最大瞬間風速87.5メートル。この風速を記録したのが、昨年11月にフィリピンを襲った台風。この風速は超大型の竜巻に匹敵します。その猛烈な勢いそのままに上陸し、死者・行方不明者8千人を超える甚大な被害をもたらしました。
さらに、フィリピン特有の課題も存在します。被災地の一部には貧困地域も存在し、被災前から問題があった彼らの生活をどう取り戻していくのかも課題だ。この台風被害からの復興が「新たな国家を建設するほど困難」と言われる原因の一つになっています。
今週のチャリティーは京都に拠点を構える公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO。台風被害が大きかったレイテ島北西部へスタッフを派遣。現地では緊急支援だけでなく、風水害に強い木造建築技術が求められていることを把握しました。
そこで、NICCOは日本から建築士や大工をレイテ島へ派遣。現地の資材を使った木造住宅の再建を支援しています。このようにNICCOは、医療や食糧等の緊急支援だけでなく、被害を今後大きくしないための支援にも力を入れているのが特徴です。
NICCOはJAMMINと同じ京都生まれ京都育ち。そして日本で最も長い歴史と実績を持つ国際協力NGOだ。「お金やモノを届けても助けることができるのは彼らの今だけ。NICCOは彼らの未来を助けていきたい。」そう考え現地住民が自立した生活をすることを支援してきました。
さらに、緊急災害支援は一刻を争う判断が次々と求められる最前線。判断を躊躇すること自体がリスクとなってしまいます。その中でも彼らは長い経験と揺るがない価値観を持って今日も現場で支援を続けています。
法人名:公益社団法人日本国際民間協力会NICCO
活 動:京都に事務所を構え、国内外での緊急災害支援、環境保全に配慮した自立支援、職業訓練など人材育成などを展開する非営利法人。
住 所:京都市中京区六角通新町西入西六角町101
H P:http://www.kyoto-nicco.org/index.html