CHARITY FOR

「この涙を止められるのは、あなたです」。未来を担う子どもたちに地球温暖化防止と再生可能エネルギーの可能性を伝える〜NPO法人そらべあ基金

「地球温暖化」という言葉を皆さん耳にしたことがあると思いますが、なぜ地球温暖化が起きているのか、地球温暖化が私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか、考えてみたことはありますか?

現代の生活で、私たちが生きていく上で必要な「エネルギー」。18世紀には石炭をエネルギー源として様々な産業が発展しました。20世紀になるとより便利で使いやすいエネルギーを求めて、石油が主なエネルギー源となりました。
今、私たちの生活は、その多くを石油に頼っています。

一方で、エネルギー源である石炭や石油、天然ガスといった化石燃料をたくさん燃やし続けてきたことによって、地球の平均気温は上昇し続けています。1880年から2012年の間に地球の平均気温は0.8度上昇し、さらにこのままいくと、2100年には最大で4.8度も上昇するといわれています。

地球が暖かくなると、何が起こるのか。
小さな子どもたちが大人になった時、地球では何が起きているのか。

今週、JAMMINが1週間限定でコラボを展開するNPO法人「そらべあ基金」の理事である青木一夫(あおき・かずお)さんと、同じく理事であり活動の発起人でもある市瀬慎太郎(いちせ・しんたろう)さんに、お話を聞きました。

(お話をお伺いした青木さん(左)と市瀬さん(右))

今週のチャリティー

NPO法人そらべあ基金

地球温暖化防止を目的に活動するNPO法人。
再生可能エネルギーの普及・啓発活動や、子どもたちに向けての環境教育を行っています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO

地球温暖化防止と再生可能エネルギーの普及・啓発活動を行う

(文部科学省主催の「こども霞が関見学デー」で行った「そらべあ出前授業」でのひとコマ)

──今日はよろしくお願いします。まずは貴団体のご活動について教えてください。

青木:
私たちは、地球温暖化防止のために活動している団体です。
再生可能エネルギーの普及・啓発と、子どもたちへの環境教育が活動の大きな柱です。

NPO法人化したのは2008年で、当時は再生可能エネルギーへの関心は非常に低かったのですが、2011年の東日本大震災で福島第一原子力発電所の事故を機に太陽光発電や風力発電、水力発電やバイオマス(生物資源)、、地熱発電といった再生可能エネルギーが注目されるようになりました。

──団体立ち上げのきっかけを教えてください。

市瀬:
立ち上げ前に、東京都や企業が連携した「TOKYOソーラーシティプロジェクト」という再生可能エネルギーの普及・啓発のためのプロジェクトがありました。
そこで私たちの団体名にもなっている「そらべあ」という涙を流すホッキョクグマのキャラクターが生まれたのですが、プロジェクトが終了してからもこのキャラクターを使って、引き続き地球温暖化や再生可能エネルギーのことを訴求していきたいと立ち上げたんです。

──そうだったんですね。

(東京都が中心となった「TOKYOソーラーシティプロジェクト」のキャンペーンキャラクターとしてホッキョクグマの兄弟「そらべあ」が誕生。その後、東京・お台場に「そらべあ」のモニュメントが登場した(※現在はありません))

団体のオリジナルキャクター、
ホッキョクグマの「そら」と「べあ」

(「そらべあ基金」のシンボルキャラクター、ホッキョクグマの兄弟「そら」と「べあ」の物語が描かれた絵本。幼稚園や保育園の子どもたちが、地球温暖化について知るきっかけとなるよう制作された)

──「そらべあ」はどんなキャラクターなのですか。

青木:
「そら」と「べあ」という、地球温暖化によって北極の氷が溶け、お母さんと離ればなれになってしまったホッキョクグマの兄弟です。「そら」と「べあ」は、お母さんと離ればなれになって泣いている原因が地球温暖化であると知り、もう一度お母さんと暮らせる日を夢見ながら、地球温暖化を止めるために頑張っている人たちに出会う旅を始めるというストーリーです。

「そらべあ」を通じて、これから未来を担っていく子どもたちに地球温暖化について知ってもらいたいと思っています。

──実際に、北極の氷は溶けてきているのですか?

青木:
はい。北極は地球温暖化の影響を最も受けやすい地域のひとつで、北極の氷の面積は10年ごとに3.5〜4%ずつ減っており、1980年代から2012年までの間に、日本列島およそ8個分にあたる300万平方キロメートルが姿を消したといわれています。

当然、その氷の上で生活するホッキョクグマにも影響が出ていて、今後35年の間にその数が今の1/3以上減少するといわれており、絶滅危惧種に指定されているんです。

(北極の氷の分布を比較した図。左が1980年代の9月の最小時期の平均的分布、右が2012年9月16日の最小分布。出典:宇宙航空研究開発機構(JAXA))

──ええ…!なぜ、氷が減るとホッキョクグマの数が減るのですか?

市瀬:
北極の氷は、気温の上がる春3月ごろから溶け始め、9月にその面積が最も小さくなります。しかし地球温暖化の影響により、氷が溶け出す時期が以前よりも早まっていますし、秋から冬にかけて氷が再び凍り出す時期も遅くなっているんです。

ホッキョクグマは氷の上から獲物を狙いますが、氷が少なくなると、狩りができる期間自体が短くなります。そうすると食べる物が少なくなってしまうというのがひとつです。

もうひとつは、これまでは獲物を探すために長い距離、氷の上を歩いて移動できていたのが、氷が減ることによって泳いで移動しなければならないことになります。歩くよりも体力がいるので、子グマが途中で力尽きてしまったり、ホッキョクグマの出産数が減ってしまったりということがあるんです。

──そうなんですね…。

(北極に暮らすホッキョクグマの親子。年々氷が少なくなり、頭数が減っている)

このまま何もしなければ、
2100年に地球の平均気温は5度近く上昇

(「そらべあ出前授業」の様子。北極の位置を確かめて、「そらべあ」兄弟の仲間のホッキョクグマに何が起きているかを知ってもらう)

──他にも、私たちの知らないところで起きている地球温暖化の影響はありますか。

青木:
世界中で工業化が進んできた1880年から2012年の間に、地球の平均気温は0.85度上昇しました。上昇のスピードは年々早くなっており、このままいくと、2100年には、最大4.8度上昇とすると言われているんです。
近い将来でいえば、最近生まれた子どもが30歳前後になる2050年には、地球の気温は2度上がると予想されています。

「なんだ、2度ぐらい大したことないじゃない」と思われるかもしれませんが、考えてみてください。普段42度のお風呂に入る人が、2度高いお湯に浸かれるかというと、熱くて浸かれませんよね。

2度の上昇が地球全体に起きた時、気候変動や農漁業への影響など、壊滅的な打撃を与えます。例えば、暖かくなると雨の降り方が大きく変わります。これまでにないような大雨が降って洪水が増えたり、以前は日本に来なかったような巨大な台風が頻発したりして、自然災害が増えるでしょう。また、雨がもともと少ない地域では大規模な干ばつや砂漠化、暑さによる乾燥から山火事が発生したりするでしょう。

(地球温暖化による気候変動が進むと、大雨や巨大台風の上陸などが増えていくと予想される)

──…そんな危険な状況になるのですか。

市瀬:
気候変動によって、これまで採れていた農作物が環境に適応できなくなり、採れなくなることも考えられます。

──そうすると、地域に根付いた農業のあり方や文化、物流自体も変わってしまいますね。

市瀬:
そうです。お米ができにくくなったり、農作物の栽培適地が北に移動したりして、たとえば極端な話、沖縄で採れていた野菜や果物が北海道で採れるようになったりして、食料生産にも大きな打撃が出るでしょう。

地球温暖化により、
生態系にも多大なる影響が

(健全なサンゴ礁は海の生き物の宝庫だが、地球温暖化の影響による白化現象が進んでおり、海の生態系への影響が懸念されている)

市瀬:
南極や氷河などの厚い氷が溶けていくことによって、海水の量と体積が増え、海面の水位が高くなることも懸念されています。
2100年までに平均海面水位が最大82センチ高くなるという科学者たちの予測も出ています。

──82センチも…!?

青木:
海面が高くなると何が起こるか。実はすでに、南太平洋では水没しつつある島国も出てきています。
日本は砂浜のある海岸がたくさんありますが、その約8割がなくなってしまうと言われ、そうなると、子どもたちが大好きな海水浴もできなくなってしまいます。

──ええ…!浜辺の景観自体がまったく変わり果ててしまいますね。
砂浜というと干潟に渡り鳥がやってきたりカメが産卵したりと、野生の生き物たちにとっても大切な場所だと思うのですが、こうした生き物たちの生態系自体も変わってしまうのではないですか?

市瀬:
そうですね、例えば、沖縄では地球温暖化の影響で海水温が上がり、サンゴ礁の白化現象が起きています。このままでは多くが死んでしまいます。

サンゴは、サンゴと共生する褐虫藻の働きにより、二酸化炭素を吸って酸素を吐き出す、地上でいう木のような重要な役割を果たしており、海にいる4割以上の魚たちがサンゴ礁に生息していると言われています。サンゴ礁の存在は、海の生き物たちにとって非常に大切なものです。

青木:
もしサンゴ礁が消えてしまったら、海の生態系に与えるダメージは相当大きいものがあると思います。海の生態系は、当然、陸にも影響します。そして、一度生態系が変わってしまったら、もとに戻すことは困難です。

──その前に…、なんとか食い止めなければいけませんね。

(海水の温度が2度上昇するだけでサンゴは白化し、そのままだと死んでしまう)

地球温暖化の原因とは

──そもそも、なぜ地球温暖化は起こるのですか?

青木:
ものを燃やすと、二酸化炭素が発生します。
例えば、木などの植物を燃やしても二酸化炭素は発生しますが、木は成長する時に吸収した二酸化炭素の量と、燃やした時に排出する量が同じと考えられているので、発生する二酸化炭素の量はゼロと考えられています。

しかし、私たちが近年ずっと頼ってきた石油や石炭といった化石燃料を燃やすと、大量の二酸化炭素が発生し、それが地球温暖化の原因となっています。

二酸化炭素自体は、もともと大気中に存在するものです。
地球を包み、地表から太陽の熱が宇宙へ逃げるのを防ぐことで、生き物が快適に暮らせる一定の温度や環境を保つ毛布のような役割をしているのですが、化石燃料を燃やすことで発生する過剰な二酸化炭素のおかげで、もともと1枚で快適だった毛布を2枚も3枚もかぶっている状態になっているんです。

──なるほど。それが地球温暖化の原因なのですね。

(二酸化炭素(CO2)の量がちょうどいい時は、太陽に暖められた大気中の熱が宇宙へ放出されるが(左)、二酸化炭素が増えすぎると大気中の熱が宇宙へ逃げられず温暖化が起こる(右)。出典:「そらべあ基金」ホームページ)

小学校の授業では、地球温暖化について
ほとんど取り上げられない

(そらべあ出前環境授業の様子。前半では地球温暖化と再生可能エネルギーについて、クイズを交えて紹介)

──地球温暖化を防ぐために、主に子どもたちに向けて教育活動や再生可能エネルギーの普及・啓発活動をされているということですが、詳しく教えていただけますか。

市瀬:
子どもに向けて活動している理由の一つは、大人よりも子どもたちの方が、未来の地球で長く生きていくからです。気温が1度も2度も上昇するこれからの世界で生きていかなくてはならないのは、幼い子どもたちなんです。にもかかわらず、文部科学省が出している学習指導要領によると、小学校では、地球温暖化というテーマについてはほとんど取り上げられていないことがわかりました。

(そらべあ出前環境授業の後半では、太陽の光で灯るソーラーLEDランプの工作を行い、それぞれ自宅に持ち帰って使ってもらう。そらべあのマスキングテープなどを使って、一人ひとりオリジナルデザインのランプを作る)

青木:
小学校の授業では学習しないので、総合学習の時間などで取り上げることがないと、家庭や地域で意識を高めていかない限り、知る機会がないんですね。
だから、大人になって地球温暖化の脅威を目の当たりにした時、「知らなかった」「誰も教えてくれなかった」ではいけないと思うんです。

もう一つは、子どもがおうちに帰って、親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんに話してあげることで、大人も地球温暖化について興味を持ち、考えるきっかけになってくれたらという想いもあります。

また、子どものうちに得た知識により、地球温暖化問題を意識するようになれば、将来、高校や大学で環境問題に取り組むボランティア活動をしたり、社会に出てから、仕事や家庭生活の中で、安い、便利といった価値観だけでなく、地球環境に良いかどうかという価値観を重視した選択をしてくれるはずと期待しています。

(小学校での出前授業に参加してくれた子どもたちの感想。「『そらべあ』の物語から地球温暖化について考えるきっかけになっている様子がよくわかります」(青木さん))

地球温暖化を防ぐため、子ども向けの環境教育を実施

(「そらべあスマイルプロジェクト」で屋根の上に太陽光発電パネル「そらべあ発電所」が設置された幼稚園と園児たち)

青木:
そらべあ基金の活動には大きく2つのプロジェクトがあります。
ひとつは「そらべあスマイルプロジェクト」です。私たちの活動を支援してくださる協賛企業からご寄付をいただき、全国の幼稚園や保育園に太陽光発電設備「そらべあ発電所」を無料で設置しています。これまでに63の幼稚園・保育園などに寄贈してきました。

寄贈の際には、園で式典を行うのですが、この時に園児に集まってもらい「そらべあ」の話をします。その際、「そら」と「べあ」の着ぐるみが登場し、子どもたちに「どうして『そら』と『べあ』は泣いているんだろう?」という問いかけから始めて、地球温暖化について考えてもらう機会を設けています。

地球温暖化という言葉は園児には難しく、初めて聞く子どもたちが多いのですが、涙を流している等身大の「そらべあ」は、子どもたちに大きなインパクトを与えますし、「そらべあ発電所」の寄贈により、園の先生方や保護者の皆さんも環境意識を高めてもらえると思います。

(「そらべあ発電所」がプレゼントされた幼稚園・保育園では、「そらべあ兄弟」がやって来て園児たちと一緒に寄贈式典を行う。小さな子どもたちは、二頭のクマが泣いているのを見て、地球温暖化を知る)

──なるほど。

青木:
もうひとつが、子ども向けの環境教育です。
現在は、私たちの活動拠点から近い東京近郊の小学校での出前授業や環境イベントでの出展を通じ、地球温暖化に関する理解や知識を深めてもらっています。

「そらべあ出前授業」では、前半で先ほどお話ししたような「地球温暖化って何?」「地球温暖化が進むとどうなるの?」という問いかけから、「問題解決のために何ができるだろう
「自然エネルギーを使っていく社会をつくって行こう」という話をクイズ形式で展開しています。

後半では、ソーラー(太陽光発電)LEDランプを手作りします。このランプは、自宅に持ち帰って窓際に置いておくと、昼の間に太陽光でつくった電気を溜めて、夜、明かりを灯してくれます。「あっ!太陽のエネルギーなんだ!」と、自然エネルギーの大切さを実感してもらえたらと思っています。

──実際に自然エネルギーを体感できるのは、大きな経験になりますね。

(「そらべあ発電所」が寄贈されたある保育園では、発電モニターの数値を子どもたちとチェックして太陽がどのぐらいの電気を作っているかを確認。「お日さまの光だから、地球を汚さない発電所だね」と園長先生が園児たちに教える)

地球温暖化を防ぐために、
私たちにできることとは

(日本の電力の9割以上は石油や石炭などを燃やしてつくられる火力発電。二酸化炭素の排出量がなかなか減らない要因のひとつだ)

──私たち大人が、地球温暖化を防ぐために何かできることはありますか。

青木:
このまま何も手を打たなければ、2100年までに地球の平均気温は産業革命前と比べて5度近く上昇すると予想されます。しかし、2015年に決められたパリ協定(※)により、世界百数十カ国がこの課題に取り組めば、気温の上昇は2度に抑えられるのではないかという話が出ました。2度と5度では、予想がつかないくらい地球への影響の差は異なってきます。

「地球温暖化」とか「北極の氷」と聞くと、何か遠い世界の話に聞こえるかもしれません。でも、私たちの住む日本にも、災害や農作物の生育不良など確実に影響が出てきます。そのことを知って、たとえば電気の使用量が見えるメーターを使って電気使用量を意識したり、車に乗るのを控え、公共交通機関を使おうと意識したりしながら、一方で、太陽光発電など自然エネルギーをどんどんどん取り入れていけたらと思います。

(※)パリ協定…2020年以降の気候変動抑制に関する多国間の国際的な枠組み。
産業革命前からの世界の平均気温上昇を「2度未満」に抑え「1.5度未満」を目指す協定。

(日本でも太陽光などを使った再生可能エネルギーの普及が少しずつ進んでいるが、ドイツなどの環境先進国にはまだまだ及ばない)

青木:
世界を見ると、多くの国々が自然エネルギーを取り入れています。
東日本大震災を機に日本は原子力発電の割合こそ減りましたが、電気をつくるエネルギーの90%以上を化石燃料に頼っています。これは、先進国では非常に高い数値で、自然エネルギーは1割もありません。

ドイツでは、化石燃料に頼ることをやめ、2050年には100%自然エネルギーにするという政策を掲げています。日本も「2050年までに二酸化炭素などの温暖化ガス排出量を80%減らす」と言っていますが、具体的な戦略や手段はとぼしく、目標のみ設定されているという印象ですね。

(主要国の化石エネルギー依存度(2015年)出典:経済産業省資源エネルギー庁ホームページ)

市瀬:
アメリカでも風力発電や水力発電を推進する動きが出てきていますし、多くの企業も自然エネルギーを積極的に活用する姿勢を見せています。例えば、世界中で誰もが知る大手IT企業では、世界各国の自社施設で使用する電力を再生可能エネルギーでまかない、取引企業とも100%再生可能エネルギーを使用する約束を交わしているそうです。企業の動きを見ても、日本はかなり遅れをとっている状況ですね。

──そうなんですね。

青木:
温暖化という世界規模の課題を解決する努力をしていかないと、そのうちに企業活動も停滞してしまうでしょう。豊かな未来を作っていくために、国や企業、そして、一人ひとりがいかに動いていくかが鍵になると思います。

チャリティーは、全国の子どもたちに地球温暖化を知ってもらうための資金になります!

(そらべあの着ぐるみに触れる子どもたち。「子どもたちは『そらべあ』兄弟と接することで、彼らがお母さんと再び一緒に暮らせるようになるには何をすればよいかを考えてくれる。これから22世紀まで生きる子どもたちにとって、地球温暖化は避けては通れない大きな問題。それに気づき、できることから行動していくことが大切です」(青木さん))

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

青木:
子どもたちが、自分たちの生きる未来の環境について考える機会があまりにも少ないと考えています。現在、私たちの活動は、東京近郊に限られていますが、地球温暖化や再生可能エネルギーのことを、もっとたくさんの子どもたちに伝えていきたいと思っています。今後は全国で一緒に活動できる仲間や団体と連携し、もっと広く出前授業やイベントを開催したいと考えています。

今回のチャリティーで、「そら」と「べあ」を引き連れて各地を訪れ、出前授業を開催するための資金を集めたいと思っています。今のうちに、エネルギーの上手な使い方や再生可能エネルギーという選択肢があることを知り、子どもたちが温暖化で困らない未来をつくっていくために、ぜひ多くの皆さんに応援いただけたらうれしいです。

──貴重なお話、ありがとうございました!

(「そらべあ基金」事務局メンバーの皆さん。今回のコラボデザインアイテムを着て。「幼稚園・保育園や小学校を訪れてエネルギーの話をしながら、子どもたちからたくさんのエネルギーもらっています」(青木さん))

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

石油や石炭のおかげで産業が発展し、私たちの現在の生活は、その恩恵を多く受けています。私たちの暮らしの裏に、化石エネルギーの存在があることは否定しようのない事実でしょう。
しかし一方で、私たち人間が現在の生活の豊かさだけを追求し、地球環境を顧みずにいくことが、人類の向かう正しい方向なのでしょうか。
「そらべあ」の物語から始まる地球温暖化の話を聞いて、地球と共に、また地球に暮らす他の生き物たちと共に生きていくということを考えていかなければならない節目に来ているということを改めて感じました。

・NPO法人そらべあ基金  ホームページはこちら

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ホッキョクグマの兄弟が暮らす小さな氷山と宇宙を描きました。
同じ地球という星に生きる私たち。実は遠くで起きているような出来事も、すべてはつながっているというメッセージを表現しています。

“It is your life, it is your choice”、「あなたの人生、あなたの選択」というメッセージを添えました。

Design by DLOP

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