CHARITY FOR

NPO法人AAR Japan[難民を助ける会]

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(被災状況の確認を行うAAR職員@宮城県気仙沼市 2011年3月21日撮影)

今年は、東日本大震災から5年が経過した節目の年。JAMMINでは、毎月11日を含む週を「日本の災害が私たちに遺したもの」として特集しています。
様々な災害を経験した私たちに、今何が出来るのか。8月は「東日本大震災」が遺したものついて、ご紹介していきます。

震災発生後「すぐ」。そして、5年たった「今」も活動するNPO

今週のチャリティーは、東日本大震災発生の2日後から活動をスタートさせたNPO法人 AAR Japan[難民を助ける会]。当初の活動は、生命を守るための活動を展開。食料や生活必需品などの配付や、巡回診療、緊急巡回バス、炊き出しなどの活動を行っていました。

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(東京から届いた支援物資の荷降ろし@宮城県仙台市 2011年3月26日撮影)

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(支援物資を自力で取りに行けない人たちに生活必需品を配付@宮城県石巻市 2011年4月11日撮影)

その後、2011年7月から活動内容を生活を取り戻す支援へ徐々に移行。行政などでは支援が届きづらい方へのケア、障がい者・高齢者施設の修繕・建設、福祉事業所の販路拡大支援、放射能測定器の提供などを実施しています。

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(料理研究家の指導のもとお弁当の製造などを行っている福祉事業所に新規メニューの開発などを支援 2014年7月31日撮影)

現在、難民を助ける会が特に力を入れているのが「心のケア」。被災者の孤立やストレス、避難生活で課題になりがちなエコノミー症候群などの予防を目的としたマッサージ&傾聴活動や、演芸慰問イベント、手工芸教室の開催、菜園活動などを展開しています。

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(仮設住宅での手工芸教室 2016年2月8日撮影)

マッサージ&傾聴活動では、理学・作業療法士や針・きゅう、マッサージ、産業カウンセラー協会の資格を持つ専門ボランティアを派遣。難民を助ける会のスタッフと一緒に、福島県の南相馬市などを訪れ、仮設住宅を巡り活動しています。現在までの開催実績は500回以上、延べ10,000人以上もの人達が、難民を助ける会のイベントへ参加しました。

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(傾聴・マッサージ活動は理学・作業療法士などのボランティアの方々が支えている@福島県川俣町 2016年2月27日)

ここまで2011年からの活動を紹介してきましたが、多くのNGO/NPOが引き上げ、ボランティアの数が減っている中、継続的な支援を続けていることがご理解頂けると思います。

なぜ心のケアだったのか─、福島の現在地(いま)

この5年間、難民を助ける会が活動する場所の一つに、福島県南相馬市があります。南相馬市は、福島県の沿岸に位置する中規模都市。震災当時は小高区と鹿島区で震度6弱、原町区本町と原町区三島町で震度5弱を観測しました。福島第一原発から北に約30kmの場所に位置しています。震災前は7万人程度住んでいましたが、避難指示を受け人口は減少を続け、現在の住民登録は6万人弱ぐらいとなっています。

難民を助ける会 仙台事務所の大原真一郎(おおはら しんいちろう)さんに、地震・津波・原発事故を経た南相馬の5年間の変化について、話を伺うことが出来ました。

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(難民を助ける会 仙台事務所の大原真一郎さん)

震災後、福島では街の風景は一変しました。避難指示を受け、移動した住民の変わりに増えたのは除染作業員です。除染作業は人海戦術であり、福島県内にいる作業員の総数は約3万人とも言われています。
ある町では、半数の住民が出て行ってしまいましたが、ほぼ同じぐらいの作業員として町に滞在されているとも聞いています。

例えば、除染作業は従事可能時間が短く、地元の居酒屋は夕方頃には一杯になり地元の人が入れなかったり、一般の人が暮らすアパートが足りず仮設住宅を賃貸住宅として利用されています。
このように環境が激変する中、南相馬の人達は5年間以上もの間ストレスにじっと耐えている状況です。ただ、それもいつか限界が来るとも心配しています。

「ひとときでも笑顔に」の気持ちを込めて

こうしたストレスフルな状況を考慮して、難民を助ける会では「傾聴活動」に特に注力。傾聴活動は、心のケアという面はもちろん、住民の人の「リアルな声」を聞く貴重な機会なっているそう。

傾聴活動では、こちらから「意見」を言うことはなく「議論」をしないよう気をつけています。今の状況では建設的な解決策が無いというのもあるのですが、まずはしっかりと相手の話を受け止める。そういう意識で話を聞いています

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(カウンセラーによる傾聴活動。被災者同士では話しにくいことも遠方から来る人間になら話しやすいという方も 2015年12月19日撮影)

福島県内の除染作業は進みつつあります。しかし、住民の方の強く望んでいる「沢水で川魚をとったり、山菜をとるような暮らし」がいつ実現出来るかは、不透明なままです。

今年の秋には、原発関連での復興公営住宅への入居がスタートします。今は「転居」に関する悩みが出てきて不安定になっている時期です。例えば、(みんなが苦労しているので)家を新しく建てる、ということを周りの方には気軽に言えなかったり。同じ体験をしている被災者同士では言えないことがあるから、外から人が来るということが重要なんです。

少なくとも1年以上は現在の活動を継続する予定です。復興公営住宅に移住した人を含め、今お話をしている方々を見守り続けていきたいと考えています

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(菜園活動@福島県川俣町 2014年9月29日撮影)

最後に

東日本大震災関連のデータを調べていた時に、ある数字を見つけました。それは震災関連死が3,472名(復興庁、平成28年6月末)にも上るというもの。「阪神・淡路大震災の直接死のおよそ半分(『震災学入門』金菱清 著 ちくま新書より)」もの人が、震災後の5年間に亡くなっています。

地震、津波、原発事故を経て、仮設住宅という今までの暮らしとは遠く離れた暮らし、そして原発事故による雰囲気の変化─、地域の人達が抱えるものの大変さは、私たちの想像を絶するものがあるはずです。

そんな中でも東北地方では、「ペット入居が可能な公営住宅」や、アルコール依存を防ぐためのお茶会ならぬ「酒会」を開くなど、様々な取り組みが検討されています。

こうした中、難民を助ける会では今もコミュニティ支援を継続しています。東北のことをニュースで取り上げられないからこそ、忘れないようにしよう─、そんな想いを新たにしました。

最後に、難民を助ける会 大原さんからのメッセージをご紹介します。

『お金は欲しくないから黒い放射能の袋をなくしてほしい』『汚染されていないイワナ、山菜などの自然の恵みあふれる故郷を戻してほしい』というのが被災者の本音。これが私たちにはできないことが悔しい。けれど傾聴活動で集めた声を、私たちが多くの方へ共有し、今後の福島について考えていくきっかけにしたいと考えています。

今週お預かりする700円のチャリティーを通じて、1回のお茶会開催費用(お茶代)とすることが出来ます。デザインにあるように「より良い未来」を作るためにも、チャリティー・アイテムを通じて、応援のほどよろしくお願いします。

(TEXT BY KEIGO TAKAHASHI)

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(在宅避難者宅や避難所での巡回診療@宮城県牡鹿半島 2011年5月6日撮影)

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人難民を助ける会から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:特定非営利法人 AAR Japan[難民を助ける会]
活 動:東京に事務所を構え、1979年にインドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らず、国連に公認・登録された非営利法人。
住 所:東京都品川区上大崎2-12-2ミズホビル7階
H P:http://www.aarjapan.gr.jp

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