小児がんと闘う子どもたちは孤独とも闘っています。治療技術の発達は近年目覚ましいものの、入院期間は半年から1年、もっと長期間になるケースも存在しています。
さらに治療で免疫が著しく低下している患者は感染の恐れがあり、たとえ兄弟・姉妹でも病棟に入れないことがあります。
そして長期間の入院を終え社会に戻った後、うつ病や不安障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされる子どもも。入院する子どもたちの入院中の心のケアが非常に重要となってきます。
今週のチャリティーは、NPO法人シャイン・オン!キッズ。彼らはファシリティドッグと呼ばれる専門的な訓練を受けた犬とともに、小児がん等で入院中の子どもたちや家族を支援しています。
ファシリティドッグは 毎日同じ施設に常駐。日々子どもたちの部屋を巡り、時には検査や手術に同伴することも。長期入院を強いられる子どもが、入院や治療に対して前向きになってもらえるよう活動を続けています。
「ベイリー(右写真)がいれば検査頑張れる」「ヨギがいれば手術に行ける」そんな子どもたちからの声が、活動の原動力となっています。
NPO法人シャイン・オン・キッズは日本で初めて病院にファシリティドッグが常勤するプログラムを開始しました。
ハンドラーと呼ばれるファシリティドッグのパートナーには、ボランティアではなく臨床経験のある看護師を採用。患者の家族や周囲の医療スタッフの信頼を獲得し、現在では2つの病院でプログラムを提供しています。
全国の小児病棟でファシリティドッグが活躍する。彼らの活動を応援することで、そんな素敵な環境が出来るようになることを願ってやみません。
法人名:特定非営利法人シャイン・オン!キッズ
活 動:東京に事務所を構え、日本の小児がんや重い病気と闘う子どもたちやご家族の生活の質(QOL)向上のために、心のケアを行う2つの独自プログラムを全国のこども病院や小児病棟に無償で提供する非営利法人。
住 所:東京都中央区日本橋本町3-3-6 ワカ末ビル 7階
H P:http://sokids.org/ja/