CHARITY FOR

NPO法人CP サッカー&ライフ エスペランサ

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(TEXT BY KEIGO TAKAHASHI)

皆さんはこの夏のオリンピック、どんな種目を見ましたか? 日本人の活躍だけでなく、トップ・アスリートのパフォーマンス、楽しかったですよね!

そして、先月のオリンピックに引き続き、先週からスタートしたのがパラリンピック。

中でも先日見た「車イスバスケ」は大迫力! ガンガンとぶつかり合いながら、チームでゴールを目指す姿は、オリンピックとはまた違った楽しさがありました。

脳性麻痺を持つ人と健常者の交流を生み出すクラブチーム

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今週のチャリティーは、NPO法人CPサッカー&ライフ エスペランサ。CPサッカーは、脳性麻痺のほか、脳血管障害や外傷性脳損傷などの後天的な障がいを抱える人がプレイするために考案された、7人制のサッカー競技。

NPO法人エスペランサは、サッカークラブ「エスペランサ」を運営し、脳性麻痺を抱える人と健常者が関わり合い、一緒に楽しむきっかけを提供しています。NPOの理事、神 一世子(じん いよこ)さんにお話を伺ってきました。

私たちのクラブには、10〜50代の幅広い人たちが参加してくれています。サッカーを楽しむことはもちろん、徐々に脳性麻痺を抱える人たちの交流が徐々生まれていきました。

というのも、脳性麻痺を抱える本人や家族にとって、同じような環境にある人との交流は貴重な機会。先輩たちの背中を見ながら、3年後や10年後に自分たちはどう暮らすのか、を考えるきっかけになっています。
同じような障がいを抱える人達のコミュニティとして機能してきたこともあり、どう社会へ参加し自立していくのか、という活動まで行うために、NPO法人にすることにました

「私は運動が苦手で、やったことが無い」—、クラブチームの運営に関わり始めたきっかけ

理事の神さんは、自身でのスポーツ経験はありません。そんな神さんは、学生時代は子供達をキャンプへ連れて行くボランティアへ参加。キャンプ先で合宿に来ていた小学生のサッカーチームの様子に目を奪われたと言います。

その小学生のチームの統率力が素晴らしかったんです。キャプテンを中心にテキバキ動き、大人がいなくても統率をとって行動する。試合が終われば自然と輪になり反省会を行い、次に活かすよう努力する。
こうした一連の行動を見て、サッカーって人生についても、学べるスポーツなんだな、と感動しました

この時、同じ合宿ではプロのサッカー選手が招待され、指導をしていたとも教えてくれました。

子供たちはプロから一方的に教えられるのではなく、プレイについて「議論」をしていたと言います。こうした「フェア」な雰囲気もサッカーを見直すきっかけになったとも教えてくれました。

その後、神さんは新聞記事でCPサッカーの記事を目に。サッカーに魅了されつつあった神さんは、実際に現場向かいます。

そもそもスポーツって運動神経がいい人のためにあるもの、って思っていたんですね。実際、当時のCPサッカーに関わる人は、はっきり言って上手くなかった(笑)。

ただ、足が悪くても上手くボールをコントロールしようとする姿や、仲間と一緒にチームのためにゴールを目指す真剣な姿を見て、私の価値観は大きく変わりました。

運動神経うんぬんではなく、シンプルに上手くなろうと一生懸命なんです。そんな姿に魅せられて、気がつけばCPサッカーに20年近く関わり続けているという感じです

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こうして偶然の積み重ねの中でスタートした、神さんのCPサッカー人生。関わっていく中で、障がい者スポーツについての課題を知るようになります。

障がい者スポーツって個人競技が多くなりがちなんです。健常者と一緒にプレイする機会があったとしても、伸び伸びとプレイ出来るのは簡単ではありません。
じゃあ、障がい者同士が集まってやろうと思っても、同じような障害の程度の人が何人も近くにいるわけではない。こうした構造的な課題を解決する必要があります

私たちは、こうした課題の解決に向け、障がい者サッカーの情報サイトをオープンする予定です。
脳性麻痺のほか、視覚障がい(ブラインドサッカー)など様々な競技があるのですが、情報がバラバラで色々なサイトを見にいかないと、情報がわからない。

そうした情報を一括で集めて、気軽に障がい者サッカーを楽しめるような機会を提供しようと考えていて、今週皆さんからお預かりするチャリティーもその費用の一部として利用させて頂く予定です

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最後に

エスペランサの活動や、神さんの想い、あなたはどう感じたでしょうか? ひとつサッカーの魅力を挙げるとするなら「同じゴールへ(物理的にもゴールは一つ!)みんなで向かうこと」、ではないでしょうか。

チームでしたいことを出来たり、出来なかったり、とにかくコミュニケーションを取り前へ進む。このシンプルな推進力こそ、サッカーに関する一番の魅力だと思います。

特に、CPサッカーのようにハンデがある方が一生懸命プレイする姿は、根源的なスポーツの素晴らしさや、仲間とのコミュニケーションの重要性改めて問いかけてくれます。

今週のチャリティーが、スポーツに限らずチームとして動く皆さんにとって、何かのヒントになればこんな嬉しいことはありません。

最後に、エスペランサ理事、神さんからのメッセージをご紹介します。

生まれてすぐ脳性麻痺を抱える方もいれば、脳卒中などの病気や交通事故で障がいを抱える人もいます。
もし、あなたの身近に、障がいがある人やリハビリに取り組む方がいれば、私たちの活動を紹介してほしいです

今週、皆さんからお預かりするチャリティーは、障がい者サッカーの為の情報サイト作成のための費用として、大切に使わせて頂きます。
私たちの活動をモチーフにした、チャリティー・アイテムではサッカーのエンブレムのような世界観を表現していただきました。ぜひ、私たちの活動の応援のほどよろしくお願いします

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NGO/NPO担当者からのメッセージ(チャリティーの入金報告)

【 THANKS MESSAGE 】NPO法人 CPサッカー&ライフ エスペランサ から御礼とメッセージ | JAMMIN(ジャミン)

基本情報

法人名:NPO法人CPサッカー&ライフ エスペランサ
活 動:神奈川に事務所を構え、脳性まひ・肢体不自由児者を対象に、サッカーを通じて、誰もに社会参加につながる成長機会を提供する非営利法人。
住 所:神奈川県川崎市幸区南加瀬3-4-3-202
H P:http://www.npo-esperanza.org

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