ベトナムの経済都市ホーチミンと発展著しいカンボジアの首都プノンペン。その都市の丁度狭まれるようにあるカンボジア・スヴェイリエン州に「物乞いの村」と呼ばれる地域があります。
この地域の子どもたちは、家計を支えるため学校にも行かず都市部で物乞いをしたり、身分証の年齢を詐称し工場で労働。子どもたちが学び、遊び、健やかに過ごす権利が国際的に認められているが、この物乞い村ではそれらの権利が守られていないのが現状です。
今週のチャリティーはNPO法人国際子ども権利センター(シーライツ)。物乞い村で子どもの権利を守る必要性を地域住民や子どもたちへ伝える活動を実施。さらに、啓発活動だけでなく、子どもたちが物乞いに行くことなく学校に通えるよう、子どもたちが過ごせる居場所や図書室も運営しています。700円のチャリティーでは8名の子どもたちに児童労働や人身売買の現状を教えるトレーニングが実施できるようになります。
シーライツが目ざすのは子どもが見守られ、子どもの声を大切にする社会。その形を具体化したのは「子どもの代表」という仕組み。トレーニングに参加した子どもが代表となりその内容を伝えるというものです。子どもたちに自信をつけさせ、子どもたちから現状を変えられるよう促しています。
日本政府が「国連子どもの権利条約」を批准して今年で20周年。この条約は憲法と同じ効力と位置づけられているほど重要なもの。子どもの権利を物乞い村で伝えるシーライツの挑戦は今日も続いています。
法人名:特定非営利活動法人国際子ども権利センター(シーライツ)
活 動:東京に事務所を構え、世界のすべての子どもたちが、いつでも、どこでも、どんな場合でも、国連「子どもの権利条約」でうたわれているすべての権利を保障され、夢や希望を語りあい、社会に参加できる、そんな世界をめざして活動する非営利法人。
住 所:東京都台東区東上野 1-20-6 丸幸ビル3階
H P:http://www.c-rights.org