CHARITY FOR

NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

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突然ですが、あなたは『日本の子どもが、世界の子どもを支援する活動』と聞いてイメージが湧きますか?

…ど、どういうこと? と正直、1児の娘を持つ著者も、最初聞いた時はよく意味が分かりませんでした。

JAMMINで知っているNGO/NPOは、子どもを支援対象とする団体が多く、子どもたちが主体的に誰かを支援する、というイメージが湧きませんでした。

今週のテーマは、「子どもが“子ども”を支援する国際協力」。私たちJAMMINと一緒に、知らなかった新しい世界を学んでいきましょう。

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(インドの子どもたちと記者会見をするクレイグ 写真中央)

「1997年、当時小学生だったカナダ人のクレイグくんは、自分で団体を立ち上げました。現在まで650校以上もの学校建設を行い、5万5千人の子どもが学校に通えるよう支援しています」

そう教えてくれたのは、NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、FTCJ)代表の中島早苗(なかじま さなえ)さん。

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中島さんがクレイグくんの存在を知ったのは1997年。アメリカのNGOでインターンをしていた時だったそう。

「クレイグくんの記事を見たのは、私自身、ストリートチルドレンを始めとする貧困問題に関わりたいと考え、渡米したばかりの頃。

存在を知った時は、衝撃的でした。小学生で行動している子がいるのに、私は何をしているんだろう、もっと頑張らなきゃって」

小さなアクティビスト(活動家)誕生の瞬間

そもそも、クレイグくんはなぜ活動を始めたのでしょうか。中島さんはこう言います。

「ある日、クレイグくんは、いつも楽しみにしていた新聞のマンガを読もうとすると、ある同い年の子どもが射殺された、という記事が一面に掲載されてたそうです。

射殺された子どもの名前は、イクバルくん。4歳からパキスタンで奴隷の様にじゅうたん工場で毎日働かされていましたが10歳の時に逃げ出すことが出来、世界に自分の体験を発信していました。

イクバルくんは、彼の言動をよく思っていなかった大人の手により、パキスタンへ帰国した時に射殺されてしまいます。工場のオーナーが自分に被害が及ぶのを懸念しての行動でした。

同い年の子どもがこんな酷い状況にあるなんて─、記事を見たクレイグくんは、大きなショックを受けます。

そして、すぐに行動を始めます。友人達に、現状を変えたい、とホームルームで『一緒に活動しよう』と呼びかけたのです。当然ながら『子どもにできることなんて無いよ』と何人もに言われたそうです。

しかし、“子どもだからこそできることがある”と信じ、活動をあきらめることなく続けたのです。活動をするうちに、一人づつ共感する仲間が参加していきます。

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(活動初期のメンバーとクレイグ 写真 上中)

その後、クレイグくんは、ストリートチルドレンや強制労働をさせられている子どもたちに会いに行くため、子どもの権利を広めるために世界30カ国以上の国々を旅をし、活動を徐々に拡げていったのです」

周りの大人はどう関わればいいのか

クレイグくん、すさまじい行動量です。大人でも、ここまで行動出来る人は少ないのではないでしょうか。

そして、中島さんの話を聞いているうちに、また一つ疑問が出てきました。クレイグくんは、小学生なのに法人の設立ってどうやったの?ということ。別の言い方をするならば、クレイグくんの周りの大人はどう関わったの?、ということでもあります。

「クレイグくんを支えたのは、少し年の離れたお兄さんだった、とクレイグくん本人に聞きました。

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(クレイグとお兄さんのマーク)

お兄さんは、当時ハーバード大学の学生。高校生の時には環境負荷低減を実現する洗剤を開発し、色々なところでプレゼンをしたこともありいました。

そうして、クレイグくんは、お兄さんから様々なアドバイスを受け活動を成長させていったそうです」

ここまでの話を聞いて、著者はこう思いました。

クレイグくんのような子どもが世界に増えれば、もっと社会が良くなんるんじゃないか? そして、周りの大人たちは、その子どもたちを支える役割を果たすべきではないか?─と。

中島さんも、同じことを考えていたそう。

「アメリカから帰国後に、当時中学3年生だった妹に、クレイグくんの話をしたんです。そうしたら”私も高校へ入ったら何か始めようかな”って言ってくれました。

妹のおかげで、子どもが社会問題に取り組む姿が、急に具体的なイメージに変わりました。妹やその友達が動くための応援をしていけばいいんだって。

そして、子どもたちが子どもの問題を解決するプラットフォームとして立ち上げたのが、FTCJです。

ただ、子ども達が解決すべき問題を探すのは大変です。そこでまずは私たち大人がテーマや、現地のNGO等のパートナーを探します。その後、日本の子どもたちが、どうしたら解決出来るのかを考え始めます。

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例えば、学校を建てるためのお金が足りないという途上国のある地域があり、そのための資金を日本の街頭で募金をするというアイデアが出たとします。

路上で募金活動するためには、警察署へ道路占用許可を取ったり、責任者を決める必要があるので、この点は大人がサポートします。

そして集まったお金をFTCJが現地へ届け、問題解決のための費用として使ってもらう。これはほんの一例ですが、FTCJの活動はこうした形で進んでいきます。

最近では、ネパール大地震の時には子どもたちが自分たちで支援したい!という意見も出てくるようになり、活発な活動が続いているんですよ」

「クレイグくんのような存在」が日本でも

子どもが主体的に活動するFTCJに対し、懐疑的な見方をすることも出来てしまいます(ひねくれててすいません)。

著者の場合「自分の子は特別」と信じて疑っていませんが、それとは全く違う次元で、クレイグくんが「世界的に見ても特別」な存在だっただけでは?─、という見方。

「子どもたちは、学校のテストや部活といった普段の生活があります。FTCJの活動がそこに加わることになるので、大人と比較するとスピード感はあまりないのかもしれません。

ただ、子どもたちは自分の頭で考え、自分たちなりのアイデアを出してきます。とってもクリエイティブなんですよ!そして、子どもにとっては、問題を解決するための力を養ったり活動のプロセスを学ぶことができます。

具体例を紹介しますね。1人目の工作が好きだった沖縄の小学4年生の子どもは、段ボールで“シーサー”を作り、沖縄の首里であった王朝祭りで販売し、2〜3ヶ月の間で3万円ぐらいのチャリティーを集めたんですよ。

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また別の子ども、この子も小学4年生ですが、パン作りが大好きで近所のカフェの厨房に協力を依頼。バレンタインの時期に“小さなパン屋さん”という名前で商品を作り、中学生のお兄さんと一緒に7〜8万円を集めました。

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こうした子どもたちならではの発想で考え、行動することに私は可能性をものすごく感じています。決して、クレイグくんだけが特別という訳ではないですよ!」

注)クレイグくんは、現在33歳。大学院を卒業後、今もカナダでアクティビストとして活動を続けているそうです。小さいころの想いを持ち続けられているのも、また凄い。

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(最近のクレイグ。同じくアクティビストとして活動するマララさんと)

最後に

FTCJの活動についてお伺いし、子どもが子どもを支援するというイメージが具体的になり、著者はすごく腑に落ちました。もしかすると、子どもたちが成果を出せるように大人が支援するという「新しい国際協力の形」がここにあるのかもしれません。

そして、クレイグくん(年上なんで正確には、クレイグさん)に負けず、日本の子ども達も自分の好きなことで、大人顔負けの金額を集めていることに、一番驚きました。これは、負けてられないですね!

最後に、中島さんから皆さんへメッセージを頂いていますので、ご紹介します。

「今回、チャリティー・アイテムのデザインでは、”踏み出すための一歩”をコンセプトに、靴をモチーフとしたデザインを作って頂きました。

子どもだけでなく、大人でも出来ないことってありますよね。そんな時、私はまずは継続してみましょうと伝えるようにしています。諦めてしまいそうになってしまいそうな時こそ、このデザインのように”一歩”を続けて踏み出していきましょう。

そして、今週のチャリティーは、子どもたちが活躍するための費用として、大切に使わせて頂きます。明日を支える子ども達の”はじめの一歩”の応援、よろしくお願いします」

TEXT BY KEIGO TAKAHSHI

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(1995年インド訪問時のクレイグとマザー・テレサ)

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSEGE 】NPO法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパンから御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:特定非営利活動法人フリー・ザ・チルドレン・ジャパン

活 動:東京に事務所を構え、1995年カナダにて当時12歳のクレイグ・キールバーガー少年によって設立された非営利法人。

H P:http://www.ftcj.com

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