もし、あなたの友人が「NPOを立ち上げる」と言っているとしたら、あなたはどう思いますか?「良いことしようとしてるんだな」と思う反面、「どうやるんだろう?」「本当に、困ってる人の役に立つのかな?」と疑問に思う方もいると思います。
NPOは世の中に必要です。私たちが目を向けていないだけで、社会課題はあなたのすぐ側にも存在します。そして、事故やケガで障害を負うなど、思いもしないことで支援を受ける立場になることは、誰にとっても日常的に起こり得えることなのです。
身近にあるはずなのに、なかなか注目されない社会課題。今週のチャリティー、一般社団法人リディラバの代表を務める安部さんは、その原因を3つ教えてくれました。
(一般社団法人リディラバ代表の安部さん)
「1つ目が、課題に注目できないという『興味・関心の壁』。2つ目が、存在する問題に対して情報の少なさを示す『情報の壁』。そして、3つ目が、実際に現場まで行けないという『現場の壁』です。リディラバは、それら3つの壁を乗り越えて、人が社会課題に対して目を向けられない根本的な構造から解決しすることを目指し活動しています。」
(「現場の壁」を壊すスタディツアー「林業ツアー」)
(「現場の壁」を壊すスタディツアー「池袋でホームレス事情を知るツアー」)
リディラバは、来年2016年1月9日、10日につくば国際会議場で「R-SIC」というイベントを開催します。
現在、NPOの数は増え続けて、5万団体にも及びます。増え続けるのはいいことですが、「本当に課題の解決になっているか」「活動するための環境は整っているか」という視点でも評価しなければなりません。
社会課題を解決する人達の業界には、まだ継続的に課題解決を目指せる環境が整っていません。それはお金の面、ノウハウの面、競争の面、人材の面など多岐にわたっています。
その課題を共有し、業界そのものを整えるように解決していくカンファレンスが、リディラバ主催の「R-SIC」です。R-SICでは、実際に運営する人だからこそわかる悩みや課題が共有でき、そこで出会った人同士から新たな取り組みが生まれています。
(ソーシャルビジネスの最新トレンドや運営ノウハウについて議論をかわす「パネルディスカッション」)
R-SICの開催は、来年で3回目を迎え、全国から社会課題を解決したいと考える、NPOの運営者を中心に200人近くが集まります。日本でもこのようなテーマで開催されるイベントは少なく、関係者にとって貴重な学びと交流が出来る機会です。
(参加者同士のディスカッションの様子)
今週のチャリティーは、このR-SICを来年からも継続するための費用として使われます。
「社会を良くしたいと思うだけでは不十分。そのスピードを早め、上手くいく方法を見つける方法が必要です。事業を行う人は、社会課題を変化させる方法や、深さについても考えるべき」と安部さんは語ります。
そして、「R-SICはカンファレンスですが、そこに集まる人達を一つのコミュニティとして捉えています。NPOと連携したい企業や、投資家も集まります。いずれは、世界のソーシャルベンチャーに携わる人達が、集まる会にしていきたいと考えています」とも教えてくれました。
もし、あなたの周りでNPOに関わりたい方がいれば、このR-SICを紹介してあげてみてくださいね。そして、R-SICを応援できるチャリティーアイテムを着て、当日会場へ一緒に行きましょう!
(JAMMINも昨年参加させて頂きました!)
TEXT BY YUHEI KAI
【 THANKS MESSAGE 】一般社団法人リディラバから御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)
法人名:一般社団法人リディラバ
活 動:東京に事務所を構え、人が社会課題に対して目を向けられない、根本的な構造から解決しすることを目指す非営利法人。
住 所:東京都文京区本郷3-9-1 井口ビル2階
H P:http://ridilover.jp/