CHARITY FOR

NPO法人AfriMedico

Startup Stock Photos

あなたは、チームや組織の中でどんな役割を担っていますか?

あるべき姿を見せみんなを引っ張る、組織がスムーズに運営できるように考え行動する、寡黙に取り組み自分の背中を見せる─。

様々な人が「自分の役割」を担うことで、チームや組織は前に進んでいきます。

特に、チームや組織のカラーを決めるのは、リーダーの影響が大きいもの。

私たちJAMMINでご紹介したNGO/NPOの中にも、様々なタイプのリーダーの姿がありました。

社会問題の解決に挑戦するNGO/NPOのリーダー、と聞くと「強いリーダーシップを持った人物像」を思い浮かべるかもしれません。

今はそうかもしれませんが、最初からリーダーシップがあったとは限りません。

もし、あなたが自分にリーダーなんて出来るはずが無い、そんな想いを持っているのだとしたら、その考えは疑ってみて欲しいのです。

本当に出来ないの? どうして出来ないの? 一歩踏み出すための言い訳を自分にしていないか? と。

挫折をしたとしても、粘り強く考える。自分を信じて前に進めば、自分にしか出来ないことが見えてくる─、今週のチャリティーを通じて、そんなメッセージを感じて欲しいと考えています。

──

「私、町井はみんなをグイグイ引っ張るリーダータイプではありません。もし同様の活動をする団体があれば、きっとスタッフとして参加していたと思います」

「青年海外協力隊に参加した時に自分の限界を感じました。でも、少しでも自分できることを始めようと考え、活動を始めました」

今週のチャリティーは、NPO法人AfriMedico(アフリメディコ)。

代表の町井 恵理(まちい えり)さんは、現在も薬剤師として製薬会社に勤務。その傍ら、NPO法人を立ち上げ、アフリカの医療の問題を解決すべく、挑戦を続けています。

160314-pic-2

なぜ、彼女は自分の性格を知りながら、団体を立ち上げることになったのか。詳しい話をお伺いしてきました。

「お金をちょうだい」─人生を賭けたニジェール渡航での挫折

私、町井は大学卒業後、薬剤師の免許を取り、製薬会社に就職しました。

仕事は充実していたのですが、学生時代に、インドにあるマザー・テレサが創設した孤児院でボランティアとして参加していたこともあり、国際協力への想いを捨て切れませんでした。

そして、5年間勤務をした後、青年海外協力隊に参加しアフリカ・ニジェールへ向かうことにしました。

最初、ニジェールの件を、両親に相談したところ猛反対を受けました。「戦争に送り出すような気分だ」「安定した職場を捨て、将来どうするんだ」と。

私自身は、将来がどうなるかはあまり考えていませんでした。ただ、行きたい、挑戦したい─、という気持ちが強かった。

5年間の薬剤師としての経験もあったので、きっと自分にも専門知識を活かして、アフリカの医療に貢献出来るはず─、と信じて疑いませんでした。

両親に3ヶ月間説得し続け、最後は温泉旅行に誘って口説き落としましたね(笑)。

160314-pic-3

(ニジェールでの啓発活動の様子)

その後、青年海外協力隊として参加したニジェールでは、保健省に配属され、マラリア・エイズなどの感染症予防啓発活動を2年間行いました。

現地での活動は地道なものでした。なぜマラリアになると思うか? どうすれば防げるようになるか? と、一人一人アンケートをとって回り現状を把握したり、ラジオで啓発のために出演したり、紙芝居を作ったり。

結果として、20%ぐらいだった感染症に対する知識の認知率は、最終的に80%以上に上がりました。

160314-pic-4

(ニジェールでのアンケート調査の様子)

知識を高めることには貢献出来たのですが、その後の「アクション」が作れなかった。知識だけでは解決出来ない問題にぶつかったのです。

「マラリアを防ぐために“蚊帳(かや)”が必要だと知っているが、お金が無くて買えない」

「日本人はお金持ちでしょう。お金があれば解決出来るのだから、お金をちょうだい」

現地の人から、そう言われてしまいます。

一体、私はどうしたらいいのだろう─。「自分の限界」を感じた瞬間でした。

リーダータイプではなくても「前へ、前へ」

何か貢献したいと人生を賭けて渡ったニジェール。

私がしていたことは、現地の人の役に本当に立ったのか─?、と挫折に近い感覚を抱えたまま帰国することになりました。

でも、このまま終わりたくない、アフリカの人の医療問題を何とか解決したい─、その想いだけは変わることはありませんでした。

改めて振り返ってみて、現地での学んだことは、「医療問題を解決するためには、一時的な活動や資金援助ではなく、持続可能な仕組みが必要である」こと。

私は、まずはマネジメントについて深く学ぶ必要があると考え、ビジネススクールに通い始めました。

160314-pic-5

(ビジネススクール時代の写真)

そして、その一つのクラスを通して、根本的にアフリカの医療問題を解決するためのアイデアを考え、メンバーを集めることになりました。

しかし、私はみんなをグイグイ引っ張るリーダータイプではありません。もし同様の活動をする団体があれば、きっとスタッフとして参加していたと思います。

あと、一人でやるのも寂しい。みんなで前に進んでいく感じが好きなんです。

最初は誰もメンバーとして参加してくれませんでした。そもそも遠いアフリカに対する理解も少なく、「医療」と「アフリカ」という掛け合わせに興味がある方が少なかったのだと思います。

ただ、私は諦めきれませんでした。アフリカの想いが断ち切れず、あらゆる場所でプレゼンし続けました。

そして一人が参加し、また一人と増え続け、今では20人を超える人が手伝ってくれています。

日本発症の「置き薬」で、アフリカの医療問題を解決する

その時にプレゼンをして回った内容が、今のAfriMedicoの活動に繋がっています。

活動のコンセプトは、日本の富山が発祥と言われている「置き薬」のシステム。

160314-pic-6

(家庭や企業に置く薬箱)

置き薬とは、各家庭に薬箱・市販薬を一定数置いてもらい、使った分だけを回収に来たスタッフに支払う方法です。

以前、富山県庁にまで訪問し、過去の置き薬の歴史までを学び、アフリカの現状と昔の日本のインフラ面や家族形態、保険制度など一致することも多く、アフリカの医療問題を解決出来ると考えたのです。

アフリカのニジェールでは、そもそも診療所や病院に薬がありません。現地の人は、政府や援助機関が無償で配布する薬を待っている状況です。

結果的に、市販薬で防げるはずの下痢などでも生命を落とす子どもたちがいるという悪循環が起きています。

置き薬は、この連鎖を断ち切るために、薬がそもそもない、アクセスしにくいという課題を解決するためのアイデアです。

このアイデアを元に、私は再びアフリカへ渡ることにしました。

100社以上の製薬会社への営業。持続的な仕組みを作る

160314-pic-7

(タンザニアでのヒアリングの様子)

まず、この活動で必要なのは、1つ目に薬を提供してくれる製薬会社などのサプライヤー。

私は100社以上の製薬会社にメールを出し、その後直接会いに行って、薬の提供に協力をお願いしました。現在、数社の製薬会社がサポートして頂けています。

2つ目に、薬を届けるパートナー。知り合いに紹介をしてもらいながら、先に紹介した薬局を営むオーナーや、薬剤師に協力を求め、集落へ薬を運搬してもらっています。

3つ目、最後に必要なのはお金の回収。アフリカでは携帯電話で決済出来る仕組みが一般的に普及しているため、現在はその利用を進めています。

これらの仕組みを作り、現在もテストマーケティングを繰り返している段階です。そして、確かなニーズを感じています。

例えば、タンザニアでは病院に行く交通費も負担になっていた住民が、この活動によって、薬が使えるようになって嬉しい、と言ってくれています。

現在では、企業、家庭、学校、病院などと連携し約50世帯にAfriMedicoの薬箱を置いている状況です。

160314-pic-8

(タンザニアでの様子)

持続的に続けられる仕組みがある程度できあがってきたのですが、もちろん課題も残っています。

継続的に実施するためには、薬の提供から薬の運搬までが、収支を合わせて自立していくことが大切です。

ただ、提供する薬の価格を安くし過ぎても他の薬局などの営業妨害にもになってしまう。そのバランス感を探っています。

我々のミッションは必要なお薬をアクセス困難な地域にまで届けること。

1世帯あたりに、薬箱を置くための費用は約1,000円です。今週のチャリティーを通じて、一人でも多くの家庭に薬箱を届けていくための費用として、大切に使わせて頂きます。

救えるはずの生命を、一人一人守り続けるために

私たちは、アフリカの医療問題の解決、具体的には、薬が無いことによって救えるはずの生命が失われてしまう現状を変えていきたいと考えています。

そのキーワードは「セルフ・メディケーション」。

自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすることが、インフラの整っていないアフリカの人々の健康増進につながると考えています。

私たちが活動することによって、日本発の仕組み「置き薬」が広がり、長期的には日本の製薬業界がアフリカで活躍する「地盤」を作っていけるとも信じています。

2020年には東京オリンピックが開催。アフリカの人から「日本といえば“置き薬”の国だ」「あの国のおかげで、笑顔でいられる」と言われるような取り組みにしていきたいと考えています。

チャリティー・アイテムのデザインでは、HEALTH FOR SMILE「笑顔でいられるための健康」をキーワードにデザインを作って頂きました。

これは私たちが実現したい世界そのものでもあります。

チャリティー・アイテムを通じて、始まったばかりのAfriMedicoへの活動の応援を、よろしくお願いします。

TEXT BY KEIGO TAKAHSHI

160314-pic-9

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人 AfriMedico から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:特定非営利活動法人Afrimedico
活 動:東京に事務所を構え、アフリカの人へ笑顔と健康を届けるために活動する非営利法人。
H P:http://afrimedico.org

logo-pckk

SNSでシェアするだけで、協賛企業より10円が今週のチャリティー先団体へ届けられます!
Let’s 拡散でチャリティーを盛り上げよう!

<協賛企業について>
「未来をつくるプロデューサー」パシフィックコンサルタンツ株式会社。
60年の歴史と1,600人を超えるプロフェッショナルが、地域や社会の未来に貢献しています。
会社ホームページはこちら: www.pacific.co.jp

FOLLOW US

毎週のチャリティー情報や新作アイテムの入荷や、お得なお知らせなど、最新情報を定期的にお届けしています。