みなさんは「ブラックジャック」という漫画を読んだことがありますか?
ブラックジャックのあらすじは、天才外科医が法外な治療費と引き換えに難手術を成功させていく、という印象しかないかもしれません。
実は、ブラックジャックは違った一面も持っています。
特別な境遇にある子どもの治療費は月10円のローンにしたり、ある子どもには将来返してもらえばいいと手術費の受取を保留とする等、実質無料で手術をすることもあったと言われています。これらはすごく大好きな話の一つです。
さて、現実の世界に目を向けると、世界には医療を受けられない人達が多く残っています。
自然災害や紛争、国・地域の医師や看護師の不足、医療技術の遅れや設備が整っていない等の要因によって引き起こされます。
そして、必要な医療は緊急的なものだけではありません。例えば、その一つが口唇口蓋裂症。
口唇裂は先天性異常の一つで、唇の一部に裂け目がある症状を指します。口蓋裂は口蓋(口の中の上壁)が裂けていて、口腔と鼻がつながっている症状です。
口唇裂、口蓋裂ともに一刻を争うような生命の危機はありません。しかし、地域によっては忌み嫌われる対象になり差別を受け、人間としての尊厳を傷つけられているケースも存在。周りの人との「ほんのちょっとの見た目の違い」が、このような扱いを受けているのが現状です。
「村でいじめられ、家からほとんど外に出ません」、「火傷の後遺症で腕が体に張り付いたまま固まってしまい、不自由で授業についていけず、学校は諦めさせました」、こんな声をたくさん聞きます。機能、外見に障害を持つ彼らは、往々にしていじめや差別の対象になるなど、恵まれない生活を余儀なくされているのです。(世界の医療団ホームページより)
今週のチャリティーはNPO法人世界の医療団。世界の医療団は、フランス発の医療に特化した国際NGOです。
医療支援というと「国境なき医師団」が有名ですが、元々は世界の医療団の創立メンバーも国境なき医師団出身の医師。
世界の医療団は、1980年ベトナム戦争終結後の難民問題(ボートピープル)を機に国境なき医師団から離別した医師グループによって設立されました。
現在では日本やフランスをはじめ15ヶ国で事務局を構え、活動を展開しています。
世界の医療団が行う活動の一つに、時に後回しとなりがちな形成外科患者を無償で治療する「スマイル作戦」があります。
スマイル作戦は、バングラデシュ、カンボジア、マダガスカル、ミャンマーなど医療が届きづらい地域で、口唇口蓋裂や火傷、紛争による傷など後回しになりがちな外科手術を、13,000人以上に行ってきました。
そして、世界の医療団日本からも1996年から派遣を始め、延べ213人もの日本人医師・看護師のボランティアを派遣しています。
今週のチャリティーは、スマイル作戦をはじめとする、医療を受けられずに苦しむ人へ医療を届ける活動の費用として使われます。
医師や看護師は多くの人が憧れる職業の一つです。テレビのドキュメンタリー番組で見る彼らの姿には、感動すら覚えます。
そして、現実的には医師や看護師になりたいと願った人の全てが医師になれる訳ではありません。
しかし、一つ忘れてはいけないことがあります。
それは医師になること以外にも、人の生命を救う方法があるということ。世界の医療団のような医師・看護師などの医療従事者が関わるNGO/NPOの応援をすることで実現することが出来ます。
今週のチャリティーはまさにその願いを叶えるチャンス。あなたの力で、医療を受けられず苦しむ子ども達へ医療を届けてみませんか?
TEXT BY KEIGO TAKAHASHI
法人名:特定非営利活動法人 世界の医療団日本
活 動:東京に事務所を構え、世界各地に医療・保健衛生分野の専門スタッフを中心に派遣し、人道医療支援に取り組む非営利法人。
住 所:東京都港区東麻布2-6-10麻布善波ビル2F
H P:http://www.mdm.or.jp/index.html
GIFTED ¥36,100 CHARITY NPO法人世界の医療団(10/12〜10/18)JAMMIN | Social Wear Brand