CHARITY FOR

NPO法人レイプクライシスセンターTSUBOMI

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(TEXT BY KEIGO TAKAHASHI)

「魂の殺人」とも呼ばれる性暴力(レイプ・ちかん・ストーカー等)。私たちが知り得る報道されるもの多くは、著名人などの「話題になりやすい」ものぐらい。実際には、日本ではもっと多くの被害が起きています。

例えば、性暴力の一つ「強姦」について。警察への相談件数は年間1,200〜1,500件以上にも上ります。この数でも十分多いのですが、相談出来ない方も相当数存在しているため、実際の発生件数は何倍にも上るのではないか、という指摘もあります。

弁護士が運営する、性暴力被害専門のNPO

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今週のチャリティーは『NPO法人レイプクライシスセンターTSUBOMI』(以下、TSUBOMI)。東京に事務所を構え、性暴力被害のない社会を目指す、現役弁護士が立ち上げた非営利法人です。

TSUBOMIは、2012年の設立以来、警察への相談件数1年分にも上る、1,500件を超える相談を受けています。相談日数が年間200日として、4年間で800日。平均すると約1日2件もの相談が彼女たちの元へ寄せられている計算です。

TSUBOMIが行う、性暴力被害者のための電話相談は、月~金の14時から17時と第3土曜の10時から13時。さらに、メール相談の受付を随時行っており、必要に応じて、面談、カウンセリング、病院、法律相談、交流会、自助グループ等につなげる活動まで行っています。

TSUBOMIの活動がスタートした頃には「性暴力被害の相談を専門的に受け付ける窓口はほとんどなかった」と、現役の弁護士でもある、TSUBOMI代表の望月晶子(もちづき あきこ)さんは教えてくれました。

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女性の権利に関する相談窓口は存在していたのですが、性暴力の被害を“専門的に”受け付けるところは、当時ほとんどありませんでした。

性暴力の相談を受けるには専門的な知識が必要な上に、相談を受ける側の精神的負担も大きい。そして、お金も手間もかかります。
犯罪に関わるものでもあるので、警察が担当するもの、と女性の支援をする方の認識だったと思います

TSUBOMIへの相談は、被害者の方が調べて直接連絡するケースが約3〜4割。相談のタイミングは、被害にあってすぐ連絡する方もいれば、30年以上経過した性暴力被害についての相談もあるそう。

(被害相談が出来なかった方は)長く加害者と関係が切れていたのですが、接点が生まれそうになったということで、相談したいとお電話を頂いたこともあります。
このように、被害者が長く苦しまなければならないのが、性暴力被害の特徴でもあります

性暴力の被害の過半数は友人・知人から。創業者が変えたい現状とは

レイプ被害にあった場合、妊娠を避けるためにも、72時間以内に受診して、緊急避妊薬の服用が必要です。また、被害にあったショックから眠れなかったり、家から出られなかったり。様々な影響が本人に現れてきます。

そもそも性被害の加害者は、知人・友人からが過半数と言われています。その人との関係を壊したくない、気軽に相手の家へ上がってしまった自分が悪い等と自分を責め、ずっと悶々とした気持ちを抱えてしまう方が後を絶たないのが現状です

そして、TSUBOMI代表の望月さんは、15年以上のキャリアを持つ、現役の弁護士でもあります。今、弁護士は「野良弁護士」という言葉があるほど、食べていくのも大変な業界になりつつあります。そんな中でも、TSUBOMIの相談は全て無償で行われています。

実は、去年活動を辞めようと思ったんです。人件費や什器を自分のお財布から出していて、負担がキツくなってしまって。
でも、世間からの評価というか、続けて欲しいとの声が大きく、寄付やクラウドファンディングを活用して、組織を継続することにしました。

2011年から国が性暴力被害センターの設置を促進し始めたこともあり、世の中の雰囲気は変わりつつあります。特にセンターの設置主体として活躍する産婦人科の医師たちは、性暴力被害について問題意識を高く持ち活動しています

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(TSUBOMIが作成したリーフレットとカート。置いてくれる場所を現在も募集中のこと)

性暴力の相談は難易度が高く、専門的な知識が求められます。また、辛い状態にある人の心と向かい合う、という大変なミッションを抱えています。

相談員は医療や弁護士などへの紹介、制度への理解など、全体像を捉えられるスキルが必要です。
また、相手が何を求めているのかを見極めることも必要です。相手が電話をかけてきたとしても、喋ることが出来ないこともある。寄り添う支援が必要です

そうした高いスペックを求められる一方、私たちの組織の相談員は、転勤や子供が生まれたりなどずっと働き続けてもらうことが難しい一面もあります。
今週、皆さんからお預かりするチャリティーは、相談員のノウハウ共有のための費用として大切に使わせて頂きます

最後に

性暴力は、残念ながらずっと発生しています。私たち人の歴史と隣り合わせのもの、そう言っても過言ではありません。しかし、今までがそうだったからと言って、これからもそのままでいいか、というとそれはNOです。

だからこそ、まず性暴力に遭った後の対策は重要です。医療行為やメンタルヘルスと同様、法的な処置も必要不可欠。

TSUBOMIのような志を持って始めた素晴らしい先生を見習い、過払い金ビジネスでサクッと儲けた法曹界の皆様には、是非とも性暴力を無くす為に立ち上がって頂きたいところです。

最後にTSUBOMIの望月さんからのメッセージをご紹介します。

性暴力の被害者は、直接社会に対して声を上げることが出来ません。だからこそ、私たちの様な相談を受ける人間が、その現状を広く伝えていくことが求められています。
この記事を読んだ皆さんの周りの大切な方が、性暴力被害に遭いそうになった、遭ったとしたら、私たちの活動や、全国のお近くの性暴力被害支援センターのことを思い出して頂ければ嬉しいです

チャリティーアイテムのデザインでは、折れても茎からまた根を出す、コスモスの“つぼみ”をモチーフに描いて頂きました。
前を向いて進んで行こうとする力強さを表現しています。ぜひ、チャリティー・アイテムを通じて、私たちの活動の応援、よろしくお願いいたします

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(TSUBOMIのチャリティーアイテムをかけて相談に乗るスタッフの方の様子)

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