CHARITY FOR

食卓に、世界中から旅人を招待。日本にいながら世界を知れる「ホームビジット」でグローバルな人を増やしたい〜NPO法人 NAGOMI VISIT

世界中からやって来る旅行者は、日本のどこを訪れ、何を感じ、どんな印象を抱いて自分の国へと帰っていくのでしょうか。

今週、JAMMINが1週間コラボするのは、NPO法人「NAGOMI VISIT」。日本を訪れる旅人を自宅に招き、食卓を共に囲む「ホームビジット」を通じ、日本にいながらにして、家庭にいながらにして、国を超えたさまざまな価値観に触れ、一人ひとりが成長できる環境を提供したいと活動しています。

「これから先、日本を訪れる外国人はますます増えていく一方で、迎え入れる私たちの外国人に対する意識は、まだまだ閉鎖的な部分があると感じています。手軽なホームビジットを通じ、外国人がいる風景や日常が普通のこととして受け入れられ、グローバル市民が増えてくれたら」

そう話すのは、団体代表の楠(くすのき)めぐみさん(37)。

活動について、お話を聞きました。

(お話をお伺いした楠さん)

今週のチャリティー

NPO法人NAGOMI VISIT(なごみビジット)

共に食卓を囲み、楽しいひとときを過ごすことで、国や言葉を超えた人と人との価値あるつながりが生まれる「ホームビジット」を提案。食卓を通じ、訪日旅行者と日本に住む人々をつなぐ独自のマッチングを提供している。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2020/5/18

世界中の旅人と食卓を囲む
「ホームビジット」を提案

(ある家庭でのホームビジットの様子。イスラエルからのゲストに手巻き寿司を紹介中。「寿司レストランは世界中にありますが、手巻き寿司は日本の家庭ならではです」(楠さん))

──今日はよろしくお願いします。まずは、貴団体のご活動について教えてください

楠:
私たちは、世界中の旅人と食卓を囲む「ホームビジット」を行っている団体です。海外から来られる旅行者の方が一般家庭でご飯を食べるというもので、いうなればホームステイをぎゅっと凝縮したようなものです。

これは日本に限らずいえることだと思いますが、旅行でどこかの国を訪れても、現地の方と仲良くなったり、その地域の一般家庭を訪問したりする機会は滅多にありません。しかし「ホームビジット」があれば、一緒に食卓を囲むことで、訪れた土地の方たちが何を食べ、どんな生活を送り、どんなことを考えているのかに実際に触れることができます。

──なるほど。

楠:
ホームステイがある一定のまとまった期間であるのに対して、ホームビジットは大体2〜3時間ほど。またほとんどの場合、ホームステイは旅行者に向けては門戸を開いていませんが、NAGOMI VISITが運営するホームビジットは、現在は主に旅行者に向けて開催しています。

私たちが「ゲスト」と呼んでいる海外からの旅行者の方が、たとえば日本に1週間滞在するとして、そのうちのある一食を日本の家庭で共に食事するだけで、日本に対する印象はまた変わってくるのではないかと思います。

──日常生活を垣間見ることができて、その国ならではの文化にも触れることができたら、かなりワクワクする体験ですね。

楠:
「ホームビジット」は、「ゲスト」の方だけでなく、旅行者を自宅に招く「ホスト」の方たちにもメリットがあると考えています。自宅にいながら気軽に世界各地の方たちと文化交流ができ、楽しいひとときを過ごすことができます。

私たちはこの「ゲスト」と「ホスト」をつなぐサイト「nagomivisit.com」を運営していますが、現在、ホストとして登録してくださっているのは、北海道から沖縄まで1200世帯あります。

──たくさんいらっしゃるのですね!皆さん、どんな理由でホスト登録されているのですか。

若い世代の方からご年配の方まで、登録してくださっている方の世代はさまざまですが、「若い時に世界各地を訪れたから」「小さい子どもがいて今旅をするのは難しいから、代わりにホームビジットを通じて世界の人とつながりたい」「子どもが昔留学をしていて、その時にその国の方にお世話になったから恩返しをしたい」という方もいらっしゃいます。

(一般的にホームステイのゲストは若者単独であることが多い中で、さまざまな世代の人と交流を深めることができるのも、「NAGOMI VISIT」が運営するホームビジットの醍醐味だという)

交流を純粋に楽しむためのしくみを提供

(ホストとゲスト、一緒に料理。「食卓を囲むことは必須ですが、その他にもホストとゲストの意向次第では一緒にお料理をしたり近所のスーパーを案内したりと交流のスタイルは百人百様です」(楠さん))

──「ゲスト」と「ホスト」をつなぐしくみは、どんな風になっているのでしょうか。

楠:
まずホストを希望される方は、登録にあたって一通りのプロフィールを入力していただきます。

ゲスト側についても、ホームビジットをリクエストするにあたり、「ハネムーンで来た」「夫と40歳の記念旅行」「幼い子どもと一緒に」「サッカーが好き」…等、今回の旅の目的や誰と来るのかや趣味など、その人となりがわかるようにプロフィールを入力してもらいます。

ポイントは、このプロフィールを誰でも閲覧できるわけではないという点です。

ホームビジットを希望するゲストから、たとえば「○月×日に、東京駅から1時間以内の場所でホームビジットに参加したい」というリクエストがされた時、その条件にヒットするホストの元に一斉にその情報が送られるしくみになっています。この時にゲストのプロフィールも一緒に送られて、初めてホスト側でゲストのプロフィールが閲覧できます。

──なるほど。

(「カナダからのゲストがBBQ好きということを事前に聞いていたホスト。この日に用意した献立は、日本らしいBBQということで焼き鳥。とても好評だったそうです。その他、豚汁やおにぎり、きんぴらごぼうなど、愛情溢れる家庭料理が食卓に並んでいます」(楠さん))

楠:
次のステップとして「このゲストを受け入れたい」と思ったホストの方には、「ホストできるよ!」とサイト上で挙手していただきます。そうすると今度はゲスト側が挙手したホストの方のプロフィールを閲覧できるようになります。そこからゲストが細かい場所や時間、趣味などによってどのホストの元へ訪問するかを選ぶことができるしくみになっています。

最終的にホームビジットが成立すると、ゲストは私たちに予め参加費を支払い、そこから食費として一部がホストに支払われるしくみになっています。参加費や食費は一律で定められており、ゲストによって異なるということはありません。プロフィールを一般公開しないことや価格を一律同じにすることで、純粋に人との交流を楽しめるしくみを提供したいと考えています。

(あるホストの方の体験談。「人生の節目で日本を訪れ、ホームビジットに参加するゲストとお会いして、彼らの一生の思い出を一緒にお祝いできるのは、自分にとってもすごく幸せなこと。写真はドイツからハネムーンで来日したカップルを招いた際の1枚です。実はこの時、私自身が育休からの復職直前で、準備できる時間があまりなかったのですが、鯛ご飯や桜のお素麺でのお祝いの食卓をとても喜んでくれました。彼のほうはドイツで自家製ビールを作ることを趣味にしていて、お土産にとわざわざ持ってきてくれたのもすごく印象的でした。先日も『コロナが落ち着いたら日本に行くよ』とメッセージをくれました。再会するのが楽しみです」)

活動のきっかけは
デンマークで一般家庭を訪れた時の感動

(楠さんが初めてデンマークを訪れた際の一枚。「夫の実家に訪れた時の写真です。『この土地に住む人はどんな暮らしをして何を食べているんだろう』という興味関心は、旅行者なら誰でも感じることだと思います。日本でそれを可能にしたいと思ったことがホームビジットの着想につながりました」(楠さん))

──なるほど、面白いですね!
「ホームビジット」をやろうと思われたきっかけは何だったのですか?

楠:
私が料理や食べることが好きだったからというのが一つあります。
夫がデンマーク人なのですが、デンマークを初めて訪れた際、彼の実家に行って食卓を囲んだことはとても大きな感動でした。観光地を訪れ、レストランで食事をするのとはまた異なる、新鮮な驚きがあったのです。

──どんな驚きだったのでしょうか?

楠:
彼の家を訪れた時、デンマークでよく食べられる伝統料理の一つ、「スモーブロー」と呼ばれるライ麦パンのオープンサンドイッチが食卓に出ました。

(こちらが「スモーブロー」。「デンマークの国民食でランチの定番。具材も多種多様。何をどう食べるかは家庭ごとに好みの違いがあるようです。おすすめの組み合わせを教えてもらいながら食べるのはとても楽しい経験でした」(楠さん))

楠:
この「スモーブロー」は、日本でいう手巻き寿司のように自分で好きな具材を選びライ麦パンに乗せて食べるスタイルなんですね。「どの具材を組み合わせたらおいしい」とか、逆に「こういう組み合わせはしない」といった暗黙のルールのようなものがあって、それもすごく手巻き寿司によく似ていると感じました。日本とデンマーク、遠く離れた文化も異なる国ですが、意外なところに共通点を見つけてすごく嬉しかったんです。

もう一つ、一般の家庭を訪れたことで「生活」という切り口からの発見があったことも新鮮でした。たとえば家具ひとつのチョイスもそうですし、デンマークではカーテンをつけないんですが、そういう発見だったり、細かいことですが「ここは違うんだ」「ここは同じだ」という発見が、有名な観光地を訪れる感動とはまた異なる、新鮮で楽しいものだったんです。

──初めて訪れる地域や知らない場所はどちらかというと「非日常感」が色濃いですが、一般家庭を訪れること、食卓を共に囲むことで、自分の日常生活の延長線上に、その方たちの生活が見えてきた、そんな感じだったんですね。

楠:
そんな感じかもしれないですね。それによってまた受け取り方や印象も変わってくるし、「こんな文化もあるんだな」とか「いろんな人がいる」ということを知る、最初の第一歩、きっかけになると思います。

(デンマークのクリスマスディナーに欠かせない「紫キャベツの甘煮」を家族と一緒に作る楠さん。「家庭の中で行われる、その土地・その文化ならではの伝統行事を教えてもらうのはすごく特別な経験です」(楠さん))

「外国人」とひとくくりにしてしまう慣習が
まだまだ残っている

(「最初は『外国人が自宅に来るなんて困る』と困惑していたホストのご家族が、何度か受け入れを重ねるうちに『日本に来たことをいい思い出にしてもらいたい』と考え方が変化し、積極的にゲストと交流を深めるようになったそうです」(楠さん))

楠:
私のデンマークでの体験の他に、もう一つ活動を始めたきっかけがあります。
私は大学卒業後5年間、訪日外国人向けWEBサイトの広告営業やアレンジメントの仕事をしていました。今では茶摘み体験とか和食体験とか、旅行者が日本の伝統や文化、生活を楽しむようなアクティビティもたくさん出てきましたが、当時は今のように体験型のアクティビティは充実していませんでした。「旅行者がぱっと空いた時間で、楽しく過ごせるアクティビティがあったらいいな」と思っていたことも、この活動を始めたひとつのきっかけです。

──そうだったんですね。

楠:
WEBサイトの広告営業をしていた当時、そして今も感じている課題ですが、外国の方と接する機会がない多くの方たちが、ほとんど無意識の間に外国の方を差別している現実があると感じています。

──たとえばどんなことがあったのでしょうか?

楠:
夫と旅館に泊まった時の事でした。夫は日本滞在歴が長く、日本語も流暢です。夫の名前で部屋を予約し、旅館に着いて、カウンターで夫がカタカナで名前を記帳したのですが、カウンターにいたスタッフの方は私だけを見て話し始めました。

夫はもう慣れっこで傷ついたりしたわけではないのですが、ただ「見た目が外国人である」という理由でその人に目を向けないということに正直、非常に残念な気持ちになりました。今3歳になる娘がいますが、娘に対しても「あら、(見た目が)違うわね」などと声をかけられることもよくあります。

広告営業の仕事をしていた時、顧客の方、外国人向けに観光ビジネスを展開している方から「外国人はどんな色が好きですかね?」と聞かれたこともありました。でも、外国人といっても、本当に多種多様で、好きな色もそれぞれ異なります。

(NAGOMI VISITの事務局メンバーの皆さん。左から、副理事の真田ありささん、オペレーションコーディネーターの山神あきこさん、楠さん。「設立当初から100%リモートワークで仕事をしているので全員集合するのは年に1度程度です。この日は副理事のアメリカ・テキサス州出身の真田の郷土料理『テクス・メクス』を皆で作って食べました」(楠さん))

楠:
ある企業の方が「外国人の方にだけに特別にクーポンを発行したい」と提案され、「どうやってその方が外国の方だと確認するのですか?」と尋ねると「見た目でわかります」と返ってきたこともありました。
団体の副理事をしている真田はこの時働いていた会社の元同僚ですが、彼女はアメリカ生まれアメリカ育ちで英語を話しますが、見た目は日本人そのものです。そういった方は、どうなってしまうのでしょうか。

──なるほど。見た目で無意識に識別してしまうような現実があるのですね。

楠:
「外国人」「外人」とひとくくりにして、それ以上は何も知らない、知ろうとしないような慣習がまだまだ残っていると感じていて、私たちは「ホームビジット」を通じ、日本と海外の方たちが触れ合う機会を増やしていくことでこの課題を解決していきたいと思っています。

私も日本で生まれ育ったので、そういった言動が、あからさまな差別の意識から来ているわけではないというのはよくわかります。だからこそ、その部分をどうにかできないか、そんな思いがありました。一緒に食卓を囲むことで、言葉や文化の壁を超えて、国や見た目に惑わされず「その人」自身を知る、そんな「グローバル市民」が増えてほしいと願っています。

(チリ在住・ベネズエラ出身のゲストとホストの家族。「ホームビジット当日、ホストの方もとても緊張していたそうですが、ゲストはそれ以上にガチガチで、緊張の面持ちで待ち合わせ場所に現れたそうです。でも、ゲストの郷土料理『アレパ』を作ってくれたことで一気に和み、そこからはSNSでつながり、お互いに近況を報告し合う形でその後も友人関係が続いているとのこと。数年後、彼が再来日した際には再会もされたそうです。
ホストの方曰く、以前はベネズエラに馴染みがなく、時々ニュースで政変があったという話を聞いても以前は『ふーん』と特段意識せずに流していたのが、彼と友人になった今ではベネズエラのニュースを耳にすると『これって彼のおばあちゃんが住んでいる国の話だよね』と個人的に心配する気持ちになり『大丈夫?』と連絡を取り合うそうです。日本で地震や災害があった時は、逆に彼からお見舞いの連絡が届くそうです。このように、世界各地に住む一人ひとりと友人になることで視野が広がった、世界のことに関心を持つようになったというホストが大勢います」(楠さん))

今後、ますます外国人が増えていく日本。
「グローバル市民」を増やしていきたい

(2017年、(独)国際交流基金から「地球市民賞」を受賞。気軽に参加でき、持続可能性が高い先進的な国際交流の取り組みだと評価を受けた)

──団体として、今後目指すものはありますか。

楠:
「一緒に食卓を囲む」という体験を通じ、いろんな人たちとコミュニケーションをとる中で、「グローバル市民」に近づいていく人が増えたらと願っています。

もしかしたら最初はうまくいかない部分もあるかもしれません。国や文化、世代の異なる人とまずは同じ空間を共に過ごす中で、当然「もっとこうすればよかった」とか「ああ言えばよかった」ということもあるでしょう。しかしそれも含め、成長や変化の大きな過程だと思います。何もやらないよりも、まずはそこに飛び込んでみることで、何かつかめるのではないでしょうか。

現在、ゲストのほとんどは「日本を訪れる旅行者の方」ですが、今後は「日本で暮らす外国人の方」にもホームビジットを展開できないかと考えています。

ある調査によると、全国の8割以上の自治体で海外にルーツを持つ人々の人口は増えているといわれています。実は身の回りにたくさんいるかもしれないのに、きっかけがなければ知り合う機会もありません。日本で暮らす外国人の方は、生活の中で何かしら不便に感じていることがあります。そういった部分のサポートにつなげていくことができたらと考えています。

(ホスト向けに開催したワークショップの様子。「異文化コミュニケーション専門家にご協力いただき『NAGOMI VISITでの受け入れを始める前の自分と今の自分で、どんな変化がありましたか?』という問いに参加者が各々の経験を語り合い、シェアしました。『国際交流って楽しい!』ということのもう一歩先にある、本質を可視化するきっかけになるワークショップでした」(楠さん))

──なるほど。

楠:
旅行で訪れるのと、実際に暮らすのとでは、感覚もまた異なってきます。生活をしているからこその悩みや不安を、ホームビジットを通じて、たとえば近くで暮らす日本人の方と知り合い、仲良くなってサポートできるようなしくみができたらと思いますね。

この先、日本を訪れる外国人、日本で暮らす外国にルーツを持つ方も、もっともっと増えていくでしょう。その時に備えて、すべてをわかり合うことはできなくても、共感の意識を持って接することができる感覚を身につけていってほしいと思います。すぐに変わるのは難しいかもしれませんが、たとえばそうやって交流する大人を見て育った次の世代の子どもたちは、それが当たり前になっていくと思うんですね。

(最近はホスト同士の交流も盛んになっているという。「これは関東に住むホストが関西エリアのホスト会に参加された際のお写真。全国で同じ想いを持った方のつながりができています」(楠さん))

──見ていると、それが自然に身についていきますね。

楠:
私は埼玉県の松伏町という小さな町の出身なのですが、小学生だった頃、バスに乗り遅れた英語学習塾の先生「ウェンディ」を母が車に乗せたことがきっかけで、彼女を自宅に招待するようになりました。

母は、英語は話せませんでしたが、オーストラリア人のウェンディ夫婦を招いては料理を振る舞って楽しそうだったし、母以上に英語が話せなかった父は、旦那さんの「クリス」とお互いに「太郎」「フランク」というあだ名をつけ合って(笑)、一緒にお酒を飲み交わしていました。当時私はまだ幼く、「今日もウェンディが来てくれるんだ!嬉しい」という感覚だけでしたが、今振り返ってみると、この体験が大きな糧になっていると思います。数年後、ウェンディ夫婦がオーストラリアに帰ってからも交流は続き、家族で遊びに行ったりもしました。

──素敵ですね!まさにご活動の原型なのですね。

(ウェンディさんと。「両親が見た目も言葉も違う人達と普通に会話を楽しみ友人関係を築いている姿を見せてくれたことが、私自身のその後の人生に大きく影響しています」(楠さん))

チャリティー使途

(新型コロナウイルスの影響で、現在はホームビジットを一時停止中。「この状況で私たちにできることは何か?とホストの方々と議論を重ねて【#世界とつながり私は変わる】という動画配信プロジェクトが生まれました。過去にNAGOMI VISITで出会ったホストとゲストがオンラインで再会する様子の動画もあります」(楠さん))

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

楠:
ホームビジットの良さは、日本にいながらにして世界中の人と出会うことができる点です。ただ、「どんな食事を出したらいいの?」というところから始まり「自分にできるだろうか」「自分の語学力で大丈夫なのか」などと不安もあって、「やってみたいけれど、一歩が踏み出しづらい」という方もいらっしゃいます。

今回のチャリティーは、ホストとしてゲストを迎え入れてきた方たちが実際どのようにホームビジットを進めたのかの具体的な内容、たとえばどんなご飯を作ったよとか、どんな会話をしたよとか、英語力はこのぐらいで全然問題ないよ!といったことや、ホストの方がホームビジットを通じてどんなふうに人生が変わったのかといった経験をシェアしていただき、それを動画にして配信するための資金として使わせていただきたいと考えています。

実際に経験者の声を聞くことで不安が払拭され、新たな一歩を踏み出す後押しになるのではないかと思っています。ぜひ、チャリティーで応援いただけたら幸いです!

──貴重なお話、ありがとうございました!

(事務局メンバーの皆さん。「子育て中だったり海外在住(時差12時間!)だったりするので、オンラインミーティングの開始はいつも夜の21時。新型コロナウイルスの影響でホームビジット活動を一時停止していますが、これからの未来に向けた助走期間と捉え、事態が収束したら必ず再会しようと話し合っています!」(楠さん))

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックが延期になりましたが、開催に向けてハード面ではいろんな設備が整えられてきました。受け入れる私たちのサービスや思いやり、配慮といったソフト面での準備はどうでしょうか。

長い海外経験があるわけではありませんが、私が海外での生活、文化や背景を異にする人たちとの暮らしの中で学んだことは「信念を持ち、その上で区別しない」ことでした。流されず信念を持つこと、必要があればちゃんと目を見て相手に意見を伝えること。自分の意志を認識することは、相手の意志を認識し、尊重することにも大きくつながると感じたのを覚えています。誰もが自分らしく、堂々と自由に、のびやかでハッピーに暮らせる社会の実現を願って。

・NAGOMI VISIT ホームページはこちらから 
・【#世界とつながり私は変わる】プロジェクトはこちらから 

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日本地図と、その上に咲く大輪の花や植物を描きました。ホームビジットを通じ、世界からの旅人と日本各地の食卓がつながり、交流し、大輪の花のように友情が広がっていく様子を表現しました。

“Everyone is welcome here”、「どんな人でもウェルカムな居場所」というメッセージを添えています。

Design by DLOP

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