CHARITY FOR

「願い」は、生きる糧になる。難病を抱える子どもたちの夢のかなえ、生きる力を後押しする〜一般財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン

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今週のチャリティー先は、メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(Make-A-Wish Japan)。
難病を抱える子どもたちの夢を実現させる活動をしている一般財団法人です。

今回はメイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(以下MAWJ)事務局の鈴木さん、そしてMAWJの活動で過去に夢をかなえた元チャイルドの二人にお話をお伺いしました。

今週のチャリティー

一般財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパン(Make-A-Wish Japan)

18歳未満の難病と闘っている子どもたちの「こんなことがしてみたい」という夢をかなえ、生きる力や病気と闘う勇気を持ってもらいたいと願って設立された団体です。

本部はアメリカにあり、日本だけでなく世界40ヵ国に拠点を置いて活動しています。

「難病の子どもたちの夢をかなえるのが、私たちの仕事です」by鈴木さん

–活動の内容を教えてください。

私たちMAWJは難病を抱える子どもたち一人ひとりの「~になりたい」、「~へ行きたい」、「~に会いたい」、「~が欲しい」、「憧れの場所に行ってみたい」等の大切な夢をかなえるお手伝いをすることを目的として活動しています。

まずは難病のお子さんご本人やご家族から「こんな夢をかなえたい」という依頼を受けます。電話やFAX、Eメールで随時受け付けています。

お申込みをいただくと、MAWJの夢をかなえる対象になるご病状かどうか、主治医のアドバイス等をいただきながら、所定の手続きを経て、「ウィッシュチャイルド」として認定します。

その後、そのお子さんのための「ウィッシュチーム」が結成され、夢の実現に向けてプロジェクトを進めます。

子どもの夢を実際に聞いて、主治医のアドバイスも受けながら、どうやって夢を実現するかを判断し、関係する方々と連携をとりながら、夢実現のための手配を行い、夢の実現をサポートしています。

–夢の実現にあたり、本人や家族への負担はあるのでしょうか?

難病を抱えている場合、「この夢をかなえたい」といっても、体力面でそれが難しいこともあります。そういったことも含めて、MAWJ側で医師と相談し、判断しています。夢の実現にかかる費用は寄付等によって賄われており、本人やご家族に負担はありません。

–これまでに、どんな夢をかなえたお子さんがいらっしゃいますか?

「イルカと泳ぎたい」、「憧れの人に会ってみたい」、「絵本を作りたい」等、子どもたちの夢は実に様々です。

「夢をかなえる」ことがゴールと捉えられがちなのですが、実はそうではないということを子どもたちから教えられました。夢の実現は、「良い想い出作り」ではなく、次の夢に向かっての「スタートライン」です。「願う気持ち」がその先の未来につながるような活動ができればと思っています。

–夢がかなった瞬間の子どもたちの表情や反応はどんな感じなのでしょうか?

子どもによってそれぞれです。笑顔がはじける子もいれば、逆に固まって一言も発さない子、病気のために豊かな表現ができない子もいますが、みんな心の中でとても喜んでいる−–、その思いが伝わってきます。

そしてそんな姿は、子どもだけでなく、ご家族皆さんや私たちスタッフにも、希望や喜びを与えてくれます。

私たちの活動は「夢をかなえてあげる」のではなく、「夢をかなえるために、一緒に歩ませていただくもの。夢がかなった瞬間、私たちもすごく嬉しく感じます。

「夢がかなったことで「できない」ではなく「やってみよう」と思えるようになった」元チャイルド・林さんの場合

林さんは、14歳のときに骨肉腫(骨の癌)と診断されました。
闘病は壮絶で、抗がん剤による副作用から一日中吐いていたのだそうです。

それでも歯を食いしばって1年にも及ぶ治療を乗り越えた矢先、別の箇所への転移が判明。言葉にならないほどのショックと、同じ病気で闘病している人たちが亡くなっていくことに恐怖と悲しみを覚えたといいます。

そんなとき、同室に入院していた子からMAWJのことを聞いた林さん。お母さんがMAWJに電話し、17歳のときに「大好きな選手の試合が見たい」という夢をかなえました。

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夢をかなえたときの林さん。

夢がかなったとき、感動で鳥肌が立ちました。今でも、鮮明にその時の情景が蘇って来ます。

僕の夢にたくさんの人たちが関わってくださって実現したことなので、感謝の気持ちでいっぱいでした。

そして、夢がかなった後、林さんの心境に変化があったといいます。

僕は治療の影響で肩に障がいがあって、腕が挙がりません。

アルバイトも印刷工場など人と関わりの少ないことを選んでいました。

進路を選ぶ際も、自分の病気を発見したレントゲンや CT、MRI に興味を持っていましたが、身体に不自由がある僕には就けない職業だと決めつけて、とりあえず大学に進学しよう…くらいに思っていました。

そんな時、憧れの選手の試合を観戦することができました。

自分で最初から「できない」と決めつけてはだめだなと考えるようになりました。
そして、放射線技師の専門学校に進路を決めました。

今でも不便なことはたくさんありますが、最初からできないとあきらめるのではなくて「やってみよう」と考えられるようになったのは、夢が実現したことがきっかけだったと思います。

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現在の林さん。

林さんは続けます。

MAWJの活動は、「夢をかなえてくれる」と認識されがちですが、僕にとってはそれだけではなく、「次の夢を与えてくれる」体験でした。

夢がかなったから終わり、ではなく、次の目標や夢を持つことの大切さに気付かせてくれました。とても大事なことだと感じています。

病気のあるなしに関わらず、夢や目標を持っている人は輝いて見えるように、夢は生きる力になります。それと同時に、夢をかなえるためにどうしたらいいか自分で考え、夢に向かって進むことで周りの人たちも関わってくれる。

そう考えると、夢には本当に人を動かす凄いパワーがあるんだなと感じます。

「あの時かなった夢が、今の生活に繋がっている」元チャイルド・Cさんの場合

現在24歳のCさんは、14歳のとき、急性リンパ性白血病で骨髄移植を受けた直後に「西表島でスキューバーダイビングをしたい」という夢をかなえました。

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西表島にて。スキューバーダイビングをするCさん。

MAWJの活動を最初に聞いたとき「魔法みたい」と思いました。実際に夢をかなえてもらい、感謝しています。

小さい頃から水泳を習っていて、泳ぐことが好きだった私の夢は、西表島でスキューバーダイビングをすることでした。

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夢をかなえた日、お母様と一緒に。

当時は身体への負担からスキューバーダイビングを行うことも医師の許可が必要な状態でしたが、沖縄の海は綺麗で、熱帯魚やウミガメを間近で見ながら泳ぐことできて、とても感動しました。

今では病気も寛解状態にあり、スキューバーダイビングのライセンスを取得しました。

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現在のCさん。

あの時、夢をかなえることができたことが、次の夢につながり、今の生活につながっています。

夢を持つことで、前向きになれたり、努力できたり、物事をプラスに考えさせてくれると思います。
だから、これからもたくさんの子供達の夢をかなえて欲しいと思います。

「願う気持ち」があれば、人生は今より豊かになる

さて、MAWJ事務局の鈴木さんにインタビューを戻しましょう。

–MAWJのスタッフとして間近で闘病する子どもの夢の実現に携わりながら、日々どのようなことを感じられますか?

夢の持つ力の強さはもちろんですが、「今晩、何を食べようか」、「今度の休みは何をしよう?」、そんなことを当たり前に考えられる何気ない日常が、実はいかに恵まれたものであるかに気付かされます。

何気ない日常のなかにも、小さな「願い」を持って生活していると、それがかなったとき、嬉しいし、小さなことにも感謝して生きられるようになる。

活動を通じて、子どもたちからたくさんのことを学ばせてもらっています。

また、子どもたちの夢をかなえることは、闘病しているお子さん本人だけではなく、一緒に闘っている親御さんをも笑顔に変える力があると思っています。

難病を抱えている子どもに対して「健康な体に産んであげられなくてごめんね」と自責の念を抱えていたり、生活上での様々な弊害から、社会から疎外されているように感じていたりする親御さんも少なくはありません。

そんな中、お子さんの夢を全力で応援しその実現をサポートする私たちの存在が、親御さんたちにとっても心の居場所となり、「こんなに応援してくれる人がいるんだ。大丈夫だ、社会でもやっていける」と自信を持っていただくことがあります。

そして私たちも、子どもの夢がかなった瞬間、その喜びを分かち合っています。

「願う気持ち」は、人を幸せにし、人生をより豊かなものにしてくれる力があると思います。

チャリティーは、子どもの夢をかなえるための資金になります

最後に、チャリティーの使途を鈴木さんにお伺いしました。

現在、夢の実現を待っているチャイルドがおよそ80人います。
いずれの夢も同時進行で動いており、順番を待っているとか、まだ認定されていないということではありません。本人の体調も含めてベストなタイミングで夢を実現するために、多方面で連携をとりながら綿密なプランを練ってひとつひとつ進行しています。

今回のチャリティーは、チャイルドたちの夢実現のための資金として使わせていただきます。
現在具体的に「この子の、この夢のために」というお伝えはできませんが、夢が実現したら、皆様にご報告させていただければと思います。

–ありがとうございました。

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜編集後記〜

「生きていることのありがたみ」って、何もないときはつい見過ごしてしまうものです。

健康な体や家族・友人に囲まれて、何に脅かされるわけでもなく自由に生きることができる日常を「あたりまえ」と受け取ってしまいがちで、そんな恵まれた状況にありながら、些細なことで不安になったり不平を漏らしたり。
鈴木さんのお話を伺いながら、考えさせられることが多々ありました。

「願いを持つこと」は、もしかしたら「謙虚になること」なのかもしれません。

明日も朝が来たらいいな、晴れたら嬉しいな、今度友達に会ったら、一緒にこんなことをしたいな、あんなところへ行きたいな…。小さくても、ひとつひとつの「願い」に意識を向けたとき、願いがかなうたびに喜び、感謝することができるのではないでしょうか。

MAWJの活動を通じて、難病を抱える子どもたちの願いがかない、それが新たな一歩へのきっかけになると同時に、何気ない日常でも、私たちが日々生きることに感謝し、「願い」を持つ素晴らしさを共有できるきっかけになれば、うれしく思います。

MAWJへのチャリティーに、どうぞご協力ください!

一般財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンのホームページはこちら

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“Share the power of a wish”.
「願いのパワーをシェアしよう」というメイク・ア・ウィッシュ オブ ジャパンのスローガンをデザインに落とし込みました。

「願い」を持つことには、人を前向きにする力があります。
それをシェアすることで、たくさんの人たちが応援してくれて、願いを持つ本人も、その家族も自信を持って前を向いて歩いていくことができる。

「願い」には、本人だけでなくみんなを幸せにし、嬉しい気持ちにする不思議な力があります。

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