CHARITY FOR

公益財団法人PHD協会

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(TEXT BY KEIGO TAKAHSHI)

あなたは、海外へ留学したことがありますか? 目にする街並みや自然の景色、ローカルな食事、新しい友達との出会いなど、きっと毎日が刺激に満ち溢れていたことと思います。

かつて日本では、鎖国政策により海外へ行くことが出来るのは、ごくごく一部のエリートだけだった時代がありました。
かの吉田松陰は、そこに置いてあった他人の船で外国船に乗せてもらおうとしたほど(諸説あります)、日本人にとって「海外」に触れることが渇望されていた時代がありました。

その後、今の形になるまでに、日本は海外からの文化を上手く取り入れて成長を続けてきました。
こうした背景には、人の交流が不可欠。多く日本人(普通の人)が、自由に海外の文化に触れられるようになったことが、その後押しをしてくれていると、僕は考えています。

村落の発展を目指し、無償で研修生を毎年受け入れるNGO

今週のチャリティーは、公益財団法人PHD協会(兵庫県 神戸市)。アジア・南太平洋地域からの研修生の招聘、研修後のフォローアップを通して、自立した村づくりと生活向上のために活動しています。

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(PHD協会のオフィスの様子)

公益財団法人PHD協会の研修担当 今里拓哉(いまさとたくや)さんに、詳しい活動内容について、話をお伺いしてきました。

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(PHD協会の今里拓哉さん)

PHD協会では、アジアから招いた研修生に1年間、日本に滞在してもらい研修を行っています。何を学ぶかは、若者が住む村の様子、本人との相性を見極めながら、相談し決めています。

(今里さん)研修生が日本で過ごす1年は結構ハードなんです。まず最初に日本語を覚えるための研修を6週間みっちりやってもらいます。その後、各々が学びたいもしくは暮らす地域のために必要なスキルを学んでもらいます

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(日本語補習においてボランティアの助けのもと勉強する研修生たち)

研修生が1年間滞在するための費用(渡航費、食費などの滞在費)は、約300万円〜500万円。PHD協会はその全額を負担し、研修生を招いています。

経済的な理由によって選ばれないよう、無償(全額団体負担)で研修を行っています。
研修生は、村のために地域のゴミ問題や保育の問題に取り組んでいたりする子が多いんです。だから日本に来ても、村のために頑張ろう、とモチベーション高く取り組んでくれています

長く、ずっと地域を良くするために─、研修に込めた想い

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(有機農業について指導を受けるインドネシアの研修生)

研修生の受け入れ、と言うと一見地味で、遠回りな方法でもあります。研修にかかる費用、300〜500万円があれば、村へ学校や病院という施設を作ったり、農業機械を渡す方法もあります。
それでもなお、なぜ研修生の受け入れというものにこだわっていらっしゃるのでしょうか。

PHD協会の創設者は、岩村昇(いわむら のぼる)という医師です。今から50年以上も前に、ネパールの地方都市の病院を巡り、結核の治療に当たっていました。
当時、岩村先生が巡回する度に、地域の状況は改善して行ったのですが、また次に行くと元どおりに感染が広がっている。対処療法にしかなっていない、と気がつきます。

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(1960年代 岩村昇先生ネパールでの診療の様子)

その後、岩村先生はその現状を変えようと試行錯誤。日本で1年間、村の人に公衆衛生を学んでもらうことにしましたのです。
その結果、健康状態の改善が見られるようになりました。こうした経験を踏まえ、私たちPHD協会は、あえて地道で時間がかかる研修という方法をとっているんですよ

PHD協会がこうした研修事業を始めて、30年以上。これまでに300名以上の若者が日本へ来て学び続けてきました。農業や洋裁、保健衛生など、様々な分野で活躍するリーダーの育成を続けています。

日本へ来た研修生は、研修が終わるとまた村へ戻っていきます。日本で学んだことが、そのまま現地で通用する訳ではありません。

だからこそ、研修生自身でやり方を探すことが必要で、村へ戻ってからが、本当のスタート。実際、村へ戻ってから村のリーダーになって村の経営に取り組んだり、保育園を作ったり、水道を子どもが使えるようにアイデアを出して、州政府から表彰されたり。

アジア地域で、確実に、そして少しづつ研修に来てくれた若者が活躍し始めてくれているんですよ

最後に

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(保育園でボランティア活動をするインドネシアの元研修生)

日本にも自分の暮らす町や、好きな町をよくしたい、と考える人が地域で活躍する「地域おこし協力隊」という仕組みがあります。
この取り組みから生まれた製品やサービスを、ニュースや新聞で見かけたことがあるのではないでしょうか。

こうした製品やサービスのリリースはわかりやすい成果です。しかし、こうした一見「派手」に見えることの裏側には、何倍も、いや何十倍もの、見えない「地味」な努力があります。
地域の人がやる気になるよう説得したり、お金を持ってきたり。こうした地味なことを疎かにする人に、素晴らしい瞬間は訪れません。

PHD協会が行う研修事業についても同じだと思うのです。途上国の農村部の生活を「すぐに」良くすることが出来れば理想ですが、ずっと、長く地域が良くなっていくことは、どうしても時間や手間がかかるもの。
だからこそ、私たちはPHD協会が行う「地味」な支援を、長く見守り続けるべき─、僕はそう考えています。

最後にPHD協会の今里さんからのメッセージを紹介します。

今週、皆さんからお預かりするチャリティー700円は、研修生が日本で学んだ成果をより活かすために、彼らの帰国後の活動資金として活用いたします。

チャリティー・アイテムのデザインでは、私たちの活動をモチーフに“喜びは分かち合うと、2倍楽しくなる”というキーワードをデザインして頂きました。

このコンセプトは、研修生と私たちPHD協会や研修を受け入れてくださっている方々、現地で暮らすたちと応援して頂く皆様、など様々な関係でも成り立つ素晴らしいキーワードです。チャリティー・アイテムを通じて、是非、私たちの活動の応援のほど、よろしくお願いします

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(子ども向けの図書館開設を準備するミャンマーの元PHD研修生)

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】公益財団法人PHD協会 から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:公益財団法人 PHD協会
活 動:兵庫に事務所を構え、アジア・南太平洋地域からの研修生の招聘など、草の根レベルの人材交流・育成を提唱する非営利法人。
住 所:兵庫県神戸市中央区山本通4-2-12 山手タワーズ601
H P:http://www.phd-kobe.org

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