巨大な仏像として有名な「牛久大仏」の北に、障がいのある子どもたちにホースセラピーを届ける乗馬施設「ヒポトピア」があります。
「大好きな馬で、子どもたちを笑顔にしたい」。
馬も子どもも大好きという獣医師の小泉弓子(こいずみ・ゆみこ)さん(40)が立ち上げ、最初は個人的な活動として、2017年には一般社団法人となり、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所に通う子どもたちに馬を通じた療育を届けています。
ただ乗るだけでなく、馬は人とあたたかく強い絆を結び、触れ合うことによってさまざまな可能性が生まれると教えてくれたのは、小泉さんが12年を共に過ごした愛馬「ぷーちゃん」の存在でした。
昨年、30歳で亡くなったぷーちゃんの遺志と共に。
獣医師として、また障がい者乗馬のインストラクターとして「ホースセラピーを広め、正しく根付かせ、子どもたちを笑顔にしたい」と、小泉さんは今日も活動しています。
ホースセラピーについて、また活動への思いを、小泉さんに伺いました。
お話をお伺いした小泉さん
一般社団法人ヒポトピア
茨城県稲敷郡阿見町にあるホースセラピーフィールド。
馬を介して、障がいの有無にかかわらず、身体的、精神的、社会的な生活の質の向上を目的として活動しています。
INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2023/5/22
「いつもはちょっとせっかちで、力の加減が難しい彼。止まっている馬の背の落ち着いたリズム(平衡感覚)、暖かさ(触覚)、抱きつく(固有覚)などのほどよい刺激と鎮静で自律神経系が整い、とても穏やかな気持ちになります」
──今日はよろしくお願いします。最初に、ヒポトピアさんのご活動について教えてください。
小泉:
る乗馬クラブ「ヒポクリニック」、児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所「ヒポデイ」「プレスト」を持って活動しており、療育としてホースセラピーを取り入れている団体です。
馬に乗るだけでなく、馬のお手入れをする、厩舎で作業する…、馬と触れ合うさまざまな環境を提供しています。馬は大きな動物ですが、草食動物で攻撃性がなく、安心・安全な場所を好みます。また、群れの中でそれぞれ役割を持って行動するのですが、それが人間社会とも似ていて、同じような特性を持つもの同士、関係が築きやすいところがあります。話す言葉は持ちませんが、馬同士で巧みにボディランゲージを用いてコミュニケーションをとり、関係性を築きます。
──面白いですね。
ヒポトピアのお馬さん。向かって左がホイホイフェリチタちゃん、右は小泉さんが活動を始めた頃から一緒のプレストシンボリくん。「二人はとても仲良しで、いつも寄り添い過ごしていました」
小泉:
発達障がいや身体障がい、さまざまな背景の子どもたちが馬と接しますが、馬は積極的な子どもにはアクティブに、じっとしている子には一定の距離を保ちながら、相手に合わせて反応してくれます。
現在は2歳から20歳まで、大きさや品種、年齢の異なるさまざまなお馬さんがいます。セラピーの規定としては、経験値の高い10歳を超えた馬が好ましいとされていますが、乗るだけでなく触れ合ったり見たりするだけのお馬さんもいます。
乗るにしても、小さなお子さんが跨いだ時にちょうどいい背幅が狭めの馬がいいのか、あるいは寝たきりのお子さんが乗る場合に、安定した座面がとれる大きな馬がいいのか、年齢や障がいに合わせてそれぞれです。いずれにしても馬を中心に、お子さん一人ひとりに合わせた目的を立て、活動を組み立てています。
厩舎作業の様子。「奥に写っている彼女の目標は、小さな子を見守りながら声をかけたりといった他者を気にすることです。手前の二人のお子さんは、まだ感覚を入力する時期で、お部屋の木の匂いやフカフカさ、馬のうんちを見つけるなどして、さまざまな感覚を使うことを目的としています」
ブラッシング風景。「馬の暖かさを感じながら、それぞれのお馬さんの気持ちよい力加減で、毛並みに沿ってブラシをかけます」)
──具体的に、どのような効果が期待できるのでしょうか。
小泉:
私たちは「感覚統合」と「高次化理論」を支援の主軸として活動しています。
「感覚統合」は、わたしたちが日常的に使っている視覚・前庭覚・固有覚・触覚・聴覚というすべての動作の基盤となる5つの感覚を育てるものです。障がいを持ったお子さんの場合、これらの感覚が敏感な場合と鈍感な場合があり、その入力、処理、もしくは出力に何らかのつまずきを抱えていることが少なくありません。一人ひとりのつまずきがどこにあるのかを探り、そこに合った感覚や刺激を提供することで、その統合を助けます。
大会の練習中一枚。「予定が分かっていないと落ち着かないお子さんのために、本番と同じ流れを体験してもらっているところです。本人ができることは自分で、少し手助けをすることでクリアできる課題設定をして、できたときの喜びや達成感を味わえるようにしています」
小泉:
「高次化理論」も目的はここに近いのですが、子どもたち一人ひとりの発達を、感覚入力水準や感覚運動水準、知覚運動水準といった8つの水準にわけており、お子さまの発達段階がどの水準にあるかをアセスメントして、その水準に必要な感覚や療育を提供します。
たとえばですが、ADHDのお子さんはじっとしていられずに動き回ります。これは実は多くの場合、「動き回ることで必要な刺激を入れている」と言われています。馬を通して上手に感覚を補い、刺激を入れてあげられたら、落ち着いて一緒にいられるようになります。
──そうなんですね。
小泉:
あるいは自閉症のお子さんは、触覚過敏で触ることにつまずきがある子が少なくありません。
乗馬によってさまざまな感覚を補うことができますし、お手入れの際に馬に触れたり、さまざまな道具やブラシに触れる事で、「柔らかい」「あたたかい」「ふわふわしてる」などといったいろいろな感覚がその子の中に入力されています。この意識下での「入力」が非常に大切で、本人が受け入れられる感覚の幅を、少しずつ広げていきます。
「子どもたちの『やってみたい』を全力で応援し、手伝い過ぎることはせず、できることは自分でしてもらうようにしています。そわそわしながらも、スタッフは大きな心で見守ります」
仲良し3人組のレッスン。「いつもは自分が主体になってしまうお子さんでも、馬を介すと、仲良く順番を決めたり手伝い合ったり、活動を話し合って決めたりと、協調性を育みます」
──肉体的な効果はいかがですか。
小泉:
馬の背中は数字の「8」の字に揺れます。これは人が歩く時の骨盤の動きと似ており、リハビリにつながると言われています。
体に麻痺があって自分で立ったり歩いたりすることが難しいお子さんでも、適切なリハビリと乗馬で、体幹やバランス感覚を鍛えることができます。重症心身障がいで寝たきりのお子さんも、さまざまな乗り方で、普段は使わない筋力を鍛えられます。
また、乗馬によって前後に揺れる動作が脳幹を刺激し、覚醒が低いお子さんの覚醒を上げる効果もあります。活性因子が出て、脳のネットワークをつなげる効果もあります。
乗馬により、体がゆっくりと同じリズムで前後に揺れます。そうすると腸腰筋が緩み、リラックスし、幸せのホルモンである「オキシトシン」を分泌しやすい環境が作られます。
「こちらは『スーパーマン乗り』と言って、座位をとるための筋肉を鍛えるための乗り方です」
小泉:
こういったこともお子さんの症状や目指すところによってさまざまで、一人ひとりに合わせて、どんな馬に乗るのか、どう乗るのか、どんな速さで乗るのかによっても、本当にいろいろな刺激を作り出すことができるのです。
──すごいですね。
小泉:
馬に触れることは、子どもたちの自信や満足感につながっていくと思っています。乗ってみたいならもちろん乗れますし、それだけに限らず、触ってみたいならお手入れを手伝えるし、ただ見ていることもできるし、絵を描くこともできます。さまざまな関わり合いを持てるのが馬のいる環境であり、馬の良さだと思います。
子どもたちの大好きな秘密基地の警備役として、ポニーのシルフィーちゃんが出動!
重度の障がいのある子どものレッスン風景。「普段車イスで生活をしている彼女。自分で座ることを練習中の彼女をサポートする、奥が作業療法士、手前が理学療法士です」
──一人ひとりにあわせた療育的なアプローチと、そこにどう馬を絡めていくかということについては、子どもの体の構造や成長、障がいなどに対する、かなり専門的な知識も必要なのではありませんか。
小泉:
放課後等デイサービスには保育士と児童指導員の資格が必要です。そこにプラスして、理学療法士、作業療法士、音楽療法士、看護師などの資格を持つスタッフが、それぞれに専門性を発揮して関わってくれています。
馬に関しては、私は獣医師として、またPATH Intl.(Professional Association of Therapeutic Horsemanship International)という障がい者乗馬の国際免許も取得しています。馬のお世話を専門とする厩舎のスタッフは現在4名在籍しており、うち2名は乗馬インストラクターの資格も持っています。
部内大会「ヒポリンピック」にて、参加した皆さんとの集合写真
小泉:
未就学児は保育士の視点から、重度心身障害児や肢体不自由のお子さんは理学療法士や作業療法士の視点から、「こういうことができないか」という内容を受けて、馬の専門的な視点から、「だったら、こういうことができるよ」を話し合いながら進めていきます。一人が全てを持ち合わせるのは難しいし、一つしか見ていないと、支援として見逃しがあるかもしれません。医療と同じで、チームを組むことが大事で、一人ひとりのお子さんに合った、いちばんいいものを届けたいと思っています。
──馬のもとに、たくさんの思いを持った方が集まってきていらっしゃるんですね。
小泉:
たくさんの方と触れ合うので、馬たちは普段からいろんなものを見たり経験したりしておく必要があります。「こんなことが起きるかもしれない」と予測できることは、事前に練習しますし、馬たちがストレスを溜めないためにも、状況に慣らすためのお世話は必須です。
馬と人にももちろん相性がありますし、一頭ずつ性格も異なります。個性や適正を理解しながら、馬との約束作りをしていくことが日々の糧になっていきます。
馬の訓練風景。「活動中の物音や物に驚かず、安全な活動ができるように、馬たちの前でさまざまな音を立てたり、ものを見せたりします」
ヒポトピアで、人を乗せる馬では一番小さなポニーのシルフィーちゃん。「小さなお子さんは最初はシルフィーちゃんに乗ることが多く、とても頼りになる、働き者の女の子です」
──具体的な効果の事例を教えてください。
小泉:
脳性麻痺で通っていたお子さんは、歩き方に癖があり、まっすぐの姿勢を取れないので背中がどんどん曲がってきていました。本人に「真っ直ぐ」の感覚を身につけてもらうための乗馬レッスンを行いました。乗馬以外の影響もあるかもしれませんが、本人が「真っ直ぐ」を認識できたことで、背中は見てわかるほどに真っ直ぐになりました。
──すごいですね。
小泉:
別のお子さんは、自閉症で、最初に来た時は全く発語がありませんでした。基礎感覚の中でも平衡感覚と触覚に過敏さと鈍麻さがあり、どちらかというとぼんやりと宙を見つめ、視線が合うこともあまりありませんでした。しかし特定の刺激には大きな反応を示していたので、「覚醒を上げる」ことを目標に、アクティブな活動に取り組みました。
ヒポトピアでいちばん力持ちの女の子、むぎちゃん。「体重も600キロ以上あり、おやつのおねだりがとっても上手です」
小泉:
基礎感覚を整えた上で、学習につながるような声がけやレッスンを行いました。こちらが話した単語を口に出して真似してもらったり、感じたことを文字にしてもらったりしながら、言葉の概念を理解してもらったり、「コミュニケーションをとることは楽しいことなんだ」と認識してもらうように意識しました。
2歳ぐらいまでは「馬」ぐらいしか話さなかったのですが、通って2年になる今では、たくさんおしゃべりをしてくれるようになりました。
──そうなんですね!
小泉:
普段のこういった活動を助けてくれているのは、お馬さんたちです。コミュニケーションをとることや力加減の調整が難しいお子さんに対しても、攻撃したり逃げたりすることなく、馬たちは優しく対応してくれます。
私が思うに、安心安全な場所を約束し、仲間だよと伝えているからこそ、お馬さんたちはこれが自分の役割だと認識して、活動に臨んでくれているのではないでしょうか。
大好きなハンナちゃんと外乗りを楽しむ男の子。自然と笑顔があふれる
小泉さんの大好きな相棒「ぷーちゃん」とコンビニへ買い物へ出かけた時の一枚。「ぷーちゃんとは友達とおでかけする感覚で、本当にいろんなところへ行きました。写真は9年ほど前、コンビニにいるところを友人が撮影したものです」
──小泉さんはなぜ、この活動を始められたのですか。
小泉:
祖父が馬を眺めるのが好きで、小さい時から馬のいる場所によく連れていってもらいました。北里大学獣医学部に入学し、そこで馬術部に入りました。
子どもも好きで、北里大学病院の小児病棟で、入院中の子どもたちに絵本の読み聞かせをするボランティアもしていたのですが、重度の病気の子どもたちを見ていると、1日1日がいかに尊いものであるかを感じました。「子どもたちに何か特別な1日をプレゼントできないかな」と思って、馬を見せてあげたことがあったんです。それがきっかけで、「自分の大好きな馬で、子どもたちを笑顔にしたい」という夢を抱くようになりました。
在学中に障がい者乗馬と出会い、卒業後はホースセラピーを実践する病院で勤務したのち、乗馬インストラクターの資格を取って乗馬クラブに勤めました。その間にアメリカに行かせていただき、障がい者乗馬の免許を取りました。
2013年、活動を始めたばかりの頃の一枚。「皆で順番に馬に乗り代わりながら、外乗りを楽しんでいるところです。花を摘んだり、川で遊んだり…子どもたちは馬のいる景色を当たり前に、一緒に楽しんでいました」
小泉:
2013年に「Uヒポクリニック」を立ち上げて個人で活動を始めました。いろんな方がボランティアで手伝ってくださり、すごくやりがいもありましたが、仕事が休みの日にしか活動ができず、このままでは発展性がないし、もっともっとたくさんの方にホースセラピーを正しく広げていくためにと、2017年に社団法人として再スタートを切りました。
──小泉さんをそこまで突き動かしたものは何だったのでしょうか。
小泉:
何がそうさせたのが、自分でもわからないんです(笑)。
ただ、昨年(2022年)に亡くなったプレストシンボリくんという馬との出会いは、馬と人との可能性を考える大きなきっかけになりました。
ぷーちゃんのお世話をする女の子。「彼女は麻痺があり、特に下肢がうまく使えません。それでも一生懸命に背伸びをしてお手入れをしています」
小泉:
ぷーちゃん(プレストシンボリくんのニックネーム)は、個人で活動を始めた時に譲っていただいた一頭の馬で、その時すでに18歳でした。彼と私は、いつも何をするにも一緒でした。雪の日に車が動かず、ぷーちゃんに乗って出社したこともあります(笑)。ぷーちゃんと過ごす日々のちょっとした時間が何よりも特別で、幸せでした。
ぷーちゃんと一つずつ活動を築いていく中で、馬はこんなにも人を支え、助けてくれるのだと彼から教えられました。人と馬は、ここまで深い関係性を築くことができるのだと。こちらの思いを返してくれたり、感じたことを教えてくれたり、ぷーちゃんは私にとってパートナーであり、先生のような存在でした。
ぷーちゃんとの関係性が強くなればなるほど、一緒にいる幸せを感じれば感じるほど、次第に年をとっていくぷーちゃんが、乗れなくなっても皆から必要とされるために、私が感じているこの幸せな気持ちを、皆にも感じてもらいたいと思うようになりました。
ぷーちゃんに出会わなければ、馬がこんなにも素晴らしいとは気づかなかったかもしれません。乗る以外にも、活動の中でさまざまな馬との関わりにこだわるのは、ぷーちゃんが教えてくれたことでもあるんです。
──ぷーちゃんと、二人三脚でやってこられたご活動だったんですね。
小泉さんとぷーちゃん。「2020年10月、カメラマンの方に撮っていただいた写真です。長年一緒に歩いていると、足をあげるタイミングも揃ってくるのですね。この時期は本当に気持ちが通じてきて、また歳を重ねているのを実感してきた頃で、毎日が愛おしい時間でした」。二人で描いた夢に向かって、これからも歩んでいく
今年1月に生まれた、愛娘のつぐみちゃん。「お腹の中で7ヶ月まで、ぷーちゃんの背に揺られ、見守られ、ぷーちゃんが亡くなった後、3ヶ月で産まれてきました。ぷーちゃんが遺していってくれたものはたくさんで、それを今いる馬たちへと生かしていくこと、思いはこのように継がれていくのだと教えてくれたぷーちゃん。共に過ごした今までの時間の美しさを教えてくれたぷーちゃんにちなんで、娘の名前は『つぐみ(継美)』と名付けました。私にとって娘もまた、ぷーちゃんが遺していってくれた大切なものの一つです」
小泉:
ぷーちゃんは昨年10月、30歳7ヶ月で亡くなりました。12年間の彼と過ごした時間の中で、彼から教えてもらったものが本当にたくさんあって、今、牧場にいる12頭の馬たちにも、それを継いでいかないといけないと思っています。
私は40歳になりますが、馬といる時間が大切で仕事ばかりしていて、まさか自分が結婚するとも、子どもを産むとも思っていませんでした。しかし活動を通じて今の旦那さんと出会い、お腹の中に赤ちゃんがいることがわかった時に、ぷーちゃんはおじいちゃんになって、少しずつ弱って亡くなっていくと思っていましたが…、あれっと思った翌日には、空に旅立ってしまいました。
──そうだったんですね。
ヒポトピアの風景。「子どもたちがこわいと思わないように」と、お墓ではなく敷地の中のあちこちに、ぷーちゃんの思い出が散りばめてある
小泉:
ぷーちゃんはきっと、すべてをお見通しだったんだと思います。
私に新しい家族と命ができたのを見て、安心して旅立ったのかなと…。ぷーちゃんからもらったもの、受け継いだものがあまりにもたくさんあって、そのどれもが本当に美しくて。彼が生きてきた証を、次へとつないでいきたいと思っています。
──ヒポトピアには、人と関わり、幸せにしたいというぷーちゃんの思いもたくさん詰まっているんですね。
敷地内に建設中の、誰もが遊べるインクルーシブ公園につく予定の手形アート。「公園作成にご協力いただいた方やヒポトピアをご利用くださっている方たちの手形です。この中にぷーちゃんと、ぷーちゃんの手形の中に、つぐみちゃんの手形があります」
お天気の日の道草。「馬は乗ることもできる相棒ですが、乗り物ではないので、道草は重要です。ついつい、馬たちの喜びそうな美味しいコースを選んでしまいます(笑)」
──最後に、チャリティーの使途を教えてください。
小泉:
チャリティーは、麻痺など肢体不自由の子どもたちが馬に乗りやすいようにする台や、クラブ内で快適に過ごせるように、スロープを作成するための資金として活用させていただきたいと思っています。
馬と人の幸せと豊かさのために、ぜひ応援いただけたら幸いです。
──貴重なお話をありがとうございました!
ある日のヒポトピアにて。「馬のチームとデイチームのメンバー、ポニーのゆめちゃん、シルフィー、かわいいもう一頭⁈の集合写真です」
インタビューを終えて〜編集後記〜
はじめましてのお打ち合わせ、そして今回のインタビューは、小泉さんのご出産を経ての開催となりました。
ヒポトピアのお馬さんたち、そこに流れる穏やかな空気、優しい風、そして何よりも、小泉さんの側で、ずっと共に活動をしてきたぷーちゃんの温かい気持ちを強く感じるインタビューでした。姿は見えなくても、命は必ずつながれていくのだと思いました。
馬に触れて元気をもらうように、私たちも馬のように、誰に対しても何に対しても分け隔てなく、優しい目で世界を見ることができるでしょうか。
【2023/5/22~28の1週間限定販売】
穏やかな表情の馬と月を描きました。
雲の間から覗く月のように、人の心をやさしく見守り、寄り添う馬の、神秘的で純粋無垢な佇まいを表現しています。
“You are the only version of you to ever exist in the universe(あなたは、宇宙で唯一無二の存在)”というメッセージを添えました。
JAMMINは毎週週替わりで様々な団体とコラボしたオリジナルデザインアイテムを販売、1点売り上げるごとに700円をその団体へとチャリティーしています。
今週コラボ中のアイテムはこちらから、過去のコラボ団体一覧はこちらからご覧いただけます!