「ホームレスになるのは、働く意欲がないからだ」そんな声を耳にすることがあります。しかし、本当にそれだけなのでしょうか?
本人が安定した就労を希望しているにも関わらず、再就職が難しいケースもあります。『ホームレス』を積極的に雇用する会社は少なく、年齢や職種によって厳しい採用条件があります。仕方なく今日の食費・生活費を求め日雇い労働へ。そして疲弊し、安定した就労にたどり着くことが困難になっていきます。
この問題に対して、新しい取り組みを通じて解決をしようとする団体が『ホームレス』が多く集まる大阪にあります。
今週のチャリティーは、NPO法人Homedoor。1,000円のチャリティーで、『ホームレス』が専門相談員によるカウンセリングを受けることが可能となります。
彼女たちは、「HUBchari」と呼ばれるシェアサイクル事業を運営。この事業は『ホームレス』などの就労困難者の一時的な雇用の場となっており、HUBchariで働いた56名のうち、25名が安定した仕事に就くことが出来ました。
彼女たちがホームレス問題に取り組むきっかけは、中学時代の体験にあります。
ホームレス問題に取り組むきっかけとなったのは、代表の川口氏(写真)が14歳の時に参加した炊き出しでした。現状を知ってもらおうと、中学の全校集会で講演したこともあるなど、熱心にホームレスについて考え、行動をしてきました。
その後、『ホームレス』への偏見は根強いが、少しでも力になろうと決意。現在も、彼女たちはシェアサイクル事業だけでなく、深夜まで食糧や生活用品を配り、生命を守るための支援も設立以来続けています。
『ホームレス』が「ただいま」と「おかえり」が言える居場所を作る。そんな彼女たちの挑戦は、これからも続いていきます。
法人名:特定非営利活動法人Homedoor(ホームドア)
活 動:大阪に事務所を構え、ホームレスが安定した職業にもう一度就けるようシェアサイクル事業を運営するなど、ホームレス・生活保護受給者に対してのカウンセリングも提供する非営利法人。
住 所:大阪市北区豊崎1-8-11
H P:http://www.homedoor.org