「皆それぞれに、ワクワクできることある」。
さまざまなことを体験する機会が少ない重度障害のある子どもを中心に、一人ひとりの「ワクワク」を引き出し、生活に彩りを加えたいと神奈川で活動するNPO法人laule’a(ラウレア)が今週のチャリティー先。
「すべての人は、ワクワクした方が幸せに生きられるよね。だって一度きりの人生だから。つらいこともあるかもしれないけど、ワクワクしていこうよ!皆ワクワクしていいよね!」っていうのを、この10年、ずっと表現してきたかもしれない」
そう話すのは、副理事長で作業療法士の大郷和成(だいごう・かずなり)さん(44)。
「ワクワク」を軸にしたご活動について、お話を聞きました!
お話をお伺いした大郷さん
NPO法人laule’a(ラウレア)
子どもから大人まで、障がいの有無にかかわらず誰もが自分らしく輝ける居場所づくりを。一人ひとりのありのままを受け入れ、安心してチャレンジできる遊び場「Lino’a(リノア)」を運営しています。
INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2024/12/16
放課後等デイサービス事業所「リノア」にて。「体が不自由な児童でも、いろんな乗り物を『運転してみる』という主体的な体験を大切にしています」
──今日はよろしくお願いします。
最初に、ラウレアさんの活動について教えてください。
大郷:
身体の不自由なお子さんや医療的ケアが必要な重度障害があるお子さんは、小さい時から体験の機会が少ないです。こういったお子さんがいろんな体験をして自分らしさを見つけ、成長し、おとなになって社会に出る時に少しでも楽しく自分らしくいられるような支援をしようと、10年前にスタートしました。
同時に、近年は「インクルーシブ」や「インクルージョン」と言われますが、育っていく社会もまたより暮らしやすい場所になるようにしていくために、「遊び」を通じて、障がいのあるなしに関係なく地域の子どもたちが混ざり合う場の運営にも力を入れています。
現在、4つの放課後等デイサービス事業所、1つの生活介護事業所を運営しています。
「みんなのあそびば リノアパーク」。「車椅子のまま乗れる回転遊具や寝たまま乗れるブランコなど、いろんなインクルーシブ遊具を設置。地域の方が誰でも遊べる場として開放しています」
大郷:
その一つ「遊びリパーク リノアおおば」「遊びリパーク リノア茅ヶ崎」には、誰でも自由に遊べる「みんなのあそびば リノアパーク」を併設しています。放課後等デイに通う子どもたちと同じ空間で、地域の子どもや親子連れも遊んでいるという場面がちょこちょこ見られるようになりました。少しずつ、地域のランドマークとして認知されつつあるなと感じています。
活動を初めて10年、放課後等デイを卒業したあともリノアのような場所に通いたいという声もあり、生活介護事業所「PLAY WORKSリノア」もスタートしました。自分たちで作った染め物をショップさんに置いていただいたり、イベントに参加したり、地域とのつながりも少しずつ増えてきています。
「リノア主催のマルシェイベントに、地域の方々をご招待。他事業所の皆さんによるコンサートなど、盛りだくさんのイベントとなりました」
──10年で活動が広がってこられたんですね。
大郷:
立ち上げた当初、重度障害のあるお子さんの親御さんの多くは「子どもが通う場所ない。我が子がいろんな体験ができたらそれで十分」とおっしゃっていましたが、中には「障害を知ってほしい」という声もありました。
仲良くしなくてもいいけど、存在として認識し、否定しないこと。
障害のある人のことを分け隔てたものとしてではなく、同じ社会で暮らす一員として受け止めてほしいという思いから、「世の中とつながっていく」ことも大事にしてきました。そのツールとして、僕らが大事にしてきたのは「遊び」や「遊び心」で、遊びを通じて、まずはお互いを知るきっかけにしてもらえたらと思っています。
「障害のある人を知ってください」ではなく、遊びを媒介にすることで、障害のある子もない子も、同じようにワクワクする空間にいるという状況をあえて作ることができる。それによって、世の中に何か、変化を生むことができるのではないかと思っています。
「リノア通う児童と、スタッフの子どもたちが自然と集まり、ボール遊びが始まりました」
神奈川県とタッグを組んで開催した、エアトランポリンやインクルーシブ遊具、車椅子体験やゴーカート体験など障害のあるなしに関わらず誰でも遊べる「インクルーシブ移動遊園地」
大郷:
ただ、活動を初めて間もない頃は、概念としてそのように思っていても、具体的にどうすれば良いかというのは、僕らも経験がなくてわかりませんでした。10年の中で少しずつ経験値を増やしながら、少しずつ「こうするといいんじゃないかな」というのが見えてきたし、それを社会に発信する力もついてきました。
そんなタイミングで新たに始めたのが、僕らが持っている遊具を持って外に出ていく「出張遊び場」です。ある時、ある病院さんから「遊具を持って遊びに来てもらえないか」という打診をいただきました。
寝たまま遊んだり、みんなで一緒に遊べるインクルーシブブランコ「フレディ」
大郷:
その病院には、医療の依存度が高いため自宅での介護が難しく、長期入院しているお子さんたちが入院していました。普段、病院から一歩外に出るということがほとんどなくて、ベッドで寝たきりか、車椅子に座っているかがほとんど。そこでお子さんたちに、僕たちがもっていった遊具で揺れたり跳ねたり、普段できない体験を経験してもらったんです。
その取り組みを知った別の方から、地域の少し大きなイベントに誘っていただき、200人ぐらいの方が遊びに来てくれました。
さらにそれを見た神奈川県の担当の方が、インクルーシブな場を推進したいということで声をかけていただき、今年10月に「誰もが遊べるインクルーシブ移動遊園地」という企画に参加させてもらいました。当日、なんと3,000人もの人が集まり、とても大きなイベントになりました。
「インクルーシブ移動遊園地では、ゴーカート体験は60分待ちの大人気アトラクションになっていました。重度障害のある車椅子の子も遊べるよう、スタッフが全面的にサポートをしています」
──すごいですね!
具体的には、どのような遊具を持って行かれるのですか。
大郷:
「インクルーシブ遊具」と呼ばれるものでは、広い座面があって座れなくても寝たまま楽しめるブランコや、体を固定して漕ぐことができる三輪自転車などがあります。
インクルーシブ遊具と銘打たれていないものでも、サポートの工夫次第で、障害のある子も楽しめます。たとえば、四輪のバギー。しっかりした大きさがあっておとなも楽しめるもので、自転車だと少し不安定という子も楽しめます。
普通のゴーカートも、乗り方や介助の仕方を工夫すれば、体を動かすことが難しい子も、一緒に楽しく乗ることができます。
座面を変更でき、工夫次第で誰もが楽しめる「4輪バギーゴーカート」
──なるほど。工夫も大事なんですね。
障害のあるなしに関わらず皆が混ざり合う場をつくるということに関して、意識や配慮されていることはありますか。
大郷:
重度の障害があると、運動能力の面で、他の子と同じように遊ぶということは難しいです。
先日のイベントでは、障害のあるお子さんを持つ親御さんから「普段できない楽しい体験ができた」「遊具の上で良い顔をしていた」という声があった一方で、「元気な子どもに混ざって遊びたいわけじゃない。安心して遊べる場がほしい」、「(遊具待ちの)列に並びたかったけど、子どもの障害の特性的に並ぶことが難しくて諦めた」という声もありました。
個々すべての最適を持ってはこられないですし、背景の異なる全員が全員、大満足という場をつくることは難しいです。そもそも「インクルーシブ」という言葉で、何をイメージするか、何を期待するかというのも、それぞれに異なりますよね。
「無理に交流するのではなく、お互いが自然と知り合う機会をつくろうと、地域の子どもたちと公園で遊んでいる風景です。最後は綱引き合戦で大盛り上がりでした」
──確かに。インクルーシブって、具体的なようでかなり抽象的な言葉だなと感じます。
大郷:
「インクルーシブ」というのは簡単だけど、何をもってインクルーシブとするのか。僕らにとってインクルーシブな場とは、一体どんな場を指すのかいうことは、先日のイベントを経て、私たちの中で新たに課題として出てきたことです。
たとえば、重度の障害のあるお子さんとそうではないお子さんに配慮して、遊ぶ時間や場所を分けることもできます。障害のあるお子さんや親御さんは安心してゆっくり遊べますが、それは「重度障害のある人のための遊び場」であって、「ともに遊ぶ」が薄まってしまう。
「車椅子の児童も気球を楽しんでみよう!」。地元の大学生や気球サークルの方たちと一緒に茅ヶ崎で開催したイベント(2019年11月)
──確かに…難しいですね。
大郷:
「ここは障害のある方の遊び場です」と銘打った方が、確かに楽です。
でも「飛び跳ねて遊びたい」と「ゆっくり遊びたい」、その両方を守りながら、両者がうまく混ざるような機会というか、無理に仲良くしたり一緒に遊んだりしなくてもいいから、楽しい場所でお互いが自然に目に入り、認識し合えるような場を作りたい。
重度障害のあるお子さんに配慮しつつ、ともに遊べる場をどうデザインしていくかということは、これからまだまだチャレンジしていきたい。「インクルーシブなんて幻想だよ」と言う方もいます。でもかたちにしていくための挑戦は必要で、この終わりなき新たな課題に、遊びを通じてアプローチしていきたいと思っています。
「海が近いこともあり、夏になると海遊びが本格化します。ボランティアさんやご家族と力を合わせて巨大SUPで大海原へ」
団地の商店街の中にある「リノア辻堂」では、定期的に自治会や商店街の人々とイベントを開催。「自分たちがつくった商品を自分たちで販売する社会体験にもなっています」
──過去2回コラボしていただき、前回・前々回と代表の横川さんにお話をお伺いしましたが、今回大郷さんにお話をお伺いして、やっぱりラウレアさんのコアにある「遊び」とか「遊び心」を強く感じます。なんだかそれがすごく心地よいというか、本当にラウレアさんならではだなと感じるのですが。
大郷:
僕らは、障害を理由に、人と会おうとは思っていません。
子どもたちが作ったものを地域で販売させてもらってもいますが、「頑張って買ってください」というような言い方はしません。素直に楽しいと思ってもらえて、興味や関心を持ってもらえるコンテンツの提供を目指しています。
「障害のある人たちがつくった商品の販売会をします。来てください」と言っても、ほとんどの人は来てくれません。僕らはそういう場にトランポリンとか、楽しいものを持っていって、興味関心が直接じゃなくてもいいから、くる目的を作ってもらって、来てみたらそこに障害のある人もいて、いることによって混ざる、知る、そういう作り方をこれからもしていきたいと思っています。
ラウレアでは、子どもたちの年齢や特性に合わせ、『各々が思いっきり跳ねるトランポリン』と『一緒に揺れを楽しむトランポリン』の2基を使い分けている
大郷:
同時に、重度の障害がある人はどうしても経験値が少なくなりがちなので、そのような場に参加してもらうことで、本人の経験値も上がるし、彼らの興味関心を広げてもらえたらなという思いもあります。
僕らも、新しいものに出会うと楽しいし、できることが増えると楽しいですよね。そういうベースがあると、日々はもっと豊かに色づいていくと思うんです。決まった箱の中だと狭いので、本人が外に出る機会をどう作ってあげよう、他の人と出会う機会をどう作ってあげようという視点を、ありがたいことにスタッフの皆が持って考えてくれています。
──「楽しい」がベースだから、すごく自然で無駄がなくて、私はそこがすごく魅力に感じます。
大郷:
先日も、マルシェに出店するために、重度の障害がある子が電車に乗って現場まで来てくれました。彼はしゃべることができません。でも、外に出ること、多様な人がいる場に出ていくということが、本人にとっても経験になるし、その場にいて、誰かと直接コミュニケーションをとることはなくても、誰かの視界に入ることで認識されていくんですよね。
「本人と家族に、風と自然を感じてもらおうと企画したアヒルボート体験での一枚です。本人も家族も非日常体験をたっぷり楽しんでいる姿が印象的でした」
「久しぶりに雪が降った日、外に出て全身で体感。スタッフも子ども以上に楽しむことが大事だと思っています」
──団体を立ち上げられて10年、核にある「遊び」や「遊び心」が、ラウレアさん全体に浸透しているのはなぜでしょうか。
大郷:
つくってきたものが、少しずつ受け継がれているのかなと思います。
転換期かはわかりませんが、5年ほど前、ラウレアにいろんな職種の人が集まってきて、職種間の考え方の違いで、「この人にはこうした方がいい」「やめたほうがいい」と意見がぶつかる時期がありました。それぞれの専門性でその人を見て、本人のことが置いてけぼりになっているような状況が起きていました。スタッフのミーティングもギスギスして、「変えたいな」と思って「ワクワクシート」というシートを作ったんです。
──「ワクワクシート」ですか?
大郷:
その子がどうなったら、本人や家族、スタッフ、皆がハッピーになるかなというシートです。
本人が何にチャレンジしたら、ワクワクするか。どんなチャレンジなら、ワクワクできるか。その子のテーマを考えてみよう、というようなものです。
「活動やイベントを考えるときには今までにない視点や発想を活かしたいので、時には青空ミーティングで開放的になりながらいろんなアイデアを出し合っています」
大郷:
「ワクワクシート」を使い始めると、専門性としての正しさや「こうすべき」ではなく、「本人がどうなったらもっといいか」ということに、皆がアイデアを出してくれるようになりました。ワクワクを探るために、本人や親御さんにもどんどん話を聞いてくれるようになったし、ミーティングもこのあたりから楽しくなっていって、皆時間などを気にせず話すようになりました。もしかしたらそこが、ひとつの転換期だったかもしれないですね。
──なるほど。携わる皆さんもやっぱり、ワクワクしているということなんですね。
自分ごとだからワクワクできる。大事ですね。それって、最初から意図しておられたことなんでしょうか。
大郷:
自分もそうですが、生活や暮らしがワクワクするってすごく楽しくて、そういう状態になっておくのがよいよねという感覚は、当初からありました。
本人、家族、スタッフ、地域の人たち、この「四方よし」ならぬ「四方ワクワク」がすごくいいなと思っていて、そのツールが、僕らにとっては遊びなんだろうなと思っています。
生活介護施設「PLAY WORKSリノア」では、バッグやタペストリーなど、さまざまな商品を開発。「写真は、利用者さんの行動特性からヒントを得たリノアオリジナルのねじり染です」
大郷:
僕や(代表の)横川さんは、遊んでたい人間なんだなと思います(笑)。
眉間にしわを寄せて、腕を組んで難しく考えるんじゃなくて、「とりあえずやってみようよ」っていう人生観なんですよね。
楽しそうな人が近くにいると、周りもそれに感化されていきますよね。
ラウレアはもしかしたら、それが伝染していったようなところがあるかもしれません。各事業所の一人ひとりが「ワクワクすることをしよう」という空気感を作ってくれて、出会う人出会う人、そうやってワクワクが広がっているところがあるのかもしれませんね。
──ワクワクで、皆さんがつながり合ってるんですね。
ワクワクしますね。
大郷:
あまり深掘りしたことがなかったんですが、言われてみると確かに、僕らはワクワクでつながって、そこで人スタッフとか利用者さんとか、障害があるとかないとかで隔てていないですね。「皆それぞれに、ワクワクできることある」というベースがあって、でもその中でも、特に困っている重度の障害がある人たちに対して、僕らが持つ専門的なものを提供して、一緒にワクワクしたいということかもしれません。
「重度障害のあるお子さんのために」というと狭く見えますが、もっと広く捉えていて、「すべての人類は、ワクワクした方が幸せに生きられるよね。だって一度きりの人生だから。つらいこともあるかもしれないけど、ワクワクしていこうよ!皆ワクワクしていいよね!」っていうのを、この10年、ずっと表現してきたかもしれないです。
「専門職が、本人の能力に合わせて機器を選定し、より楽しく取り組める環境を設定することで、本人の持っている力を最大限に発揮できるようにサポートしています」
医療が必要な児童の初めての海水浴。「湘南エリアは海水浴場のインクルーシブ化も進んでいるので、これからも子どもたちと、いろんなチャレンジをしていきたいです
──話は変わりますが、大郷さんはどのような経緯でラウレアにジョインされたのですか?
大郷:
僕は医療福祉の世界に入って20年になります。
中学生の時から福祉の世界に進みたくて、作業療法士の国家資格を取り、最初は病院のリハビリテーション科で医療行為を提供していました。
だけどやっぱり、その人の暮らしの中に入っていくというか、本人や家族の生活がよりハッピーになるためには何ができるかということに関心がありました。僕もワクワクすることに従事したかったんです。
ラウレアを立ち上げる時に横川さんに声をかけていただいて、これは直感でしたね、「いろんなことができそう」とワクワクして、未経験の分野でしたが、一緒にやることに決めました。
大郷さんと代表の横川さん。ラウレアを立ち上げて2年目の頃のツーショット写真。「この頃は不慣れなことも多く、毎日がむしゃらに動き続けていました」
──今、ワクワクされるのはどんな時でしょうか?
大郷:
当時のワクワクからは変わって来ていて、ある種、使命感のようなものもあるかもしれないです。誰かがハッピーになったり、誰かにとって新たな出会いがある場をつくれることがすごく楽しいし、ワクワクしますね。スタッフから「こんなことをやろうと思う」と相談をもらったり、あるいは「できた!」という報告をもらうのも嬉しいです。
先ほど話した移動遊園地の日、すごく忙しくて大変だったんですが、あるスタッフに「大郷さん、顔が輝いてるね!」と言われました。やっぱり、楽しい場を作るのが好きなんでしょうね。
「インクルーシブ移動遊園地で、リノアに通っている児童が1日ボランティアをしてくれました。地域の子どもたちが楽しめるように一所懸命サポートしている姿をみて目頭が熱くなりました」
──ラウレアさんとして、今後の展望を教えてください。
大郷:
重度障害のある方の体験というところで始めた僕らの活動ですが、10年が経って、体験からさらに世界を広げ、「地域で暮らしていく」ことをどれだけ豊かにしていくかということ、その支援の充実に取り組んでいきたいのがひとつです。同時に、ソーシャルアクションとしての場づくり、お話したような「ともに遊ぶ」場づくりであったり、障害福祉や医療と関わらない人とも接点を作っていきたいと思っています。
2022年3月、生活介護の利用者さんたちと一泊二日の旅行へ。「『自分で稼いだお金で、自分の旅費を負担して楽しむ』という、社会人として当たり前のことが達成できました!」
大郷:
最近、「小さな世界を変えていこう」という言葉を使っているのですが、行ったことがない場所に行ってみるとか、できないと思い込んでいたことをやってみるとか、普段とちょっと視点や行動を変えることが、それぞれのワクワクにつながっていくんじゃないかなと思っていて。
そのきっかけづくり、ハードルを低くするような体験を届けるこようなことが、今後もできるといいなと思っています。
これからも変わらず、気づいたことや困りごとを、「世の中がもっとワクワクになってほしい」という視点で、僕らもワクワクしながら、かたちにしていけたらと思います。
「家族だけではなかなかできない体験をしてもらいたいと思い、他団体やボランティアさんと協力し、雪遊びイベントも実施しています」
──最後に、チャリティーの使途を教えてください。
大郷:
今後もいろんな場所で出張遊び場を開催していきたいと思っています。
チャリティーは、出張遊び場を開催する資金として活用させていただく予定です。ぜひ、応援いただけたら嬉しいです!
──貴重なお話をありがとうございました!
遊びのスペシャリストである「リノアたまプラ」のスタッフの皆さん。2022年撮影
インタビューを終えて〜山本の編集後記〜
2020年、2022年に続き、3回目となるラウレアさんとのコラボ。
毎回コラボさせていただく度、ラウレアさんに流れる、自由で楽しい、穏やかで優しいスピリットに触れます。「遊び」や「遊び心」、その視点や空間を持つことは、日々の生活や人生を豊かにしてくれて、また関わる誰かとも喜びをシェアできる、皆にとってしあわせなものなんだなと改めて感じました。
自分の、あるいは誰かの、小さなワクワクに火をつける。ラウレアさんが10年間の活動で築いて来られた、この楽しく優しい文化が広がっていった先に、「インクルーシブ」も飛び越えて、ワクワクで対等につながり合う、豊かな社会があるのかもしれません。
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