CHARITY FOR

NPO法人ポレポレ

人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、釣りを教えれば一生食べていける(老子)

これは中国に伝えられる格言。一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。そして、自身が誰かに教える場合に心がけたい言葉の1つでもあります。今週は、この老子の考えをカンボジアのブランド支援を通じて実現しようとする日本のNPO法人をご紹介します。

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(カンボジアを流れる雄大なメコン川の流れ)

カンボジア僻地にある工房から生み出されるシルク

メコンブルーは、カンボジア発の手織りシルクブランド。工房がメコン川のすぐほとりにあることから命名されました。メコンブルーはシルク(絹)100%で生産されるストール等を製造、販売しています。製品はユネスコ手工芸分門を受賞。クメールの伝統工芸技術を現代に受け継ぎながら、デザイン性も高く評価されているのが特徴です。

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(メコンブルーが製造したストール)

メコンブルーの創業者は、カンボジア人女性のチャンタ・ヌグワンさん。チャンタさんは内戦を逃れるために祖国を離れ、ベトナムとタイで20年を過ごします。その後、祖国復興のため1993年にカンボジアへ帰国。国際医療NGO国境なき医師団で看護婦として働き始めます。

チャンタさんは、祖国の復興支援に関わったのち、エイズで死にゆく女性たちを看取るホスピスを開きます。患者の多くは貧しさのあまり教育が受けられず、売春婦として生計を立てざるをえなかった女性達を目にします。「ひとりでも多くの女性を貧困から救いたい」そう決意した彼女は、2001年に女性支援を行うNGOとともにこのメコンブルーを創設。これまでに500人以上の女性とこども達の生活を支える事業へと成長させました。

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(メコンブルー創業者のチャンタさん)

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(工房で作業する女性の様子)

メコンブルーを日本で広めたい。そのために立ち上がった日本人

高橋邦之さんは、自身で行っていた日本での輸入商材販売の仕入れのために2000年にエストニアへ向かいます。そのエストニアであるニットと出会い心を動かされます。高橋さんが見つけたニットは、モノとしての良さはもちろん、高齢者女性の雇用創出にも繋がるという仕組みになっており、買い物をしながら社会貢献も出来る商品として、展示・販売されていました。

まだこの頃の日本では、普段通りの買い物をしながら社会貢献が出来る、というコンセプトが出始めたばかり。日本の消費者に受け入れられるか、売れるかどうかも未知数な中、高橋さんは仕入れを決意し日本での販売を始めます。

ニットの販売は順調に伸び、高橋さんは手応えを感じ始めます。そして、エストニアだけでなく、他の途上国で素晴らしいモノ作りと地元の発展を目指すブランドの成長に貢献できるのではないか、と考えるようになります。

高橋さんは、エストニアのニット販売の経験を元に、途上国での素晴らしいモノと、その裏側にあるストーリーを伝えるためのNPO法人ポレポレを設立します。その後、メコンブルーを運営しながら農村部の女性自立に奔走するチャンタさんと出会います。

日本で長く愛されるブランドとなるためには、日本のカンボジアの架け橋となって活躍する存在が重要です。現在、NPO法人ポレポレではチャンタさんが立ち上げたメコンブルーの商品を高い品質が求められる日本市場で広めるために活動を続けています。

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(チャンタさんとNPO法人ポレポレ代表の高橋さん)

「チャリティーのつもりで買ったのは間違いだった」

実際にメコンブルーの商品を購入した人の評価は高いものがあります。実際にNPO法人ポレポレの高橋さんのもとにはこんな声が寄せられているそうです。

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(日本の百貨店で販売されている様子)

購入者A:箱を開けた瞬間、しっとりとした風合い、光によって変化する色合いに感激し、手織りのあたたかさを感じました。パッケージを開くと、想像していた以上の深いきれいな蒼色。美しい光沢。適度な重さと張り。とても気にいりました。いつどこへ行くときに使おうかと楽しみにしています。

購入者B:私は始めチャリティーのつもりで買ってみました。でもストールを手にとってみてそれが大変な間違いであることに気づきました。ストールは本当に素晴らしい色と手触りだったからです。

購入者C:祖母にプレゼントしたところ、『みんなと同じは嫌、いいものでお洒落なものを長く使う』というこだわりの強い祖母がデザイン性・品質に感激してくれ、すぐに祖母が色違いで購入し、それを勉強嫌いだったのに介護系の資格を一発でとった母にプレゼントしました。母も大喜びしていたそう。よくある、『品質は粗いけど支援だから…』という甘えが一切ない、一流百貨店にも出せる5つ星をもらっています。母の日のプレゼントに、心からオススメできます!

女性の雇用支援になるというストーリーだけでなく、そのモノ作りを高く評価している方が本当に多くいらっしゃいます。

現地の女性が“本来持つ創造性”を発揮するというヴィジョン

チャリティーの使途

「今使っている織り機では、もっと色々な織り方が出来る。勿体無いのでは。」ポレポレの代表の高橋さんが日本にいる織りの専門家に現地の写真を見せた時に言われた一言。現地で働く女性たちのスキル・経験が不足していて今ある織り機を上手く使いこなせていないことが課題でした。

ちょうどその頃、高橋さんはメコンブルーで働く女性が「クオリティを上げていきたい」「スキルを教えて欲しい」と言っていることを耳にします。自身の食い扶持のために働くのではなく、職人としての誇りが芽生え始めていることも感じ始めたタイミングでもありました。

そこで高橋さんは「もっと様々なテクスチャ(織り物の質感)を生み出せる。彼女たちは、織りの技術を単に知らないだけなので、そのリミッターをはずし、本来持っている創造性を活かしていきたい」と考えるようになります。今週のチャリティーは、現地に織り機というリソースがありながらも知識やスキルが不足する工房の女性たちに、日本の染織の専門家を現地へ派遣するための費用として使われます。

職人を派遣することが出来れば、クオリティを上げることが出来る。そして、そのクオリティに惚れ込んで更に購入してくれる人が増えれば、彼女たちの仕事につながります。カンボジアの農村部では読み書きが出来ないまま大人になることが多いと言われています。仕事を通じて、様々な人生を送るためのチャンスを増やすことも可能になります。

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最後に

「ポレポレ」 とは 「ゆっくり」 という意味のスワヒリ語です。それぞれの人・国に寄りそって、しかし敢然と決してあきらめず、進化と向上を目指す、そんな気持ちを込めています(NPO法人ポレポレホームページより)

新しいものが生まれるサイクルが段々と早くなっている現代。伝えようとする「魚の釣り方」すらすぐに古くなってしまうように感じるかもしれません。しかし、その魚の釣り方にも必ず時代が変わっても変化しない“原理原則”があります。その1つがモノ作りを通じて笑顔を作る楽しさ、そんなメッセージをNPO法人ポレポレはメコンブルーに届けようとしているよう気がしてなりません。

そして、NPO法人ポレポレの活動は時に遠回りに感じるかもしれません。例えば、すぐに識字教育を教えてしまえばいいのではないか、と。しかし、その一時的な解決策では長期的に教育を受け続けられるのか、という課題が常に残ってしまいます。現地の女性たちが、苦労をしながらも自分たちの手でその権利を勝ち取る。その時手にした喜びや知識は、メコンブルーのスカーフと同じように“一生モノ”になっていくはずです。

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(メコンブルースタッフやその家族)

TEXT BY JAMMIN

PHOTO BY RYUICHIROU SUZUKI FROM NIKKODO

基本情報

法人名:特定非営利活動法人法人ポレポレ
活 動:途上国の社会的課題の解決に結びつく製品の流通サポート。自分が買うものと、自分が共感できるものを繋ぐ、買い物による社会貢献、国際協力をデザインする非営利法人。
住 所:東京都墨田区本所三丁目15番5-202号
H P:特定非営利活動法人ポレポレ http://www.poreporejapan.org/
メコンブルー ブランドサイト http://mekongblue.jp/

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

GIFTED ¥17,200 CHARITY NPO法人ポレポレ(6/29〜7/5)

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