紛争や迫害などによって、生まれ育った母国を逃れざるを得なかった難民たち。今、過去最大となる7,080万人もの人が故郷を追われているといいます。日本では、2019年に10,375人が難民認定申請を行いましたが、同年に難民として認定を受けたのはたった44人、認定率にして0.3%(※)だったといいます。
母国を逃れて来日した人にとって日本で暮らし続ける唯一の道は、難民認定申請を行い、半年ごとに在留資格(いわゆるビザ)を更新し続けながら難民認定を待つこと。しかし、たった0.3%という狭き門を突破するハードルは高く、そこにのぞみをかけて滞在する間、ひとたび認定が受けられなければ在留資格の剥奪や収容といったことと隣合わせの状況は、就労や生活の厳しさを生み出しています。
「本当に難民認定を待つしか方法はないのか?」。
今週、JAMMINが1週間限定でコラボするNPO法人「WELgee(ウェルジー)」は、ユニークな人材の宝庫である難民が、難民認定のみに頼らない方法で自身のキャリアや人生の目標を追求できる道筋を共に創り出していきたいと活動しています。
広報の林将平(はやし・しょうへい)さん(25)に、活動についてお話をお伺いしました。
(※)2019年度に処理された難民認定申請数(15,422件)のうち、一次審査での認定者および不服申し立てで「理由あり」とされた者の合計数(44件)を割った数値。
(お話をお伺いした林さん(写真左))
NPO法人WELgee(ウェルジー)
日本にやってきた難民と共に、誰もが活躍できる未来をつくりたいと活動するNPO法人。
紛争や迫害などによって母国を逃れざるを得なかった難民を人材として生かし企業につなげることでイノベーションを起こし、誰しもが「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」を目指して活動している。
INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2020/6/15
(WELgeeが毎月開催している「WELgeeサロン」の様子。「『難民について話すのではなく、難民とともに語る』をモットーとし、日本人と難民の両者が双方向的な対話を行っています」(林さん))
──今日はよろしくお願いします。まずは、貴団体のご活動について教えてください。
林:
私たちは、日本にやってきた難民と一緒に新しい風をつくるために活動しています。
紛争や迫害によって故郷を追われた人々の中には、自分の意志や正義を貫いたがために母国を去らざるを得なかった人や、教育やビジネスの分野で活躍し、母国のために貢献してきた人も多くいます。日本で暮らしていると、接する機会がほぼ無い「難民」へのイメージはなかなか湧きづらいですが、私たちと同世代で才能とやる気に満ち溢れた金の卵のような人、多様性やグローバルな視点、高いコミュニケーション能力を持つ人がたくさんいるのです。
しかし現実として日本には、その強みやスキルを生かすチャンスや、活躍できる場がありません。私たちが行っている事業の一つが、人材紹介サービス「JobCopass(ジョブコーパス)」です。難民の持つ情熱や高い能力を、必要としている企業とつなぎ、就職だけでなくその先の定着、安定した在留資格への切り替えまでをサポートするサービスです。
──なるほど。
(WELgeeの「JobCopass」を通じて就職した難民の職場での一枚。現在までに本採用に至った8名の中には、すでに企業の中核社員として働いている人もいるという)
林:
一方で、難民について認知を広げ、理解を深めるための啓発活動も行っています。
私たちが2019年に400名を対象に「“難民”と聞くと、どんなイメージですか?」というアンケート調査を行ったところ、迫害やテロ、戦争や貧困といったネガティブな回答が多くの割合を占めました。多くの日本人が、難民に対して「戦争や貧困によって行き場を失ったかわいそうな人たち」という印象を抱いています。
(2019年に400名を対象に行ったアンケートの調査結果)
林:
メディアでは難民のセンセーショナルなニュースが報道され、そういった面からしか難民を知ることがないということも影響しているかもしれません。また、「まさかその難民が日本にいる」という事実も、未だ多くの人が知らないと感じています。
しかし、難民は本当にかわいそうな人なのでしょうか。
これまで私たちが関わってきた難民の人たち、一人ひとりの背景を聞くと、「母国ではジャーナリストをしていた」「NGO職員として課題解決のための活動していた」「プログラマーをしていた」「マーケットリサーチャーだった」「他国で起業をしていた」…、実に多彩で、豊かな人生が見えてきました。
一括りにされてしまいがちな「難民」という言葉の先にある、ユニークな個性と出会ってほしい。そんな思いから、「WELgeeサロン」という交流サロンを継続して実施してきました。これまでに参加してくださった方は1,200人以上、難民の参加者は100人以上になります。
──実際に会って話ができる場があれば、よりぐっと、存在や課題も身近になりますね。
(WELgeeサロンは中学生から高齢者まで、幅広い層が参加する場となっている。「一回あたり40名ほどが参加し、そのうち10名ほどが難民の方です」(林さん))
(難民として日本にたどり着いた背景はさまざまだが、一人ひとりが私たちと同じように夢や希望を持ち、輝ける存在であることに変わりはない)
──そもそも、難民とはどういう人たちのことを指すのでしょうか?
林:
難民の定義としては「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」のことを指します。現在世界には、難民を含む強制的に住む場所を追われた人が、7,080万人いるとされています。
──そんなにたくさんいるのですね。来日した難民の方は、たとえばどんな背景があって母国を離れたのでしょうか。
林:
私たちが携わっている難民の8割は、コンゴ民主共和国、カメルーン、チュニジアといったアフリカの方たちで、その多くは宗教や政治的な背景などから難民となって日本に逃れてきた方たちです。
ある女性は、母国で工場経営や、マーケティングコンサルタントとして活躍していましたが国教であるイスラム教を支持できず改宗を希望したところ、その行動自体がタブーで、結果として迫害を受けました。そして「無宗教の国だから」という理由で日本に逃れてきました。
(「WELgeeに関わる難民認定申請者は、母国や地域、組織の課題解決のために精力的に動いてきた経験がある方も多く、プログラマーや薬剤師、貿易会社の経営者など、多種多様なキャリアを形成してきた人も少なくありません」(林さん))
──これ以上宗教で悩まされたくない、という思いがあったのかもしれませんね。
林:
東アフリカから逃れたある男性は、難民として今でも家族と離れ離れで暮らしています。出国当時、奥さんが出産を控えていましたが、緊迫した状況の中、一人日本へと逃れてきました。生活や収入、滞在できるビザの面でも安定が得られないことには、扶養を受けることとなる家族を呼び寄せることも容易ではありません。
──母国から逃れ、逃れてきた国でも受け入れられない…。宙ぶらりんな状態になってしまいますね。
林:
少し専門的な話になりますが、日本では、難民認定申請をすることで「特定活動」という在留資格(いわゆるビザ)を得ることができます。難民認定申請者は半年に一度、この在留資格を更新しなければなりません。
半年に一度の更新が必要という法的にも不安定な状況下では、彼らが安定した生活、職や住まいを得ることへのハードルは非常に高くなります。
日本の難民認定率は、2014年以降1%を切っています。2019年の実績ではたった0.3%でした。一方でドイツやスウェーデン、カナダなどいわゆる「難民受け入れ先進国」と呼ばれる国では、たとえばドイツは41.2%(2016年)、カナダでは67.3%(2016年)が認定されています。
(「WELgeeの活動理念は難民と『ともに』です。支援者・被支援者という関係ではなく、対等なパートナーとして難民の彼らと共に活動を行っています」(林さん))
(WELgee代表理事の渡部カンコロンゴ清花さん。渡部さんは学生時代2年間滞在したバングラディシュで民族間の紛争を目の当たりにし、地域や国を追われた人たちがどこに行くのかという疑問を持ち続けていたという。帰国後、日本で難民の青年と出会い、難民の抱える課題の解決だけでなく彼らの持ち味が日本社会に生かされるためにはどのようなことができるのか、試行錯誤の中で活動を続けてきた)
──なぜ、日本では認定率が低いのでしょうか?
林:
理由は2つあると考えています。
一つは、立証の難しさです。日本では難民認定を下すにあたり、たとえば「テロリストグループから指名手配を受けている」「指名手配されて、新聞に名前が載った」など。その人が迫害主体から個別的に把握をされ、狙われていることを証明する「具体的かつ客観的な証拠」が必要になります。
しかし、難民の人たちは、必ずしも皆がテロリストから指名手配されていたり、個人的に迫害や攻撃を受けていたりするわけではありません。「紛争の中で無差別な迫害がある」「このまま自分の村で暮らしていたら、きっと家族全員殺されてしまう」という理由から、着の身着のまま国を逃れてきた人も少なくありません。こういった方たちにとっては「難民であることを立証する」ことは非常に難しくなります。
──なるほど。
林:
もう一つが、日本政府の難民に対する厳格な解釈です。
国際社会では1951年に「難民の地位に関する条約」が、1967年に「難民の地位に関する議定書」が策定されました。この二つはあわせて「難民条約」と呼ばれています。
この条約が締結された時代的な背景を考えると、当時、冷戦下でドイツの東西分断(第二次世界大戦後、資本主義の西ドイツと社会主義の東ドイツに分断された。1990年に統一)があり、東ヨーロッパの共産主義国から西ヨーロッパの自由主義国に逃れる「政治難民」や「亡命者」を保護することを意識して策定されたものでした。
──「政治難民」とは、要は政治的に力があったり、政治ではなくても他の分野で有名で影響力があって、政府から目をつけられている方のようなイメージですね。
林:
そうですね。今でも政治難民は存在しますが、一方で、紛争や気候変動などの理由から、個別に目をつけられているわけではなくても国を追われる人が増えています。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は難民条約の解釈を広げる新たなガイドラインを発行しており、国際基準として徐々に定着しつつありますが、一方、日本政府は「ガイドラインは法的な拘束力をもつものではない」という姿勢を貫いています。
──そんな背景があったのですね。
(林さんがWELgeeの活動に関わるきっかけとなったのは、難民と職員が共に暮らすシェルターでの共同生活だったという。「年齢や国籍の異なる13名の難民の人たちと暮らした経験を、今でも鮮明に覚えています」(林さん))
(現在、9名の職員と10名以上のインターン・プロボノが在籍。チームの平均年齢は26歳という若い団体だ)
林:
「日本にいて爆弾は降ってこないけれど、人間として生きている心地がしない」。
これは、難民の一人が私たちにこぼした一言です。
日本に逃れて来たけれど、心の壁、言語の壁、制度の壁がハードルとなり、思うように働くこともキャリアを積むことも、安定した収入を得ることもできない。戦争や迫害こそ逃れられたかもしれないけれど、自分らしく生きることや自分の夢を実現する道筋が途絶えた葛藤や苦悩が滲んでいました。
「キャリアを積み直したい」「ただ生き延びるだけでなく、成長できる環境で働きたい」という思いを抱きながら、そしてそれだけの能力を持ち合わせていながら、不安定な短期の仕事や簡単なライン作業に従事している方も少なくありません。社会から断絶され、法的にも不安定かつ将来の見通しのつかない日々の中で、若者たちの心が腐っていく現実があるのです。
──生きがいを奪われたようで、とてもつらいですね。
林:
難民だから、能力を発揮することができないのでしょうか。仕方がないことなのでしょうか。本当にそうでしょうか。
日本では、彼らはただ難民として支援されるだけの存在なのでしょうか。
住む場所や食べるものがなかった時、そこへの支援は確かに非常に大切です。しかしその支援を積み重ねた先に、問題解決の糸口はあるのでしょうか。
彼らが活躍できないのは、それまでの人生で培ってきた貴重な経験や、その人ならではの強みが生かせる環境を、私たちが提示できていないだけとは考えられないでしょうか。
彼らは決して支援されるだけの対象ではなく、日本社会を、そして世界を変えていくだけの大きな可能性とパッションを持ったチェンジメーカー(変化をつくる人)だと私たちは考えています。
私たちは自分たちの活動を「難民支援」とは定義していません。一方的に支援するのではなく、日本社会や世界を変える同志、対等な一人として、共に価値をつくり出していきたいのです。
(「難民の人たちの中には『僕たちは日本社会に守られるだけでなく、貢献出来る部分があると思う。ただそれを証明するチャンスが欲しいだけなんだ』という方がいます。日本を想ってくれる彼らを、難民として支援するのではなく『日本社会を支えてくれる人材』として後押しすることが、彼らのエネルギーに応えると私たちは考えています」(林さん))
(難民と企業の双方に寄り添ったサポートを行うJobCopass。「難民の人材と企業双方に対し月に1度の面談を行い、コミュニケーションのズレや心配事、人間関係などの話を聞いた上で、第三者の立場でアドバイスを行っています」(林さん))
──人材紹介サービス「JobCopass(ジョブコーパス)」について教えてください。
林:
これまでお話してきたような課題に対して、果たして難民認定を待つことしか方法はないのか。難民としてではなく「人材」として問題解決の糸口がつかめるのではないか。そんな仮説からスタートしたのがこのサービスです。
難民を「人材」として日本企業とマッチングし、就職から定着、安定した在留資格への切り替えまでをサポートしています。
彼らの最低限の生活を補助するのではなく、現状を変え、彼らがチェンジメーカーとなるような事例を一つでも多く作るのが、今の私たちの役割だと思っています。
──「人材」という切り口からのブレイクスルーを目指しておられるのですね!
林:
この活動をスタートさせてからこれまで累計170人の難民の人たちと関わり、8名が企業に正式採用されました。その中の一人、2年前に出会った西アフリカ出身のAさんは、グローバルに事業を展開する「ヤマハ発動機株式会社」で採用され、新規事業のフィールドで活躍しています。
Aさんはもともとバイタリティあふれる方で、中国で幼児向けの英語塾を経営していました。教育者として人を育てることが好きで、明るく人徳もあり、誰とでもすぐに仲良くなれるムードメーカーのような存在でした。
しかし、来日した直後は住む場所にも困るような状況で、当時、私たちがシェルターの運営をしていたことから知り合いました。彼と関係を築いていく中で、本人の持つコミュニケーション能力や意識の高さ、バックグラウンドにも大きな価値があると感じました。
(WELgeeでは月に一度、顧問行政書士を招いて外国人の在留資格に関する勉強会をオンラインで開催。「難民認定申請者に伴走するには、一人ひとりのスタッフが外国人の法的な専門知識を持つことが必要不可欠だと考えています」(林さん))
──そうだったんですね。
林:
一方でヤマハ発動機さんは、今後競争の激しいアフリカのマーケットで事業を展開していくにあたり、アフリカで人脈を気づくコミュニケーションスキルがあり、逆境の中でも新しいことに取り組める忍耐力があって、さらに日本の文化も理解しているような人材を求めておられました。
そこで私たちがAさんと企業さんとをマッチングしました。企業さんの「フェアな採用をしたい」という希望から、Aさんは国費留学生と同時に採用試験に挑みました。結果、見事採用を勝ち取ったのです。
──すごい!企業さんにとっても、まさに求めていた人材だったのですね。
林:
そうですね。「かわいそうだから」ではなく、彼らが持っている能力を生かし、日本の企業にとってもプラスになるしくみをつくり、お互いWin-winな環境や価値を生んでいきたいと考えています。
(多国籍な難民の若者たちと作業するWELgeeメンバー)
(ミーティング風景。「若いメンバーを支える経験豊富なプロボノの方を交えて議論を行っています」(林さん))
──WELgeeさんが目指す未来のビジョンを教えてください。
林:
難民に限らず、さまざまな境遇に置かれた人たち誰しもにとってやさしい社会、どんな境遇に置かれた人でも、その人の持ち味を生かせる社会が広がっていけばと思っています。
難民だけでなく、障がいやマイノリティなど、他の人にはない個性や魅力を持っているにもかかわらず、社会がそれを「課題」ととらえ、生かすことができないような状況があると思います。「難民の活躍」はその壁を打破する一つのきっかけになってくれるのではないかと考えています。
──読者の方にメッセージをお願いできませんか。
林:
難民の人の話を聞いていると、彼らが日本での生活で傷ついていることがあると感じます。電車に乗った時、自分の隣に誰も座ってくれなかった。隣の席の人が離れていってしまった。そんな声を聞きます。「見た目が異なる」という理由で、無意識に差別をしてしまっていることが、もしかしたらあるかもしれません。
勇気を出して、一度相手と話してみませんか。仲良くなってみませんか。自分の知らない世界で生きてきた人たちの視点や、その方たちが語る文化は、未知でユニークな世界です。日本に住んでいると聞いたことも見たこともないようなものを知るきっかけにもなります。話をしてみてほしい、心を開いて友人になってみて欲しい、そう思います。
(WELgeeが運営に携わった企業研修にて、参加した皆さんと。「3ヶ月間の研修では、多くの難民の当事者と対話し関係を築いた結果、当初は”難民の人たちが”とプレゼンをしていた参加者たちが、どんどん”僕たちが”、”私たちが”と自分たちを主語として難民問題を語り始めました」(林さん))
(就労伴走事業部のサービス「JobCopass」に携わるキャリアコーディネーターの皆さん。「難民の人材との深い信頼関係の構築を行いながら、彼らの人生とキャリアに伴走します」(林さん))
──最後に、今回のチャリティーの使途を教えてください。
林:
チャリティーは、「JobCopass(ジョブコーパス)」運営に必要な諸経費として使わせていただきたいと考えています。難民認定申請中の若者に対し、キャリアコーディネーターがマンツーマンで伴走し、就職活動から企業とのマッチング、企業への定着、法的地位の安定化まで一貫してサポートしています。難民の活躍は同時に、私たち日本の未来の可能性をも広げると考えています。
ぜひ、チャリティーアイテムで応援いただけたら幸いです。
──貴重なお話をありがとうございました!
(WELgeeのミッションについて話し合った合宿にて、スタッフの皆さんで記念撮影!)
インタビューを終えて〜山本の編集後記〜
原稿を書きながら、ふと気になって「難民」と「移民」の違いを調べてみました。
難民は「紛争や迫害から逃れるため、国外に避難した人々のこと」で、移民は「一般的に職を得るためや教育等、直接的な迫害や死の危険ではない理由で移動することを選択した人々のこと」をいうのだそうです(国連UNHCR協会のFacebookページより)。
生まれ育った国、見慣れた故郷を「直接的な迫害や死の危険」という理由で去らざるを得ないということがどれほどにつらいか、正直、想像もつきません。そんな状況の中、新しく足を踏み入れた国でも受け入れられず、自分の存在意義を感じられなかったらどうだろう。帰る場所もないのです。私たちが「帰ることができる場所」を作っていく時が来ているのだと感じました。
向かい合う二人のシルエットを描きました。
WELgeeさんの、難民と対話しながら進められていく活動を通じ、難民と社会とがしっかりと向き合い、課題解決に向けて動き出す様子を表現しています。
シルエットの中には瞬く星を描き、無限に広がる難民の方たちの可能性と、その能力が生きることによって生まれていく社会の可能性を表現しました。
“Shape the future together”、「共に未来をつくろう」というメッセージを添えています。
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