みなさんが高校生だった頃を思い出してみてください。その時に「将来はこんな大人になりたい!」そんな想いはどこまで明確になっていましたか? 多くの人が、自分の将来像がかなりぼんやりしていたのではないでしょうか。
最近の高校生もそれは同じです。ある調査によると68.3%は「自分が参加しても社会は変わらない」と回答。自分の将来を考えるきっかけや相談する相手が少なく、自分に自信が持てなくなっているのが現状です。
今週のチャリティーはNPO法人カタリバ。生き抜く力を子ども・若者へ届けられるよう、高校生の進路意欲を高めるためにキャリア学習プログラム「カタリ場」を実施。大学生や社会人等のボランティアが高校生と対話し自身の高校時代の話や失敗談などの経験を語っています。
このプログラムの一番のポイントは、高校生にとって本音を言いやすい環境を作っていること。先生や親の”タテ”の関係、友達の”ヨコ”の関係でない大学生や社会人との“ナナメ”の関係を構築。高校生がイメージしやすい等身大の姿を描けるよう配慮しています。
キャリア教育の授業「カタリ場」に参加した人数は13年間で17万人にも及びます。なぜこんなにも多くの学校へキャリア学習プログラムを届けられたのでしょうか。
NPO法人カタリバだけでなく他のNPO等も「カタリ場」を運営することで、NPO法人カタリバが他の団体へ研修やツール提供などを通じてノウハウを移転。北は北海道から南は沖縄まで全国の教育支援を行う様々なパートナーと連携するという、新しい手法を取り入れています。これまでも多くのキャリア学習プログラムを届けてきたNPO法人カタリバ。その授業を今も待っている子どもたちがいる限り、彼らの挑戦は続いていきます。
法人名:特定非営利法人カタリバ
活 動:東京に事務所を構え、子どもたちが生まれ育った環境に左右されずに“自分の無限の可能性を信じて”生きていける社会を目指して、高校生の心に火を灯すためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を提供する非営利法人。
住 所:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
H P:http://www.katariba.net