日本では、蛇口をひねればいつでもキレイな水が手に入る、そんな恵まれた環境は世界に数えるほどしかありません。世界では現在も水道の普及・整備が進められているが、安全な水を確保できない人は9億人存在すると言われています。
地域によっては、身近にキレイな水がないために、家畜が水を浴びたり近所の人が洗濯をする水を飲用。そのような水が様々な感染症を引き起こし、生命が危機にさらされてしまいます。
今週のチャリティーは、国際協力NGO「公益社団法人アジア協会アジア友の会」。アジア地域で安全な水を提供するための活動を続けています。彼らは、今までにアジア地域で1,668基の井戸・パイプライン(簡易な水道施設)の建設を支援してきました。
そして、彼らの活動は建設の支援だけではない。ずっと施設を使い続けられるよう、現地住民にメンテナンス方法についてのノウハウも提供を続けています。彼らはなぜ水の問題に取り組もうと思ったのか、それは創設者自らの体験にあります。
創設者が20代前半で訪れたインドの農村。そこで出された一杯の水が原因で入院することになります。病床を見舞うインドの仲間たちと話すうちに、農村における厳しい生活環境を聞く、という体験をします。その際に、生活に密着した水問題の深刻さを知り、1979年に法人を設立しました。
それから長年に渡り活動を続け、現在までに18カ国・64団体もの現地NGOとのパートナーシップを構築。現地NGOが行う活動を強力にサポートし続けている。「アジア地域を支える国際協力の共同体を作る」という彼らの挑戦はこれからも続いていきます。
法人名:公益社団法人アジア協会アジア友の会
活 動:大阪に事務所を構え、アジア地域で井戸やパイプライン(簡易の水道施設)建設支援・現地への技術移転や、18カ国・64団体にも及ぶ現地NGOとのネットワークを通じて安全に使える水を提供する非営利法人。
住 所:大阪府大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル5階
H P:http://jafs.or.jp