CHARITY FOR

NPO法人スマイリングホスピタルジャパン

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(TEXT BY KEIGO TAKAHASHI)

あなたは、子どもの頃、入院生活を送ったことがありますか?

僕は幼稚園の卒園式の最中に意識が朦朧となり、病院に行ったところ髄膜炎と診断され入院。最初の2ヶ月ぐらいは小学校へ通うことが出来ませんでした。

小学校へ行くことが出来るまでの期間、本当に色々不安だったことを覚えています。

友達がみんな小学校へ通い始めたのに、なんで自分だけ病院にいるの?、と答えがないことで悩んでいた記憶と、猛烈に太い注射を尻あたりから背骨に向かって打たれ続けた、という辛い記憶が今も残っています。

楽しかったのは、大好きだったばあちゃんが見舞い来てくれたことぐらいで、それ以外に楽しかった記憶が全くありません。

長期入院する子どもたちへ「楽しい時間」を届けるNPO

今週のチャリティーは、NPO法人スマイリングホスピタルジャパン(以下、スマイリングホスピタル)。

スマイリングホスピタルは、入院する子ども達の為に、団体に登録したプロのアーティストが、定期的に個室やプレイルームを訪問する活動を行っています。楽しそう!

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(京大病院小児病棟プレイルームにて。大道芸パーフォマンスは大人気!)

この活動のルーツはハンガリーにあります。長期入院や治療のために、ベッドから出られない子ども達のために、辛い治療によるストレスや不安を少しでも取り除こうと活動を開始。その日本法人として活動するのが、スマイリングホスピタルです。

プロのアーティストが提供するのは、美術や音楽、マジックなど。それだけでなく、大人と子どもが一緒になって取り組む、クラフトワークショップも行っているのが特徴です。

アーティストのパフォーマンスを見るだけだと、子どもが受け身になるので、一緒に取り組む活動があるのは素敵ですね!

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(声優二人によるお話の会。一緒にストーリーを作ります)

最期を迎える前に夢が叶った子どもの「嬉しそうな表情」がターニングポイントに

長期入院の子ども達の支援というと、なかなか普通の人が知るきっかけがないという面もあります。どのようにして、SHJの活動はスタートを切ったのでしょうか。

代表の松本恵里(まつもと えり)さんに話をお伺いしてきました。

松本(敬称略) 私はもともと銀行員として働いていたのですが、結婚を機に退職。その後、子育てをしながら教員免許取得を目指してました。その勉強中に遭遇した交通事故により長期の入院をすることになりました。

松本 1年のリハビリを経てから免許取得後配属されたのが院内学級でした。運命的なものを感じ、治療をしながら学ぶ子ども達の懸命な姿に、「私の居場所はここだ!」と確信するようになってきました。

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(初めての修了式。大好きな子どもたちに囲まれて)

松本 その頃で印象に残っているのは、脳腫瘍で失明してしまった女の子のこと。最期を迎える前に「ネイルアートをやってみたい!」と話をしてくれ、専門家を呼んで体験してもらいました。この時の女の子の表情が、最期を迎える子どもの夢を叶える大切さを強く感じるきっかけになりました。

大きな組織の壁、親御さんの気持ち、様々な気持ちを抱えながら、目指すのは「チーム医療の一員」

考えたくも無いですが、もし自分の娘が最期を迎える時が来るなら、こうした活動は絶対に利用すると思います。その時の娘の表情は、きっと私たち夫婦の中に深く刻み込まれるに違いありません。

松本 私たちが目指すのは、スマイリングホスピタルの活動が、チーム医療の一環となること。さらにそうしたチームがあることが「病院のウリ」になってくれれば嬉しいですね。

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(医療者を巻き込んでの愉快なショー。病棟に笑いが響きます)

松本 ただ、まだまだ理解が進んでいない面があります。大きな病院となるとなおさらで、私たちの活動を誰が管理するのか、など事務的な理由から導入されないというケースもあるんです。

なんと! 子どもや親御さんからすると、この活動を導入しない理由はありません。

既に運用されている病院様がある以上、病院が誰の為にあるの?という点をもう一度考えて欲しいところです!

松本 院内学級時代の親御さんたちとは、今でも繋がりがあるんです。自分の大切な子どもが他界してしまった、という傷を負っていながらも私たちの組織の理事になった方もいます。
私たちの活動が、子どもの死を乗り越え、前に進むきっかけになってくれていれば嬉しいですね。

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(ボランティアルームで着替えていざ子どもたちのもとへ)

最後に

SHJの活動、どう感じましたか? 僕も入院していた頃にこんな素敵な活動に出会いたかった!素直にそう感じました!!

最後にSHJ代表の松本さんからのメッセージを紹介します。

松本 今、私たちの活動を全国に広めたいと考えています。実際の活動は、アーティストだけでなく、コーディネーターさんという病院との交渉窓口を務めてくれる人の存在も重要なんです。

松本 活動を開始しようとする場所には、私たち本部のスタッフが行き、病院との顔合わせや、アーティストの説明会などを行います。今週、皆さんからお預かりするチャリティーは、そうした私たちの活動を拡げるための費用として大切に使わせて頂きます。

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(全国から一堂に会した打ち合わせ・研修・交流会。理念の共有が狙いです)

松本 この記事をご覧頂ている皆さんの中には、長期入院する子ども達と接点がない方も多いと思います。子ども達は毎日、病院の中で1日1日を懸命に過ごしています。
ぜひ今週のチャリティーを通じて、そうした子どもの存在を知って頂き、同じように皆さんの目の前にある毎日を大切に過ごすきっかけになれば嬉しいです。

今週、チャリティー・アイテムのデザインでは、病院の窓から見える子ども達の様々な夢をモチーフにデザインしました。長く入院する子ども達へ「楽しい時間」を届けるために、応援のほどよろしくお願いいたします!

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