CHARITY FOR

「失敗しても大丈夫」。アウトドアの力で、児童養護施設の子どもたちの未来に種をまく〜NPO法人みらいの森

日本には今、児童養護施設で暮らす子どもが約3万人います。高校卒業の年齢になると施設を退所し、進学や就職の道に進まなければなりません。

しかし、守ってくれる後ろ盾がないまま社会に出て、環境の変化についていくことが難しい子どもたちが少なくない現実があります。進学したうちの23.4%の子どもが中退し、就職した1年3カ月以内に41.5%の子どもが離職しているのです(認定NPO法人ブリッジフォースマイル「全国児童養護施設 退所者トラッキング調査 2022」より)。

「自然を楽しみながら、子どもたちに“社会で生きる力”を身につけてほしい」。
そう語るのは、今週JAMMINがコラボするNPO法人「みらいの森」共同設立者であり副理事、カナダ人のジェフ・ジェンセンさん。みらいの森では、自然と触れ合う機会が持てない児童養護施設の子どもたちを招待して、キャンプを実施しています。

今回は、ジェフさんと、エグゼクティブ・ディレクターとしてキャンプのプログラム企画運営やファンドレイジング、PRを担当する岡(おか)こずえさんに、活動内容や秘めた想いを伺いました。

(お話をお伺いしたジェフ・ジェンセンさん(写真右)と、岡こずえさん(写真左)。中央のToshiさんと一緒に、それぞれの個性と強みを生かしてプログラムをつくり上げている)

今週のチャリティー

NPO法人みらいの森

児童養護施設で暮らす子どもたちに、アウトドアプログラムを通じて生涯の糧となる体験、社会に出た時に必要となる「生きる力」を身に着け、幸せな実りある成長をサポートするNPO法人です。

INTERVIEW & TEXT BY TAISUKE KOBAYASHI
RELEASE DATE:2023/03/20

子どもたちの個性を輝かせる
自然のアクティビティを提供

(わくわくと緊張のキャンプ1日目。「中にはテント泊が初めてのキャンパーもいて、そんな時は参加経験のあるキャンパーが心強い存在に!リピートして毎年参加してくれる子もたくさんいます」)

──今日はよろしくお願いします。最初に活動について教えてください。

こずえさん:
私たちは児童養護施設に住む子どもたちを対象にしたアウトドアプログラムを企画運営しています。
プログラムは3つ。まず1つが「宿泊型プログラム」です。4泊5日のサマーキャンプでは、キャンプ場でテント泊をしながら、ハイキングや沢登り、キャンプファイヤーなどのアクティビティを行います。

2つ目が「日帰りプログラム」です。「色んな体験をし、色んなことを感じてもらいたい」との思いで、ラフティングやきこり体験など、毎月さまざまな企画を行っています。

3つ目が「リーダー実習プログラム」です。キャンプの対象は小中学生ですが、これは高校生が対象です。自立を間近に控える中で、他人とのコミュニケーションの取り方や、プロジェクトのマネージメントを経験してもらいます。

(夏を満喫できる大人気プログラムの1つ、多摩川でのラフティング。「タイミングを合わせてラフトを進めるのはチームワークが試されます。みんな楽しそう!」)

──どうしてキャンプを実施しているのですか?

ジェフさん:
みらいの森が掲げるミッションは「児童養護施設で過ごす子どもたちに、生きる力を身につけてもらうこと」です。
背景や文化の違いがあっても、自然の中では人はみな平等です。普段施設で暮らす子どもたちに、プログラムを通して色んなことにチャレンジしてもらいたい、生きるために大切な自信や自己肯定感を養ってほしいと考えています。「アウトドア」は、その実現のためのひとつのツールです。

こずえさん:
それ以外にも、みらいの森には、「ダイバーシティ」と「ロールモデル」というツールがあります。
キャンプに参加されるボランティアの方は、国際色豊かな皆さんで、経歴も仕事もさまざまです。色んな人と触れ合う中で「世界は広い。私も自分らしく生きていいんだ」と感じてもらえたらいいな、と思っています。

また、施設の中だけではどうしてもさまざまな将来のイメージを持つことが難しいです。そこで私たちの活動を通し、ポジティブなロールモデルと触れ合う機会を作ることで、子どもたちの選択肢を増やすきっかけになりたいと思っています。

(みらいの森の活動に欠かせない、愉快なキャンプスタッフ。「さまざまなバックグラウンドがあるからこそ生み出されるチームワーク。子どもたちも新鮮に感じるようです。スタッフは、安心して失敗できる、自分を出せる雰囲気作りを大切にして子どもたちに接します。まずは楽しく!楽しくないと何も始まらない!」)

自然の中でしか身につけられない、
大切なものがある

(雪プログラムにて、「雪山を手をつかずに登れるかチャレンジ」をリードするジェフさん。そこに自然があるだけで、何でも楽しいチャレンジになる)

──ジェフさんは、どうしてこの取り組みを始めたのですか?

ジェフさん:
僕はカナダ人です。育ったバンフという街は自然が豊かで、小さい時から、クライミング、スキー、カヤックなどさまざまなアウトドアが身近にありました。自然とともに生きてきて「自然が持つ力」というものを信じていたんです。

例えば、山登りはとても危険です。しかし、それを乗り越えて頂上に着いた時「僕は頑張ればできるんだ」と成長するきっかけになります。壁を越えられず、引き返す経験もすごく重要です。失敗から学ぶことはたくさんあります。自然の中でしかできない経験があると、私は信じています。

(「子どもたちの”常識”が通じないジェフは、みらいの森のマスコットキャラクター的存在。子どもたちはジェフからの問いかけに、考え、成長します」)

「多くの子どもたちを招待したい!」が
きっかけで知った、児童養護施設

(カナダ出身のジェフさんは、日本のアウトドアも大好き。ウルトラライト(必要最小限の軽い荷物)で、雄大な大自然でたくさんの時間を過ごす)

ジェフさん:
僕は最初、イングリッシュアドベンチャーという会社で、一般家庭の子どもを対象にしたサマーキャンプの運営をしていました。仕事にやりがいを感じていたのですが、次第に「ここに来られない子どもたちにも、自然の中で成長する体験を届けたい!」と考えるようになったんです。

実は、私の母も里親家庭で養子として育っていたこともあり、児童養護施設の子どもたちをサポートするNPOとつながった時にご縁を感じ、招待することにしました。それでNPO法人化する2年前の2011年から、施設の子どもたちをキャンプに招待しています。

(ジェフさんと母親のカレンさん。「やさしく、尊敬する彼女も、サポートを必要としている人たちを支えるコミュニティをつくり上げ、活動しています」)

──こずえさんは唯一の常勤スタッフとのことですが、どうしてみらいの森に参加されたのでしょうか?

こずえさん:
母が子ども関係のNPOで働いていて、大変そうだけど、やりがいがあって楽しそう、と感じていたんです。あと大学で学んだアウトドア教育が面白くて、交換留学で1年間、野外教育が有名なスウェーデンのストックホルムに滞在して、実際に大自然の中で子どもたちを育むという経験をしました。

帰国後に日本でも似たことがしたい、と思った時に紹介してもらったのがイングリッシュアドベンチャーでした。そのまま入社し、2015年にNPOとして完全に独立するタイミングでみらいの森に移籍しています。

(サマーキャンプ最後の夜を締めくくるキャンプファイヤー。「キャンプファイヤーはとても特別な時間。キャンパー、職員さん、スタッフも含めた参加者全員が、サマーキャンプでの1番の思い出をみんなの前で発表し、薪を1本火にくべます。他の人たちの感想や思い出を聞きながら、このキャンプのことを大切に心に刻み、その学びが、未来の日々の生活につながることを願っています」)

「相手の立場に立って
いろんな文化や価値観を受け入れてほしい」

(非日常のキャンプ生活の中では、普段の生活では体験できないこともたくさん。普段と違うことに戸惑ったりわくわくしたり…、キャンプスタッフは子どもたち一人ひとりに寄り添う)

──キャンプでは、具体的にどういったプログラムをされるのでしょうか?

こずえさん:
4泊5日の宿泊プログラムでは、1日目はオリエンテーションがメインです。複数の施設の子を招待するので、互いを知ってもらいます。それでご飯を食べて、1日目の夜はマシュマロを焼いて、これからのキャンプ生活のわくわくを盛り上げます。

2日目は沢登り、3日目はハイキングや「ワールドツアー」を行います。キャンプボランティアさんは国際色豊かな方が多いので、ワールドツアーと称して自分の国を紹介してもらうんです。

(スタッフの個性やお国柄が表れる「ワールドツアー」。「伝統的な手遊びやお菓子、ダンスなどさまざまな文化に触れ、世界は広く、いろんな国と文化があることを子どもたちは発見します」)

こずえさん:
ここで子どもたちには、相手の文化へのリスペクトを大切にしてもらうようにしています。一度、メキシコの酸っぱいマンゴーを用意したのですが、中には口に合わない子どももいます。でも「まずい」と否定せず、相手の立場に立ってどう伝えればいいかを考えてもらうんです。
4日目、最後の夜はキャンプファイヤーでクライマックス、というのが大きな流れです。

──お風呂やご飯はどうするんですか?

こずえさん:
お風呂はシャワーで、ご飯はキッチン担当のスタッフと子どもたちや高校生が協力して作ります。子どもたちは、自分の使ったお皿を洗うなど、後片付けを自分たちで責任を持って行います。

ジェフさん:
キャンプ中に1回だけ、ご飯をみんなで一緒に作る野外調理のアクティビティがあります。その時に作るのはダッチオーブンで焼いた大きな丸鶏です。とってもおいしいですよ。

(キャンプのお楽しみのひとつは、やっぱり料理!「調理をあまりしたことがない子も、包丁や味付けなど、たくさんチャレンジします。自分たちで作った料理は、嫌いな野菜も不思議と美味しく食べられちゃうこともあります」)

こずえさん:
プログラムを通して「施設ではできない体験をしてほしい」という思いがあるので、食事も普段施設では食べる機会の少ないブリトーやシチュー、オートミールといったインターナショナルな料理を出すこともあります。

──日帰りの場合はどういったプログラムをされるのでしょうか?

こずえさん:
日帰りプログラムは、企業協賛というかたちでスポンサー企業さんに協賛いただき、さまざまなアクティビティ を実施しています。企業からもボランティアとしてスタッフの方に参加していただき、子どもたちにとっても、普段とは違う大人と触れ合えるのは新鮮で、とても楽しそうです。

みらいの森は非営利活動法人です。アウトドアプログラムは、児童養護施設さんへの金銭的な負担はなく、活動費用は全て寄付金・助成金となります。多くの企業様にご支援いただいています。

──1回の活動で、何人くらいの子どもたちが集まるんですか?

ジェフさん:
コロナ前は複数の施設から40人くらい集まっていたのですが、コロナの感染拡大があってから、少人数で実施しています。子どもの参加数が減ったのは残念ですが、より親密な繋がりは継続できたと思います。2023年4月からは、複数の児童養護施設合同でのキャンプを再開する予定です。

(企業協賛プログラムでは、社員がスタッフとしてプログラムに参加し、子どもたちと触れ合う。子どもたちにとって、学校の先生でも施設の職員でもないさまざまな大人との交流は視野を大きく広げると同時に、参加した社員の方たちからは「前回のプログラムで一緒だった子どもたちとの再会が嬉しかった」「1日中楽しそうに走り回る、子どもたちの元気あふれる姿が頼もしかった」といった感想が聞かれる)

施設の職員さんもキャンプに参加し
「キャンプマジック」の実現を一緒にサポート

(非日常の環境で、仲間に応援されて勇気を出すキャンパーもたくさん。1人だったらできないかもしれない、でも応援が力となって、みんなのカウントダウンに合わせ、思い切ってジャンプ!)

──ジェフさんやこずえさんも、毎回キャンプに参加されるんですか?

こずえさん:
私とジェフさんと、もう一人のトシというスタッフがいつも参加しています。ジェフさんはマスコットキャラクター的な存在で、子どもたちからとても人気者なんです。

あとはキャンプボランティアの方にご協力いただいています。みらいの森では、子どもを「キャンパー」、引率される施設の職員さんを「ビッグキャンパー」、スタッフを「スーパースタッフ」と呼びます。最後にはみんな仲良くなって「また会おうね」と言えるくらいの継続的な関係を築いています。

(きこり体験プログラムの一コマ。「森の中でスタッフと共に自然に触れ合い、きこり体験を通して視野を広げます。新緑や紅葉など、季節によって雰囲気の違う森はとても魅力的です」)

──児童養護施設の職員さんもプログラムに参加されるんですか?

こずえさん:
そうなんです。職員さんの参加は、私たちがすごく大切にしていることです。
みらいの森では、キャンプの中で普段できないことができるようになることを「キャンプマジック」といいます。例えば、誰に対してもあいさつができるようになる、人前で大きな声で発表できるようになるといったことですね。こういったキャンプマジックを日常生活につなげて、自分の力にしてもらいたいと思っています。
職員さんは、子どもの自立を一緒に育むパートナーとして参加してもらいます。

──職員さんは、普段と同じ立ち回りをされるのでしょうか?

こずえさん:
いえ、みらいの森ではお世話をせず、自立をサポートする立場に立ってもらいます。私たちと一緒に、子どもたちが自分で考え行動できる状況をつくり上げます。

ジェフさん:
みらいの森では、ビッグキャンパーにも色んなプログラムにチャレンジしてもらいますよ。

(メキシコのフェイスペインティングを、最初に「やりたい!」と手を挙げてくれたビッグキャンパー。その思いに答えるべく、真剣にペイントするメキシコにルーツのあるキャンプスタッフ。そしてドキドキ見守るキャンパーたち)

できてもできなくても
みんなで一緒に「We did it!」

(涙あり、笑いありのキャンプ5日目の最終日。最後に、お世話になったキャンプサイトに向かって、皆で「We did it!」。なんとも頼もしい後ろ姿)

──あたたかい雰囲気の中で、参加する子どもたちにも変化があるのではないでしょうか?

ジェフさん:
たくさんあります。シャイな子が人前で話をしたり、胸を張って歩くようになったり。そういう姿を見て、僕自身いつも感動しています。
僕たちはひとつのプログラムが終わる時に「We did it!(僕たちはやったんだ!)」とみんなで言うんです。最初は恥ずかしくても、慣れてくると子どもたちも楽しんで言ってくれますね。

──「We did it!」はいい言葉ですね。

ジェフさん:
プログラムを達成できてもできなくても、「We did it!」なんです。アクティビティの達成が目的ではありません。みんなで一緒に取り組むこと、チャレンジしてみることが大切だと思っています。

(子どもたちが自身でチャレンジするかどうかを決める「チャレンジバイチョイス」、活動に自主的に参加し、体験をより有意義なものにする「アドベンチャーウェーブ」など、限られた時間で最大限のインパクトをつくれるように、子どもたちのニーズに沿ったプログラム構成を用意している)

こずえさん:
ただ楽しいだけではなく、時には自分の行動を振り返ることも必要です。
受動的に取り組むのではなく、「今日は何キロ歩く?」「どういうチャレンジがしたい?」という話をプログラム前にしてから、チャレンジします。それでプログラム後に「実際どうだった?」「何があった?」という話をすると、自分の体験として身についていきます。

施設の子どもたちは、失敗を恐れることが少なくありません。ですが、プログラムの中で「失敗は悪いことじゃないんだ」と体験してもらい、自立のスキルを身につけてもらえるといいなと思っています。

私たちとしては、ハイキングで頂上に行けなくてもいいんです。道中にドラマがあって、子どもたちの何か学びになるのなら、それで全然オッケーなんです。子どもたちの未来に色んな種まきができたらいいな、と思っています。

(スノープログラムにて。「普段目にすることのない一面銀世界を満喫するキャンパー。アウトドアプログラムでは、キャンパー1人1人に寄り添って、子どもたちの成長を見守っています」)

チャリティーは、施設の子どもを
キャンプに招待する資金として活用されます

(ジェフさんが考え出す「ジェフチャレンジ」も子どもたちに大人気。「無事やり遂げた時の子どもたちの表情はとても誇らしげです。その表情を見て、ジェフも一緒に笑顔に」)

──今後の展望を教えてください。

ジェフさん:
みらいの森の拠点となるような、アウトドアセンターを作るのが夢です。
キャンプ場だけじゃなく、社会的養護について発信できるような場所ですね。みらいの森で思い出をたくさん作って、将来その子が大人になった時、自分の子どもを連れて来られるような、そんな場所を作りたいです。

こずえさん:
2023年で10周年を迎えて、施設を卒業して、大学生や社会人になった子が手伝ってくれることも増えました。これからも多くの子どもたちに寄り添えるよう、末長く活動していきたいです。

──最後にチャリティーの使い道を教えてください。

こずえさん:
今年の春から、コロナのために中止していた、複数の児童養護施設合同でのサマーキャンプを復活させる予定です。チャリティーでご支援いただいたお金は、サマーキャンプに子どもたちを招待する資金として活用させていただきます。

──貴重なお話をありがとうございました。

(2023年1月、新潟で行ったスノープログラムにて。「ビッグキャンパー、スポンサーさん、ボランティアさん、みらいの森スタッフ大集合、そして「We did it!」。たくさんのみなさまからのサポートがあって、活動を継続することができています」)

“JAMMIN”

インタビューを終えて

ジェフさんもこずえさんも、とってもあたたかい方でした。

僕自身、学生時代にサマーキャンプのサポートのアルバイトをしたことがありますが、短期間のうちに子どもが成長する姿を見て、感動したのを覚えています。世界は想像していたよりも広いんだと、少しでも多くの子どもたちに知ってもらえるといいな、と感じました。

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【2023/3/20~26の1週間限定販売】
大自然の中、太陽に向かって一艘のボートを漕ぐ人の後ろ姿と、前に座る犬を描きました。
みらいの森さんが提供するアウトドアでのさまざまな体験、子どもたちへの明るく前向きな寄り添いが、子どもたちが自らの道を切り拓き、前へ進んでいく時の大きな力になる様子を表現しています。

“Change begins in the outdoors”、「アウトドアという舞台で、子どもたちの変化のきっかけを」というメッセージを添えました。

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JAMMINは毎週週替わりで様々な団体とコラボしたオリジナルデザインアイテムを販売、1点売り上げるごとに700円をその団体へとチャリティーしています。
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