CHARITY FOR

NPO法人ブリッジフォースマイル

(2016年4月19日12時 追記)

このたびの「平成28年熊本地震」におきまして、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

NPO法人ブリッジフォースマイル様より、今週のチャリティーについて、昨今の状況を鑑み、今回のチャリティーで頂くお金を熊本の児童養護施設(緊急避難場所)にお渡ししたいとのお申し出を受け、以下の通り追加情報として発信させて頂きます。

既にご購入されたお客様におかれましても、以下の通りチャリティーをさせて頂きます。何卒、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いします。

JAMMIN合同会社

(追記 ここから)

2015年11月14日 熊本県総合福祉センターにて、児童福祉施設10施設から、子ども41人が集まり、ブリッジフォースマイルより、金銭教育(施設を退所したら1ヶ月間、どのくらいお金がかかるのかを、ゲーム形式で学ぶ)とコミュニケーション(上手な伝え方や断り方などの社会人なったら役に立つコミュニケーションを学ぶ)のセミナーを行わせて頂きました。

その中の1施設、広安愛児園は、4月14日に起きました地震で被害が大きい地域、益城町にある児童養護施設です。ここは、緊急避難先になっており、現在施設の職員と子ども、避難者で合わせて200人いらっしゃいます。

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広安愛児園の外観

また、炊き出しの場所にもなっており、4月18日早朝には、500食分の炊き出しをボランティアの方が集まり行われています。

この度、チャリティー商品を購入頂いての貴重なご寄付は、全額この広安愛児園様に寄付させて頂きます。ご理解・ご協力頂ければ幸いです。何卒宜しくお願い致します。

出張セミナーに関して

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(出張セミナーの様子)

子どもたち(主に中高生)へのセミナーを希望する施設に出向き、ワーク形式のセミナーを行うプログラム。

「早い段階から自立に向けた意識をもってもらいたい」「施設で引きこもりがちな子どもにセミナーを受けさせたい」などの要望を受け、全国で実施しているものとなります。

(追記 ここまで)

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突然ですが、あなたは人に言えない「辛い過去」はありますか?

感情に身を任せて、相手を深く傷付ける言葉を放ってしまったこと─、

ある日突然クラスメイトに無視され、気付いたときには、ひとりぼっちだったこと―、

思い起こした記憶は、一人ひとり違うと思いますが、誰もがそんな話を積極的にしたくないものですよね。

──

今、日本には、親を頼ることができず、辛い過去を抱える子どもたちがいます。

「親と暮らすことができず、児童養護施設で生活する子どもたちは、全国で約3万人。虐待や育児放棄(ネグレクト)が理由で入所する子が多く、実は、彼らの多くには親がいます」

「18歳になると、子どもたちは施設から出ていかなければいけません。心の傷を癒やす間もなく、巣立ちの準備も不十分なまま、一人生きていかねばならない子どももいます」

今週のチャリティーは、児童養護施設の子どもたちの自立支援を行っているNPO法人ブリッジフォースマイル。

スタッフの植村 百合香(うえむらゆりか)さんに 、「日本の子どもをとりまく社会問題」について伺ってきました。

子どもの問題が集まりやすい、児童養護施設

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(ブリッジフォースマイルの植村さん)

そもそも、植村さんはなぜ子どもたちの自立支援という活動に興味を持ったのでしょうか。

「NPOで働きたいなと思っていた時に、たまたま見つけたというのが正直なところです。

児童養護施設の子どもの、18歳で巣立った後の困難さを知り、同じ日本で起きていることなのになぜ知らなかったのだろうと。

社会問題の様々な“しわ寄せ”が子どもに向かっているのではないか。すべてを解決することは難しいけれど、子どもが行き着く場所である児童養護施設を通して、見えてくるものがたくさんあると思っています」

児童養護施設は「孤児院」ではない

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(ある児童養護施設の中の様子)

児童養護施設という言葉を聞いたことはあっても、実態まで知っている方は少ないと思います。

そもそも、児童養護施設は「親がいない子(孤児)」のための施設というイメージがありますが、その辺りはどうなのでしょうか。また、最近のニュースでは、虐待により子どもの生命が奪われるなど、痛ましいニュースを良く目にします。その背景には何があるのでしょうか。

「親がいない子は1割程度。子どもたちの約6割が虐待を経験していると言われています。

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虐待に繋がる背景は、なかなか一概には言えないものがあります。実態としては、児童相談所への虐待の相談件数は実際増えており、2015年度、年間8万件を超えています。

虐待に気付いたり、疑ったりしている人が相談する件数が増えたということですから、児童相談所に連絡するという認識の広まりもあると思います。

そもそも、虐待というと、暴力をふるわれるというイメージがあると思いますが、精神的な虐待もあります。育児放棄(ネグレクト)も虐待にあたり、そのような経緯で施設にやってくる子も少なくありません」

親を頼れない環境から、スタート切る子どもたちを応援

児童養護施設で過ごした子どもたちにとって、最も大事なのは「これからどう生きるのか」ということ。特に親のサポートが無い中、普通に社会で暮らしていけるものなのでしょうか。

「高校を卒業して進学する場合、親からの仕送りがあったりしますよね。18歳まで施設で生活していた子の多くは、親からの援助を期待出来ません。退所後の自立は、物理的にも心理的にも困難が伴います。

私たちは、18歳で施設を出る前と後の、子どもたちの自立支援を行っています。就労支援や奨学金支援など 10個 ほどのプログラムに分かれています。

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(夢をスピーチすることを条件に返済不要の奨学金を給付する進学支援)

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(早い段階での就労観を構築するための職業体験等の就労支援)

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(施設を巣立った“後も”、人生を主体的に形成していくことを支援するアトモプロジェクト等の退所後支援)

私たちの一番の看板プログラムに、「巣立ちプロジェクト」があります。

子どもたちが施設退所後の一人暮らしの知識を身につけられるよう、高校3年生の夏から冬の半年間、月に1 回、巣立ちセミナーを実施しています。

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ここを、社会人ボランティアがサポートしています。社会ボランティアは300人以上登録しており、ブリッジフォースマイルの活動の要です。

就職活動の面接対策からアパート探し、社会保険や税金の話、調理実習など、楽しく学びます。

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2015年度は、1都3県の高校3年生118人が参加しました。同数の社会人ボランティアも参加しますので大所帯です。退所後につながることのできる仲間を得られることも、巣立ちプロジェクトの魅力の一つになっています」

児童養護施設の子どもたちとどう向き合うか

ここで、この記事の最初の話題に戻りたいのですが、自分が「辛い過去」を負っていることを、積極的に他の人へは話さないもの。

逆の言い方をすると、あなたが知らないというだけで、恋人や友達、職場の同僚などに、児童養護施設出身の方がいるかもしれません。

植村さんに聞いてみたかったのは、児童養護施設出身の方に出会ったときに、特別気をつけておくべき点などあるかどうか。

「それについては、是非一人ひとりが考えて欲しいことかなと思います。彼・彼女たちには少なからず親を頼れない期間があり、困難な環境を乗り越えつつ、いま目の前に立っている可能性があるということ。

知られていないことこそが課題であり、施設出身者への偏見や思い込みはまだまだ根深いと感じます。施設出身であることを隠している方もいます。

とくに特別扱いするのではなく、『私、知らないから傷つけたら申し訳ないけれど』のような前置きで、聞きたいことは聞けばいいのではないでしょうか」

歩んできた道のりに配慮しつつ、お互いに対等であろうとする。誰に対しても、基本的な心掛けは変わらないですね!

そして、偏見を受けがちな児童養護施設出身の方は「他のマイノリティ(LGBTの方等)に、比較的寛容だと思うこともある」とも教えて頂きました。

児童養護施設出身の方が、今以上に社会で活躍出来るようになれば、日本はもっと変わるかも! と筆者はワクワクしながら話を聞いていました。

I am OK, You are OK!

最後に、植村さんからお預かりしたメッセージをご紹介します。

「デザインにある言葉I am OK, You are OK は、巣立ちプロジェクトで毎回確認する合い言葉です。

自分がガマンするのが相手のためだと気持ちを閉じ込めるのではなく、自分も相手もOKな状態をつくりながら人生を歩んで欲しい、という私たちのメッセージを込めています。

今週のチャリティーは『巣立ちプロジェクト』を始めとする、児童養護施設から巣立つ子どもたちの支援費用として大切に使わせて頂きます。

4月は始まりの季節。新しいスタートを切った皆さんと同じように、児童養護施設出身の子どもたちも、素晴らしいスタートが切れるよう、チャリティー・アイテムを通じての応援、よろしくお願いします」

TEXT BY YOSHINO FUJIOKA

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NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人ブリッジフォースマイル から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:NPO法人ブリッジフォースマイル
活 動:東京に事務所を構え、児童養護施設から社会に巣立つ子どもたちの自立支援を行う非営利法人。
住 所:東京都千代田区大手町2-6-4(株式会社パソナグループ内)
H P:http://www.b4s.jp

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