CHARITY FOR

NPO法人キッズドア

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あなたは、今、日本の6人に1人の子どもが「貧困状態」にあることを知っていますか?

貧困と聞くと、食べるもの、住む場所が無い、という“極限状態”を想像する方もいらっしゃるかもしれません。

冒頭に述べた日本の場合では、貧困の定義は「相対的」な貧困を指します。一般的な生活水準からの乖離が大きく、著しく収入が低いケースです。

しかしながら、6人に1人というと一学級を30人とすると1クラスに5人程度いることに。

「本当にこんなに割合が多いのか?」「私の周りにはそんな子どもはいない」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それこそが、今週のチャリティー・テーマ。あなたのすぐ周りにも、きっといるはずの子ども達について、一緒に考えていきましょう。

(TEXT BY KEIGO TAKAHSHI)

「500円の授業料」も払うのが厳しい家庭のために

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(学習会でのワンツーマン指導の様子)

今週のチャリティーは、NPO法人キッズドア。キッズドアは生活困窮家庭やひとり親家庭の小・中・高校生を対象に、東京や東北での無料の学習サポートを行っています。

様々な困難を抱えた子ども達の支援をするからこそ「無料」でやる─、そこにキッズドアの強いこだわりが隠されています。

私たちが支援したいのは本当にお金が無いご家庭です。具体的に言うと「500円でも授業料があるなら行かせづらい」と感じているご家庭でもあります。

そうした家庭では、保護者(多くの場合がひとり親)が朝から晩まで仕事をしていて子どもに対してケアが出来なかったり、家に子ども部屋や学習机が無くて勉強できる環境ではなかったり。当然、有料の学習塾に通わせる経済的余裕もありません。

子どもたちは、宿題などでちょっとした分からないこと聞ける人が周りに居ないため、一度学習でつまづくと、そこから抜け出ることが難しくなります。結果的に、学校の勉強についていけなくなったり、受験や進学もままならない状態に陥りやすいのです。そうした現状を変えていくために活動をしています。

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(学習会でのワンツーマン指導の様子)

キッズドアのボランティア講師は完全無償で交通費のみの支給。お金のためではなく「子どもたちのために」集まる学生や社会人の講師が中心となっています。

キッズドアのスタッフが大切にしていることに、何様々な背景をもってキッズドアにやってきた子どもたちの心に寄り添うということがあるそうです。時給のために働いたり、時間内に成績を上げることを求められる塾や家庭教師のアルバイトとは、そもそものスタンスが違っています。

キッズドアに来る子どもたちの多くは、勉強が苦手な子どもたち。初めから無理やり勉強をさせても、続かなくなってしまいます。だからこそ、こんな工夫をしているそう。

ボランティア講師たちの仕事は、まず子どもと仲良くなること。学校のこと、お友達のこと、好きなアイドルの話、その子がどんなことに興味があるか、共通点などお話をして、まずは楽しく通ってくれるようにサポートしています。

そして、一人一人の学習ペースに合わせて、教え方、教材なども工夫していきます。生徒とボランティア講師の信頼関係、これが、無料でも子どももボランティア講師も通い続ける鍵となっています。

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(高校受験対策講座で授業を行う学生ボランティア講師)

今年度からスタートした東京都江戸川区での学習会は、6か所で曜日ごとに順番に開催されています。子どもたちには一番近所の学習会の開催曜日に参加するそう。

私たちの学習支援活動を気に入ってくれた子どもたちの中には、少し遠くても隣駅やそのまた先の駅の学習会に自転車で「ハシゴ」をしてくれる子もいるのです。
キッズドアの学習会に行くまでは、勉強に全く興味を持たなかったのに、通うたびに子どもが楽しそうにその日の出来事を報告してくれるようになったと変化を喜んでくださる親御さんが多くいらっしゃいます。

私たちが支援する子ども達の中には、高校受験を控えた中学生も多くいます。小さなころから学習習慣がつかないまま、学年を進めてしまった結果、中学3年生でも「アルファベットが怪しい」「九九がきちんと言えない」状況の子どもたちも学習会にやってくるのですが、キッズドアの学習会に通い、学習ボランティアと関わっていくことで大きな変化を見せてくれます。

「年に1回の集金しかない」イギリスで見た公教育の現場とは

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キッズドアがこの活動を始めた経緯には、理事長の渡辺さんの体験が影響しています。旦那さんの仕事の関係から2000年に家族でイギリスへ移住。子どもを現地の小学校へ通わせることになりました。

イギリスの小学校では、集金されたことが年1回ぐらいしかありませんでした。それも遠足代などの少額なもの。
教材費は地域からの寄付で賄われ、英語ができないうちの子どもへの学習サポートのボランティアを申し出てくれる保護者まで。どんな子どもも「お金がなくても、平等に教育を受けられる仕組み」になっていました。

その後、日本に戻ることになった渡辺さんは、あまりに違う環境を目にすることに。そのことがキッズドアを始めるきっかけになっています。

日本では教材費・給食費など毎月何千円単位で集金されますし、銀行口座に毎月数万を確保しておかないとちょっと心配になるぐらい。私は、経済的に厳しい家庭の方は「修学旅行のお金ってどうしてるんだろう?」と素朴に疑問に思いました。
きっとお金を絞りだすのに苦労している家庭が沢山あるはずなのに、どうして誰も声をあげたり、周りがサポートしたりしないのだろう? とも思いました。

渡辺さんがキッズドアをスタートした当時(2007年ごろ)は「貧困家庭の学習支援」に特化した団体はなく、苦労もあったと言います。

自分でやろうと決意したのは、他にやっている人がいなかったから。最初は自分で団体をやるつもりはありませんでした。当時は、子どもの支援活動というと、アジアやアフリカの子ども支援が多く、活動のことを人に伝えると「どこの国の子どもを支援しているのですか?」と聞かれるような状況でしたね。

周りの子ども達の様子に「関心を持つこと」から始めよう

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(講演を行うキッズドア理事長の渡辺さん)

「子どもの貧困」について、政府の調査結果が公表されたのは2009年。それまで、日本の子どもが厳しい状況にあることは、はほぼ知られていない課題の一つでした。

キッズドアを初めとするNPOからの啓発活動や、現場での学習支援活動の積み重ねを通じて、ニュースや新聞などの各メディアで「子どもの貧困」について取り上げられる機会が、少しづつ、そして確実に増えています。

こうした問題について知った人が、まず最初に出来るアクションには何があるのでしょうか。

6人に1人いると言われている「子ども貧困」。現在の日本の子どもを取り巻く環境は、着るものもままならない・食べるものが無くやせ細っている海外の貧困と違って、パッと見ではわからない「目に見えない」貧困と呼ばれ、自分の周りにはそんな子はいないと感じるかもしれません。
キッズドアに来る子どもたちも、見た目は普通の、元気な子どもたちです。しかし、よくよく様子を見たり、話を聞いたりすると、その実情がわかってきます。

例えば、よく見たら靴のかかとを踏み潰したまま履いている子ども。ただのだらしない格好に見えるかもしれませんが、もしかしたら新しいサイズが合った靴を買う余裕がなかったり、親御さんが仕事に手いっぱいで気づいてあげられなかったりするのかもしれません。
早朝から、アルバイトで新聞配達やコンビニでレジを打つ高校生たち。自分のお小遣いのための子たちもいますが、中には厳しい家計を支えるたり、自分の学費を稼ぐのに必死な生徒もいるのです。皆さんの身の回りにいる子どもの背景に興味を持って頂けると嬉しいです。

最後に

キッズドアの活動、あなたの目にはどう映ったでしょうか?

2歳の子どもを持つ著者が思うのは「自分の子どもだけでなく、周りの子どもを知る必要がある」ということ。自分の子どもで精一杯という状況ではあるのですが、渡辺さんが言うように「身の回りの子どもの背景」という視点を入れられたことが、新鮮でした。

だからこそ、多くの人にキッズドアの活動を知って欲しいし、今日本で起きている「子どもの貧困」を知る機会になって欲しい─、そんな想いを込めて今週のチャリティー・キャンペーンを開催しています。

最後に、キッズドア理事長の渡辺さんからのメッセージをご紹介します。

今週、皆様からお預かりする700円のチャリティーを通じて、一人のボランティア講師が学習会に通うための交通費とすることが出来、子どもにワンツーマンでの授業を行うことができます。自分一人のために、大人がサポートしてくれる機会は、キッズドアの子どもたちにとってとても貴重な時間となります。

私たちの団体名は「キッズドア=子どもたちが未来や社会へと繋がる扉」を意味します。今回描かれたキャッチフレーズ「OPEN THE DOOR FOR THE FUTURE」には、どんな子どもたちの前にも未来の扉が閉ざされることなく、開かれていくようにという私たちの願いが込められています。
子ども達は、未来への扉を開けて挑戦を続けています。ぜひ、私たちの活動をモチーフにしたチャリティー・アイテムを通じて、応援のほどよろしくお願いします。

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NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人キッズドア から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:NPO法人キッズドア
活 動:東京に事務所を構え、日本国内の子どもの貧困支援に特化し活動する非営利法人。
H P:http://www.kidsdoor.net

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