CHARITY FOR

NPO法人full bloom

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(TEXT BY KEIGO TAKAHSHI)

突然ですが、質問です。あなたは、就職が一生を決める「重要な選択」だと思いますか?

そう思う、そう思わない─、賛否両論様々な意見があると思います。

ただ、賛否がどうであれ、一番重要なのは本人自身が「自分がどうしたいのか」を持っていること、僕はそう考えています。

自分の人生は自分で決めたい─、と思う人の為のNPO

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(初期メンバーでの活動風景。2013年設立当初に取材を受けた際の記事)

今週のチャリティーは、学生や若者に「Beingで生きる」「自分らしく生きる」技術を提供するNPO法人full bloom(フル・ブルーム)。

NPO法人full bloomは、人事や人材業界に身を置いていた4名で立ち上げたNPO法人。学生や若者のために、full bloom=満開という団体名になぞらえ、花が咲くまでを模した名前がついた、様々なプログラムを展開しています。

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(【種】参加者同士が対話のできる場作りを大事にしている)

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(【土】GrowingFarmでは、農のある暮らしを通じて食べること・生きることを見つめ直す)

こうした一連のfull bloomの活動の中に『being camp(ビーイング・キャンプ)』という活動があります。『being camp』は、20〜30代の学生・若手社会人15程度が参加する、1泊2日の合宿型プログラム。

お互いの顔と名前が一致するぐらいのちょうどいい人数が集まり、自然と触れ合ったり、自分の人生をチャート(図)にまとめたり、一晩中語り合ったりします。熱い!

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(【自然×私】自然に触れながら、他人に意識を払うのではなく、自分の心や感情の状態に向き合う)

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(【ライフラインチャート】参加者同士のこれまでの人生を聴きながら、共に振り返る)

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(【インスピレーショントーク】自分とはどんな人間かを、3分間で表現する時間)

キャンプ一番のハイライトは、最後に行う「アクションプランの宣言」とのこと。自分の大事にしたい在り方に基づき、やってみたい事を、みんなの前で発表します。こうした発表が出来る、という勇気、素晴らしいことです!

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(モチーフとアクション宣言の様子。自分の在りたい姿と共に、自分のしたいこと、大事にするものを発表)

(being campに参加した学生の声)何か大きくもやもやしたものに包まれていた最近の私。就活も本腰を入れどき、なんだろうなあ。友だちと会っている時は楽しい!でも一人になると寂しくてしょうがなくなる。

でも悩みがあるわけではないんだよなあって思ってました。このキャンプで心がけていたことは「就活のことは考えない」「わがままになる」ということで、他の人には合わせず自分のことに意識を向け続けました。

そうすると自分の思考回路が少しずつだけど、分かってきた。人には理解されない少数派であることが多かったからこそ、人に伝えるのが煩わしかったり、恥ずかしかったり、誤魔化したくなってたんだなって。でも本当は、もっと人と本音で繋がりたかったんだって感情も。

この機会では、いろんな蓋をした自分の気持ちを徐々に探して、また周りの人が私の引き出しをなんとか開けようとしてくれました。些細な出来事かもしれないけど、自分を形成していることが沢山あって、その一つ一つが未来に繋がるから、今を背伸びせず大切にしていきたいです。

人の良い面を引き出したい─、年間数百名の学生との面談から見えた答え

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(full bloom代表の安井さん)

full bloom代表の安井亜希(やすい あき)さんは、リクルートの新卒採用担当として6年間勤務。年間数百名の応募学生と面談をしてきたと言います。

「人にはまだまだ色んな部分がある、それを見に行くのが人事の仕事」と奮闘してきたことが、full bloomの活動の原点になっているそうです。

採用というと、その人の良し悪しを決めるように思うかもしれませんが、本質は全くそうではありません。たまたま企業、そして今の状況と合うか合わないかでしか無いのです。

私の中で、面談は「いかにその人の中にある魅力を受け取るか」を常に考えていました。ただ、面談時間の中では私自身はあくまでもリクルートの人事としての役割を果たす必要があった。面談に来てくれた人の、今後の人生には伴走しきれない─、という葛藤もありました。

その頃、安井さんは「コーチング」という手法に出会います。

コーチングとはコミュニケーションスキルの一つと言われ、相手の中にある想いを引き出しながら、本人が本当に望む現実の創造に向けて伴走する仕事。

これだ!と感じ、資格を取得しコーチとしての活動をスタートしていきます。

コーチングに出会ったことで、人には自分でも気づいていないところに、たくさんの感情や想いがあることに気づきました。

他人の評価ではなく、自分が何を感じていてどうしたいのか。こうした問いを、一人ひとりが自分を大切にしながら自己表現をできるようになると、もっと幸せでパワフルな世の中になると思います。

full bloomの活動には、現在までに600名以上の若者が参加。自分らしさという花の「つぼみ」から、自分という花を満開(=full bloom)にするための挑戦は、まだ始まったばかりです。

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(full bloomが、活動を通じて一番大事にしている自分へ向き合う為の問い)

最後に

僕自身、「就職が一生を決めるかどうか」という質問への答えはNo(ノー)です。正確に言うと「Noであって欲しい」と願っています。

まず1つ目に、「仕事の時間」は「人生の時間」のうち約1割に過ぎないという点。人間の寿命が長くなり、俯瞰してみると意外に仕事の時間って短いものです。

【人生の時間】寿命80年、年間365日、24時間 = 700,800時間 うち、【仕事の時間】大卒〜65歳まで43年、年間200日、10時間勤務(9時間仕事、1時間通勤) = 86,000時間(約12%)

2つ目に、就職した後の仕事という存在自体が「揺らぎ」がある点。就職先の組織や、企業を取り巻く外部環境、個人の資質(要は頑張り)次第でどうにでも変えていけます。

3つ目に、就職活動期間中に、やりたいことと会社のマッチング度合いが低いこと。ある調査によると、就職活動などで使う大手人材紹介サイトに掲載されているのは、全企業数のうちわずか0.2%─、この中から「当たり」を一発目で引ける可能性は高くありません。

ということで、僕自身は就職で人生が決まるなんてたまったもんじゃない、と思っています(だから、自分たちでJAMMINを始めたという話は、また別の機会に)。

今週紹介したfull bloomの活動を通じて、悩んでいる人は「自分がどうしたいのか」を見つめるきっかけにして欲しい。そして、自分がその悩みを超えているのなら、若者が同じことで悩まないよう、チャリティーを通じて応援して欲しい─、そう願っています。

最後に、full bloom代表の安井さんからのメッセージをご紹介します。

今回皆様からお預かりするチャリティーは、「自分らしく生きる」を応援するという私たちの活動や世界観を伝えていくための、出版物の制作費用に使わせて頂きたいと考えています。

心に迷いが生じた時、モヤモヤが生じた時、しんどい時、「今何を感じていて、どうしたいのか」を書いてみる習慣はおすすめです。意外にも、”~しなければならない”、”~すべき”と思っている自分に、気づくかもしれません。

あなたの人生は、常にあなたものです。デザインにあるように「あなたはあなたのままで素晴らしい」のですから。

このTシャツもそんな自分に向き合ったり、自分を大事にする為の一つのアイテムとして、より多くの方に手に取ってもらえると嬉しいです。

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(full bloomスタッフ。皆さんでJAMMINオフィスへ遊びに来て頂きました!)

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人fullbloom から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:特定非営利活動法人 full bloom
活 動:京都に事務所を構え、学生や若者に「Beingで生きる」「自分らしく生きる」技術を提供する非営利法人。
住 所:京都府京都市
H P:http://fullbloom.or.jp

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