CHARITY FOR

「動物たちの置かれた悲惨な状況に、終止符を」。杉本彩さんの「使命」〜公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

女優の杉本彩(すぎもと・あや)さん(54)が2014年に設立した「動物環境・福祉協会Eva」。
「Eva」はラテン語で「命あるもの」という意味。“Every Animal on earth has a right to live(地球上のすべての動物は、すべて等しく尊く、生きる権利がある)”という、団体のメッセージから頭文字をとった団体名でもあります。

「動物は、人生の最大の伴侶であり、大切な存在」と語る杉本さん。動物と共に暮らす中で、多くのことを教えられ、救われてきたといいます。

「これまでの芸能活動で、多くの方に顔と名前を知っていただいているという強みを生かして啓発活動を行い、動物たちの悲劇を終わらせることが、私の使命」と話す杉本さん。

活動について、そして日本の動物福祉の現状について、お話を聞きました。
この年末、ぜひ皆さんの身近にもいる動物たちのこと、彼らの置かれた状況や彼らの気持ちを、考えていただけたらと思います。

(お話をお伺いした杉本さん)

今週のチャリティー

公益財団法人動物環境・福祉協会Eva

日本の動物福祉の向上を目指し、人と動物が幸せに暮らせる社会の実現を目指して活動しています。

INTERVIEW & TEXT BY MEGUMI YAMAMOTO
RELEASE DATE:2022/12/26

「日本の動物福祉を向上したい」。
知名度を生かして活動を続ける

(啓発活動に力を入れている。写真は2022年12月、兵庫県尼崎市でのシンポジウム「高齢者とペット問題を考える」にて講演する杉本さん)

──今日はよろしくお願いいたします。最初に、団体のご活動について教えてください。

杉本:
動物愛護団体には、大きく分けて2種類あります。
一つは、直接動物を保護する団体と、啓発を中心に取り組む団体です。私たちは後者の啓発活動を中心に行う団体です。

保護については、本当に多くの団体さんが日々頑張ってくださっています。
日本の動物福祉の向上のために、私はこれまでの芸能活動で多くの方に顔と名前を知っていただいているという強みがあったので、それを生かして啓発活動を行うことが使命ではないかと思いました。国会や行政への働きかけ、全国各地での講演や、子どもたちに命の大切さを伝える授業も行っています。

同時に、劣悪な動物虐待の刑事告発も行っています。
動物虐待は密室で行われ、人知れず痛ましい死に方をしている命がたくさんあります。それを明るみにするために、虐待現場への介入や捜査などの権限を持たない私たちができる唯一の手段として、刑事告発を行っています。

(長野県松本市の劣悪繁殖業者の犬舎。山の中にあり、主に病気の犬や繁殖引退犬が収容されていた。エアコン等の空調設備はなく、暑い日は天井のブルーシートを上げ下げするのみ。犬舎には糞尿が堆積し溢れていたという)

──具体的に、どのような事件を告発されたのですか。

杉本:
最近で最も大きかったのは、2021年、長野県松本市で1,000頭の犬を飼育していた繁殖業者が、獣医師免許も持たず出産間近の犬を無麻酔で帝王切開していた事件です。

人の手が届かないほどに高く積み上げられたケージに2〜3頭の犬が入れられ、糞尿は上から垂れ流し、死体もそのまま放置されているような劣悪な飼育環境下で、出産時期が近づいた母犬の四肢を縛り、無麻酔でお腹を切り開いて子犬を取り出し、何もなかったかのように販売していたという残酷極まりない事件でした。

この業者の劣悪な飼育環境を行政側も把握していましたが、指導はかたちだけで、約30年間放置されていました。元従業員から相談を受けた地元の動物病院の医師からEvaに通報があり、内容を詳しく聞き取り、その後刑事告発しました。元代表は動物愛護法違反で逮捕され、現在公判中です。

(2022年3月、長野地方裁判所松本支部にて行われた、劣悪繁殖業者が起こした動物虐待事件の初公判後の記者会見の様子。現在も裁判は続いている)

虐待を明るみにするために刑事告発にも力を入れるが、
証拠が揃わず、事件化できるのはごく一部

(2017年12月、埼玉県で起きた「元税理士による猫13匹虐待事件」の有罪判決後に行われた記者会見にて。この事件をきっかけに厳罰化の動きが加速し、実際に2019年改正にて厳罰化が実現した)

杉本:
業者もそうですが、一般の飼い主による虐待も後を絶ちません。
虐待目的でペットを入手し、残虐に痛ぶるような事件が本当に多い。飼い主が自宅で飼っていた猫の爪をすべて根っこから切り落とし、舌を切断し、胸部を壁に打ち付けて殺害するという事件が京都でありました。

──そんな…。

杉本:
ペットショップで購入すると生命補償があって、この飼い主が代替猫の提供を求めたことで犯罪が顕在化しました。この飼い主は、他の猫についてもヒゲを火で燃やす、尻尾を掴んで振り回すといった虐待をしたことを認めています。

大阪では、保護猫を迎え入れた飼い主が、医療用アルコールを浴びせて着火し、大火傷を負わせる事件がありました。1日放置した後に獣医の元へ連れていき、様子がおかしいと感じた獣医が通報したことで事件が明るみになりました。

犯罪が事実だったとしても、動物病院に連れて行ったことや深く反省していることなど、様々な理由から不起訴(起訴猶予)になることもあります。私たちが刑事告発のかたちをとるのは、不起訴処分になった場合、検察審査会に審査の申し立てができるからです。

この事件の場合、私たちの不服申し立てを受けて、検察審査会で再度真偽が問われ、結果、飼い主に対して10万円の罰金の処分が下りました。たかだかそれだけの処分ではありますが、「罪に問われた」という点、前例を作ることで、今後のより厳正な処分につながっていくという点では、一歩前進したと考えています。

さまざまな相談が寄せられますが、私たちは「動物虐待は見逃さない」という思いで、必要と思えば可能なかぎり刑事告発して事件化しています。ただ、告発できるのはごく一部。動物たちが虐待を受けて苦しんでいることは明らかなのに、告発のための証拠や証言が十分に揃わない場合は悔しい思いで断念せざるを得ないこともあります。

(2021年9月、動物愛護管理法の厳格な運用を求めるために小泉進次郎環境大臣(当時)を訪問。「法律や省令に基づいた適切な運用がなされていない現状についてお伝えをし、改善を要望しました」)

──そうなんですね。

「この悲劇に、終止符を打つこと。
それが、私の使命」

(2022年8月、長野県松本市にて、犬を無麻酔で帝王切開した元繁殖業者社長が「殺傷罪」で追起訴されたことを受け、テレビ出演。「これ以上動物たちの悲劇が繰り返されないよう厳正に裁いて頂きたい」と訴えた)

杉本:
刑事告発のために証拠や証言を集めるのですが、その内容は実に無残で、ふつうの精神状態ではいられません。これは正直、ものすごくこたえる作業です。一般の方がPTSD(心的外傷後ストレス障害)になってしまうほど衝撃的な内容もあります。最初の頃は、見たり聞いたりしただけで泣き崩れてしまい、精神が壊れていくような感覚になりました。オンオフの切り替えを持たないと、到底できません。

こちらは顔と名前を出して相手を告発するわけなので、逆恨みをされたり、法改正にも携わっているので、「自分たちの利益が奪われた」と思う事業者から目の敵にされることもあります。

それでも、私はこの状況を放っておけません。動物は、社会の中で最も弱い立場にあるからです。何の罪もない動物が命を搾取されているという現実から、目をそらすことはできません。残虐なことが起きているということを周知し、動物たちが置かれている状況を改善していくために、リスクを負ってでも、覚悟を持って活動しています。

(2019年2月、福井県福井市宝永小学校で行った「いのち輝くこどもMIRAIプロジェクト」。「Evaでは小中学校を訪問し、動物を通じた命の授業を行っています」)

──そこまでして活動をされているのはなぜですか。

杉本:
これが、私の使命だからです。
動物を保護すると同時に、このようなことが二度と起こらないようにするためには、物事の根本に着手して、根っこから改善していかなければならない。そうしなければ悲劇は終わりません。「リスクがあるから」「つらいから」と逃げていては、使命を全うできません。いつか自分が人生を終える時、「やりきった」と納得して終わりたいと思っています。

この悲劇に、終止符を打つこと。
それができると信じているし、私の使命感はそこにあります。

(2011年3月、東日本大震災の被災地からレスキューした猫たちが産んだ子猫と。「自宅も芸能事務所もシェルターにして、スタッフ総出でお世話をしました」)

「思いやりは、想像」。
動物から教えられたこと

(Evaでは毎年9月の動物愛護週間に向け、オリジナル啓発ポスター・チラシを作成し、無償配布している。「ドッグカフェ、ペット雑貨店、トリミングサロン、動物病院はもちろん、様々な店舗や飲食店、企業様の広報スペースなどに掲示して頂いています」)

──杉本さんは、ずっと動物がお好きだったのですか。

杉本:
はい。子どもの頃から、動物とは家族のように、今では我が子のように、一緒に生きてきました。言葉こそ持たないものの、人と同じように、あるいは人以上に、本当に豊かな感受性を持つ動物たちとの暮らしの中で、随分といろんなことを教えられ、救われてきました。

人と人との関係は時に複雑で、疲れたりすることもありますが、動物はそういったことが一切なくて、ひたすら無償の愛を注いでくれます。人生の最高の伴侶であり、大きな存在です。

──本当ですね。

杉本:
動物と過ごす時間は、人を成長させてくれる要素がたくさんあります。
犬や猫は、人間よりもはるかに短い生涯の中で、老いや病を経験しながら、時に儚く、時に力強い、限りある命の尊さや輝きを見せてくれます。

一緒に暮らしていた動物の介護・看取りを通じて、「思いやりって想像力だな」と実感することがありました。寝たきりの状態の子に、床ずれを作ってしまったことがあったんです。動けない、話せない相手の立場になって考えることの大切さを、改めて感じました。

相手の気持ち、痛みや苦しみを想像することがすごく大切。想像力が増していけば、思いやりはどんどん豊かになり、行動に移せることも増えていきます。私は介護を通じて、そのことを、はっきり実感として言葉にできるようになりました。

(2022年のポスターのテーマは「おもいやりは、想像」。「動物の目線に立ち、彼らの気持ちを想像し、何が出来るのか考え行動する。動物と接する上での基本を、改めて問い直したいと考えました」)

杉本:
一つの命を全うするお手伝いをした時、その子が亡くなって寂しいとか悲しいといった感情だけでなく、充足感や、なんともいえない豊かな気持ちにもさせてもらいました。

人の幸せとは、自分以外の誰かを愛し、慈しむことにあるのではないでしょうか。
一時的に、物質的な豊かさを求めることもあるかもしれません。だけどこの世を去る時に、そういったものは、あの世へは持っていけません。

かたちのないものを豊かにしていくこと、その喜びや大切さを、私は動物たちとの暮らしの中で、彼らから教えてもらいました。
動物との暮らしがなければ、私にとっての幸せは、ブレていたかもしれません。動物たちがくれる経験は感謝でしかなく、その存在の大きさを実感しているので、彼らの命を守っていきたいという思いがあります。

(自宅にて、大好きな家族と。左から、アストル、小梅、ベティ、でんじろう、きなこ。(Photo:山村隆彦) )

権限を生かして、虐待の現場の改善を

(2021年7月、大阪府吉村洋文知事との面談。「大阪府における地域猫活動・TNR推進の施策について要望致しました」)

杉本:
刑事告発の話をしましたが、虐待の相談や通報があった時、本来であればその権限を持っている行政が、改善の指導や保護をするべきです。しかし残念ながら、指導とは名ばかりで、改善につながっていない現実があります。

警察に相談しても「管轄外なので、行政に相談してください」と言われてしまう。私たちのところに寄せられるのは、他に打つ手がなく「最終的に、どうしたらいいんでしょう」という相談がほとんどです。

──そうなんですね…。

杉本:
行政は「指導はした」という既成事実を作るだけで、「自分たちが介入して、状況を改善しなければならない」という姿勢は正直、全く感じられません。

改善指導するのであれば「いつまでに」、また条件を守れないのであれば事業登録の取り消しや業務の停止命令を出すなど、行政にはその権限を用いて、もっと真剣にこの問題に取り組んでいただきたいと思っています。
「マンパワーが足りない、予算が足りないからできない」とおっしゃることがあります。しかし、たとえそうであったとしても、あまりにも目に余ることが多い。罪のない動物たちの命が奪われている事実に対して、何も感じていないのかなというふうに思わざるを得ません。

(2022年3月、京都動物愛護センター名誉センター長としてボランティアスタッフの卒業式に参加。「ボランティアスタッフの方々へ卒業証書を授与、その後、基調講演を行いました」)

杉本:
動物を取り扱う事業者側も、行政のそのような態度を知っているので、規則を守るのは表向きだけ。動物愛護法は5年に1度改正されているにもかかわらず、それがなかなか現場に反映されていかない現実があります。

私たちのような団体は、行政のように立ち入ったり指導したり、登録を取り消すといった権限は何ひとつありません。虐待の事実に対して、証拠を外から集めて告発する以外、手段を持たないのです。

虐待による殺傷が明らかになっても、行政は告発しようとしません。告発されなければ、表にも出てきません。虐待をした人は、その後も同じように動物を飼育し、同じようにビジネスを続けるでしょう。行政が変わらない限り、動物の苦しみは終わりません。

罪を問い、処分を下すということは、誰かを犯罪者にするということでもあります。行政がきちんと動いてくれれば、虐待を防ぎ、犯罪者を作ることも未然に防ぐことができます。

命を救うために、行政が権限を行使しないのであれば、民間にその権限を付与してほしい。そう思います。

(2018年4月、法律の厳罰化の請願署名提出の準備中。「2019年改正で動愛法の厳罰化が実現したのも、皆さまから頂いた署名、民意の力だと実感しています」)

生体販売や生体展示…、
人間のエゴの裏で、犠牲になっている動物がいる

(2018年11月、福井県福井市での動物愛護講演会にて。「当時、福井県の子犬工場(パピーミル)で起きた動物虐待が社会問題としてメディアにも大きく取り上げられており、その件に関しても講演会にてお伝えし、ペットを取巻く様々な業の在り方について、問題提起しました」)

杉本:
最近では、「動物福祉に配慮しています」とか「健全化を目指しています」と謳って生体販売を行うペットショップも増えています。けれども本質として、大量生産・大量流通された命を、誰かよくわからない相手に、安易に大量販売するというのは、本当に無責任なビジネスとしか言いようがありません。

生体販売はどのようにして成り立っているかご存知ですか。
繁殖業者はペットの競り市に動物を出品し、店側はオークション形式で入札します。動物たちはそこで値付けされ、売られていくのです。つまり、生まれた背景はどうでもいい、どんな繁殖業者でもいい、とにかく幼齢犬猫を仕入れたらそれでいいという、そもそも無責任なスタンスがあって、それが悪の温床になっているんですね。

最初にお話した長野県松本市の繁殖業者も、誰もが知るような大手のペットショップと取引がありました。無麻酔の母親から取り出した子を、ペットショップ側は何も知らず競り落とし、店頭に並べている。ペットショップがどれだけ動物福祉に配慮していると謳っても、知れば知るほど都合がよく身勝手で、矛盾で溢れているんです。

(2019年4月、「動物虐待事犯を厳正に処罰するために法の厳罰化を求める請願署名」約25万筆を衆参国会議員に提出。「厳罰化にご尽力下さった、公明党元衆議院議員の太田昭宏様と」)

杉本:
大量生産・大量流通の生体販売は、動物を犠牲にします。そこに消費者が気付くことで、このやり方が淘汰されていくことが理想ですが、事業者も巧みに体裁を整え、ブリーダーの紹介や写真を載せたりして健全を装います。消費者側もよほど鋭い視点を持たないと見抜くことが難しい。生体販売をやめるのが難しいのであれば、せめて健全化を目指すべきだと考えています。

──活動をしていて良かったと感じる時は、どんな時ですか。

杉本:
内容によってはすごく長期的な視点が必要で、結果の出ないことばかりに取り組んでいると感じることもあります。だけど地道に忍耐強く活動していると、中には劇的に動くこともあって、そういうことが力になっています。

たとえば前回の動物愛護法の改正では、動物虐待に関する罰則や、不適正飼養に対する指導が強化されました。法改正のために、可能な限り議員会館にへばりつき、ロビー活動を行い、皆さまの署名を集められるだけ集め、ものすごく大きなエネルギーと意志を持って取り組みました。その思いが議員の方たちの心を動かし、法改正につながったと思います。
改正がなかなか現場に反映されていないとはいえ、可決した時は、「私たちの声、民意で物事は動くんだ」という実感を得ました。

目に見えて前進することもあれば、全然前に進まないように感じることもあります。でも何もしなければ、状況は悪くなる一方です。「できないかもしれない」ではなく、「何がなんでもやり遂げる」という信念を持ち続けていると、結果、振り返ってみた時に、ちゃんと好転しているんです。

実際に保護の現場で活動されている団体さんからもEvaへの期待の声をいただくと、やっぱり私たちEvaが出来る限りのことはしなければと、自分自身を鼓舞します。非力さを痛感することも多いですが、もっともっと力をつけて、人と動物が幸せに暮らせる社会のために、自分ができることをやっていきたいと思っています。

──読者の方に、メッセージをお願いします。

杉本:
動物を苦しめているのは、自称「動物好き」の人たちです。ペットショップで購入し、安易に飼って無責任に放置するのも、「動物に癒されたい」と触れ合えるカフェに行くのも、自称「動物好き」の人たちです。

動物好きであることは良いことですが、自分が楽しむためだけに動物を利用するのではなく、「もしかしたら自分のエゴを満たすために、動物が犠牲になっていないか」ということに、思いを馳せていただきたいと思います。

(2020年7月よりYouTube配信をスタートした「Evaチャンネル」。「動物問題に興味がある方は勿論、興味のない方、難しそうだなと思っている方にも、分かりやすく、楽しみながら見ていただけるようなチャンネルを目指し配信しています」→Evaチャンネルはこちらから

虐待の現場から動物を救う「アニマルポリス(仮称)」の実現を目指して

(2027年からの始動を目指している動物の一時収容施設と、動物虐待の防止に特化した部署の開設に向けての打ち合わせの様子)

杉本:
今、私たちには壮大な夢があります。
動物虐待の現場で速やかに動物をレスキューできないのは、法律の壁があるからです。たとえば虐待の現場から動物をレスキューすると「窃盗罪」になります。虐待現場に入ると「不法侵入」になります。部屋に閉じ込められた動物がいることを知り、建物を壊して中に入ると「器物損壊罪」になります。動物の命を救いたくても、法律がそれを阻んでしまうのです。

緊急時にはこのような法律を一時的に停止し、動物たちを速やかに救い、守ることを優先させることができないか。虐待に目を光らせ、行政や警察とも密に連動して動く、民間の「アニマルポリス(仮称)」が運営できないかと考えていて、その組織づくりを今後していきたいと思っています。

また警察や行政には、動物虐待の現場で、状況や緊急度を把握し、何を優先して動くかの判断ができる専門家がいないので、そういったところでも連携して動けたらと思っています。さらに、緊急保護した動物たちの避難所や、そこでのケアも必要になるでしょう。

また、動物を取り扱う業者の点検は原則1年に1回ですが、それができていない事実があるので、ここを民間として請け負って細かくチェックと指導ができたら、状況も改善していくと考えています。

ハードルが高い目標だとは承知していますが、絶対に必要だと思っていて、今後の運営を視野に入れて動いています。

── 一気にメスが入るようになりますね。

杉本:
今回のチャリティーは、この「アニマルポリス(仮称)」の体制づくりのために、シェルターなどのハード面、人材育成などのソフト面での整備に必要な資金として活用させていただく予定です。
ぜひ、チャリティーアイテムで応援いただけたらと思います。

──貴重なお話をありがとうございました!

(自宅にて、大好きな家族のももじろうと。(Photo: 山村隆彦))

“JAMMIN”

インタビューを終えて〜山本の編集後記〜

杉本さんの一言一言から、活動への強い覚悟と使命感、「悲しみ、苦しむ命があってはならない」という強い思いが伝わってきました。
誰もが顔と名前を知るような杉本さんがこの活動をされていることは、想像以上にハードであり、大変な思いもたくさんされていらっしゃるのではないかと感じます。でもそんなことは微塵も見せず、「顔と名前が知られているからこそ、私は自分のできることで使命を果たしたい」と、動物たちへの思いを、真摯に、真っ直ぐに語ってくださった杉本さん。非常に胸を打たれました。

年末年始、ご家族やご友人と会われる機会があられると思います。ぜひ大切な方たちと、ペットやペット業界について、話してみていただけたら嬉しいです。

・公益財団法人動物環境・福祉協会Eva ホームページはこちらから

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