CHARITY FOR

「犬が好きなら、一緒にやろう」。人と犬との社会参加が当たり前になる日本を〜公益財団法人日本補助犬協会

【※1/15追記】
インタビューをさせていただいたのは、2023年12月。年明けに能登半島地震が発生しました。
被災された皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

今週のコラボ先団体である日本補助犬協会さんは、有志による連合体「働く犬フォーラム」の代表団体も務めていらっしゃいます。今回の震災を受け、いち早く被災地への災害救助犬派遣のために動かれました。

チャリティーの使途について再度話し合い、今回のチャリティーの一部は、災害救助犬による捜査活動、そしてまた、被災地の補助犬ユーザーと補助犬支援のために活用させていただきます。

今週JAMMINがコラボするのは、2002年の身体障害者補助犬法の施行を機に設立された公益財団法人「日本補助犬協会」。

「犬のことが好きで一緒に生活することを選ぶ人は、それは障がいの有無や国籍、性別や年齢にも関わらず、一定数います。金魚が好きな人もいれば、動物は好きじゃないという人もいる。それも多種多様です。社会は多様性にあふれています」と話すのは、代表理事の朴善子(ぱく・よしこ)さん(59)。

「私は犬が大好きだから、一緒に生活しています。毎日一緒に過ごせることは、涙が出るくらいうれしいんです。それだけでもうれしいのに、自分の努力ではどうすることもできない困りごと…たとえば自分が聞こえない音を犬が教えてくれたら、最高じゃないですか」

そう話す朴さん。補助犬(盲導犬・聴導犬・介助犬)を育成しながら、「犬との約束」を果たすことを大切にしているといいます。
活動について、お話を聞きました。

お話をお伺いした朴さん

今週のチャリティー

公益財団法人日本補助犬協会

日本で唯一、盲導犬・聴導犬・介助犬の3種類の補助犬の育成・認定をしている団体です。「人との日々の関わりの中から、人と一緒に何かをする事を楽しみ、その場の状況に合わせて行動できる補助犬の基礎ができる」をモットーに、育成に取り組んでいます。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2024/01/15

補助犬が「心のバリアフリー」を後押し

盲導犬・聴導犬・介助犬、それぞれの役割

──今日はよろしくお願いします。最初に、団体のご活動について教えてください。

朴:
身体障害者補助犬法に定められた、盲導犬・聴導犬・介助犬の育成・認定を行う団体です。多様性を知っていただくために、3種類の補助犬に関する横断的な啓発活動も行っています。

補助犬を育成する団体は全国にいくつかあり、多くはどれか1種類の育成に特化していますが、私たちは盲導犬・聴導犬・介助犬の3種類を育成しているので、視覚・聴覚・肢体が不自由な補助犬ユーザーと共に活動しています。

左から、聴導犬マルコ(神奈川県)、盲導犬クラリー(山梨県)、介助犬ダンテ(秋田県)とそのユーザーさんたち

朴:
「障がい者に寄り添う犬といえば盲導犬」というイメージが強い日本で、多様な犬たちと暮す人がいること、また犬との関係性も柔軟性に富んでおり、犬と過ごすことでQOL(生活の質)を向上し、社会に参加する人たちがいるということ、社会を構成する人は多様性にあふれているんだということを知っていただきたいという思いがあります。
そんな人たちの社会参加を推進するために、日本補助犬協会は障害の社会モデルを肝に据えた「心のバリアフリー」を展開していて、犬たちの存在が、それを後押ししてくれています。

もう一つ、補助犬になる子犬の誕生から看取りまで、犬の生涯を通して関わることも私たちの特徴で、現役を引退した犬の老後のあり方や老犬ホームにも力を入れています。

防衛省にて「補助犬と学ぶ心のバリアフリー・セミナー」を実施した際の一枚

身体障害者補助犬法(2002年)により
補助犬とユーザーのアクセス権が確保された

2002年に補助犬法が施行される前から活躍していたベテラン盲導犬ユーザーと、施行後の新人ユーザーの皆さん(山梨県)

──盲導犬と比較して、日本で聴導犬と介助犬の育成が始まったのは、ずいぶん後になってからなんですね。

朴:
はい、2002年に補助犬法ができるまで、法律で認められているのは盲導犬だけでした。
盲導犬は、昭和53(1978)年の道路交通法の改定で規定ができました。当時、盲導犬の育成団体は日本に9つあり、私は盲導犬の訓練士・指導員として、そのうちの一つである日本盲導犬協会神奈川訓練センターの施設長として働いていました。

道路交通法は字の通り、道路の使用に関する法律です。すると盲導犬と一緒に道を歩くことはできても、一緒にバスに乗ったり、お店に入って買い物したりすることはなかなか受け入れられてきませんでした。障がいのある方が社会参加するための犬なのに、道は歩けてもどこにも入れなくては、どうしようもありません。

そこで2002年には身体障害者補助犬法が施行され、公共交通機関、スーパーやデパートなど、不特定多数の方が利用するお店に「補助犬と一緒に入ることができますよ」というアクセス権が確保されたのです。この時に、盲導犬以外にも介助犬と聴導犬が認められ、3種類の補助犬が誕生したわけです。

──そうなんですね。

元保護犬だった聴導犬パールと、ユーザーの福永順子さん。「日本補助犬協会は、保護犬を聴導犬に育成しています」

朴:
私は補助犬法ができる過程を見ていました。厚生労働省は「法律ができても、新規参入である聴導犬や介助犬をちゃんと訓練できるのか」と懸念しているようでした。そこで「盲導犬育成の実績がある私たちが、補助犬の世界を牽引していこう!」と、盲導犬だけでなく介助犬と聴導犬も訓練できる団体を、補助犬法の施行を機に設立しました。

──補助犬法の制定と深いつながりがあったんですね。

朴:
時代的な背景としては、ちょうど犬の育て方やしつけ方についての考えが大きく変わる時期でした。「もっと犬に寄り添った育成ができるのではないか?」私自身、大きな訓練センターの施設長として、沢山の犬を施設で管理する価値観について疑問を感じていた時でもありました。

補助犬法ができて、介助犬と聴導犬も加わるというタイミングで、夢を持って次に進もうと思い、同じように志を持った盲導犬ユーザーや訓練士たちと新しく団体を立ち上げることになりました。

介助犬ユーザーでもあるスタッフの安杖さん。「チェアー」の号令で安杖さんの膝の上に顎を乗せる、介助犬のフレーザー。「365日、24時間生活を共にするユーザーと補助犬には、深い信頼関係が築かれます」

仔犬ボランティアから盲導犬協会に就職、
そこで出会った聴導犬の世界

日本補助犬協会の会報誌「にっぽけん通信」 。2002年12月に発行された発会記念特別号

──朴さんはもともと、盲導犬に興味があられたのですか。この世界に興味を持ったきっかけを教えてください。

朴:
高校1年生の時に、日本盲導犬協会の仔犬を預かるボランティアをしたことがきっかけです。実家の近くに、日本ライトハウスという視覚障害リハビリセンターがありました。子どもの頃、最寄り駅に行くと、目の不自由な方がサングラスをかけて白杖を持ち、歩く訓練をしているところによく遭遇しました。

中学生の時、盲導犬を初めて電車の中で見て、「あっ」と思ったんです。「これで、あの時の人たちのお手伝いができる!」って。それで、親からは「人の命を預かるような犬は預かれない」と反対されながらも、日本盲導犬協会の仔犬の預かりボランティアに申し込み、パピーファミリーを経験しました。そんなご縁があって、大学時代に盲導犬協会から「手伝ってくれませんか」と声をかけていただきました。

当時、盲導犬の訓練は仔犬が1歳になってからのスタートで、パピーたちが訓練センターに集うのは、オープンデイ(交流イベント)の時くらいです。パピーファミリーのための社会化やしつけ教室はありませんでした。
そうすると、小さい仔犬を預かっているパピーファミリーから、パピーがほえるとか、言うことを聞かないとか、あるいは別のさまざまな相談があって、協会はその対応に頭を悩ませていたようです。

──そうだったんですね。

パピーファミリーへの委託を待つ仔犬たち

朴:
当時、しつけは「座れ」「伏せ」などと強く言ってきかせる訓練が主でした。プロがやるなら別ですが、パピーファミリーには強い訓練は難しい。素人が中途半端に強い訓練をやると、関係がこじれて、犬が本来の良さを失ってしまうんです。
私自身、パピーファミリーをした時に、協会からしつけの指導が無かったことで、パピーのしつけには苦労しました。その経験を活かし、パピーファミリーの担当として盲導犬協会で働くようになり、そのまま就職しました。

1990年当時、日本にはしつけ教室などはありませんでしたから、ヨーロッパやアメリカのアニマルセンターを訪れ、そこでやっていることを学びながら、見よう見まねで日本での活動に取り入れていきました。

その後に知り合ったのが、イギリスの聴導犬協会の設立メンバーだった獣医師のブルース・フォーグル先生でした。
私がイギリスに行くたび、ロンドンにある先生の獣医科クリニックから車を運転して、英国聴導犬協会に連れて行ってくれるんです。私もまさか自分が将来、聴導犬の育成に携わるとは思っていません。その時は「しつけ教室が見れたらいいな」ぐらいの気持ちでした。

1996年、英国聴導犬協会設立メンバーのブルース・フォーグル先生(写真右)と朴さん

朴:
ある時、そこで出会った聴導犬ユーザーの方に「日本には聴導犬はいるのか」と尋ねられました。「いません。聴導犬という存在自体も知らないと思います」と答えると「へえ、日本人には聴導犬は必要ないんですね」と言われました。
いや、そうじゃない。皆さん知らないだけで、知っていればきっと、一定数必要な人はいるはずだ。言ってみればこれは、視覚障がいのある方が盲導犬の存在を知らないのと一緒です。知らないから、選択肢さえない。日本の聴覚障がいの方に申し訳なく、恥ずかしいという気持ちを抱きました。

当時、私はあくまでも盲導犬協会の人間でしたが、自分がご縁をいただいて見聞きしてきたことで、犬と人とが社会にもっと参加できるように尽力したいという思いがありました。
まだ法律では認められていませんでしたが、ブルース先生を日本に招いて聴導犬セミナーを行ったり、盲導犬には向かないけれど介助犬の適正がありそうな子犬や訓練犬を介助犬の育成団体につなげたりしながら、日本でもっと広まってほしいと思っていました。

ブルース先生との出会いがなければ、私は聴導犬の育成をすることはなかったはずです。ですから今度は私たちが、これからの若者にチャンスを与える番だと思っています。

敷地内にあるボランティア農園で、手作り食しか食べられない犬のための無農薬野菜の収穫を教わる研修生。「補助犬の育成は、さまざまなボランティアさんに支えられています」

 

「その犬が、犬としてどうあるべきか」

老犬ホームのドッグランでくつろぐ、元介助犬のラムジー。彼は東北地方初の介助犬として岩手県を中心に活躍、10歳で引退した。引退後は担当指導員だった朴さんが引退犬ファミリーとなり、毎日一緒に協会に出勤し、日中は老犬ホームで過ごした

──その流れから、団体を設立されることになるのですね。

朴:
とにかく「犬たちに寄り添う」ことを大切に、これは違うなとか、嫌だなと思ったことは改善しながら、一つずつつくりあげていきました。
盲導犬・聴導犬・介助犬、それぞれ訓練はしっかり行いますが、関わる人が訓練士であれユーザーであれ飼育ボランティアであれ、「人が犬を意識する」ことをまず何よりも大切にしていて、そのような飼い主になってもらえるよう努力しています。

──「人が犬を意識する」とは?

朴:
本人はかわいがっているつもりでも、「犬を意識しない」方がいます。たとえば飼い主が、自分の仕事や趣味、身の回りのことに没頭して、犬のことはお構いなしで忘れてしまう。
犬は、子どもと同じです。いつでも意識してあげないといけません。犬を甘やかしてほしいとか、いつでもベタベタくっついてほしいと言っているのではありません。ただ、親が我が子にそうするように、目の前にいてもいなくても、いつでも頭の片隅に置いてほしい。「あ、寝たな。今のうちにお風呂に入ろう」とか、その子のことをいつでも意識できることが、犬を迎える人には必要なんです。

──確かに。

「訓練犬にとって、毎日の運動は欠かせません」と朴さん。写真は雪の日に、敷地内のドッグランで遊ぶ訓練犬たち

朴:
補助犬を街中で見た時、「立派だな」「かわいいな」「かわいそう」…、いろんな見え方や感じ方があります。でも動物福祉の観点からだと、そこはブレません。なぜなら「私たち人間がその犬をどう思うか」ではなく「その犬が、犬としてどうあるべきか」だから。

──なるほど。

朴:
たとえば道を歩いている盲導犬が「かわいそう」と見えるのであれば、それはその子が盲導犬だからではなく、歩いている環境が暑い夏の日だったり、たとえば交通量が多く危険な道だったりと、ハードだからではないかと思うんですね。広々とした遊歩道を気持ちよく歩いていたら、きっと「かわいそう」というふうには感じないと思うんです。

そして犬がかわいそうに見える道は、きっと高齢者や障がい者、子どもたちにとってもすごく神経を使う道だと思うんですね。そういう観点で「具体的に何が問題なのか」を見ていかない限り、本当の問題の解決には近づいていかないと思います。

駅のホームで電車を待つ盲導犬

「私には、犬との約束がある」

誕生日に、大好きないちごのケーキを見つめるラムジー。「『いちごが大好きです!』、10歳で介助犬を引退して訓練センターに戻る際、ユーザーの方のラムジーへの想いを綴ったお手紙に、そう書いてありました。写真は16歳の誕生日。訓練士が腕を振るったいちごケーキが大好きでした。2003.5.8生-2019.11.1没、16年の生涯を終えました」

──朴さんのお話を聞いていて、補助犬以前に、犬への絶対的な信頼と、犬を護りたいという愛情や責任感のような思いも感じました。どのように感じていらっしゃるのでしょうか。

朴:
私には犬との約束があります。
「犬は家庭に入るべきで、施設で飼うものじゃない」と思っていて、多頭ではなく一般のご家庭なら1、2頭、家族の一員として愛情を注ぎ、寄り添い、最期まで看取ってあげること。それが犬との約束で、そのために良いご縁、良いおうちを見つけてあげることが私の役目です。

犬は飼い主のことをいつも思っています。飼い主がどれだけ「犬が好き」とか「大事にしている」と口では言っても、犬を意識できなければ、犬はさみしさを感じるし、その関係は、犬にとって満足できないものになります。特に盲導犬や介助犬は、自分たちが育成を目的に繁殖させているわけだから、全頭、それぞれに最期まで、しあわせな看取りを迎えられるようにというのは、これはもう、絶対のことなんです。

手術を受けた後、リハビリに励む引退犬

朴:
今、日本補助犬協会を卒業し、実働する補助犬は約50頭です。
設立から21年、当然ですが毎年、役目を終えて引退する子たちも出てきます。その中で、病気や怪我などで医療が必要になることがありますが、飼い主や地域の医療事情などから、犬が適切な医療を受けられないことがあります。
また、盲導犬や介助犬となるラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーは大型の犬なので、術後のリハビリなどは飼い主だけでは難しいこともあります。そこで、医療やリハビリが必要な子が、集中して治療に専念できる老犬ホームを作りました。

先ほど、私は施設で飼育するのは反対だと言いました。老犬ホームは「日常的に医療やリハビリを必要とする引退犬の為の場所」として運営しています。なかには結果として、人生の最期の場所になってしまう子もいますが、調子が回復すれば、大好きな飼い主さんのところに帰って、家族の一員として、しあわせな最期を迎えられるように最大限の尽力をしています。

補助犬認定試験センター内の医療室。協会所属の犬を対象に、健康診断や予防接種などを行う

「犬が、その人の進むべき道を教えてくれる」

補助犬の認定審査会の様子。「日本補助犬協会は日本で唯一、3種類の補助犬を認定できる法人で、これまで38回の審査会を実施し、多くの補助犬ユーザーを社会に送り出してきました。審査のポイントは、1.補助犬とユーザーのユニットが誕生することでそれぞれに負荷がかからないか、2.ユーザーの自立と社会参加が促進されるか、3.犬のQOLが保障されるか、などです」

──補助犬法施行から20年、今の社会やペット犬の状況をどのように見ていらっしゃいますか。

朴:
私から言わせれば、全く進んでいません。
これだけペットを飼う人がいるにも関わらず、犬が社会参加しないのがまるで当たり前で疑問を感じないのは、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)だと思います。

たとえばサービエリアにドッグランが併設されたというけれど、建物やトイレには、犬も一緒に入れますか?飼い主さんは車に残してきた犬を気にしながら、急いで用事を済ませないといけないようなことが、今の時代にまだ普通にあるんです。
ペット犬の場合は、その数やしつけの問題もありますので、補助犬のようにすべての乗り物やお店に自由に入れるのは難しいとしても、たとえばペット入場OKのサービスエリアや車両を一定数、指定する等の検討は必要だと思います。

──確かに…。

朴:
犬が好きだったり思いやりがあったり、皆さんやさしい人ばかり。だからこそ、同じ地域で暮らす人や目の前の人が、もしかしたら何か困っているかもしれないということに気づきもしないのは、本当にもったいないことだと思います。「犬」を通して社会のさまざまな課題に気付いて頂けたら嬉しいと思って、この仕事をしています。

2023年11月に開催された補助犬セミナーの様子。その様子は、主催企業の海外社員にも中継された。日本補助犬協会では、「補助犬を伴った障害者の方を受け入れたいが、どのように対応したらよいか分からない」と言う声に応え、さまざまな業種の店や施設と連携して「受け入れセミナー」を開催している

──朴さんにとって、犬はどんな存在ですか?

朴:
よりどころであり、ありがたい存在です。
私は幼い頃は気が小さくて、心配性でした。だからやっぱり今でも犬に頼るし、助けられているんです。しんどいことがあった時に、なんというのかな、犬は絶対に責めてこない。いつも100%の寛容さで、こんなにやさしい存在はいません。

かわいいだけじゃなく、犬は関わった人たちに、犬を通して社会を見たり、価値観を振り返ったり、その人が考えるべきことを考えさせてくれる力があると思うんです。
人は価値観や成育歴などのフィルターを通して世界を見るので、だから見る物にいろんな色が入るんですが、犬はもっとシンプルでクリアで、無色なんですよね。だから、その子が鏡になって、その人が本来進むべき道を教えてくれるというか。
私は補助犬を通してですが、それぞれの人が、きっと犬を通して、その人が生きていくヒントや心を整理するきっかけをくれているんじゃないかなと思います。

「補助犬と学ぶ心のバリアフリー検定」の様子。「多様な人が、補助犬を介して『心のバリアフリー』を推進しています」

──読者の方に、メッセージをお願いします。

朴:
日本で、犬と社会参加することが法律で保障されている人は、3種類の補助犬ユーザー約950名です。本当に少ないですよね。
ペット犬も社会参加しやすい社会でないと、補助犬の社会参加も成り立ちません。愛犬家もそうでない方も「補助犬もいる誰もが暮らしやすい社会」に向かって、ご一緒させてください!

──最後に、チャリティーの使途を教えてください。

朴:
チャリティーは、補助犬となる仔犬の育成費、また、補助犬を引退した老犬の医療やリハビリを支えるために活用させていただく予定です。ぜひ、チャリティーアイテムで応援いただけたら嬉しいです。

──貴重なお話をありがとうございました!

スタッフの皆さんと。「多くの皆さまの応援を、よろしくお願い申し上げます!」

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

朴さんの犬への愛情と信頼、犬とともに社会で生きていくこと、犬とともに社会をよりよくしていくことへの情熱や覚悟が非常に伝わるインタビューでした。社会は、補助犬について「補助犬とユーザーさん」と枠にはめて、それ以上のことに触れない、考えようとしないようなところがあると感じました。まだまだ私たちの理解や認識を広げられる部分がありそうです。その犬と、その人と向き合うことの大切さを、改めて教えてもらいました。朴さん、ありがとうございました!

・日本補助犬協会 ホームページはこちらから

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【2024/1/15~21の1週間限定販売】
いろんなアイテムを身につけた3種類の犬を描きました。
それぞれの個性を認め合い、多様性を喜んで生きていこうという思いと、補助犬と人とが共に認められ、活躍できる社会になってほしいという思いが込められています。

“Together, we can go anywhere”「一緒なら、どこへでもいける」というメッセージは、補助犬がいることでユーザーさんの世界が広がるということだけでなく、「犬と人との社会参加を広げたい」いう思いを持つ一人ひとりが立ち上がることで、これまでに見たことのないすばらしい社会を作っていけるというメッセージが込められています。

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JAMMINは毎週週替わりで様々な団体とコラボしたオリジナルデザインアイテムを販売、1点売り上げるごとに700円をその団体へとチャリティーしています。
今週コラボ中のアイテムはこちらから、過去のコラボ団体一覧はこちらからご覧いただけます!

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