CHARITY FOR

一般社団法人こころ館

心の声を聞くということが、ぼくを知ることになる・・・・・・それってどういうことだろう(「母なる木」作・松原あけ美より)

絵本には多くの学びがあります。絵本からの学びは子ども達だけでなく、大人でも知らなかった自分を見つけられるきっかけになることがあります。今週のチャリティーは。この絵本を通じた学びを、子ども達だけでなく、その親にまで届けたいと奮闘するNGOの挑戦に迫っていきます。

自信がない親 → 過干渉になってしまう → 子どもが自分で考える力を失う

「10年前、教育現場に入った時には自分が何を感じているのかわからない子どもが余りに多く驚きました。今、心なんてない(何も思わない、感じない)と語る子どもが増えています。このままで本当にいいのだろうか、あと10年経ったらどうなるのか。かなり強い危機感を持っています。」

そう語るのは一般社団法人こころ館代表で、絵本セラピストの松原あけ美さん(下写真中央)。この文章の中でも紹介している絵本を制作。10年前、絵本セラピストとして出前授業を教育現場でしているうちに、子ども達をとりまく環境の変化を感じてきたといいます。

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この変化の背景の1つに、親の気持ちの変化があります。子どもを見守る親が自分に自信が持てない。だから子どもに自分と同じような想いをさせたくない。そのためにも、まずはいい学校へ行かせなくては。だから、子どもがすることに口を過剰に出す。そんな風に子どもへの愛はその目的を変え、過干渉につながり、子どもが考えるきっかけが奪ってしまっているのかもしれません。

絵本をツールに、親が自分自身と向き合うきっかけを作る

人はみな 自分のこころを見つめることが苦手なのだよ。心の中にある 汚れた弱い自分を見ることはとても勇気がいることだからね。(「母なる木」作・松原あけ美より)

こころ館は、子ども達の自己肯定力を伸ばす為、精神面での支援策として独自のカリキュラムを使った出前授業を日本とカンボジアの子ども達へ届けています。知らない自分を知り、自分自身の課題を発見しチャレンジすることを子ども達はプログラムから学んでいきます。そして、こころ館が最近力を入れ始めたのが保護者(親)への支援。未来を担う子ども達に触れ合う時間が最も多いのは親。子どもが成長するには親の存在が大きく影響していきます。

こころ館は、子ども達に使用している教材を使い、保護者自信が自分について考えるセミナーを開催。そこで使われる教材が絵本です。絵本セラピストとして活動した松原さんだからこそ、絵本がきっかけとなり自分と向き合う時間が子ども達だけでなく、親の考え方にもいい影響があると考え、セミナーを開催しています。

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松原さんは、「(こころ館で行うセミナーについて)子どもたちに絵本ワークを届けるのは対処療法的なもの。ママに絵本ワークを届けるのは予防的なもの。いずれの方法でも、オリジナルの絵本ワークから自分を見つめ、心を感じる時間を届けていきたい。心を置き去りにしない生き方をして欲しいという願いが原点になっています。」と語ってくれました。

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「子どもが学校に行けないことを恥ずかしいと思わなくなった」

こころ館が展開するセミナーには、問題を抱える親が参加することも少なくありません。不登校を始め、家族だけで抱えていた問題を少しずつ、絵本を通じて解きほぐしていきます。セミナーに参加した親からはこんな感想が寄せられたそうです。

中2の娘が今年に入り学校に行けないことが多くて初めは怒鳴りつけたり無理矢理行かせようとしていました。子どもの事よりも世間の目を気にしていたのです。毎朝毎朝今日はどうだろうと子どもの顔色をうかがっていました。
(中略)昼から先生から電話があり体調がわるいので迎えに来てほしいとの事だったので私は学校に行って子どもに会い、「後一時間でクラブやけどどうする?もちろんしんどかったら帰ってもいいよ怒らないよ!自分で決めて。」と言いました。私はてっきり帰るものだと思ってましたが「残ってクラブして帰る。」と言いびっくりしました。
(中略)このところ私自身吹っ切れたように子どもが学校に行けないことに恥ずかしいと思わなくなったのです。だから子どもは私の気持ちを受け取ってるんだと思いました。(こころ館セミナー参加者の声)

今週のチャリティーは、こころ館が保護者向けに開催する「ママキャリ講座」を、ひとりでも多くのママ達に体験して頂く講座「ママキャリチャリティー講座体験版」を実施するための費用等として使われます。

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まとめ:子どもの人生は親のものではありません

どの親だって、子どもが良い人生を送って欲しいと願っています。しかし親が送って欲しい通りの人生を子どもが送るとは限りません。子どもに多くを期待しすぎることはとても酷なことです。それは親のエゴです。でも心配しなくても、大丈夫です。子どもはちゃんと見て育ってくれるはずです。あなたという親の背中を見て。だから、まずは親である自分自身が、ちゃんと自分と向き合うことから始めてみませんか? 何が好きで何が嫌いなのか、親である自分が何をしたいのか。こころ館のワークで使われている絵本が、そのきっかけを多くのママ達に届けています。

「まずは等身大の自分になってください。」こころ館のセミナー最初に掛けられるこんな一言は、これから自分と向き合おうとする“あなた”のためにあるのかもしれません。是非、絵本を使ったワークを1人でも多くのママ達へ届ける活動をみんなで応援していきましょう!

きみの時間は流れている。昨日は今日へとつながる。今 きみがなにを感じ どう生きるのかが 明日のきみをつくるのだよ。(「母なる木」作・松原あけ美より)

基本情報

法人名:一般社団法人こころ館
活 動:京都に事務所を構え、子ども達の自己肯定力を伸ばす為、精神面での支援策として独自のカリキュラムを使った出前授業を届ける非営利法人。
住 所:京都府京都市下京区梅湊町83-1「ひと・まち交流館京都」2階
H P:http://cocorokan.org/

NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

GIFTED ¥21,000 CHARITY 一般社団法人こころ館(7/13〜7/19)

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