仕事やプロジェクトに関わろうと思ったきっかけとなる、価値観や出来事。それは人によって様々です。
最近では働き方への関心が高まり、「この人のためになんとかしてあげたい!」「これをやっているときが1番楽しい!」など、純粋な気持ちから仕事を選ぶ人も増えているように感じます。
日々の忙しさや目の前のことに追われていると、つい自分の原点を見失ってしまう。みなさんはそのようなことってありませんか?
今週のチャリティーは、NPO法人グリーンズ。彼らは、そのような原点となる思いに出会える場を提供しています。
社会問題を「自分ごと」として捉え、社会のために活動している人や団体、アイディアを紹介するWEBマガジン「greenz.jp」を2006年7月から運営しています。
現在WEBマガジンの読者は、月間25万人。全国に70人いるライターさんによって、年間400本の記事を更新しています。そのうちおよそ3割は、企業や官公庁などのサポートによる記事ですが、残りの7割の記事はNPO法人グリーンズが自ら予算を捻出する、言わば「持ち出し」で構成されています。
持続的なメディア運営を目指していることから、「greenz people」という会員制度を2013年に設け、グリーンズの方向性や考えに賛同した会員の寄付金で、すべての記事をつくることを目指しています。
アイテムご購入ごとのチャリティーは、greenz.jpでの取材記事の原資として、ライターの原稿料や取材費、編集・校正費に活用されます。JAMMINを通じて集まるチャリティーによって、また一つ素敵なプロジェクトをgreenz.jpを通じて社会に紹介することができるようになります。
(世界へ向けて日本のプロジェクトを発信しているメディアgreenz global)
WEBマガジンは、みんなが『こんなふうになったらいいな』と思うような社会を身の回りにつくるためのヒントや、行動するきっかけを提供しています。グリーンズのミッションは、そういった社会をつくろうと思える状況をどれだけつくれるかということ(編集長 鈴木菜央さん)
グリーンズでは、社会のために何かしたいと思う人の背中を後押しするきっかけとなる、三つのプロジェクトを行っています。
一つは、「green drinks」。ロンドンから始まったイベントで、「環境」や「持続可能性」をテーマに、世界500都市以上で開催されています。WEBマガジンを読んで、何か行動に移したいと思った人が、ネットワークを拡げることができる場として、日本でも全国各地で開催されています。
(イベントで新しい価値観に触れ、人生が変わったと話す人も。)
二つ目は、思いやアイディアを実際にかたちにする場所として「green school」を開校しています。生きる基盤となる「暮らし」、新しい価値を生み出す「仕事」、そしてグリーンズのノウハウが詰まった「編集」という三つのテーマ。これらを軸に、取材先の方々が講師を務めます。
(授業内容は、エコハウスのDIYクラスや、コーヒー起業家クラス、コミュニティデザインクラス、編集学校など、ユニークなものばかり。)
(資源エネルギー庁のサポートのもと、藤野電力や様々な市民活動と協力しながら活動しているわたしたち電力プロジェクト。)
三つ目は、これらの取り組みを体系化した本「green Books」の出版。誰が運営しても良いというスタンスで、運営のノウハウをオープンに公開しているのもグリーンズの特徴です。
greenz.jpは「知る」、green drinks は「繋がる」、 green schoolは「かたちにする」、green Booksは「より考える」。それぞれの段階に合わせて、実現するまでの道のりをサポートするような内容になっています。
「ソーシャルデザイン」という言葉は、グリーンズがプロジェクトや活動を伝える際の大切なキーワード。今では、様々な場所で聞かれる言葉となりました。彼らが考える「ソーシャルデザイン」とは、『社会的な課題の解決と同時に、新たな価値を創出する画期的な仕組みをつくること』。
来年7月に10周年を迎えるgreenz.jp。最後に、これからの展望について伺いました。
グリーンズとしてもソーシャルデザインという考え方をアップデートして、社会や暮らしの基盤をもう一度自然と繋ぎ直し、様々な衣食住の資源が公平に行き渡る仕組みを、社会につくっていかなければいけないと考えています。
自分の身体や心のあり方、家族との関係、住んでいる地域など自分の外との関わり、自分の暮らし全体をデザインしていくっていうことが、新しいソーシャルデザインだと思っています。それをみんなと考えてつくっていきたいです。(編集長 鈴木菜央さん)
グリーンズでは、持続可能な社会をつくっていくために、楽しみながら具体的なアクションに移すことができる仕組みが、たくさん用意されています。グリーンズはまるで、有機的な生態系のよう。彼らの活動は同じ価値観を持った人のコミュニティをつくり、持続可能な社会を実現していくためのプラットホームとなってきています。
社会の役に立ちたい。人のために何かやりたい。子どもたちのために素敵な未来をつくりたい。あなた自身が、そのような原動力となる思いを見つめ直し、その純粋な気持ちから行動すれば、きっと社会は、世界は、良いものに変わっていくはず。
あなたも、見つめ直すきっかけをくれるグリーンズの活動を、チャリティーアイテムで応援してみませんか?
TEXT BY SAORI MATSUO
【 THANKS MESSAGE 】NPO法人グリーンズから御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)
法人名:特定非営利活動法人グリーンズ
活 動:東京に事務所を構え、社会問題を「自分ごと」として捉え、社会のために活動している人や団体、アイディアを紹介する非営利法人。
住 所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-19-5 アズマビル1階
H P:http://greenz.jp