CHARITY FOR

捕殺強化が進む日本のクマ。「棲み分けて共生を」〜一般財団法人日本熊森協会

2023年度のクマによる人身被害は219人。
統計のある2006年以降、過去最多と報道されました。

2024年3月26日には、ツキノワグマとヒグマが「指定管理鳥獣」に指定され、イノシシやシカと同様、行政が交付金を出して捕殺の対象とできるようになりました。日本に暮らす野生のクマの数は今後、もっともっと減っていくことが予想されます。

「棲み分けて共生を」。
そう訴え続けてきた一般財団法人「日本熊森協会」が今週のチャリティー先。

開発によって森のすみかを失い、食べ物がなく、罠によって誘導され、とらえられて殺されるクマや、捕殺によって親を失い、野生で生きる術を身につけられずに放浪する子グマがいるといいます。

本来であれば山奥で、穏やかな暮らしをしていたクマたち。クマの出没や人との軋轢は、未来を考えず、自分たち以外のことを考えずに自然を破壊し、開発を進める人間社会に対する、彼らからの警告だといいます。

日本熊森協会北海道支部長の鈴木(すずき)ひかるさん、秋田県支部長の井阪智(いさか・あきら)さん、事務局の吉井陽子(よしい・ようこ)さんに、野生のクマたちの現状と課題、活動について、お話を聞きました。

お話をお伺いした、写真左から北海道支部長の鈴木さん、秋田県支部長の井阪さん、事務局の吉井さん

今週のチャリティー

一般財団法人日本熊森協会

「動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を」の合言葉のもとに地元と協力して、奥地の人工林の天然林化事業を進め、クマとの棲み分けや被害防除によって捕獲に頼らない共存をめざしています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2024/08/05

水源の森である奥山の保全・再生、
こに棲む野生動物たちとの共存を目指して活動

野生のヒグマ。アイヌ語では「キムンカムイ」といい、「山の神」「山そのもの」という意味を持つ。日本最大の大型野生動物であるクマは、豊かな大自然の象徴

──今日はよろしくお願いします。最初に、日本熊森協会さんのご活動について教えてください。

吉井:
水源の森である奥山の保全・再生を行う活動や、そこに棲む野生動物たちとの共存を目指している自然保護団体です。現在、全国に28の支部があります。

今日同席いただいている井阪さんが支部長を務める秋田県支部は、昨年人里に出てきたクマがたくさん捕殺されたことに疑問を抱いた人たちが集まって、今年1月に結成されました。そして、鈴木さんが支部長を務める北海道も多くのヒグマが捕殺されました。

──確かに、毎年クマの出没はメディアに大きく取り上げられていますね。

吉井:
2023年に捕殺されたクマの数は全国で9,097頭にものぼります。

2024年4月には、ツキノワグマ(四国の個体群を除く)・ヒグマが「指定管理鳥獣」に指定されました。これにより、捕獲や調査などに国から費用が出ることになり、何の罪もないクマでも、今後捕殺されてしまう可能性があります。本部をはじめとする各支部で、行政に働きかけたり、勉強会や講演会などを開催し、この現状を広く知ってもらおうと活動しています。

2024年2月5日、クマを指定管理鳥獣にせず、人とクマが遭遇しない対策を求める署名を環境省に提出。署名を手渡す日本熊森協会代表で弁護士の室谷悠子さん(写真右)

子グマや痩せ細ったクマが顕著だった
秋田県の捕殺

秋田・クマが生息する森。「この森を破壊する風力発電計画が進行中。クマたちの生存を脅かし、クマがこれまで以上に人里におりてくることも心配されています」

──北海道、秋田、それぞれのクマの状況を教えてください。

井阪:
秋田では昨冬、冬籠りのため普通であれば街にいるはずのないクマがたくさん街に出てきました。しかも体長1メートル以下の、子どものクマがすごく多かったんです。なぜだろうと思ったんですが、秋の大量捕殺の影響が出ていることは明らかです。

──どういうことですか。

井阪:
子どものクマは、生まれて2〜3年は親と過ごし、えさのとりかたや冬眠の仕方、どこに何があるといった生きる術を、その間に全て親から学びます。しかし親を捕殺された子クマたちが、野生で生きていく術を身につけないままさまよい続け、冬ごもりの仕方もわからず、冬になる前に十分にえさもたべられず、お腹が減って人のいるところへ出てきているケースが少なくないと考えています。

秋田のクマが生息する森。「ツキノワグマは、春、夏、秋の山の実りを糧に生きています。数百〜千年の多様な生きものたちの関りのなかで、巨木の並ぶ『極相林』といわれる森ができあがります」

井阪:
もうひとつ特徴があって、ツキノワグマの場合、体長が1mほどあれば大体50~80kg体重があっておかしくないのですが、昨冬は捕殺されたクマの中に、10kg台のガリガリに痩せたクマが多くいました。
例年であれば、10~20kg台の痩せたクマの捕殺は数十頭ほど。しかし昨年は、300頭ほどの痩せたクマが捕殺されたんです。

──なぜでしょうか。

井阪:
昨年だけの状況でいえば、気候変動による暑さの影響も言われていますが、どんぐりが大不足で、山に食べるものがなく、クマたちは空腹の限界で街に降りてきたという状況です。
過去を振り返っても、ここまで凶作の年はありませんでした。どんぐりの不作にとどまらず、秋田ではナラ枯れも広がっており、山の資源全体が、危機に瀕していることが伺えます。

秋田県が2020年2月末に出した野生のクマの推定の生息数は4,400頭(2,800-6,000頭)ですが、その半数以上ともいえる2,183頭ものクマが捕殺されました。

2023年10月、秋田県美郷町の畳店に親子グマが迷い込んだ時の写真。警察などが駆けつけ、辺りは一時騒然となった。子グマも含め、3頭とも捕殺された

──捕まったら、必ず殺されてしまうのですか。

井阪:
秋田県は「放獣しない」という立場を貫いており、何の危害を加えていなくても、0歳とか1歳とかどんなに小さな子どもでも、どんなにガリガリに痩せていても、罠に入ったクマは、残念ながら全て殺されます。※年齢別捕殺グラフあり

2023年の秋田県の捕殺されたクマの年齢別グラフ(提供:日本熊森協会)

井阪:
今のこの状況というのは、クマが体を張って教えてくれている大警告だと捉えています。拡大造林の時代から、人間が野生動物のすみかやえさ、資源を奪い続け、そして今でも、貴重な自然が残る地域で、強引な開発が進められています。
自然や生態系に大異変が起きており、原点に立ち返らないことには、我々人間は後戻りできないところにきている──。そう教えてくれているのではないでしょうか。

秋田県美郷町の畳店に親子グマが出没した際にはたくさんのマスコミも駆けつけ、全国放送のニュースとして取り上げられた。「クマに対する恐怖心をあおる過剰な報道が捕殺に拍車をかけ、共存を不可能にしています」

世界遺産・知床でも捕殺され、
さらには開発の話が持ち上がっている北海道

「北海道は日本でも有数のまとまった森林や原野が残る場所ですが、残された自然で風力発電の建設ラッシュが続いており、開発が止まりません」。写真は北海道稚内市沼川

──北海道はいかがですか。

鈴木:
秋田と同様、北海道でも昨年はクマが大量出没し、2023年11月末までで1,422頭が捕殺されました。皆さんもご存知の世界遺産・知床(しれとこ)にまたがるエリアだけで180頭を超えるクマが捕殺されています。

このエリアの過去の捕殺数を見ると、毎年数十頭なので、昨年いかにクマの捕殺が多かったかがわかります。同様に北海道の各地で、かなりの数が捕殺されました。

クマの親子。「クマは1歳~1歳半まで親子で一緒にいます。独り立ちするまで母親から食べ物や危険なことなど色々と学びます」。(撮影:佐藤嘉宏)

──世界遺産に登録されている地域であれば、クマも保護されるわけではないのですか?

鈴木:
生物多様性が評価されて世界遺産として登録はされましたが、だからといってクマを駆除してはならないといった法律などの縛りがあるわけではありません。世界に認められた生物多様性をどう守っていくのか、クマを殺すことがそれにかなっているのかということを、環境省にはもっと深く考えてほしいと思っています。

知床遺産の北、羅臼(らうす)町と斜里(しゃり)町の手付かずの自然が残る地域では、大規模なメガソーラー(太陽光パネル)開発の話が持ち上がっています。ここにきてなお、自然破壊が進もうとしているんです。
民間の方たちが「自然を守るべきだ」と動き、一旦は中断になっていますが、中止になったわけではありません。

──そうなんですね…。

北海道では、湿地や原野、平地に広がる森などもクマの重要な生息地となっている。「明治以降の開拓が始まるまで、人が開発していた場所は数%で、ほとんどがクマの生息地でした」。写真は北海道上川町 大雪山・黒岳

鈴木:
北海道では、大規模な風力発電開発で山が切りひらかれ、海岸沿いや海洋にでも風力発電建設が進んでいます。
釧路湿原など、貴重な自然が残る平地ではメガソーラーパネルの敷設。「ここで暮らしていた生きものたちに、一体どこで暮らせというの?」というところまで深く、人が山や自然に入り込んでしまっているんですよね。

一度壊された自然や生態系は、すぐには元に戻らないし、太陽光パネルも風力発電機も、使える期間が限られたものです。何千年かけてつくられた貴重な自然を壊してまで、本当に必要な開発なのでしょうか。

2024年2月、北海道支部で「クマと人間の棲み分けをめざして」をテーマにシンポジウムを開催。森林組合理事や猟友会支部長も参加し、話し合いの場を持った

クマをわざわざ誘い出す「箱罠」は
人間とのトラブルの元にもなっている

こちらが「箱罠(はこわな)」。「クマが出没すると、捕獲のためにあちこちに罠が設置されます。罠には強力な誘引物がしかけられ、捕獲されるとほとんどのクマが捕殺されます」

鈴木:
捕殺のあり方にも、かなり問題があります。
「箱罠(はこわな)」という罠に頼った駆除をやっているが故に、お母さんグマなど成獣が誘導されて殺され、井阪支部長が先ほど言われたように、遺された子どものクマたちが、野生で生きていく時のえさのとりかたも、人間のそばが危ないということも教えてもらわないまま成長し、ガリガリになって徘徊してしまうということが起きているのです。

そもそも「箱罠」自体が間違っています。ハチミツ、アルコール、シカ肉、米ぬかなど発酵したりして遠方にでも臭いが届く、強力な誘引物がおかれています。クマが寄ってくる香りでわざわざおびき寄せて、殺しているんです。

──箱罠とはどんなものなのですか?

鈴木:
クマが大好きな誘引物(寄せ餌)を入れて、そこに入るとガシャンと扉が閉まる仕組みです。

──猫の捕獲器のようなものですね。

鈴木:
そうです。そうやってどんどんクマを誘き寄せて、捕まったら最後、放獣すべきという声もありますが、北海道ではほとんど100%殺されます。

箱罠は、人が見守りやすいように、人がアクセスしやすい場所に設置されます。人のいるところにクマが出ると大騒ぎですが、箱罠の設置により、結局は人が、人の暮らしに近い場所にクマを誘き寄せているんです。

──確かに。

兵庫県豊岡市で人身事故を防止するために、集落にあるクマを誘因する不要な柿の木を伐採するボランティアの皆さん

井阪:
人も野生動物もそれぞれにすみかがあって、それぞれの場所に住んでいれば本来、問題は起こらないはずです。しかし箱罠の誘引物によって、山で静かに穏やかに暮らしていたクマが誘き寄せられて人の近くまで来てしまい、トラブルが起こるケースも少なくありません。

人を襲ったとか農作物を食べ荒らしたとかならまだしも、山でおとなしく暮らしていたクマが、箱罠でおびきよせてとらえられ、殺されています。そうやって秋田県は昨年、推定生息数の半数、2頭に1頭を殺してしまったのです。

──遠くでいい匂いがして、そこまで行ったら罠で、捕まえられて殺される…。クマにしてみたら、たまったものではありません。

鈴木:
私たちは、箱罠はいらないと訴えています。
人が暮らす街にクマが出ないように対策するなら、おびきよせて殺すのではなく、電気柵で囲えば良いのです。よく出没する地域だけでも、そうすることで効果があるし、わざわざ誘い出して殺す必要がありません。北海道支部として、電気柵や防除柵による対策を推進するための活動もしていきたいと思っています。

日本熊森協会が目指すクマとの棲み分けの形。「豊かな森を保全・再生し、野生動物たちとの境界を取り戻すことにより、かつての日本人がしてきたような捕殺に頼らない棲み分けを目指しています」

「メディアによる報道が、排除の風潮を助長する」

青森では、八甲田や奥入瀬渓谷周辺で風力発電施設の建設が予定されている。街角にて、その危険性を訴える青森県支部の皆さん

──有無をいわずに捕殺される。指定管理鳥獣にも指定されたとのことですが、野生のクマがそこまで悪者扱いされているのはなぜでしょうか?

鈴木:
目先の利益に走り開発を進めたい人たちにとって、クマをはじめとする野生動物の存在は、邪魔なのだと思います。

吉井:
経済的、政治的な力が働いていると感じます。

井阪:
手付かずの奥山を開発し、「これだけ自然を壊したら、ここに住んでいたクマが出てくるのは当たり前だ」というのは、誰が考えてもわかることです。

青森県青森市では、約105haの豊かな森林が、再エネ開発のために伐採された

井阪:
でも、人と自然とのつながり自体が希薄になってきている今、そこに気付けなかったり、あるいは直視したくなかったりして、人々が無関心なまま開発が進んだ時に、人は自然からもっともっと遠のいていくと感じます。この鈍感さに危うさを感じますし、悪循環を断ち切らなければならないと思っています。

鈴木:
クマが出没するとメディアでものすごく大きく取り上げられるのに、たとえば「開発によって、自然がこんなにもめちゃくちゃに壊されている」という報道はありませんよね。なぜ、クマが人のいる場所に出没するのか。すみかである自然が破壊されているからという報道があれば、人々の見方も変わります。

出没したことだけを切り取って、まるでクマだけが凶暴な悪者であるかのような報道は、人々に恐怖をすり込み、「クマなんて排除してしまえ」「殺してしまえ」という風潮を生み出します。クマが出没する背景に触れない限り、見え方は変わっていかないでしょう。

吉井:
報道のあり方については、熊森の皆がおかしいと思っているところです。
年々クマの出没が増えているような報道も多いですが、出没するには理由があります。ただ側面だけを見るのではなく、そこにある背景にも目を向けて、伝えてほしいです。

福島県、阿武隈風力発電事業による森林伐採の様子。「尾根筋を大規模に切り開く陸上風力発電が、東北や北海道で乱立しています。クマだけでなく、全国に500羽しかいないイヌワシなど、貴重な猛禽類の重要な生息地や渡り鳥の飛行ルートと重なります」

「私たちも、自然の一部。
捕殺の責任は、いずれ自分たちが負うことになる」

石川県白山の沢。「各地で開発などが進む中、このような水源の森を、現在の私たちのためにも、未来の人々のためにも、守っていかなければならないと思います」

──皆さんが今、最も訴えたいこと、知ってほしいことはどんなことでしょうか。

井阪:
僕は、クマが「生きものである」ということなんですよね。今の人間のやり方は、クマの「心」を、全然見ていないのではないでしょうか。

だって、考えてみてください。クマの気持ちになってみると、すみかやえさが奪われ、罠で殺され、家族を殺され…、大パニックですよね。皆さんがクマの立場だったら、どうでしょうか。人間はクマのことを「害獣」と言いますが、クマからすると、我々が「害人」なんです。

──確かに。

高さが150mにも及ぶ巨大風車。立てるためには大規模な道路が必要で、幅数十mにわたり森林を伐採し、切土・盛土が行われる。保水力や災害防止機能を持つ奥山の森林の破壊は土石流や土砂災害の原因となり、その影響は海まで及ぶ

井阪:
クマは理由もなく人間に目の前で我が子や親きょうだいを殺されたら、人に対して恨みを持ちます。また去年のような見境のない捕殺状況が続けば人を見た時点でパニックになったり自分が殺される前に防衛反応としてクマが人を襲わざるをえない殺人グマのような個体を生みだしかねないと思っています。

クマとの人身事故は過去の人の行動によって生み出された人への復讐心が原因となっている場合があるのです。
秋田では2頭に1頭が、殺された。これはクマ社会全体が、人社会に対して恨みを抱いてもおかしくない状況だと思っています。

「子どもたちが本物の自然の中で育ち、人も虫も鳥も動物も植物も、お互いが補い合いながらどこかで信頼し、気持ちや想いを伝えながら、一緒にその土地を創っています」(井阪さん)

井阪:
一方で、同じ土地に生きるパートナーとして、クマと付き合っていく関係性もあり得ます。人間の接し方次第で、クマは敵にも、友人にもなるのです。昨年、秋田県がしてしまった捕殺の責任は、未来の人たちが負うことになるでしょう。

秋田県は、表向きは「市民の安全のため」「子どもたちの安全のため」と言っていますが、どんなクマだろうが予防的に見つけ次第排除する、殺すという捕殺強化のあり方自体が、クマの凶暴化を招きかえって危険を増やすことにつながっているのではないかと危惧しています。

鈴木:
クマだけでなく、すべての生きものや自然に対してですが、私たち人間はその恩恵を受けながら、その循環の一部として生きているのだということを思えば、破壊するとか殺すという考え方にはならないと思います。あまりにも人間主義になりすぎて、さも人間だけが偉いかのような感覚に陥ってはいないでしょうか。
今はクマが標的ですが、都合の悪いものを殺すとか排除するということは、邪魔だと感じたら、すべて順番に殺していくということなのでしょうか。

当たり前のように蛇口をひねると水が出るということ一つをとっても、自然のサイクルの中に我々人間もいて、すべてがあってこそ命が成り立っているということを、皆さんに知っていただけたらと思います。

吉井:
自然は、人間がコントロールしようとしてできるものではありません。
大都市ほど人が自然から分断され、「自然とは遠い場所」と捉えている方も少なくないと感じる昨今ですが、もっと自然と関わることで「自然は人間の手中にあるものではない」ということを、一人ひとりが体感できる世の中になっていけばと思います。

皆さんが普段口にする食べ物や飲んでいる水…、身の回りには自然から享受しているものが本当にたくさんあるいうこと、いかに多くのものが自然からきているかということに、想像を張り巡らせると同時に、ぜひできることから、行動に移してもらえたら嬉しいです。

日本熊森協会では、森林破壊をともなう開発から森を保全するために、ナショナル・トラストを行っています。最近、新潟県阿賀町の森林1000haを再エネ開発から守るために、購入しました。このようなトラスト活動も引き続き取り組んでいきます。

阿賀トラスト地(新潟県阿賀町 約1000haのトラスト地は再エネ事業者が所有していたところを保全するために購入)

チャリティーは、捕殺に頼らないクマとの棲み分け・共存を進めるために活用されます!

動物たちが生を営むことで正しく循環する豊かな水源の森

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

吉井:
チャリティーは、捕殺に頼らないクマとの棲み分け・共存を進めていく活動を広げるために活用させていただく予定です。

具体的には、クマが集落に出て来ないよう、ひそみ場となる草刈りや柿の木の伐採、柿もぎ、生息地である奥山の広葉樹林の復元などのために使わせていただく予定です。ぜひ、チャリティーアイテムで応援いただけたら嬉しいです。

──貴重なお話をありがとうございました!

2024年4月20日、兵庫県尼崎市で開催した「第27回全国くまもり大会」にて、参加した会員の皆さんと。「毎年全国から会員が集い、活動報告や交流などを行う恒例行事です」

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

3度目となる日本熊森協会さんとのコラボです。
過去のコラボで野生のクマたちの状況を伺っていたので、その後はクマ出没のニュースを目にするたび、「どうしてクマだけが悪者のように報道されるんだろう…」とかなしく、ハラハラします。
井阪さんがおっしゃった「クマは生きものである」ということ、まさにそうだと思いました。クマのことを、私たちは生きものとして扱っているでしょうか?もし、自分がクマの立場だったら?この機会に、ぜひ考えてみてもらえたら嬉しいです。

・日本熊森協会 ホームページはこちらから 

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【2024/8/5~11の1週間限定販売】
クマの親子に流れる穏やかな時間を、ゆるく優しいタッチで描きました。
人間と同じようにある家族のかけがえのない時間を、人間の勝手で壊してはならない。クマも人も、それぞれが暮らす場所で、穏やかにやさしく、豊かに生きていける社会を作っていこうという願いを込めました。

“Treat wildlife with respect(野生動物に、敬意を持って接して)”というメッセージを添えました。

チャリティーアイテム一覧はこちら!

JAMMINは毎週週替わりで様々な団体とコラボしたオリジナルデザインアイテムを販売、1点売り上げるごとに700円をその団体へとチャリティーしています。
今週コラボ中のアイテムはこちらから、過去のコラボ団体一覧はこちらからご覧いただけます!

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(広告宣伝費として支援し、予算に達し次第終了となります。)