今日も世界のどこかで、子どもが売られています。ブローカーを通じて人身売買が行われ、金銭の見返りに性的なサービスを強要される子どもたちが存在。最も劣悪な環境におかれる児童労働の一つです。
その背景には、家庭の貧困があります。そして、彼女たちは、逃げようにも逃げる術をもっていません。誰かが救ってあげなければ、この子どもたちは一生闇の中にいなくてはならないのが現状です。
今週のチャリティーは、NPO法人かものはしプロジェクト。彼女たちは人が売られる問題を根本から無くすため、地元の警察を支援しています。
法律教育や逮捕方法の実践的なトレーニングを提供し、性犯罪の逮捕者数は10年で約10倍の700人に上るなど、目覚ましい成果を上げています。
さらに、彼女たちは「い草」を活用した工芸品を作るコミュニティファクトリーを経営。農村部の貧困家庭の不安定な家計を支える支援も行っています。
彼女たちの特徴は、数々の賞を受賞してきた経営手法。共同代表の3名のうち2名がプロジェクトを行うカンボジアとインドの責任者を兼ねています。迅速な意思決定により問題解決のスピードを早めようという、現場主義の表れでもあります。
さらに、支援の輪を拡大させるため、学生向けのイベントや平日の朝に社会人向けの活動説明会を開催。創意工夫ある活動で自分たちの問題意識を伝え続けています。
NPO業界内部からも評価が高い彼女たち。今後の活動から目が離せません。
法人名:特定非営利法人かものはしプロジェクト
活 動:東京に事務所を構え、子どもが売られない世界を作るため、寄付・募金・ボランティアの協力によりカンボジア・インドをメインに活動する非営利法人。
住 所:東京都渋谷区広尾5-23-5 長谷部第一ビル402号室
H P:http://www.kamonohashi-project.net