CHARITY FOR

入院中の子どもたちに、「子どもに近い存在」だからこそ届けられる「こども時間」を〜NPO法人日本クリニクラウン協会

クリニクラウン(臨床道化師)をご存知ですか?
その名の通り、病院(クリニック)を訪問する道化師(クラウン)のことで、入院生活を送る子どもの病室を定期的に訪問し、遊びとユーモアを届けています。

病気の治療のために様々な制限を余儀なくされる子どもたち。入院生活の中で、子どもの特権と言える「遊ぶこと」への主体性も、少しずつ失われていくといいます。そんな子どもたちに、思い切り笑うことができ、自ら進んで遊ぶことができる環境を作るのが、クリニクラウンです。

「子どもは、自分の気持ちにすごく素直。緊張感の高い医療現場の中で、医療スタッフでもない、親や家族でもない、クリニクラウンだからこそ、子どもたちが見せてくれる顔がある」。

そう話すのは、今週JAMMINが1週間限定でコラボキャンペーンを展開する、NPO法人日本クリニクラウン協会の皆さん。

今回は、クリニクラウンの病院訪問を見学させてもらい、クリニクラウンの1日に密着!

子どもたちに見せる笑顔の裏で、彼らを笑顔にするために、一人ひとりに真剣に向き合うクリニクラウンの姿がありました。

(この日、同行させてもらったクリニクラウンの「う~み」(右)と「マーニー」(左)。病棟の廊下にて。靴下や靴までカラフルな衣装は、クリニクラウン一人ひとりの似合う色や好きな色、また動きやすさなども考慮してデザインされているのだそう!)

今週のチャリティー

NPO法人日本クリニクラウン協会

2005年よりクリニクラウン(臨床道化師)を小児病棟に派遣し、入院している子どもたちが本来の力を取り戻し、笑顔になれる環境をつくるために活動しているNPO法人。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO

小児病棟への訪問を見学

2018年末のある日、大阪府和泉市にある「大阪母子医療センター」でクリニクラウンの訪問の見学をさせてもらいました。

衛生管理が徹底されているため、訪問にあたっては問診票や健康診断票、抗体検査結果及びワクチン接種証明書が必要になります。私も事前に感染症に関する問診票を記入し、当日はクリニクラウン協会の皆さんと合流してから、検温。風邪をひいていたりすると、場合によっては取材延期になることもあるのだそう。医療機関であるという緊張を感じた瞬間でした。

取材させてもらった「大阪母子医療センター」は、クリニクラウンが日本で最初に訪問した病院で、日本クリニクラウン協会さんにとってはまさにホームグラウンドのような病院なのだそう。

通常は1回の訪問で2病棟をまわるのだそうですが、この日は1病棟で感染症が流行っているとのことで訪問はお休み。長期入院の子どもが多くいるというもう1病棟のみを訪問するとのこと。

15時からの病棟訪問にあわせて、クリニクラウンたちは準備に入ります。

(クリニクラウンが使用する小道具や玩具類は、事前にすべて入念に消毒。感染予防のため、手洗いと手指消毒は必須。そのため長袖ではなく半袖の衣装を着用するのだそう)

訪問を前に、入念な準備と打ち合わせ

(この日、う~みの帽子にはいつものグリーンのお花のバッジに加えて、黄色いお花のバッジが。九州の病院を訪問した際に仲良くなった女の子が「う~みのために」と作ってくれたものだそう。「彼女は旅立ってしまったけれど、今日は彼女と一緒です」とう~み)

病棟を訪問の前に、大事な行程があります。「カンファレンス」と呼ばれるもので、現場の医療スタッフさんから訪問する各部屋の子どもたち一人ひとりの状況を細かく聞き、留意点を確認します。

「○号室の方はこれから検査なので、そっとしておいてあげた方がいいかも」「感染予防のためアイソレーター(感染予防のための装置。ベットの頭側に設置され、一定の風速できれいな空気が送られる) がついているので、先に回ってあげてください」といった医療的な内容から、「ここに入ってきたばかりなので、クリニクラウンさんに会うのが初めてだと思います」「最近まで病状がすぐれず、親子共々ストレスを抱えていたと思います」といったメンタルな面まで。

一つひとつの話を、クリニクラウンのう~みとマーニーは真剣な表情で聞きながら、病棟のマップの中のそれぞれの部屋の場所にメモを書き込んでいきます。

(カンファレンスにて。真剣な表情で、看護師長さんの話を聞く二人)

病気の子どもたちは免疫力が低下しているため、感染症などにかかりやすくなっています。「それぞれの部屋の子どもの状況や体調を把握した上で、接触して良いのかNGなのか、おもちゃの受け渡しはOKなのか、すべて確認してから訪問をスタートしています」と話すのは、同行してくださった日本クリニクラウン協会の熊谷恵利子(くまがい・えりこ)さん。

「命と向き合う現場なので、『(感染源を)持ち込まない・持ち出さない』を徹底しています。クリニクラウンたちは、マスクの着用や、手洗い・消毒はもちろん、ガウンコントロールといってガウンを身につけて予防したり、医療用手袋などで予防したりすることもあります」

楽しく笑顔で子どもたちと遊ぶ裏には、実はこんな陰の努力があるのですね。

(日本クリニクラウン協会の林さん(左)と熊谷さん(右))

いよいよ病棟訪問…!

さて、カンファレンスを終え、いよいよ病棟訪問が始まります。

赤い鼻をつけて…

(「いきますよ〜!」)

「NOSE-ON(ノーズ・オン)!」
クリニクラウンに…変身!

(「ジャーン!」)

「行ってきまーす!」。

いよいよ訪問がスタート!

先ほどのカンファレンスで記入したメモをもとに、一室ずつ確認しながら廊下を歩くう~みとマーニー。

(動きを合わせてダンスしたり、ハーモニカを吹いたりしながら進む二人。
外にいた子どもたちは二人に釘付け。驚いた表情、笑顔、中には「あっ!」と指をさして追いかけてくる子どもも)

「○号室ってどっちかわかる?」「こっちかな?」、自然と子どもたちに話しかける二人。

「こっちだね!ありがとう、バイバーイ!」と、また二人で廊下を泳いだり、踊ったりしながら歩きだします。

病室の前に到着したら、最初に必ず手を消毒。

(すべての部屋で、まず最初に手を消毒!)

その間も黙るわけではなく、ずっと二人で「ねえねえ、マーニーさあ」と話しかけたり、音をならしたりしています。

これには、病室の中にいる子どもたちに「来たよ〜」とお知らせする効果があるのだそう。

「クリニクラウンが来ると、病棟の雰囲気が華やぎます。中には病室から出て、のぞきに来てくれる子どももいます」と話すのは、この日、熊谷さんと取材に同行してくださった林優里(はやし・ゆり)さん。林さんは、普段はクリニクラウンとしてこの病院を訪問しているのだそうです。

(病室に入り、石鹸で手を洗う二人)

衛生管理のため、病棟に入る前に石鹸での手洗いとアルコールでの手指消毒、病室に入る際と出た際にはアルコールでの手指消毒を徹底しています。さらに、クリーンルーム(無菌室)では病院の指示により病室に入ってからも石鹸で手を洗い、さらに手指消毒をしているといいます。

そうして初めて、子どもたちに接することができるのです。

(スタッフさんが通る際は、トンネルを作って「ハイ、どうぞ〜!」。皆を笑顔にするクリニクラウンの二人です)

スタッフでも、家族でもない。
クリニクラウンだからこそできる、子どもとの距離の縮め方

(病室を開ける瞬間。「どんなお友達が待っているのかな?」「行ってみようか!」。ドキドキしながらドアを開けるう~みとマーニー)

病室へは一緒に入ることができませんでしたが、中からう~みとマーニーの楽しそうなしゃべり声と、子どもの笑い声が聞こえてきます。
病室の窓から、皿回しをするう~みの姿や、カラフルなスカーフをフワフワさせて遊ぶマーニーの姿が見えます。

(病室の中から、う〜みとマーニーの笑顔が見えます!)

…子どもたち、きっと大喜びなんだろうなあ…!

「最初は硬い表情の子どもも、様子を感じ取りながら徐々に関係を縮めていきます。そうすると、ふわっと緊張が解ける瞬間があるんです。その一瞬に、お母さんやスタッフさんも喜んでくれる。クリニクラウンだからこそできる、距離の縮め方があると思っています」と林さん。

「声のトーンだったり、早口だったり、はしゃいだり。場合によっては、サイレントで動きだけでコニュニケーションすることもあります。子ども一人ひとりの反応に合わせて、子どもの気持ちを持ち上げていきます。
一番大切にしているのは『ライブ感』。クリニクラウン自体が、その時その場で生まれる感情を大事にしていて、子どもの反応や様子を感じ取りながら、一人ひとりに合わせた対応をしています」と話すのは熊谷さん。

ご両親が一緒の場合は、お父さんお母さんも巻き込んで、また別の患者さん同士で同室の場合は、クリニクラウンが入って一緒に遊ぶことで、交流のきっかけが生まれることもあるのだそうです。

この日は、2時間近くかけて1病棟・17人ほどの子どもたちと接したクリニクラウンのお二人。クラウンの赤い鼻を取るまで、疲れた顔一つ見せずに、子どもたち一人ひとりと真剣に、そして本当に楽しそうに、笑顔で向き合う姿が印象的でした。

(訪問の後、赤い鼻をつけて、う~みとマーニーと記念撮影させてもらいました!)

「自由でいいんだよ。私たちが自由だから」。
そんなメッセージを伝えたい

(クリニクラウンは、その子どもの状況に合わせて関わり方をかけていき、その子の今・その時の気持ちに寄り添っていく)

訪問終了後、この日のクリニクラウン「う~み」こと直理(なおり)うみさん、「マーニー」こと中野栄知(なかの・まさのり)さんも交えて、クリニクラウンについてお話をお伺いしました。

クリニクラウンになって4年目の直理さんは、普段は医療現場で働いています。中野さんは、クリニクラウンになって2年目。お二人にクリニクラウンのやりがいを尋ねてみました。

直理:
普段、医療スタッフとして闘病中の子どもたちと自分が関われない部分を、クリニクラウンとして関わらせてもらっているなと感じます。

子どもに寄り添いたいけれど、医療スタッフとしての業務が忙しかったり、子どもたちにとって、医療スタッフはどうしても「痛いことをする人」だったり…。もどかしく感じていた時に、クリニクラウンと出会いました。

我慢して治療に耐えている子どもたちは、医療スタッフやお父さんお母さんに話せない部分や、素を出せないところがあります。親でもスタッフでもないクリニクラウンだからこそ、「本来のこの子なんだな」という姿を引き出した時に、うれしくてやりがいがあると感じます。

「自由でいいんだよ。私たちが自由だから」。そんなメッセージを伝えられたらと思っています。

(クリニクラウンは感情表現がとっても豊か。「クリニクラウンが喜怒哀楽を素直に、そしてコミカルに表現する事で、子どもたちのいろいろな表情をひきだします」(熊谷さん))

中野:
僕たちは定期的に訪問することを大切にしていて、自分も2回、3回と訪問させてもらう子どもがいますが、毎回子どもたちの変化や成長を実感します。別のクリニクラウンが訪問した時でも、後からその子の話を聞いたりすると、ちょっとでも変化に携われているのかなと嬉しく感じます。

(子どもも大人もあっというまにクリニクラウンの仲間に大変身!)

「クリニクラウンに求められていることは何か」を常に考えながら

(子どもたちとクリニクラウンのやりとりを見るスタッフの表情も、自然と笑顔に。「『いつもと違うこどもたちの表情が見られて、こどもの成長を感じる瞬間になっている』という感想を病棟スタッフからいただくことも」(林さん))

熊谷:
病棟は定期的に訪問していますし、クリニクラウンたちが持っている道具も毎回同じものになりますよね。だからといって毎回同じことをしたり「この子はこういうタイプ」と決めつけることはせずに、マーニーが言ったように、私たちクリニクラウンが常に新鮮な気持ちでその場で起こることを楽しむということが、子どもたちにとっても楽しさを感じてもらえる秘訣だと思います。

直理:
同じ子でも、その時の体調や一緒にいる人などによって、その時々で感情はどんどん変化します。その瞬間瞬間で子どもを見ながら関わるようにしています。

例えば、皿回しが好きな子と毎回皿回しをするのではなく、少し難しい技だったり、違う遊びを提案したり、あえて雰囲気を変えてみたり、良い意味で「裏切る」ことは意識しています。

──子どもたちと同じ目線のクリニクラウンだからこそ、できることですね。

中野:
楽しいだけじゃない、いたずらとか、裏切るようなこともしています。
「クリニクラウンに求められていることは何か」「クリニクラウンだからこそできることは何か」を常に考えながら活動しています。

(クリニクラウンになるための養成課程での研修にて、実際に病室に見立てたロールプレイング(模擬演習)を行っているところ。子ども役、母親役を体験する)

あえて遊びにフォーカスし、
場を和ませる

(子どもたちと一緒に、心が躍る瞬間を!遊びを通して子どもの心を育んでいく)

──子どもたちは、入院や治療でつらい思いをしていると思います。
一人ひとりと触れ合う時にそこを感じられるのではないかと思うのですが、クリニクラウンとして何かそこに対してアクションを取ることはありますか?

中野:
クリニクラウンは、闘病中の子どもたちやそのご家族にとって「一緒に楽しい時間を過ごす友達」。

痛みや苦しさを共感するのは現場の医療スタッフですが、僕らに求められているのは日常とはまた異なる空気や、そういうものをこの瞬間だけでも持ち込むこと。

だから、「痛いよね」「しんどいよね」と言うのではなく、あえてそこには触れず、遊びにフォーカスし、おもしろおかしく接して、子どもたちやご家族が病気のことを少しだけでも忘れられるような時間になればと思っています。

(皿回しに挑戦!「子どもたちのやってみたいという気持ちを引き出し、遊びを通してこどもの成長や発達を支えます。
ワクワクしたりドキドキしたり、時には真剣なまなざしであったり、こども達の心が動く瞬間を届けています」(熊谷さん))

直理:
入院中、子どもたちは同じ環境、同じ景色の中で生活することを余儀なくされます。でも、クリニクラウンが来て、たとえばスタッフさんや看護師さんを巻き込んで一緒に体を動かしたりして遊んだりした時に「実は助けてくれる存在がそばにいるんだよ」ということにも気づいてもらえたらなという思いもあります。

林:
こどもが闘病中はお父さんお母さんも暗くなりがちですし、人とのつながりもセンシティブになりがち。そんな場だからこそ、お茶目なクリニクラウンが場を和ませたり、人と人をつないだりといった役割も果たしています。

(クリニクラウンが、遊びという共通体験を通じ、立場を越えて、病棟の人と人とを笑顔でつなげていく)

子どもが持つ力のすごさ

(チャリティーイベント「RED NOSE DAY with CliniClowns」。1個300円の赤い鼻がクリニクラウンの応援につながります。こちらは昨年8月に、阪急うめだ本店にて開催されたイベントでの1枚。「RED NOSE DAY with CliniClowns」ホームページ→http://www.akaihana.jp/about.html

熊谷:
クリニクラウンが来て「遊びたい!」という気持ちが勝つと、しんどそうな子が起き上がったり、手を差し出してくれるんです。子どもたちは「こうしたい」と思った時に発揮する力がすごい。その気持ちに、私たちも応えたいと思います。

また、子どもたちは「誰かのために何かをしてあげたい」という気持ちも持っています。誰かと関わることで楽しみたい、役に立ちたいという気持ちがあって、しんどい中でもメッセージを書いてくれたり、折り紙を折ってくれたりします。本当に子どもの強さを感じます。

直理:
心が動くと、体が動く。子どもが自分の意志で動いた時に、今度は周りの大人がざわつき、泣いたり喜んだりする姿を見ると、子どもの持つ力のすごさを感じます。

中野:
本当にしんどそうだなと思う子どもでも、こっちが関わりをしていく中で、ずっと横になっているんですけど、だんだん表情がのってくるんです。
僕たちが接したところで、しんどさが減るわけではありません。けれど、人と関わり、遊ぶことで表情が明るくなる姿を見ると、これはすごいことだなあと感じます。

子どもって、変化を求める本能があると思うんです。長い入院生活の中で、変化を感じることはそうたくさんないかもしれません。けれど小さな変化があれば、周りの大人にも、それが伝わっていくのではないかと思います。

(クリニクラウンの仲間になって病棟の廊下を行進!)

熊谷:
ある病棟を訪問した時、ずっと食欲がなかった子どもがクリニクラウンと遊んだ後に「お腹が空いた」とご飯を食べるようになったという話を、後からスタッフさんに聞いたことがありました。

単純に笑ったり楽しいことをしたりすると、お腹は減りますよね。当たり前のことなんですが、遊ぶことってすごく大事なんだなと改めて感じた出来事でした。

入院生活が長ければ長いほど、ケアされる時間も長くなります。
そうすると主体的に何かを選択するということが少なくなり、大人びいてしまうというか、子どもらしさが失われていくように思います。

クリニクラウンと接することで、「これがしたい」という、子どもが本来持つ自発的な力が生まれることを願っています。

──素晴らしいご活動ですね。

(この日いただいた、クリニクラウンの皆さんが描かれたカード。裏面には、なんと私宛のメッセージを添えてくださっていました(取材中は気付かず、オフィスに帰ってびっくり。とてもうれしかったです)。こんな細やかな気配りが、子どもたちと接する際にも生かされているのだと感じました)

2020年までに、1.5万人の子どもにクリニクラウンの活動を届けたい

(2015年10月には、10周年記念事業としてクリニクラウンオランダ財団で研修を行った。「当協会はクリニクラウンの先進国であるクリニクラウンオランダ財団と提携し、日本で唯一のクリニクラウンの養成・派遣・啓発事業をおこなっており、10周年記念事業として日本での活動を報告するとともに、オランダでクリニクラウンの研修を行いました」(熊谷さん))

熊谷:
私がクリニクラウンの活動に参加したきっかけは、父親の死でした。
家族だからできることはたくさんありますが、家族だからできないこともあるなと感じていたんです。

院内感染を避けるために隔離されていた父が、ある時私に言いました。「えりこ、お父さん白い壁ばっかり見てたら気狂いそうや」と。とても明るかった父が次第に元気を無くしていく姿を見ながら、自分の病室に第三者が来てくれることってすごくうれしいのではないかと感じました。

第三者が会いに来ることがどれだけ人を勇気付けるのか。クリニクラウンの活動をするようになって、より一層この活動の大切さを感じています。

──今後の目標やビジョンがあれば教えてください。

熊谷:
もっともっとたくさんの子どもたちにクリニクラウンの活動を届けたいと思っています。具体的には、2020年までに1.5万人の子どもたちに届けられたらと思っているのですが、そのためにはクリニクラウンとして活動する仲間や資金が必要です。

──現在は何人ぐらいの子どもたちに活動を届けられているのですか?

熊谷:
現在26名のクリニクラウンが活躍し、2017年度の実績では全国47病院へ301回の訪問で、9,428人の子どもたちに会うことができました。しかし目標を達成するためには、今よりさらに多くの仲間や資金が必要になります。たくさんの方に、「こども時間」の大切さを知ってもらい、応援してもらえたらなと思っています。

そしてまた、「子どものために」「家族のために」がもとめられる現場で、多くのメンバーが自分の仕事をしながら、休みの日にクリニクラウンとして活動しています。ボランティアとしてではなく、プロフェッショナルとしてクリニクラウンの存在がもっと認められるようになればと思っています。

(とあるイベントにて、クリニクラウン活動紹介ブースでのガチャガチャ募金を前に記念撮影。「500円の募金で赤い鼻(レッドノーズ)が出てくるガチャガチャ募金。『楽しみながらチャリティを』してほしいとの想いから生まれました。また、ボランティアさんが積極的に、イベントなどに協力してくれさまざまな活動を支えてくれています」(熊谷さん))

チャリティーは、入院中の子どもたちにクリニクラウンとの「こども時間」を届けるための資金になります!

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

林:
今回のチャリティーは、クリニクラウンを各地の病院に派遣するための資金に充てたいと思っています。ありがたいことに全国の病院から依頼をいただいていますが、場所によっては日帰りが難しい場所もあり、宿泊するとなると交通費に加えて宿泊費も必要になってきます。

活動拠点である大阪・関西に限らず、広くたくさんの子どもたちに「こども時間」を届けるため、ぜひチャリティーにご協力いただけたらうれしいです。

──貴重なお話をありがとうございました!

(2017年、大阪のスタジオにてクリニクラウンが集まって撮影。「クリニクラウンの活動は、たくさんの人達に支えていただいています。ありがとうという感謝の気持ちを伝えたいと撮影した1枚です」(林さん))

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

クリニクラウンを象徴する赤い鼻。「世界最小の仮面」ともいわれているそうです。半日訪問に同行させてもらい、赤い鼻をつけた瞬間からのう~みとマーニーのプロ意識の高さを感じました。
子どもに見られている・見られていないにかかわらず、指先まで完全にクリニクラウンである姿。しっかりと子ども一人ひとりの症状や状況を把握し、また子どもの表情や距離感で対応を瞬時に判断しながら、笑顔を絶やさず、徹底したクリニクラウンであり続ける姿。心の底から感動しました。

二人とずっと行動を共にしているとどんどん二人の世界に引き込まれ、和ませてもらいましたし、取材が終わる頃には、クリニクラウンの二人が大好きになっていました。そういえばこの日1日、クリニクラウンと出会った人たちは、大人も子どもも関係なく皆笑顔だったなあ、と帰り道ふと気がついたのでした。

つい暗くなりがちな病院という場で、皆の笑顔を引き出す存在であるクリニクラウン。今後、活動がますます広がっていくことを願っています。

・NPO法人クリニクラウン協会 ホームページはこちらから

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ベッドの周りをキラキラした光が包み、ラッパやタンバリンが宙を舞っています。
入院中の子どもたちが過ごすベッドの上が、クリニクラウンの登場によって光と笑顔あふれる空間に変わる瞬間を表現しました。

“Happiness is sharing smile”、「幸せとは、笑顔をシェアすること」というメッセージを添えました。

Design by DLOP

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「未来をつくるプロデューサー」パシフィックコンサルタンツ株式会社。
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