通信制高校に通う子どものうち、約4割が元不登校。そして卒業生の約半数は進学も就職もしないと言われています。
彼らは過去の辛い経験によって、何か新しい一歩を踏み出すこと少しだけ億劫に。そして、周囲の人も彼らにどんなことをサポートすればいいか、経験・知識がなくわからないという問題もあります。
その結果、進学も就職もしない子どもたちが増えていってしまう。そんな悪循環を断ち切ろうと奮闘しているのが、今週のチャリティーNPO法人D×Pです。
D×Pでは、通信制高校生を対象に社会人ボランティアと共に出前事業を実施しています。社会人の様々な経験が、高校生が新たな一歩を踏み出すためのきっかけとなって欲しい、そう考えD×Pは活動を続けています。
「イヤな場所からは逃げてもいい。自分にぴったりの場所を探して選ぶことができるから」自身もいじめられた経験を持つD×P社会人ボランティアの一言です。
同じような経験をした社会人ボランティアがいることで、子どもたちも安心して心を開いているのが特徴です。
2004年当時、高校生だったNPO法人D×P共同代表の今井氏(写真)は医療支援NGOの活動で訪れたイラクで武装集団に拘束された経験を持ちます。
何とか開放された彼が受けた数々のバッシング。その経験と、通信制高校生が親や先生から否定されていた過去。その光景が重なったことが、活動を始める原動力になったと言います。
「人は痛みを持たないと、他の人の痛みはわからない(マザー・テレサ)」そんな言葉を体現するかのような彼らの活躍。今後の活動から目が離せません。
法人名:特定非営利法人D×P(ディーピー)
活 動:大阪に事務所を構え、不登校やひきこもりの子ども達が多い通信制高校で、経験豊富な社会人ボランティアと出前授業を展開する非営利法人。
住 所:大阪市中央区天満橋京町1-27ファラン天満橋33号室
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