開発途上国での医療活動には課題が多く残っています。緊急医療を受ける機会は少しづつ増えているものの、 まだまだ支援の手が回らない医療活動も多いのが現状です。
その一つが口唇口蓋裂と呼ばれる先天異常。医療が発達した日本では幼少期に手術されることが多いが、彼らは僻地に住むため医療を受ける機会が少なく、手術費用の捻出も簡単ではありません。
そして、地域によっては口唇口蓋裂に対する根強い差別・偏見も存在しています。患者とその家族は、金銭的負担だけではなく、精神的な負担も受け続けているのが現状だ。
今週のチャリティーは、NPO法人ADRA Japan。彼らが特に力を入れているのが、経済発展や開発から取り残された人々たちへの支援。彼らは山岳地域で内陸国という地理的要因によって南アジアで最も経済発展が遅れるネパールで口唇口蓋裂患者を支援しています。
日本の形成外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学技士、薬剤師、栄養士などの医療チームを2013年までに18回派遣し延べ900件以上もの手術を実施してきました。
アイテムのご購入ごとの700円のチャリティーで、1人の口唇口蓋裂患者が手術のために都市部の病院へ向かうことが出来るようになります。
ADRA Japanは口唇口蓋裂の支援だけでなく母子保健医療も展開しています。
しかし、経済発展や開発から取り残されてきた活動地域までの道のりは、テレビで移動の大変さを特集した番組が組まれるほど過酷です。
移動にかかる時間は、何時間でなく何日間という単位に。進む道のりは高低差が大きく、転落事故が起こるほど悪路を通らざるを得ないこともあるといいます。
そんな彼らの活動の原動力は、「知ってしまった現実を何とか変えていきたい」という強い想い。 彼らは支援が待つ人の元へ今日も険しい道を進み続けています。
法人名:特定非営利法人ADRA Japan
活 動:東京に事務所を構え、キリスト教精神を基盤とし世界各地において今なお著しく損なわれている「人間としての尊厳の回復と維持」を実現するため、国際協力を展開する非営利法人。
住 所:東京都渋谷区神宮前1-11-1
H P:http://www.adrajpn.org