CHARITY FOR

絶滅危惧種「イリオモテヤマネコ」を守ることが、島の豊かな自然を守り、人と自然とが共存する地域づくりにつながる〜NPO法人トラ・ゾウ保護基金

(撮影:村田行)

沖縄・西表島だけに生息する野生のネコ「イリオモテヤマネコ」。現在の個体数は100頭ほどとされ、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは最も絶滅の危険性が高い「絶滅危惧ⅠA類」に指定されています。

1965年に発見され、国の特別天然記念物に指定されたイリオモテヤマネコ。その特徴として水を恐れなかったり、木登りが得意だったり、世界一食性が広かったり…と、野生のネコの生息地としては世界で最も小さいと言われる西表島で生きていくにあたり、独自の進化を遂げた生き物です。

しかし近年、交通事故の増加が大きな問題となっており、その生息が脅かされています。

「西表島の生態系の頂点捕食者であるイリオモテヤマネコを守ることが、島の自然を守ることにもつながる」と活動するNPO法人「トラ・ゾウ保護基金」が今週のチャリティー先。「トラ・ゾウ保護基金」は、野生動物の立場に立ってその世界を守り、生物多様性を保全すること、そのことを通じて人の豊かな自然環境を守ることをコンセプトに活動しています。

2009年からはイリオモテヤマネコの保護活動に乗り出しました。今回は、西表島で活動する高山雄介(たかやま・ゆうすけ)さん(39)に、西表島での活動について、イリオモテヤマネコが置かれた状況について、お話を聞きました。

(お話をお伺いした高山さん)

今週のチャリティー

NPO法人トラ・ゾウ保護基金

絶滅が危惧されている野生動物の肉食代表としてトラを、草食代表としてゾウを守りながら、トラとゾウに限らない、小さな生き物も含めた野生動物全体が暮らす環境を守り、人と共存できる社会を目指しています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2020/9/7

イリオモテヤマネコ保護のために
パトロールや啓発活動を実施

(年間に100日ほど実施している夜間パトロール。路上に出没した「ヤシガニ」が車に轢かれてしまうとイリオモテヤマネコが路上にやってくる原因になってしまため、森に返しているところ)

──今日はよろしくお願いします。西表島でのご活動について教えてください。

高山:
イリオモテヤマネコを保護するために、保護活動や啓発活動のほか、政策提言も行っています。
メインとなる活動は、夜間パトロールです。西表島の面積は289平方キロメートル、東京23区の半分ほどの大きさですが、島の沿岸部を約半周の50kmにわたって走っている幹線道路がイリオモテヤマネコの生息地を貫いており、交通事故が起きています。イリオモテヤマネコは夜行性なので夜間に交通事故が起こりやすく、1年を通じ、日没後19時半〜22時半にパトロールを実施しています。

一方で、長い目で見た時にヤマネコ保護のためには地域の方たちの理解と協力が不可欠ですので、地元の学校で出前授業やシンポジウムなどのイベント開催、動画を独自に制作したりと普及啓発活動にも力を入れています。西表島は今、世界遺産登録に向けて動いているというところで、今後予想される観光への対策や、政策提言も積極的に行っています。

(2011年より継続的に実施している、地元の小中学生への環境教育プロジェクト「ヤマネコのいるくらし授業」にて、子どもたちにイリオモテヤマネコについて語る高山さん)

イリオモテヤマネコに襲いかかる
交通事故の脅威

(低地部の湿地帯サガリバナの森とイリオモテヤマネコ。イリオモテヤマネコは世界で西表島だけに生息する。1965年の発見当初は新種のヤマネコとされたが、現在はベンガルヤマネコの亜種とされている。泳ぎや木登りが得意で魚、ヘビ、カエル、鳥、コウモリなどなんでも食べる(撮影:村田行))

──イリオモテヤマネコは現在何頭ぐらいいるのですか。

高山:
推定100頭ほど生息しているといわれています。日本では「絶滅危惧種1A類」、「近い将来、絶滅する可能性が極めて高い」種として指定されています。
しかし一方で、交通事故(ロードキル)に遭うイリオモテヤマネコが増えています。2018年には過去最悪である年間9頭ものヤマネコが交通事故にあい、そのうち6頭が死亡しました。深刻な状況です。

(2018年12月5日、交通事故で死亡したヤマネコの仔ネコ。「地域の方から連絡を受けて駆けつけた時には、まだ体温が残っていました」(高山さん))

──なぜ交通事故に遭うのですか?

高山:
かつては交通量の少ない島でしたが、近年は豊かな自然に魅かれて移住する人が増えてきています。また交通の便も向上し、来島する観光客も増え、その結果交通量も増えています。1993年からは道路を拡幅し直線化する工事も行われました。

(スピードガンで通行する車両の速度を測定し、自家用車・レンタカー・ナイトツアー・バイクなどの種別に集計。「西表島の夜間交通の実態は、私たちがパトロールを開始するまでは全くデータがありませんでした」(高山さん))

高山:
西表島は急峻な崖に囲まれた、例えるならばプリンのようなかたちをした島です。プリンの上の部分、島の中心部はほとんどが国有林で保護されていますが、沿岸部には人の暮らしがあり、生活を支えるための道路があります。

実はイリオモテヤマネコは、島の中心部にある保護された自然の中だけで暮らしているわけではなく、河川や湿地など多様な環境がある沿岸低地部の方が生息密度が高く、重要な生息地とされています。
内陸部の自然ももちろん重要ですが、保護という観点からは、ここは国有林として環境が比較的健全に守られています。私たちはヤマネコが減少する直接的な原因となっている「沿岸部での交通事故」を主要な問題として重点的に取り組んでいます。

(車に轢かれてしまったサキシマヌマガエル。「このままだとヘビやカニ、カンムリワシやヤマネコを路上に誘引する原因となってしまうため、路上から除去しています」(高山さん))

高山:
また、近年の問題として「道路慣れ」があります。ヤマネコが車に轢かれたカエルやヘビといった小動物を捕食するために路上に出て、そこで交通事故に遭うケースも増えているのです。
特に子育てをするためにたくさんの食物が必要な親子のネコや狩りをするのが苦手な若いネコ、年老いたネコが獲物が容易に手に入る道路に執着して、何度も道路出ているうちに交通事故に遭う傾向があります。

「やまねこパトロール」では、路上に誘引する原因になる小動物を見つけたら、生死を問わず可能な限り道路から片づけています。

(西表島の西部地区、上原港周辺。「低地部は人間の生活の場でもあります。島内の制限速度は40㎞/h(集落内は30㎞/h)ですが、交差点が少なく信号が2つしかないため、どうしてもスピードが出がちです」(高山さん))

観光業者はこの10年で10倍に。
観光客増加による環境への影響も懸念されている

(西表島は河川が多く、その河口域の多くがマングローブで覆われている。マングローブの中は風が遮られ穏やかなため、初心者でも気軽にカヌーなどのアクティビティを楽しむことができる)

高山:
イリオモテヤマネコへの影響という点で今後心配されてるのは、観光による影響です。
温暖で河川が多い西表島は、キャニオニング、トレッキング、カヌーなど水のアクティビティが盛んで、近年、エコツアーの人気が高まっています。現在、エコツアーを実施する業者は140もあります。この10年間で倍以上に増えました。

──ものすごい数ですね。

高山:
それぞれの事業所のガイドさんがお客さんを連れてフィールドに入ります。フィールドの開発も行われ、これまでは比較的静かだった場所にも、1日に数十~数百人という規模で観光客が入域するということも増えました。断っておきたいのですが、観光そのものが悪いといいたいわけではありません。観光は西表島島民の生活を支える重要な産業です。また、ガイド事業者の皆さんもそれぞれが自然へ配慮されています。しかし自然のキャパシティーを超えた人が入域することによって、特に生物多様性が高く脆弱な環境でもある小中規模河川や湿地帯などの環境の劣化が懸念されています。

(健全な状態が保たれている島の河川環境。「年間2000㎜を超える雨が降る西表島にはこのような環境を保つ小規模河川が無数にあり、イリオモテヤマネコをはじめとした多くの生き物を育んでいます」(高山さん))

──たとえばどのような影響がありますか。

高山:
陸地や水の中を多くの人が歩くことで登山道を踏み固めてしまい浸食させてしまったり川底の砂礫や有機物が巻き上がって水質の悪化につながったりすることによって、環境に悪影響が出ているのではないかといわれています。少し前までは見られた種があまり見られなくなったなどの話も聞きます。

これまで観光利用についての十分なモニタリング調査が行われておらず、島の自然環境にどのような影響が出ているのか十分な調査が行われていません。現状としては、島の環境をモニタリングしつつ、現時点では統一されていないアクティビティのルールをしっかり整備するべきということで検討されている段階です。

──イリオモテヤマネコは80種もの広範囲の動物を食べるというお話でした。直接的に命を脅かす交通事故以外にも、島の生態系が乱れることによる影響も懸念されますね。

(踏圧によって、表土の浸食がすすむ登山道。「この場所も、かつてはあまり人が立ち入らない場所でした」(高山さん))

世界遺産登録に向けて
問われる島の方針

(世界自然遺産の推薦地である浦内川上流部の森。シイ、カシなどの常緑樹にヒカゲヘゴなどの木性シダが混ざる西表島独特の景観)

高山:
西表島は現在、世界遺産登録に向けて動いています。もし世界遺産となれば、訪れる人の数も増え、観光業にも変化が出てくると考えられます。自然を守りつつ、産業としてどう発展させていくのか、島の方針がこれまで以上に問われてくるでしょう。

──確かに、島としての方針や計画がなければ、資金力のある事業者がどんどん自然を開拓し、観光を推し進めてしまうということも起こり得ますね。

高山:
実は世界遺産登録にあたり、国際自然保護連合(IUCN:世界最大の自然保護ネットワーク)の視察がありました。そこで「西表島の観光利用の実態は現時点でも重大な脅威であり、島のキャパシティに対してどう自然を保護していくかという具体的な観光管理計画がない」という厳しい指摘を受けました。そこで官民あわせた会議体が形成され、管理計画が徐々にできつつあるのが現状です。

良くも悪くも「世界遺産登録」というきっかけで、かつてはバラバラに動いていた組織同士が集まって話し合うようになったのは、良い兆しだと思います。これを機に、良い筋道ができればと思っています。

(2015年に竹富町条例で定められた「イリオモテヤマネコの日(4月15日)」に、毎年シンポジウムを開催。2018年には、日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島よりゲストを招き、世界自然遺産登録の影響と今後の対策などについて意見交換を行った。写真はその様子を紹介した2018年4月18日付の八重山毎日新聞)

──「イリオモテヤマネコの保護」「世界遺産登録」という共通の認識や目標があるので、より良いように進展していくのではありませんか。

高山:
そうですね…。ただ、今でこそ少しずつ認知されてきているのですが、イリオモテヤマネコの保護自体、ひと昔前はなかなか受け入れられづらい雰囲気がありました。

──なぜですか?

高山:
西表島はかつてマラリアが蔓延し、琉球王朝時代から多くの開拓移民を送り込んでは失敗を繰り返してきたという歴史があります。歴史の古い集落は古見、干立、祖納の3つであり、それ以外の集落のほとんどが、戦後の混乱期に住む場所や食べ物を得るために沖縄各地から入植した計画移民、自由移民の人たちによって成立しています。

イリオモテヤマネコが学術的に発見されその研究と保護が盛んになった1965年~1970年代は、まさに開拓移民の方たちが本土並みの暮らしを夢見つつも不便な暮らしを耐え忍んでいた時代でした。そのような中でイリオモテヤマネコ保護対策を西表島住民不在の形で行ってしまったことから、自然保護に対する不信感があった時代もありました。イリオモテヤマネコ保護という話ができるのは本当に最近のことです。

「島民・観光客も含め、皆で守っていくためには
“地域づくり”が重要」

(2016年、第1回「イリオモテヤマネコの日」には、ミュージシャンの坂本美雨さん、国広和毅さんらが来島。「JTEF作成の紙芝居やイリオモテヤマネコ応援歌『イリオモテヤマネコってんだー』が披露されました」(高山さん))

高山:
「イリオモテヤマネコが交通事故で死んだ」というと、多くの方は「観光客が轢いたのでは」といいます。しかし、ほとんど交通事故を起こした当事者からの連絡はありませんので、誰が轢いてしまったかは実はほぼわかっていません。
私たちはパトロールしながら、夜間に道路を走る車種(観光客か、島民の車か、ナイトツアーかなど)も調査していますが、夜間走っている車の8割は島民の車で、走行スピードもレンタカーより速いです。夜間に走っている観光客の方は、イリオモテヤマネコ見たさに、逆に速度を落として走っていることが多いです。

──なるほど。

高山:
「誰が悪い、誰が良くない」ということを言いたいのではなく、今目の前に現実を受けとめ、課題を共有するという意味では、データは重要になります。

事故がすべて「観光客のせい」となってしまえば、問題は矮小化し、その対策も間違ったものになってしまうでしょう。
島の住民と観光客がともにイリオモテヤマネコの交通事故とその生活環境で起こる問題を意識し、守っていくことが大切です。そのためには「地域づくり」が大切だと痛感していますが、非常に時間がかかるということもまた感じています。

──「観光客が悪い」と外部のせいにしてしまったら、次に進むことも難しくなってしまいますね。

(一年を通して温暖で雨の多い西表島の県道はいつも雑草が繁茂しており、そのために見通しが悪くなることでドライバーがヤマネコの発見に遅れ、事故の危険性が高まってしまう。高山さんたちは、不定期ながらも道路脇の除草作業も行っている)

高山:
僕は西表島に移住して10年になりますが、いつもイリオモテヤマネコの話ばかりするとか、あれはダメ、これはダメと注意ばかりしていると、なかなか地域に受け入れてもらうことも難しいと思っています。イリオモテヤマネコのことを頭の隅に置き、少しでも配慮した生活を送ってもらえるように、「信頼」という絆はなかなかそう簡単に結べるものではありませんが、距離感を意識しながら活動しています。

僕は千葉の出身ですが、アウトドアや自然が好きで、この島の豊かな自然に惹かれて移住しました。だけど島で生まれ育った人からすると、この自然はごく日常の風景であり、その特別さにはなかなか気づきにくいのかもしれません。むしろ「コンビニがあったらな」「ショッピングモールができたらいいのにな」と便利さを求めるのは、今の世の中で自然な流れであるのかもしれません。

(2016年、第1回「イリオモテヤマネコの日」にて、イリオモテヤマネコ応援歌『イリオモテヤマネコってんだー』に合わせて踊る参加者の皆さん。イリオモテヤマネコ応援歌『イリオモテヤマネコってんだー』の動画はこちらからご覧いただけます

高山:
ただ、ここにしか存在しないイリオモテヤマネコを守っていく、それも野生の状態で生息できる環境を、未来永劫にわたって残していくためには、地域の人たちの協力が必須です。本気で現場に携わってくれる方を一人でも増やせたらと思いますし、僕は移住者ですが、ゆくゆくは島出身の方たちが思いを引き継ぎ、島の活動としてイリオモテヤマネコを保護し、自然を伝承していってくれたら良いなと思います。

「開発反対!」とか「イリオモテヤマネコを守ろう!」というのは簡単ですが、反対するだけなのは無責任です。時に開発の問題は避けられないし、島として産業や経済は回していかなければなりません。その中で、どうすれば同じ島に生きる動物たちにとってもより良い案を提示できるのか、ということを意識しています。

(西表島の上原小学校では、毎年4年生の総合の学習の時間でイリオモテヤマネコについて学ぶプログラム「ヤマネコのいるくらし授業」が組まれており、団体として協力している。学習の成果を、毎年地域に向けて発表している)

「ヤマネコ保護を中心とした地域づくりが、
島の発展・振興にもつながる」

(浦内川の河口域に広がるマングローブの森。西表島の河川は人口構造物が少なく、山から海にかけての豊かな自然環境が分断されずにつながっている)

──共存のために、理想のかたちはあるでしょうか?

高山:
「絶滅しかけているのなら、捕まえて檻に入れて、見たい人にはそれを見せたらいいじゃないか」という意見もあります。でもそれを実行した時、果たして本当にイリオモテヤマネコの生息環境が向上し、保護が進むでしょうか。

保護に対する限られたリソースをどう用いるのか、慎重に進める必要があると思っています。幸い、西表島の面積の90%は自然林であり、そのほとんどが国有林です。イリオモテヤマネコの生息地は、「現在に限っていえば」、比較的健全な状態で保たれています。なので、イリオモテヤマネコの主要な減少要因となっている交通事故を解決さえすれば、こちらから何か余計な介入をするまでもなく、ヤマネコは自然の状態で生息することができるのです。

僕は、イリオモテヤマネコを捕らえて檻に入れて保護することにリソースを割くよりは、すぐに目に見える結果はでないかもしれないけれど、「地域づくり」こそが重要だと思っています。なぜならそれが結果として、この島の発展、振興にもつながっていくはずだからです。

──なるほど。

(地元の小中学生からなる「西表ヤマネコクラブ」と協力し、子どもを対象とした夜間のパトロール体験を毎年実施している)

高山:
西表島を訪れる人たちは、この島の豊かな自然を求めて来られると思うんですね。たとえばこの島でイリオモテヤマネコを繁殖し、自然界のキャパシティ以上にその数を増やしても、それは不自然だし意味がないと思います。じゃあ全国の動物園で展示しようとなったら、きっと西表島やイリオモテヤマネコに対する神秘的なイメージや、非常に数が少ないネコという危機感も失われ、島民の自然保護に対する意識やムードも下がるでしょうし、観光地としての西表島の価値も低下するでしょう。

「イリオモテヤマネコを増やせばよい」のではなく、重要なのは「イリオモテヤマネコが生息できる豊かな自然のある西表島」を残すことであり「そのために地域の人たちが配慮して、自然と共に暮らしている西表島」であることです。象徴的な存在であるイリオモテヤマネコとあたり前に共存できる地域を築いていくことが、人間にとっても大きなプラスとなるはずです。

(「ヤマネコのいるくらし授業」を継続的に実施している上原小学校の子どもたちと。「毎年ヤマネコの事故防止を訴える看板を手作りし、道路に設置しています」(高山さん))

チャリティー使途

(ツシマヤマネコが飼育されている東京都武蔵野市の「井の頭自然文化園」で行われる「ヤマネコ祭」にも毎年イリオモテヤマネコのブースを出展。西表島島外のイベントでの普及啓発活動にも力を入れている)

東京都の井の頭自然文化園で行われているヤマネコ祭にも毎年イリオモテヤマネコブースを出展するなど、

──今回のチャリティーの使途を教えてください。

高山:
「やまねこパトロール」のために使わせていただきたいと考えています。
現在は島に住む20人ぐらいの方とパトロール隊を結成し、二人一組で年間100日ほどパトロールを実施しています。時速20kmほどで走行し、路上に出る誘引となるカエルやヘビを見つけたら道路から避けたり、ヤマネコの目撃情報が多発している場所ではより集中的にパトロールをして通行車両に注意を呼び掛けたりなどして、イリオモテヤマネコの交通事故を防ぐ活動をしています。

西表島は賃金が日本でももっと低い地域ですが、離島ということもあり物価などが高く、生活していくのはなかなか大変です。そんな中で完全無償のボランティアで活動を継続することは困難です。そこでパトロール活動が地元の方の収入に少しでもつながるようにしたいと考えています。車両やガソリン代、人件費を合わせると一回のパトロールに必要な資金は5,900円。約2ヶ月分のパトロール代・15万円を集めたいと思います。ぜひご協力いただけたら幸いです。

──貴重なお話をありがとうございました!

(2020年2月10日、「ヤマネコマラソン」出発前に支援者の方々と「マラソンは飛ばしても車はゆっくりね」のバナーを広げヤマネコの事故防止を訴える)

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

「地域(人や暮らし、資源、景観なども)を守りながら、いかに経済を回すのか」、あるいは「経済を回しながら、いかに地域を守るのか」。これは西表島に限らず、日本各地、世界各地の観光地が抱える大きな課題なのではないでしょうか。人の利益を追求した先に、今日も世界のどこかで、人知れず静かに失われる自然があります。

イリオモテヤマネコは、私たち人間の在り方に警鐘を鳴らし、共存の未来に向けて歩むためのガイドとしても存在してくれているのではないか。高山さんのお話を聞きながら、ふとそんなことを思いました。

・トラ・ゾウ保護基金 ホームページはこちらから

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イリオモテヤマネコと、その周りにミナミトビハゼ、ゴマフエダイ、リュウキュウアカショウビン、ヤエヤマヒメウツギ、オオゴマダラ、イシガキトカゲ、コシダ、リュウキュウウマノスズクサ、ヤエヤマヒルギ‥、西表島に生息する豊かな生き物や植物を描きました。イリオモテヤマネコを守ることが、彼らが暮らす豊かな自然環境と生態系を守ることにもつながるという思いを表現したデザインです。

“Living in harmony with wildlife”、「野生動物と調和して生きる」というメッセージを添えました。

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▼イリオモテヤマネコ応援歌『イリオモテヤマネコってんだー』

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