部ならではの自然、都会の自然、そのあり方についてお話をお伺いしてきましたが、皆さんはご活動の中で、それぞれ自然をどのように感じていらっしゃいますか。

鈴木:
小さい頃から自然が好きでした。都市部の自然は、手つかずの自然とは異なり、人が手を入れないことには次第に淘汰されていってしまう面があります。都市部の自然は、人が積極的に関わることで守られていくものではないでしょうか。

佐藤:
自然というのは人間のエゴが丸出しになる対象で、都会の中の自然は特につらいと感じます。人にとって都合が悪い時は「なくしてしまえ」、良い感じに距離感がある時は「気持ち良い場所だから残せ」…。ここで仕事をしているとそんなエゴがもろにバンバンぶつかってきて、自分の無力さを感じることも多いです。

──人によっても、意見は異なりますもんね…。

(8月上旬、敷地内で羽化しているセミを探して観察する「セミの羽化観察会」。地面から出て木に登るまでの様子が見られることもある)

佐藤:
「自然を残す必要があるのか」いう意見もあれば「もっと自然公園として人間に使わせろ」という意見もあります。どう携わっていくのか、考えることさえ難しいこともあります。しかしその中で、「都市部の自然を残す」ために、せめて私たちが声を出し続けることができたら、それで何かが変わるかどうかはわからないけれど、信念を持って行動をした先に、次世代にも引き継がれていく思いがあるのではないかと思っています。
そのためにも、この場所が都会にある自然を知り、感じてもらう場として役割を果たせたらと思います。

野長瀬:
僕は田舎の自然のある環境で育ちましたが、自然に特別興味があったかというとそうではなく、ここで働くようになってから初めて「身近にこんなに生き物がいるんだ」と驚きました。

日々作業に汗を流す中で、いろんなシーンで「こんな生き物がいるんだな」と感じます。「そろそろつくしが出てきたな」とか「風に乗って甘い香りがするな。あの花が咲いたんだな」とか、些細な季節の変化にも敏感になりました。それによって、保護区だけではなく街中を歩いていても、「こんなところにも生き物がいるんだ」と目がいくようになりました。
意識を向けると、都会にも実は意外と自然はあります。自然を前に立ち止まり、何かを感じてもらえるようなきっかけを作っていけたらと思っています。

(保護区の一画を限定開放して、干潟に生息するトビハゼやカニたちの姿を自由に観察できる一日、「トビハゼの日」)

「人間だけが楽しむのではなく、
他の生き物も一緒に暮らせる自然を」

(「街中で壊れてしまったツバメの巣を粘土で補修中に、親鳥がヒナへ給餌にやって来ました。人が介入することで命をつなぐことができる一つの方法です」(鈴木さん))

──都市部に住んでいる方、また地方に住んでいる方も見てくださっていると思うのですが、最後にメッセージをいただけませんか。

野長瀬:
都会にも自然は意外とあるといいましたが、それは整備された自然であることが多いです。
今の時代、たとえば桜の木にも殺虫剤を撒いて毛虫が寄ってこないようにするけれど、桜の木には虫を求めてムクドリなどの鳥も寄ってきて、そこに生を育みます。

街中の花壇や公園も彩り豊かな花が目を楽しませてくれますが、一方で雑草はきれいに刈り込まれています。しかし草が残っていれば、バッタやカマキリがそこで暮らすことができます。

自然を楽しむのなら、私たち人間だけでなく、自然を取り巻くいろんな生き物にも思いを馳せ、もう少しほったらかしの自然、みんなが一緒に暮らせる環境を楽しむ人が増えてくれたらいいなと思いますね。

(春先、足元に咲く小さな花・ムラサキサギゴケ。「空き地も少なくなった現在、外の喧騒を忘れてしまうような保護区内でこの花を見つけた時はとても嬉しかったです」(佐藤さん))

鈴木:
ここに来て鳥や生き物が見られなかった時に「全然生き物がいないのに、自然を残す意味があるの」と言われることがあります。でも、そうではありません。目に見えなかったとしても、私たちの知らないところで彼らは生活しています。「見えていない=存在しない」のではありません。たとえ姿は見えなくても、同じ場所で暮らしている生き物たちがいるんだということを、ちょっと意識したり感じたりしてもらえたら嬉しいです。

佐藤:
この保護区にいる生き物たちは、特にメジャーでもない、小さな生き物ばかりです。でも、自然の中で彼らは大きな存在です。小さな生き物のために、今日も自然を守ろうとしている人たちがいるんだということを、心のどこかで覚えていてくださったら嬉しいですね。

(月1回の水生生物調査観察会「江戸前干潟研究学校」。前日に仕掛けておいた網を回収し、捕れた生き物を観察・記録する。海岸部の網には、月毎に様々な魚がかかる)

チャリティーの使い道

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

鈴木:
チャリティーは、敷地内の設備を充実させるための資金、また野鳥救護施設で鳥たちに必要な治療や薬の代金、あるいは治療やリハビリ中の温度管理に必要な器具購入のための資金として活用させていただく予定です。
ぜひ、チャリティーアイテムで応援していただけたら幸いです。

──貴重なお話をありがとうございました。

(2019年10月、旧野鳥観察舎跡地で開催したイベント終了後にスタッフや参加者の皆さんと記念撮影!)

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

私たちは人間なのでつい、人間目線で物事や景色をとらえがちです。しかし地球上のそれぞれの地域、私の住む地域、皆さんの住む地域にも、そこで共に暮らす生き物がいるのだということ、私たちが自然なしには生きられないのと同様に、彼らにとっても自然はなくてはならないものだということを改めて感じるインタビューでした。
同じ太陽の下、同じ大地の上、「人間だからエライ」「人間だからスゴイ」ではなく、昨日より今日、一人ひとりが一歩でも自然に耳を傾け寄り添うことができたら、大きな変化が生まれるのではないでしょうか。

・行徳自然ほごくらぶ ホームページはこちらから

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ほっと一息、お気に入りのコーヒーカップの周りにいるのは、フクロウ、スズガモ、ダイサギ、チュウシャクシギ、トビハゼ、アオスジアゲハ、スズメ。いずれも保護区にいる生き物です。自然を思いやる人の心、また人の暮らしに密接した自然の存在を表現しました。

“Familiar nature”、「身近な自然」というメッセージを添えています。

Design by DLOP

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